エヴァ

■2ndステージ■

第2話「再会、そして変化」

作・専務さま


 

僕はミサトさんの家に住むことになった。

部屋を片付けて料理を作ってあげた。

 

「あなたって凄いわね・・・」

「そうですか?」

「ええ・・・家事全般任せようかしら?」

勝手にしてよ・・・

「そう言えば・・・僕のことをサードと言いましたね?少なくても後二人はいるはずで

すね?」

「察しがいいわね、明日ファーストチルドレンに会わせるわ。セカンドはドイツにい

るから会えないし・・・」

 

明日会う事になった。

どんな顔して綾波に会えばいいかな?

前と同じ性格に戻っているはずだね・・・・・・

普通でいいか・・・

今回は必ず綾波を人間にして見せる・・・僕を愛してくれた綾波に・・・

 

 

 

 

病院に向かった。

 

「綾波レイよ、この子はサードの碇シンジ」

「碇・・・・・・司令と同じ・・・」

「ええ、碇司令のご子息よ」

「・・・・・・」

「綾波さん、よろしく」

僕は普通に話しかけたが、案の定素っ気無かった。

 

「彼女は誰にもああなの。気にしないでいいわ」

「いいえ・・・可愛そうな気がします・・・」

 

頷いていた・・・

僕はこれからEVAに乗る条件として綾波を隣に引っ越させてもらった。

「あらぁ、シンちゃん!レイが気に入っちゃったの?」

何て冷やかされたけど・・・苦笑して誤魔化した。

そのごまかし方がかわいいと言われてしまった・・・

 

2日後に引っ越してきた。

それからは毎晩夕食に誘う事にした。

 

「綾波は今まで何を食べていたの?」

変わらなかった・・・固形栄養食・・・

「美味しい?レイ」

「・・・・・・・・・わかりません」

「シンちゃんの料理はネルフの食堂に匹敵するわよ」

やっぱりあまり反応無かった。

「食べていると・・・心が温かくなるの・・・」

以外だった、向こうから喋ってくるなんて…

「レイ、それは美味しいのよ。よかったわねシンちゃん」

「ええ・・・」

 

食事が終わったら綾波は部屋に帰っていった。

 

「綾波、入るよ」

「・・・・・・ハイ・・・・・」

 

はい?なんか変だな?

まぁ・・・・綾波だからね・・・

 

「なにか用?」

「いや、ただね・・・・・この部屋が・・・・寂しいからね・・・模様変えしようよ、ね?」

「・・・・・必要無いわ・・・・・」

「いいや、あるよ。こんな所にいたら心がおかしくなるよ」

「・・・・・・心は必要ないわ・・・・・・」

 

だぁぁぁぁ!

まぁ・・・・・変わるだろう?

 

 

 

 

 

今日は転校初日だ。

お弁当をミサトさんと綾波の分も作る。

ミサトさんは、つつーっと涙を流しながら喜んでいた。

 

学校

 

「碇シンジです、よろしくお願いします」

「碇君の席は綾波さんの隣でいいですね」

綾波は軽く合図した。

「よろしく綾波さん」

「それは・・・何度も言う事なの?」

「・・・・・・、まぁ・・・気にしないで」

 

トウジは来ていた。

妹さんは怪我をしなかったようだ。

 

「ワイは鈴原トウジや!よろしゅうな!」

「僕は相田ケンスケ、ケンスケでいいよ。トウジもね」

「よろしく、僕はシンジでいいよ」

 

初日に友達になった。

 

昼休み

 

「綾波、学校で昼を食べないって言うから作ってきたよ。一緒に食べよう」

「・・・・・・1日に必要な栄養は取っているわ・・・問題ないわ」

 

この会話を聞いていた女の子達が集まってきてしまったので、綾波の手を引いて屋上

まで駆け上がった。

そこにはトウジ達もいた。

 

「シンジ!綾波と仲いいんか?」

「これは・・・シャッターチャンスを逃した!」

 

洞木さんが二人を叱ってくれた。

親の仕事の関係で知っていると言っておいた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・美味しい・・・」

「綾波さんがそういうの?・・・碇君!少し・・・頂戴!」

「いいよ、どうぞ」

「・・・・・・・・美味しい・・・すごいわ・・・」

 

前と同じように驚いていた。

トウジとケンスケは泡を吹いて倒れていた。

よっぽどショックだったようだ。

綾波はどんどん食べていった。

 

「ええ・・・碇君の料理は美味しい・・・」

 

少しずつ変わってきているようだ。

それはいいとしよう・・・ただ・・・

 

 

ネルフ

 

「シンジ君友達が出来たみたいね」

「そうね、私との初対面があれだったから・・・友達が出来るか心配だったわ」

「平気みたいね・・・でも・・・始めてで80%は・・・」

「まだ疑っているわね・・・ただの中学生よ。家事が出来る・・・」

「中学生ならあなたよりは家事できるわよ・・・」

飽きれていた。

「レイがシンちゃんに少し反応するようになったわ」

「そう、私には関係無いわね」

「関係無いって・・・リツコ!」

こっちも飽きれている。

 

 


(update 2000/10/22)