MAZE!爆熱時空

■パノンの森、ハチャメチャ物語■

 ミル編(1)

作・竹内 大成さま


 

注意! 注意注意注意! ふぅ、えっとですね、この作品は・・・えー・・・あー・・・うー・・・(==;

スタッフ(!?)<(小声で横から)大成さん、真夜中の出来事!>

そうだそうだ、真夜中の出来事だった。久しぶりに執筆するものだから題名を忘れそうになってた(^^;

改めて、これはですね・・・真夜中の出来事の続編・・・じゃないです(タイトル見れば一目瞭然ですけどね)

ちなみに続編は・・・全然進んでません。(何故か)

何故だ・・・何故進まぬ・・・不味い・・・どうすれば・・・これってまさか・・・“スランプ”!?

ちくしょ〜、早く治ってくれないかな・・・スランプ(TT)

こうなったら書きまくって意地でも治すかなぁ。(TT)

スタッフ(!?)<(またまた小声で)大成さん、お話開始までのこり15秒>

えっ、残り15秒!? と、とにかく始めます。スランプ脱出作戦開始!(><;アセアセ

(素早く退場していく大成・・・)

 

       1

 

 ほー、ほー・・・くえっ、くえっ、くえっ、くえっ・・・

 

 フクロウとも言えぬ不気味な鳥達の鳴き声がうすぐらい森の中に響く。もう時刻は真夜中・・・暗闇だけが森を支配している。

 ここは旧バートニアン帝国領土のパノンの森。戦乱の世の中はおわり、やっと世の中に平和が訪れたのである。

 ことの次第を説明すると・・・。

 そもそも、この世界は昔、3大国間の戦乱が絶えなかった。その3大国とは、ビスタル王国、バートニアン帝国、パルアニア王国の3国である。

 ルーン王国という島国もあったのだが、バートニアン帝国との間でなにやらごたごたがあり、結局、バートニアン帝国に力でねじ伏せられたのである。

 その3国は、ルーン王国がバートニアン帝国に滅ぼされてから数十年間、特に大きな戦乱は起こさず、にらみ合い、牽制がずっと続いていたのだ。

 そしてつい最近、バートニアン帝国が何故か同盟(とは言うが、そんなに結束の強い同盟だったとは思えない)を結んだビスタル王国を攻撃、滅亡させてしまう。

 どうやらバートニアンはビスタルがパルアニア寝返りそうだったので、それを恐れて先手必勝、ビスタルを攻撃したようだ。

 それを見ていたパルアニア王国。ついにしびれをきらして、バートニアン帝国に戦争を仕掛ける事になる。

 バートニアンVSパルアニア・・・長期戦となったがメイズ達の援護のお陰でパルアニア軍は壊滅寸前になりながらも勝利する。

 そして、パルアニア王国、国王:ファー・マウント・ゴールドがこの3大国を1国として収めることとなった。

 とまあ、こういういきさつがあって今に至るのである。

 もっとも、バートニアンVSパルアニアの時にもっと複雑な事が絡み合っていたのだが、そこまで説明しているヒマはないからパス。

 さて、この世界に大貢献しているメイズ一行だが・・・彼らは今、このパノンの森で休息をとっていた。

 それぞれが思い思いの場所で思い思いの休息をとっている。どうやら、端の方にいるアスターとソリュードが交代で見張りをしているらしい。

 他の人達は皆、幸せそうな顔つきで眠りに入っている・・・ただあの2人を除いて・・・

「おっしゃああああああああああ!! メイズ様、ただ今参上! さあ、ミル! エッチしようぜ!」

「きゃあああ! オネニーサマ、エッチエッチ!^^」

 そう、ミルと男メイズの2人組である。相変わらず、こいつらはエッチのことしか考えていない。

 しかし、世の中そう上手くいかないように出来ていて、何故か男メイズとミルがエッチをしようとすると、必ずと言っていいほど変なことが起きるのだ。

 今日もその変なことが起きるそのひとつである。

「あぶねぇ!」

 男メイズそう叫ぶとミルを抱えて大きく横に飛んだ。さっきまで男メイズ達がいた場所に数本の槍が突き刺さる。

 男メイズ、ひらりと着地するとミルを安全な場所に座らせて気配を感じる茂みをじっと見つめる。

「おい、そこにいるのはわかってんだよ! さっさと出てこい!」

 男メイズ、いらついたように言う。せっかくゆっくりミルとエッチしようと思ったのにそれを邪魔されたのである。それを邪魔された怒りからであろう。

 そのメイズのいらつき声に怯えたのかどうかはしらないが、5〜6人の人間が茂みから出てきた。

 装備はまちまちで、レザーアーマーを着込んでるやつもいれば私服みたいなもので間に合わせている者もいる。

 武器もクラブからショートソードと個々人で選り取りみどりである。ただ、装備がバラバラなので、誰が大将なのかわからない。

 そんな中、真ん中にいたそのレザーアーマーを着込んだ1人の男が前に出てきた。どうやら、こいつが大将らしい。

「ふふふ、俺達は盗賊団だ! 命が惜しくば金目の・・・」

 と、男がセリフを言いきるか言い切らないかのウチに男メイズの手が動いていた。どうやらそうとういらついているらしい。

「火炎球!」

 

 バシュウッ!

 

 男メイズの両手から放った無数の“火炎球”がもろにその盗賊団とやら全員に命中する。盗賊団の男達は、火炎球をもろにうけ、ぶっ倒れて地面で悶えている。

 幸い、森火事になると不味いので、男メイズも極力魔力は押さえていたため、致命傷とまではいたらなかった。

「熱いいいいいい!!」

「ぎゃあああああ!!」

「く、くそ! 逃げるぞ!」

 その名も知らない盗賊団は男メイズの力の破片みたいなものを知るやいなやいろいろ叫んで一目散に逃げていった。情けないヤツらである。

「ハハハハハ! この男メイズ様の恐ろしさを思い知ったか! ざまあみろ!」

 男メイズ、自身ありげに逃げていく盗賊団を罵倒する。どうやらさっきの戦いでいらつきが収まり、機嫌が良くなったようだ。

「さあ、ミル! エッチしようぜ!」

 意気込んで言う男メイズ。

「はいですぅ!」

 ミル、嬉しそうな表情で頷いた。うーん、エッチってそんなに楽しいのかな? (^^;どこかでミルはエッチについての考えが間違ってると思う。

 勿論このまま男メイズにとって上手くいく筈がない。

「む、ぐわああああ、しまったあああああああああああああああああああ!!」

 男メイズの叫び声と同時に身体が白煙に飲み込まれる。そう、朝が来たのだ。

 そして数秒後・・・ミルの前に立っていたのは女メイズだった。

「あ、あははははははは」

 女メイズ、ただ苦笑するばかりだった。そう、こんな風に彼らは神がそうするのかどうかは知らないが、エッチが出来ないでいるのだった。

 ただ、そんな日常を打ち破るような出来事がその日の真夜中、起きたのだ・・・。

 

 


(update 2000/06/29)