オリジナル

■真夜中の出来事■

-6-

作・竹内 大成 さま


       14(もう6回目か・・・)

 

「ん・・・」

 亜紀の口から微かに声が出た。

「あ、ここって・・・」

 どうやら、亜紀は絶頂の気絶から目覚めたようだ。

 視点があまり定まっていないのか、辺りをキョロキョロしている。

「よう亜紀、気がついたか?」

「あっ、大成、いたの・・・あっ!?」

 次の瞬間、亜紀の頭脳から気絶する前までに何をしていたのかがさいめいに思い

だされた。

 大成から愛撫されたり・・・。

 自ら自慰してしまったりと・・・。

「・・・・・」

 亜紀に沈黙が襲う。

 そして、いつの間にか亜紀の顔は真っ赤っかになっていた。

 その色はまるでリンゴのようだ。

 彼女にとって、大成の目の前で自慰してしまったことは、相当ショックだったようだ。

「なぁ、亜紀・・・」

 急に大成が亜紀に言う。

「なに? 大成・・・」

 ちょっと驚きながらも、何気ないそぶりで亜紀は大成のいる方を向いた。

 しかし次の瞬間、彼女は絶叫を上げる。

「き、きゃああああああああああああああああ!!」

 まるで絹を裂くような絶叫。

 そう、大成はいつのまにか裸になっていたのだ。

 そのため、亜紀は大成の大きくなったモノをまともに見てしまった。

 

 ズササササ!!

 

 亜紀は一気に壁まで後ろ歩きで素早く壁まで下がった。

 実際、彼女もすでに全裸なのだが・・・。

「あ、亜紀、何で後ずさりするんだよぉ。オレのモノを見るのはこれが初めてじゃ

ないだろー・・・(T▽T)」

 大成が半泣きしながら言う。

「あっ、ご、ごめん。いきなり見ちゃったから、つい・・・」

 亜紀は一応謝った。

 しかし、亜紀は思った。

(今日の大成、何でいつもより積極的になってるんだろう・・・)

 と。

 その思いが的中したといっても良いように、大成が亜紀に近づいてくる。

 当然だが、モノはまだ立ったままだ。

「ど、どうしたの、大成・・・」

「亜紀・・・今度はフェラして・・・」

「た、大成!?」

 亜紀が驚く。

 やはり大成はいつもより積極的になっている。

 しかし、彼らはフェラをしたことがないのだ。

 只の1度も。

「た、大成。フェラって・・・」

「・・・大丈夫、僕がリードして上げるよ・・・」

 そういうと、大成はあぐらをかいて座った。

 しかし、大成は今まで亜紀にフェラチオなど、1度も望まなかった。

「何故今日になって・・・」と亜紀は思った。

 その瞬間、亜紀はハッとなった。

 そう、もう大成とも会えないかもしれないのだ。

 そのために彼はフェラとかを望んでいるのだ。

 もしも、これが最後の愛となるならと思い・・・。

「いいわ、フェラして上げる。大成・・・けど、ちゃんとリードしてよ」

「わかってるよ、亜紀・・・」

 そして亜紀は大成の股間へと顔を近づけていった・・・。

 

        15(た、大成、おまえは鬼だ(^^;))

 

 亜紀はよつんばいになり、大成のモノを口に近づけていった。

 さすがに多少ためらい気味である。

 フェラしたことが無いから当たり前なのだろうが、亜紀自身、大成のモノをこう

も凝視したことがなかった。

 せいぜい部分部分を見るくらいだった。

 亜紀は舌をだして、大成のモノを愛撫しようとする。

 しかし、すぐに「うっ」となって舌を口の中に引っ込めてしまう。

 確かにモノは気色悪いと言えば気色悪い。

 全体的に茶色っぽく、所々に静脈が張り出している。

 そして、一番上はまるで水膨れのようになっていて、充血している。

 まるで亜紀に愛撫されるのを待っているように・・・。

 押すと多少潰れてしまうが、段々戻ってくる。

 亜紀は全体的に色などがいやなのだ。

 この気色悪さやらがこの2人がフェラをしない原因でもあった。

「あ、亜紀、どうしたんだ?」

 いつまでたっても愛撫をしない亜紀に大成が疑問の声をあげる。

「た、大成。ごめん。あたし、やっぱり出来ない・・・」

「そうか・・・」

 大成が諦めたかのように言う・・・。

 そして、亜紀が大成のモノから顔をはなそうとした。

 しかし、亜紀は知らなかった。

 この後、大成がどんな行動に出ようとしていたか・・・。

 

 ガシッ!!

 

「きゃっ!!」

 亜紀が驚きの声を上げる。

 何と大成が亜紀の頭を両手で持ったのだ。

「た、大成。いったい何を・・・?」

 次の瞬間、大成の口許が上がったのが、亜紀にはわかった。

 そして、恐ろしい光景が今、始まる・・・。

 

 ぐぐぐぐぐ・・・

 

 大成の腕に力が掛かる。

 そして、大成のモノが一気に亜紀の口に吸い込まれていく。

(や、やめて、そんなのいやぁ!!)

 亜紀の思いもむなしく、空振りに終わる。

 

 ズブブブブブブブブ・・・

 

(んんーーーーーーーーーー)

 亜紀は必死に抵抗しようとしたが、ほとんど一瞬の出来事だった。

 歯を立てる間もなく、大成のモノは全部、亜紀の口の中へおさまってしまった。

(いやぁ、大成やめて、苦しいよ・・・)

 必死に亜紀は大成に言おうとするのだが声が出ない。

 亜紀の口を大成のモノがほとんどふさいでしまっているからだ。

「んんーーー、うーーーーー、んーーーーーー!!」

 亜紀の言葉はほとんどうめき声に近かった。

 モノを口から抜こうとしても、大成が亜紀の頭をがっしり抑えているため、抜く

抜けない。

「じゃあ亜紀、そろそろ行くよ・・・」

 大成がそう言い終わると、亜紀の頭を上下させ始めた。

 

 じゅぷ、ぬりゅ、ちゅぷ、ちゅぱ、ちゅぱ・・・

 

 それはまるで人形を動かしているようであった。

 亜紀は頭を動かせないので、ほとんど大成のなすがままだ。

「ん、んん、ううう、うーーーーー」

 大成がモノを深く入れる度に、亜紀の喉仏のすぐ近くに当たる・・・。

 その度に亜紀に激しい嘔吐感が襲う。

 大成はそんな亜紀を気にせずにどんどんスピードを上げていった。

 

 じゅぷ、ぬりゅ、じゅぷ、じゅぷ、ちゅぷぁ、ちゅぷ・・・

 

「うあ、亜紀、いいよ、気持ちいいよ・・・ああ、気持ちよすぎる。溶けちゃいそうだ・・・」

 大成はすでにフェラの快楽に溺れている・・・。

 亜紀は大成の快楽とは裏はらに激しい嘔吐感などが身体を支配していた。

 亜紀には快楽がほとんど生まれていないのだ・・・。

(うう、もうだめ、苦しい、た、たすけて・・・)

 亜紀の意識はすでに薄れてきている。

 大成は気にせずに愛撫を続ける。

 そして、大成の身体が震えてきた・・・。

「あ、亜紀、俺もうだめだ・・・い、イクよぉ・・・」

 もう大成はいきそうなのだ。

 そして、腕の動きを一瞬止める。

(おわった・・・?)

 亜紀にそういう気持ちが浮かぶ・・・しかし、次の瞬間、その気持ちは一瞬で消されてしまう。

 

 じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ!!

 

 何と、今度は大成自身が動き始めたのだ。

 しかも、さっきよりスピードをさらに速めてである。

「ううーーーーーーーーーーー!!」

 亜紀が叫ぶ。

 しかし、快楽に溺れている大成には全く聞こえていないようだ・・・。

「あき、俺もうイクよ、だめだよ、出ちゃうよ・・・精子、でるうーーーー!!」

「んーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

(やめてぇ、口の中なんて!! 大成、やめて、やめてぇ!!)

 亜紀は必死に願った。

 しかし・・・

 

 ドクッ!!

 

「んんん!!」

 

 ドクッ、ドクッ、ドクッ・・・

 

「ああ、亜紀!! 出るよぉ。いっぱい出るよぉ!!」

「んんーーーー、んーーーーーーーー!!」

 大成は亜紀の口の中に放出してしまった。

 しかし、それだけでは終わらなかった・・・。

 

 ちゅぼっ・・・ぴゅぴゅ!!

 

「んんーーーーーーーーーー!!」

 なんと、大成は自分のモノを引き抜いて、亜紀の顔に掛けたのだ。

 白濁色の液体が亜紀のメガネや、頬にかかり、たれていく・・・。

 そして、大成の射精は終わった。

「ああ・・・はあ、はあ、はあ・・・」

 大成は肩で息をしている。

 相当疲れたのだろう・・・。

 一方の亜紀は不快感に襲われていた。

 顔に射精された不快感と、口の中にある精子の不快感である。

 亜紀の口の中で放たれた精子はまだ亜紀の口の中にあった。

 その精子が、亜紀の口の中でねばねばとなっている・・・。

 亜紀はどうして良いのかわからないのだ。

「んーーーーーーーー!!」

 と亜紀は鼻で叫んだ。

 すると、大成がこちらに近づいてきた。

(よかった、これでこの不快感から抜けられる・・・)

 と亜紀は思ったのか、笑顔になった。

 しかし、その笑顔も次には不快感に変わる・・・。

 

 ガッ!!

 

 なんと、いきなり大成が亜紀のアゴを思い切り押したのだ。

「んん!!」

 当然、その衝撃により、亜紀の口にあった精子は喉の奥へと入っていく。

 

 ゴクン、ゴクン、ゴクン・・・

 

 何度も亜紀の喉がなる・・・。

 そして、亜紀の喉がならなくなった次の瞬間。

「げほっげほっ、おえ、ごほ、げほげほ!! おえ!!」

 亜紀がむせ返る。

 精子独特のネバネバ感が喉に伝わったようだ・・・。

「はあーーー、はあーーーーーー!!」

 そして大きく肩で息をする・・・。

(あ、あたし、フェラしちゃった・・・あたし・・・うう・・・)

 そう思った次の瞬間、亜紀の目から涙がこぼれ落ちる。

 相当、悔しく、悲しかったようだ・・・。

 そして、その涙には白濁色の液体が混ざっていた・・・。

 

 


(update 99/12/19)