エヴァ

■2ndステージ■

第8話「マグマダイバー」

作・専務さま


 

「浅間山で使徒が見つかったわ」

「で?どんな奴?」

アスカはやる気まんまんだ。

「それがね、まだ孵化してないの。さなぎよ」

「それで・・・どうするんですか?」

「シンジ君ならどうする?」

「・・・・・どう言う意味ですか?」

「なに、ただ意見を聞きたいだけよ」

 

リツコさん・・・・何かしようとしている。

 

「そうですね、殲滅します。何時孵化してもおかしくないので、倒した方がいいと思

います。

放っておいたり捕まえたりはしない方がいいと思います」

「それがね、司令命令で捕獲しにいくのよ。アスカに行ってもらうわ」

「え!?僕が行きますよ」

「それも命令なの」

何考えているんだ?父さんは。

 

「何これ?普通のプラグスーツと変わらないじゃないの」

「いいえ、ちょっと反対側の手首のボタン押して」

プシュウ!

「いやぁぁぁぁ!ダルマじゃないの!」

「・・・・・・・・・まぁ・・・アスカ似合うわね」

「ミサト!うるさいわね!」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

僕は何も言えなかった。

言ったら殴られる事は判っていたから・・・・・・

「何よこの弐号機は!本当にダルマね!いい加減にしなさいよ!私やらない!」

「そ、じゃあクビね」

「え?」

「司令命令を無視したから当然でしょう?」

「あ、このぉぉぉ・・・・判ったわよ!乗ればいいんでしょう!乗れば!」

「そ、じゃあ行くわよ零号機、初号機は山頂で待機」

 

どうするものか・・・・・・アスカの援護しかないか・・・・・未来を読んだ援護・・・・・・

怪しまれないかな?

でも・・・・・・僕にはこれしかできない・・・・・・

アスカも大事だもん。

 

 

浅間山

 

「リツコさん、プラグナイフのつける場所・・・・変えた方がいいじゃないですか?」

「なんで?」

「だって・・・・」

「脚に括り付けるのが一番安全なのよ。何か不安でも?」

「いいえ・・・・・・」

 

熱と圧力で落ちるからなのに・・・・・・

リツコさんは直接と父さんと繋がっているから・・・・・言えない・・・・・・

 

「深度500」

「いないわね・・・」

「600」

「・・・・・・」

 

僕は精神を集中した。

アスカと使徒が近づいていく・・・・・・

僕は、ここでナイフを抜いて火口に投げた。

 

「弐号機のプラグナイフがロストしました!」

「シンジ君!アスカにプラグナイフを投げて!」

「初号機が・・・・30秒前にプラグナイフを投げています!」

 

みんなそろって驚愕の表情だ。

 

「どう言う事?」

「・・・・・・シンジ君・・・何考えているの?」

「使徒発見しました!」

「プラグナイフはないわよ!アスカ!逃げて!」

 

僕のナイフがそろそろ届くはずだ・・・

 

「アスカ!ナイフを投げた!もう届くからそれを使って!」

「サンキューシンジ!」

アスカはナイフを取って使徒を切りつけようとするが,動きが鈍い。

「アスカ・・・・上に上げるわ!」

「口を開けた・・・・・この高温高圧の中で・・・・・」

「化け物ね・・・・」

 

僕は、この使徒が頑丈なを知っていた・・・

 

「アスカ!冷却液のパイプを切って使徒の口に入れろ!熱膨張だ!」

「わかったわよ!」

リツコさんが叫んだ。

「第三冷却パイプに全て回して!」

「・・・・・・・・・・・・・・・使徒・・・・パターン青消えました!」

「そう・・・巻き戻して!」

「・・・・・・ケーブルが・・・切れます!」

「何ですって?」

「使徒の攻撃できれかかっています!」

僕は、飛びこんだ。

これじゃあ前と変わらないよ・・・・・・

「アスカ!つかまって!」

「アンタバカァ?耐熱装備じゃなきゃ・・・・・・」

「いいから!早く!」

 

アスカは、僕につかまって吊り上げられた。

ぼくは、体全身を触ると皮が剥けそうなくらいのやけどを負った。

 

使徒は倒された。

リツコさんに呼ばれるのはわかっていた・・・・・いいわけ・・・出来るかな?

 

「で?どう言う事?」

「いえ、落としてしまったんです。なんとなく装備したら勢いで飛んでしまって・・・・

そうしたら偶々・・・・・・」

「それを信じろと?」

「ええ、真実を言ったまでですから・・・・」

「そう、じゃあ直前に急激にシンクロ率が上がったのは何故?」

「え?そうだったんですか?気付きませんでしたよ」

「・・・・・・まあいいわ、帰ってよし」

 

怖いよ・・・睨みつけられて・・・・猫の目みたいに・・・・怖いよ・・・・・

 

リツコさんって化け猫みたいなんだ・・・・・時々そう言う目で見てくる・・・・・・

ミサトさんも疑りだしたみたいだし・・・・・・

あまり目立つ行動は避けようか?

 

 


(update 2000/11/12)