エヴァ

■もうひとつのIf...■

 

作・専務さま


 

 

ただ単に設定が変わっただけです。

 

If外伝だと思えばいいです

 

 

 

主人公

碇シンジ

 

プルフィール

 

小さいときに捨てられ、施設で育つ。

10歳のときに、いじめられたからと言って10歳の男の子を殺害。事故として片付

けられたが、

施設の離れに移される。

そこでは、食事もろくに与えられず弱肉強食の世界で生き延びたシンジは性格が強暴

になる。

6ヶ月後のまた殺人を犯す。」

独学で、銃の撃ち方やナイフの研ぎ方、格闘技、人体急所やいろいろなことを覚える

(指定ありの事も)

14のときに、急に引き取る人がきまり第三新東京市に向かう。

 

 

「なんだこのやろう!電車が動かないんだったらどこにもいけねぇじゃねぇか!」

 

きゅいぃぃぃぃぃん

どっこ〜ん

 

ズシン ズシン ズシン

 

「あ?なんだあれは?俺にガンつけようってんのかこのやろう!」

 

ききぃぃぃぃ

 

バタン

 

「さあ、早く乗って」

 

「あ?お前に指図される思いはねえ」

 

「……死にたいの?」

 

「しょうがねえなぁ」

 

ぎゃぎゃぎゃぎゃ

ききぃぃぃぃぃぃぃ

 

「あ、んでなんかようかバカやろう!」

 

「あんた…おろすわよ」

 

「あ?おまえ犯されたいのか?」

 

「……わかったわよ…じゃあ急ぐわ」

 

「あれはなんだってんだよ!」

 

「あ、あれは、使徒って言う化け物」

 

「……たおしてぇ」

 

「は?」

 

「めちゃくちゃにして関節ばらしてぇ」

 

「(……とんでもない子ね…)」

 

ズッド〜ン!

ぶぅわ!

 

「なんなんだよ!このくそやろう!」

 

「いててててて…」

 

「お前のしわさだな…犯ってやる…」

 

「なにじょうだんいって…」

どす!

 

「……一撃K.Oじゃねえか。じゃあいっただっきま〜す」

 

3時間後

 

「どうしたのミサト…方向音痴のあなたが一発でここまで来たと思ったら顔が真っ青

じゃない」

 

「……ぶつぶつ…(汚された…汚れちゃったよ…私お嫁にいけない…)」

 

「?」

 

「じゃあシンジ君。ついてきて」

 

「どこにだ?夢の中か?」

 

「何言ってんの?」

 

「わからないか?じゃあ体にたっぷりと…」

 

「リツコ…逃げて……」

 

「え?」

 

「さあ、おいで…」

 

「うぇ?」

 

「あ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

1時間後

 

「遅い…なんで私が40分も待たなくてはいけないのだ…」

 

「ゲンドウ…いま…サードは…赤木君とお楽しみ中だ」

 

「……先にいただいておけば良かった」

 

「そうだな…もうそろそろ来るはずだ」

 

 

 

 

 

 

「…………(ミサトも……きっとこれに…ああ、気持ち良かった…)」

 

「どうしたんですかぁお二方…」

 

「やっと来たな…私がお前の保護者のゲンドウだ」

 

「あ?なんだお前は?上から見下してんじゃねえよ!話があるなら降りて来い!」

 

「……言う事を聞いた方がいいな…殺されたくはなかろう」

 

「そうだな…わかった、そちらにいこう」

 

 

 

「で、なんのようだお前は」

 

「だから、お前を引き取ったものだ」

 

「名前は?」

 

「ゲンドウだ」

 

「氏名で」

 

「く、六分儀ゲンドウだ」

 

「はっはははは!くくくく…なんだその名前は!これから俺は六分儀シンジか?おっ

もしれぇ」

 

「安心しろ、名前はかえんでいい」

 

「ほう、で呼んだ理由はなんだ?」

 

「お前の横に何がある?」

 

「あ?お前ってなんだお前!」

 

「自分こそ言ってるくせに…」

 

「あ?まあいい、そこにあるのは紫色の巨大な玩具でぇぇぇぇぇぇっす!」

 

「玩具…」

 

「でなんだ?」

 

「君がこれに乗って使徒と戦うのだ」

 

「お、いいねぇ。ただし、命賭けるんだから条件を聞いてもらいたいね」

 

「わかった、なんだ?」

 

「まずは、家だ。マンションでもいいが、広いところを頼む」

 

「わかった」

 

「あとは…一匹につき500万払え」

 

「ぐ!……いいだろう」

 

「それと…俺と同年代の女を同居させろ」

 

「……いない」

 

「ほう、嘘をつくのだな?さっきこっちに来るときに運ばれてた子がいたぞ

なかなか可愛かったなぁ髪が青くて、細い子だ。」

 

「なぬ!ぐぅぅぅぅそれは許してくれ…」

 

「じゃあのらねぇ」

 

「……何も危害を与えないって誓うか?」

 

「いいだろう。後は保護者だが…」

 

「誰がいい」

 

「20代の娘がいいな」

 

「……そこにいるだろう。って消えた…」

 

「それは後で決めよう。」

 

「では乗り方を教える。簡単に言うと考えただけで動く。」

 

「簡単だな」

 

「動かす前に、液体が出てくるがそれを肺の中にいれてくれ」

 

「何でだ?」

 

「直接肺に酸素がいく」

 

「ほう、便利だな。」

 

「それぐらいだ」

 

「武器は?」

 

「銃とナイフだ」

 

「使いなれている。ちょうど良いな」

 

「では幸運を祈る」

 

「丁度いい娘を考えといてくれ。さっきいた奴らじゃあダメだ」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

「なかなか中は広いな。お、液体が出てきた。これを吸い込めと言うのか」

 

「そうだ」

 

「吐き出すときはいやだな」

 

「我慢してくれ」

 

「じゃあ行って来るが…さっきの2人は不味かったな…」

 

「……私もいただきたいものだ」

 

「そうか?じゃあ俺の下僕だ」

 

「……私は仮にもここの最高責任者であって司令だ」

 

「お偉いさんとは…じゃあもっと金が出るな」

 

「ぐ!……600万までなら…」

 

「いや、500万でいい。ありすぎても使い道が無いからな。その分施設にでも送

れ」

 

「……よっぽど施設でイヤなことがあったんだな」

 

「普通じゃ考えられんぞ。体験してみるか?」

 

「やめておこう」

 

「お前とは仲間になれそうだな…」

 

「遠慮しておく」

 

「そうか…じゃあ出してくれ」

 

「わかった」

 

ウイィィィィィィィン

 

ガタン

ギュオォォォォォォォォォォォ

 

「お、絶叫マシンに乗っている気分だな」

 

「余裕とはさすがだ」

 

 

 

 

 

「お、ありがたいねぇ敵さんの目の前とは」

 

「存分にやってくれ」

 

「じゃあ手始めに握手でも」

 

ずしん ずしん 

 

「御近づきのしるしに握手でもどうですか?」

 

きぃぃぃん

 

「ATFをはれたか…」

 

「なんだこいつ?俺に喧嘩売ってるな?思ったことが出来るとな?」

 

 

「初号機もATFを展開しました」

 

「むう、肉眼で観測できるとは…シンクロ率は?」

 

「あぁぁぁ99%…」

 

「むぅ、さすがだ」

 

 

「これで対等だな。やるか?」

 

 

「初号機が敵ATFを侵食していくます」

 

「ほぅ、なかなかやるな」

 

 

「なんだこいつ?胸に変な玉付けてらぁ潰しってやろうか」

 

ぶしゅ!

 

「使徒……完全に沈黙です……」

 

「なんだこいつ?弱いじゃん」

 

 

「……敵に回したくないな冬月」

 

「ああ、こいつは不味い。仲間のままでいてくれる様機嫌を損ねないように」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「で!きまったか?保護者は」

 

「ああ、お前の好みに合いそうな奴だ」

 

「この写真のこいつか…いいな、気に入った」

 

「この、伊吹マヤは最高級のマンションに住んでいる」

 

「あとは…あの女の子だ」

 

「……あきらめてくれんか?」

 

「やだ」

 

「しょうがない…引っ越すように行っておく」

 

「よし、家を教えろ」

 

「わかった…これが地図だ」

 

「では失礼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここか」

 

ピンポーン ピンポーン

 

「は〜いどなたですかぁ?」

 

(ほう、なかなかいい声をしている。ちょっと猫被るか)

「あの…碇シンジですけど…伊吹マヤっさんのお宅でしょうか?」

 

「あ、そうよ。よかったぁ!司令が言うものだからもっと嫌な感じの子かと思った」

 

「あ、そうですか…」

 

「ごめんね、じゃあ入って」

 

「あ、すみません」

 

「えっと…私は、伊吹マヤ。趣味は家事全般で、嫌いなことは男臭いこと!」

 

「え!じゃあ僕は…」

 

「あ、大丈夫よ君なら好きになれそう。男の人っていやよねぇ。私達女を汚い目で見

るんですから」

 

「あ、僕のことは…分かってますか?」

 

「え、そう言えば書類が届いていないわねぇ」

 

「あ、じゃあ…」

 

「いいわよ、それは今度で。今日は疲れたでしょう?シャワー浴びてきて。食事にし

ましょう」

 

「あ、はい」

 

 

 

ジャァァァァァ

 

「ねえシンジ君」

 

(なんですかぁ)

 

「私ねぇあなたのこと監視しろって言われてるのぉ」

 

(あの…それって言ったらいけない事なんじゃないんですか?)

 

「あ、そうなの?じゃあまあいっか。適当に書いておくわ」

 

(分かりました)

 

「私ね、料理得意なんだ。」

 

(楽しみですね。僕も少しは出来ますよ)

 

「そう、今度作って」

 

(いいですよ)

 

実は、施設にいた頃食料が無かったのでそこらへんにいるネズミをとって適当に味を

つけて食べていたのである。

 

 

ガラッ

 

 

 

 

 

「では、いただきます」

 

「そう言えば、ここにレイちゃんが引っ越してくるっていってたわねぇ」

 

「誰ですか?」

 

「えっと、明るくて、お喋りで誰でも親しめるような子よ」

 

「そうですか」

 

「その子はネルフの施設で生活しているから質素な生活しているわよぉ。家具が全然

ないの」

 

(俺だって家具なんてしらねぇよ。ここは居心地がいいな…家族ってこんなものなの

かな?)

 

「どうしたの?」

 

「僕は小さい頃親に捨てられて施設で生活していたんです。そこが最悪で…」

 

「そうだったの…あ、レイちゃんは今日中に引っ越してくるからね」

 

「わかりました」

 

「あなたの部屋も用意しておいたから。タンスと、ベットと机とノートパソコン」

 

「タンスって…なんですか?ベット?ノートパソコン?」

 

「え!知らないの?」

 

「え、ええ…あそこはみんなコンクリートの床に寝て、ノミだらけでほこりっぽく

て…

シャワーでさえも今日ネルフに行く前に施設で有料のシャワーを使って洗ってきたの

で…

えっと…シャワーなんて5年はしてなかったかな?」

 

「不潔よ!」

 

「え?」

 

「そこって不潔よ!良く生きてられたわね」

 

「ははは、1月に一人は死んでいきましたよ」

 

「え!友達も?」

 

「そんなもんいません。みんな食料の取り合いや生活用品の取り合いで敵同士ですか

ら」

 

「……あなた良くまともね…」

 

「いいえ、俺はまともじゃありませんよ・・えっへっへ」

 

「!?」

 

「冗談ですよ」

 

「よかった〜」

 

「でも半分は本当です」

 

「は?どういうこと?」

 

「まずは司令を脅してまともな生活を送れるようにしました。

家族と言うものが欲しかったので、マヤさんとレイって言う子を選びました。」

 

「なんだぁまともよ。じゃあ普通の生活を送れるようにしましょう」

 

「わかりました」

 

ピンポーン ピンポーン

 

「きたみたいね」

 

「伊吹さぁん。綾波ですけどぉ」

 

「入っていいわよ。碇君も来てるから」

 

「お邪魔します。碇君始めまして」

 

「可愛い子でしょう」

 

「そうですね、でもなんで今日ベットで運ばれてたの?点滴受けて」

 

「あ!しってたの?碇君が出る前に私があいつと戦ってたの。そこで怪我をおっ

ちゃってね」

 

「そうなんだ。良かった優しそうな子で」

 

「碇君はひどい施設で育ったらしいわよ」

 

「どんなところ?」

 

「え〜とねぇ…5年はシャワーが使えないところ」

 

「え!どこよそれ!」

 

「……名前は無いんだ。」

 

「そうなの…良かったわね。普通に生活が出来るようになって」

 

「ああ、性格がちょっとぐれちゃったけどね」

 

「どれぐらい?」

 

「司令を脅してこの生活を送ることぐらい」

 

「ふぅぅぅん」

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

「はい」

 

「碇君?綾波だけど…はいっていい?」

 

「いいよ」

 

 

「おじゃましまぁす」

 

「なんかよう?」

 

「あ、碇君のこと教えて、細かく」

 

「なんで…」

 

「知りたいのよ」

 

「まあいけど…」

 

「じゃあまず…誕生日は?」

 

「記録では六月六日」

 

「好きな人いるの?」

 

「前はいたけど…」

 

「今は?」

 

「死んじゃったよ」

 

「え?」

 

「聞きたい?」

 

「うん…」

 

「僕がいたところは、本館と別館にわかれているんだ。本館はごく普通な生活が出来

るんだけど、

別館は、問題のある子が住まわせられるところなんだ。」

 

「碇君はどっち?」

 

「別館」

 

「何か問題でも起したの?」

 

「そんなもんかな?僕はもともと本館だったんだけど…」

 

「なんで別館に?」

 

「人を殺したんだ…」

 

「え!」

 

「本館に好きな子がいたんだ。その子は果物が好きで食後に良く果物ナイフで皮をむ

いて食べてた。

その子が食器を片付けようとしたときに、いじめっ子が足引っ掛けたんだ。

そうしたら、お盆の上に乗っかってた果物ナイフがそのいじめっ子の顔に刺さってそ

のいじめっ子が死んじゃたんだ。

当然その女の子は怒られてから、いじめっ子の仲間にいじめられて…さらに、問題が

ある子って言う事で別館に移されたんだ。

別館は、食事もろくに与えられないところで生きていくには大変なところだったん

だ。

弱肉強食で、勝たなければ食べれない。」

 

「ひどい…」

 

「その女の子は気が弱くて小さいし…とてもそこでは生きていけなかった。

僕は、係りの人頼んでそこに入れてもらおうたしたんだけど、僕を捨てたひとが特権

を持っていてね、

人手も殺さない限り、そこには入れないっていわれたんだ。だから、女の子をいじめ

ていた奴ら…

そいつ等を殺して僕は別館にいった。

僕もそこでは弱かったから大変だったけど。僕が手に入れた食事もその子と半分にし

て食べた。

でも…その女の子は、そこでもいじめられて、どんどん弱っていったんだ。

それから僕は3分の2をその子に上げた。

でも……その子がたべる直前でそこのいじめっ子に食べ物を取られて…それでその子

は死んだ…」

 

「……」

 

「もし僕がそこにいなかったらその子は1週間も持たなかっただろう。

でも、半年生きることが出来た。」

 

「…ひどい……」

 

「僕はその子が死んでから、壊れた…そこのいじめっ子を殴り殺し、僕のじゃまをす

る奴らもみんな殺した。」

 

「……」

 

「その女の子は、11歳でありながら僕に体をささげてくれたのに…僕に恩返しだっ

ていって…

その子を殺した奴らがにくかった。だから殺した…今まで僕は10人以上殺してる」

 

「……良く生きてたね」

 

「怖くないのか?俺がお前を襲うかもしれないんだぞ」

 

「……碇君はそんな事出来ないよ」

 

「いいや…ネルフに来てから、葛城ってやつと、リツコッて呼ばれてた奴をやった」

 

「…どうして?」

 

「わからない…何でコンな事をお前に話しているかもわからない…」

 

「あの人たちは…影でいろいろやってるの…男子職員をいじめて、その姿をビデオに

とって脅してるの。」

 

「……」

 

「だから気にしなくていいよ…自業自得だと思ってれば…」

 

「……でてってくれ…」

 

「え?」

 

「でてっくれ!」

 

「あ。…わかたわよ…」

 

 

「うぅぅぅぅぅぅ……ちくしょぉぉぉぉ!」

 

 

 

 

 

 

「レイちゃん、碇君知らない?」

 

「知りませんが…」

 

「テーブルの上に置手紙があったの。意味わかる?」

 

<すみません2人とも…ここにいては、僕は2人を犯すか殺してしまいます。

2人とも優しすぎるから…殺したくないから僕は出てきます>

 

「どう言うことかわかる?」

 

「ええ…」

 

レイは、昨日の夜にあったことをマヤの話した。

マヤは驚いてはいたが、悲しそうな目をしていた。

 

「レイちゃん。探すわよ」

 

「え!どこにいるかわからないでしょ?」

 

「とにかく駅にいくわよ」

 

「は、はい」

 

「このことは内緒ね」

 

「ええ…」

 

マヤ達は、とにかく駅へ走った。

 

シンジは、駅のホームで座っていた。

 

「ぼくは…あそこにいちゃいけないんだ…あそこなら施設にいた方が…ずっと気が楽

だ…

殺してもどうしょうも無い奴らだし…あの2人は殺せない…」

 

「「碇君!」」

 

「え?」

 

「いた!」

 

2人は、シンジの方へ走ってきた。

 

「くるな!僕は2人を殺したくない!犯したくない!」

 

「平気よ、ちゃんと止めてあげるから…」

 

「ムリだよ…僕が本気を出したら…ほら」

 

シンジは、横にあった自動販売機を軽々持ち上げた。

 

「うそ……」

 

「止められないかな?」

 

「だからこないで…」

 

「私は碇君を信じるわ」

 

「私も…」

 

「スタンガンでも携帯しておけば平気よ」

 

「やってみてくださいよ…別館のお仕置きであったんです。スタンガンが…」

 

「え?」

 

「僕はなれてますから簡単には逝きません」

 

「……催涙スプレーは?」

 

「それもありました」

 

「……いいよ…碇君なら私達を殺せないわ。私は信じる。同じパイロットとして」

 

「私も、保護者として信じるわ」

 

「……じゃあ僕はこれから普通に接します…怖くなったら逃げてください」

 

「いいわ」

 

 

僕は、マンションに戻った。

そう言えば、昨日やった二人は施設にいた奴らと同じ感覚がした…

内心見下していて、接し方は普通だけど後でやってやるという感じで…

なんか、一緒にいるとむしゃくしゃして押さえられなかった。

 

「じゃあ飯はできてんの?」

 

「え?あ、ああ、出来てるわよ」

 

「なんか碇君て…そっちの方がいい」

 

「は?なにいってんの?」

 

「なんか普通だね」

 

「そうだな…喋りやすい」

 

「じゃあ昨日は猫被ってたんだ」

 

「あ、ああ。でも話したことでは嘘をついちゃあいねぇ」

 

「ハイハイ、じゃあご飯食べよう碇君」

 

「私、これからシンジ君って呼ぼうかしら…」

 

「いいよ、マヤさん。呼びやすいほうで」

 

「じゃあ私は碇君!」

 

「綾波は明るくっていいねぇ」

 

「今日伊吹さんが早く起すからまだ眠いよぉ」

 

「今何時?」

 

「えっと…7時半ね」

 

「俺が家を出たのが5時…」

 

「あ、シンジ君今日から学校ね」

 

「え!俺は…学校なんて行った事が無い…」

 

「うそ…」

 

「ありえるわね…」

 

「あ、でも自分でいろいろ学んだから一応平気だと思う…」

 

「じゃあ後で一緒に行こう」

 

「あ、うん・・」

 

「シンジ君ってかわいい顔してるけど苦労してるのねぇ」

 

「そうかな?これが普通だと思ってたから…」

 

「私が変えてあげる…碇君の性格を変える!」

 

「やってみなさいよレイちゃん」

 

「あ、時間だ。行こう碇君」

 

「あ、ああ、制服って着たこと無いからわからない…ボタンが付いている服なんてほ

とんど着ないから…」

 

「じゃあお弁当なんかも知らないわよね。レイちゃん!今日はずっとシンジ君に付い

ていて上げなさい」

 

「は〜い」

 

「……こんな形のズボンはいたことが無い…」

 

「先が思いやられるわ…」

 

「もう!私でもそんな事わからないわよ!スカートなんだから。それに制服のズボ

ンってちょっと普通のより違うのよねぇ

構造が」

 

「……普通のズボンって言うのでさえ、履いた事が無い…」

 

「どんな格好していたの?」

 

「……ブリーフに、ぼろきれをかけるくらい…大体は裸だったな…寒かった…」

 

「……悲惨ね…とにかく行ってらっしゃい」

 

 

 

「レイちゃんおはよう!」

 

「あ、ヒカリ!久しぶり!」

 

「なんで最近休んでいたの?」

 

「ちょっと親の用事が…」

 

「この男の子は?」

 

「あ、今日から転入する事になっている子。」

 

「そう、なんで今更ここに…変な化け物だって現れてるし…」

 

「それは後で自己紹介のときに説明するよ」

 

「名前は?」

 

「碇シンジ」

 

「よろしく、私は洞木ヒカリ」

 

「…よろしく」

 

「いいんちょ!おはよう!」

 

「あ、鈴原おはよう」

 

「こいつなんや?」

 

「転入生」

 

「なんやぁそうか」

 

「なんやぁって何よ鈴原君!」

 

「あ、ちょっと…な」

 

「なんかあったの?」

 

「妹が、前回の非難のとき、崩れてきた瓦礫にはさまれて怪我したんや」

 

「え?どこにいたの?」

 

「えっと…その時でかけてたから…ジオフロントの方やなぁ」

 

「(碇君が戦ったときだ)」

 

「で、どうなの?様態は」

 

「あ、どうにか平気やわ」

 

「あ、遅刻する!」

 

「(綾波…遅刻ってなんだ?)」

 

「(後で教えるからあそこに向かって走って)」

 

だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ

 

「碇君…早い」

 

「鍛えられたからな。あそこで生活してればそうなる」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、今日は転校生がいます。入ってきてください」

 

ガラッ

すたすたすた

 

「碇シンジです。今まで施設にいんだけど、引き取ってくれる人がいたから引っ越し

てきた。

今は、保護者と、綾波と一緒に住んでいる。

特技は、格闘技、銃、ナイフ、サバイバル…まあ動くことなら得意だ」

 

「じゃあ、席は綾波さんの隣でいいですね」

 

「はい」

 

すたすたすた

 

「同じクラスだったな。さっきのやつらも」

 

「碇君。ここから大変だよ。パソコン見てみな」

 

「ん?着信メール29件」

 

「それ全部返事書かないと」

 

「面倒だな…」

 

<碇君が前いた所はどういうところなの?>

Re

人を殺して生き抜いていくところだ。

 

「え!」

 

 

「碇君…なんて返事だしたの?」

 

「こうだ」

 

「……おどろくわ…」

 

「何か問題でもあったか?」

 

「別に」

 

<あの趣味ってどういう所で使うの?>

Re

施設で身を守るためだ…何もしないと殺される。

平均で、月に2人ほど死んでいく。

 

 

「きゃ!」

 

「今度は何て…」

 

「こうだ」

 

「怖い…」

 

 

<好きな人いる?>

Re

施設で殺された…

殺した奴を殺し返してやった…

あいつはいじめられっこでな。

 

「うぇあ!」

 

「……なにを…」

 

「こうだ…」

 

「碇君……ダメだよそんな事書いちゃ」

 

「そうなのか?」

 

「自分がこれまでいたところのことを書いてみんなにおくりな」

 

「そうか」

 

 

<俺が育ってきたところは、――――な所で、そうでもしなかったら、

生きていけない場所だった。殺られる前に殺れだった。

俺も、すでに10は殺しているが、実際は殺したくない。>

 

 

「「「ううぇ!」」」

 

「うそ!」

 

 

「は?」

 

「ぎゃあ!」

 

 

「今度は……なるほど…何人殺した何て書かなくていいんだよ」

 

「そうなのか?」

 

 

<碇君が、あのロボットのパイロットって本当?>

 

「は?」

俺は、後ろを見た。

手を振ってる女子が3名

 

 

「………」

 

Re

本当だ。そのためにここに連れてこられたようだ。

詳しいことは綾波に聞いてくれ。彼女の方が長いから。

 

 

がたがたがたがた!!!!

 

「ほんとうに!」

 

「テストどかあったんでしょ!」

 

「必殺技とかある?」

 

「あの化け物はなんなの?」

 

「……碇君……あなた今度は…聞かなくてもわかるわ。」

 

「綾波さんあれはなんなの?」

 

「なんで私に聞くのよ」

 

「だって碇君が綾波さんに聞けって」

 

ちょんちょん

 

「私を巻き込むなっつ〜の!これまでいわないで置いたんだから!」

 

「あん?そうなのか?髭爺から何も聞いていないぞ」

 

「司令は……」

 

「まあ、もう遅い。後は野となれ山となれ」

 

「後の祭か……」

 

「みなさん!席につきなさい!

 

ピッ

 

「あ、レイです碇君に連絡がいってなかったようで、あのことをもらしてしまいまし

た。

この後の生徒および教師の始末はそちらに回します。はい、お願いします」

 

「綾波さん!授業中に電話なんてしない!」

 

「上司に電話よ!あんた何もわからないくせにセカンドインパクトの原因なんて長々

と話してんじゃないわよ!

あれは、昨日みたいな化け物がやったことなの。それだけ言えばわかるでしょう?

あれを放っておいたらサードインパクトが起きるかもしれないのよ!」

 

「……わかりました…後で職員室に来なさい…」

 

「それまでにあなたがネルフに連れてかれてなければね。あそこの拷問は凄いわよぉ

全身の皮膚を剥がしていくんだから」

 

「……私は何も知りません…来なくていいです」

 

「綾波よぉお前こそキレていい過ぎじゃねえのか?それにそれぐらいの拷問だったら

楽じゃねぇか」

 

「碇君て…とことん苦痛になれてるのね」

 

「それが普通だとおもっていた。」

 

「ははは…」

 

この会話を聞いていた生徒はみんな引いちゃったみたい。

私が碇君にいっておけば良かったかなぁ

今更遅いけど…

 

「おい転校生!ちょっとツラかせや」

 

「あ?なんか文句あんのかこら?やるんだったらいいぞ」

 

「あ、碇君。本気出しちゃだめよ」

 

「あ、ああ。ここではまだ殺したくないからな」

 

「……私もいったほうがいいわね…」

 

 

「で?体育館裏か、お前の言い分を聞いてやる」

 

「おう、今日の朝言ったように妹がお前のせいで怪我しとんのや。

一発殴っとかんときがすまんのや!」

 

「ほう、それはすまないが…あのときはおれのせいじゃなねえな。俺は握手しようと

しただけなのに向こうが拒んで、

変な壁出したんだから。」

 

バキッ

 

「なんだ、これくらいならいくらでもやっていいぞ」

 

「なんやと?」

 

「ストップ。鈴原君も碇君を怒らせないで。怒らせたらあなたが死んじゃって妹さん

悲しむよ」

 

「……そんなに凄いんかい?こいつが。淡白そうな顔して」

 

「ええ、でも人殺しは好きな子を助けるためだったんですって。」

 

「なんや、ようわからんなぁ。まあ、碇。これからもよろしゅう頼むわ」

 

「あ、ああ…かってにしてくれ。」

 

 

 

 

 

家路

 

「あのさぁ碇君って本当に…人殺ししたの?」

 

「えっとお前は…」

 

「洞木ヒカリ」

 

「洞木はどこまで信じる?」

 

「ん〜わからない」

 

「殺したのは本当だ。本館のいじめっ子2人と別館であの子を殺した…奴ら…ちく

しょう!」

 

「???どうしたの?」

 

「あ、今日夜に理由をメールで送るわ。」

 

「あ、そう…」

 

「人殺すのってどんな感じだった?」

 

「……悲しい、楽しい、嬉しい、壊したい…悲しい…」

 

「へ?」

 

「あの子を助けるときは、何ていうか…覚えていない。

あの子が殺されたときは、全てを壊したかった。

生き残るためは…がむしゃらだった…」

 

 

 

 

 

 

「まったく碇君たら!あれじゃあ嫌われちゃうよ」

 

「……それが?」

 

「え!?」

 

「嫌われるってなんだ?」

 

「……」

 

「俺には友達なんていない…だから嫌われることなんて無かった」

 

「…私が友達だよ。ヒカリも鈴原も、一緒にいたマニアも…」

 

「そうなのか?俺にはわからん。」

 

「そうなの!」

 

「わからないな…」

 

「とにかく早く帰ろう」

 

「あ、ああ」

 

 

 

 

 

「お帰りなさい」

 

「ただいま、伊吹さん」

 

「もう…堅苦しいからマヤでいいわよ」

 

「じゃあマヤ、腹減った」

 

「……さん、がついていないわよ」

 

「???…そうなのか?普通呼び捨てじゃないのか?」

 

「年上の人には敬語を使うの」

 

「あっそう…知らなかった…」

 

「そういえば学校で言っちゃったらしいわね。ちゃんと友達造るようにしなきゃだめ

じゃない」

 

「友達なんて作ったこと無いんだって」

 

「うそ…」

 

「…本当だ」

 

「これからのことを話し合いましょう。今ホットケーキ作るわ。着替えてらっしゃ

い」

 

「……俺の着替えは今洗ってると思う…」

 

「あれしか持ってないの?」

 

「ああ、施設でもらった」

 

「……今日じゅうに着替えを買いに行きましょう」

 

「でも…男物の服なんてわかりませんが?」

 

「学校の人呼んで」

 

「はい」

 

 

ピッ

 

「あ、綾波ですけど。鈴原君…あ、いたいた。碇君服を持っていないのよ。

これから買いに行くから、マニア誘って、○○○マンションの501にきて。表札は

伊吹になっているから」

 

(ああ、わかったけど…お前等同棲してるんじゃないだろうな)

 

「保護者が一緒だから…」

 

(まあいいわ、これから行きゃいいんやろ?)

 

 

「さあ出来たわ。急いで食べて」

 

「……フォークって久しぶりに使った…6年ぶりかな?」

 

「……着替えと、歯ブラシ……も買いに行かないと」

 

「……久しぶりにこれを食った…本館では2年に一回だったな…出たの」

 

「ひどい…」

 

「まあ、地獄に最も近い場所だ。そのてんここは天国だな」

 

「これが普通なんですけど…」

 

「そうなのか?」

 

「…もとの性格に戻してやる…」

 

「え?」

 

「昨日の猫被ってる性格が前のだって言ってたわね。あれに戻す」

 

「あ?俺はあの性格は嫌いだ。暗くて最悪だ。それに、人にあまり優しくしたくな

い」

 

「なんで?」

 

「裏切られるからだ。人を信じていても、すぐ裏切られる。まあ、あんたらは別だけ

ど」

 

「……絶対に戻す。あの性格の方がみんな接しやすいから…やってやる」

 

「……殺気が漂ってるぞ…」

 

「そう?さあ、食べ終わったわね。あの子達が来るから」

 

ピンポーン ピンポーン

 

「はい」

 

「あ、洞木ですけど…」

 

「あ、ヒカリも来たんだ。」

 

「綾波さん。あなた、なんでここにいるの?」

 

「あ、この伊吹さんが保護者」

 

「御両親は?」

 

「……死んじゃったらしいわ」

 

「…ごめん。あ、2バカもいるから」

 

「あ、じゃあデパート行こう」

 

「あ、えう、うん」

 

 

 

 

 

デパート内

 

 

「で、なんなんだ?ここは?」

 

「デパートよ。しらない?」

 

「知らん。」

 

「……ほんとうに?」

 

「ああ」

 

「何を買うの?レイ」

 

「えっとね…着替えと、パジャマと、生活用品」

 

「本当に何も持っていないのね…昨日はどうしたの?」

 

「あ、ああ。寝ないで…朝の5時ごろに、綾波達を犯したくないし、殺したくないか

らっ出てった。

でも、結局戻ってきたけどな」

 

「……凄い生活…じゃあ寝てないんだ」

 

「あ、ああ」

 

「ちゃんと寝なきゃだめよ碇君」

 

「あ、俺は4日は寝なくて大丈夫だ。寝てると食事のときに食べ物が取れない」

 

「……すごい」

 

「鈴原!」

 

「なんやイインチョ!」

 

「碇君の服を選んであげなさい」

 

「は?」

 

「いいから言う事聞く!」

 

「じゃあ碇。このジャージで…」

どかぐしゃばき

 

「いったいなもぉ」

 

「ジャージを着た碇君なんて家で見たくない!」

 

「ジャージを嫌いおったな!」

 

「僕が選ぶよ…じゃあこれでどう?」

 

「軍隊の制服のような模様…ああ、いいな」

 

「いいの?(やった。僕の仲間が出来る)」

 

「…上下それは…上はそれでいいけどズボンは他の方がいいんじゃないかな?」

 

「まあ、4人で意見の合うものを選んでくれ」

 

「「「「う〜〜〜〜〜ん」」」」

 

「そんな悩むことか?」

 

 

 

 

 

 

けっきょく、碇君の服もきまり家に帰りました。

夕食を食べて、ヒカリにメールを送り。碇君の部屋に向かう。

 

「碇君、入っていい?」

 

「あ、ああ。」

 

「おじゃましま〜す」

 

「なんかようか?」

 

「昨日の続き。」

 

「ん〜?」

 

「あの女の子の事」

 

「……しょうがないな…細かく教えてなかったか…

名前は霧島アヤ

5歳くらいの時には行ってきたんだ。

双子で、もう一人は親が育ててるらしい。つまりかたっぽを捨てたんだ。

気も力も体も弱かった。

そういう子を好んでいじめっ子は標的にするからたまったもんじゃない。

俺も、その頃同じようなものでな。

いじめられ仲間だった。

一緒にいるうちに好きになってて…その子は気が弱いけど優しくて、思いやりがあっ

た。

なぜか懐かしい感じがしてな、お母さんみたいな感じだった。

アヤは争い事が嫌いで喧嘩があるとすぐに俺のところに来てしがみついていた。

俺はアヤを守りたくて、良くいじめっ子と喧嘩をしていたよ。

本館にいるときはほとんど一緒にいたんだ。たまに一緒に寝た。

暖かいんだよな…

アヤが事故で人を殺してしまったときに俺は、身代わりになって警察沙汰にはならな

かったけど、

そこの人たちはアヤがやったことを知っていて、別館に移した。

後はお前に昨日話したことの続きだ。」

 

「……霧島アヤ?」

 

「ああ」

 

「うちのクラスの名簿覚えてる?」

 

「いいや。」

 

「うちのクラスにもいるんだ。霧島マナっていうのが」

 

「え?……知らなかった…」

 

「…………明日聞いてみようか?」

 

「ああ、アヤの遺言があったからな…」

 

「え?」

 

「もしお姉ちゃんにあったら「また遊んで」って言ってね」

 

「……私とどっちが優しい?」

 

「…同じくらいだ」

 

「…私じゃかわりになんないかな?」

 

「あ?なんか言ったか?」

 

「あ、いいえ、じゃあお休み…」

 

「は〜、昔話は疲れる…」

 

 

 

 

「私ったらなに言ってんだろう?」

 

実際、自分であんな事言ったなんて信じられない。

私なんかがかわりになるわけ無いんだよな…

なんか嫉妬してるみたい…

何でだろう?

考えても無駄か…

 

 

 

 

 

 

 

 

「碇君、起きて」

 

「……ア…ヤ……た・べる…だ……さあ………ああ!にげ…て……・はや…・く」

 

「……うなされてる…」

 

「は!」

 

「わ!」

 

「なんだ…俺なんか言ってたか?」

 

「え、ええ。昔のことを…」

 

「そうか…またあの夢だ…」

 

「え?」

 

「アヤにあげた食料をアヤが殴られながら取られるところ…」

 

「……寝汗凄いよ。シャワー浴びてきな」

 

「ああ…そうする…」

 

 

 

じゃぁぁぁぁぁぁぁ

 

トントントントントン

 

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

 

ガラッ

 

「お、良い匂いがする」

 

「あ、来たわね。さあ食事にするわよ」

 

「あ、ああ」

 

 

 

 

「今日は学校終ったらネルフに来て」

 

「ああ…わかった」

 

「レイちゃんもね」

 

「ええ、」

 

「お弁当はそこにあるから」

 

「ああ」

 

「あ、時間だ!行って来ます!」

 

「…おれもか…」

 

「「いってきます(!)…」」

 

「行ってらっしゃい」

 

 

 

「今日マナに聞いてみよう」

 

「ああ…」

 

「昨日は何時ぐらいに寝たの?」

 

「……今日だな。4時くらいだ」

 

「え!ちゃんと寝ないとダメだよ」

 

「……まだなれてない…寝てるとあの夢を見るからいやなんだ…」

 

「そう…そう言えば、独学でいろいろ学んだって言ってたけどどうやって?」

 

「あ、言ってなかったな。別館に、調達屋がいるんだ。

そいつに賭けで勝つと調達してきてくれる…何でも」

 

「そう。でも銃とかは…」

 

「あったよ。PPKと弾が500発くらい」

 

「……今は持ってんの?」

 

「ああ、かばんに入ってる」

 

「うそ…」

 

「メリケンも、コンバットナイフも…あとは…固形燃料か」

 

「……こわい…」

 

「固形燃料があれば、焼いて食えるからな」

 

「なにを?」

 

「あの時は…ネズミだったな…」

 

「げ!」

 

「ネズミって…」

 

「ああ、そこらへんにいるドブネズミだ」

 

「良く食べれるね…」

 

「毒さえなければナ…食べなければ死んでしまう」

 

「……」

 

「俺は司令に今日頼むつもりなんだ。俺は、使徒一匹につき500万もらうことに

なっている」

 

「え!うそ!」

 

「本当だ、それは、生活費のつもりだった。あそこを追い出されたときの。

でも必要が無いからな。それを、そこの施設に送ってもらいたい」

 

「……司令が聞いてくれるかな?」

 

「ああ、聞いてくれるだろう」

 

「…」

 

「出なかったら…ネルフの施設にみんな移させる。」

 

「それがいいよ」

 

「……そうかな?」

 

「あ、ヒカリ達だ」

 

「おはよぉぉぉぉ!お2人さん」

 

「おはよう」

 

「はやくしないとちこくするでぇぇぇぇ」

 

「あ、もうこんな時間!急ごう」

 

「ああ・・」

 

 

 

「一つ質問があるのだが…なぜ綾波の下駄箱の中に手紙が沢山入っているのだ?」

 

「あ、これはね…」

 

「ラブレターやろ!」

 

「あ!言わないでよそう言う風に!」

 

「???なんだそれ?」

 

「あ、好きな相手に告白するときにかいて贈るものよ。」

 

「????面倒くさい事するな…」

 

「綾波は律儀やから、いちいち返事だすんやな」

 

「だってかわいそうじゃない!返事待ってんだから」

 

「……私だったら…捨てるわね」

 

「俺もそうするだろう」

 

「……じゃあ私も今回は捨てる!」

 

「あ〜あ。つまんないの」

 

「まったくもぉぉぉ遅刻するぅぅぅぅ」

 

「勝手にしろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マナ!ちょっといい?」

 

「あ、良いわよ」

 

「聞きたいことがあるんだけど…マナって姉妹いる?」

 

「え?なんで?」

 

「ちょっとな…」

 

「いないけど…」

 

「ほんとう?」

 

「……誰にも言わないでね…小さい頃、家の家計が大変で、双子の妹を施設に入れた

らしいの…

あの子は、かわいそうだったわ…小さい頃良く遊んでいたのに…」

 

「碇君…」

 

「ああ…そのこの名前はアヤか?」

 

「え!なんでしってんの?」

 

「ちょっとな…」

 

「昨日のメールおぼえてる?」

 

「え?」

 

「あの…碇君が好きな子のために人を殺したって言うやつ…」

 

「ええ、覚えてるわ」

 

「そのこはね、霧島アヤって言うの…」

 

「うそ…アヤは今どうしてるの!」

 

「…事故で人を殺してしまい…俺が被ったが別館に入れられてしまった…

そこで…死んでしまった…」

 

「うそ…………………」

 

「本当だ…あいつじゃああそこで生きて行かれなかった」

 

「……」

 

「あいつは死ぬ間際に「また遊んで」ってお前にいてくれって言った」

 

「……」

 

「あの頃俺が今みたいに強かったら死ぬことは…」

 

「……………いいよ…もう…」

 

「良くない。あいつを守れなかった」

 

「……………父さんたちはもう死んでしまっているだろうって言ってたから…」

 

「知っているのになぜ…」

 

「父さんに言っておくわよ…」

 

「ああ、そうしてくれ…」

 

「ありがとうね…妹を守ってくれてて」

 

「…………………………守れなかった…」

 

「碇君がいなかったらもっと早くに死んでいたでしょうね。碇君がそうなるくらいだ

から」

 

「そうだな…別館で半年生きれたから良い方だな…弱いやつは1週間で死んだか

ら…」

 

「……そんなひどいところなんだ…」

 

「アヤをいじめたやつらは俺が殺しておいた…」

 

「そんな事しなくても良かったのに…」

 

「なんにしろ殺さなくては生きていけないところだ。ちょうどよかった」

 

「………………………………………………………………………………………」

 

「さあ、授業が始まるよ」

 

いつも明るいマナが沈んでる…マナの妹なら優しい子だったろうに…

そんな施設はすぐ壊した方が良い…

 

「綾波、そうした?暗いぞ」

 

「あ、なんでもない…」

 

「そうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあネルフ行こう」

 

「ああ」

 

「碇君」

 

「あ?ああ…霧島か」

 

「妹は向こうでどうだった?」

 

「優しくて果物が好きだった。手先が器用で…ただし、いじめられっこだった」

 

「……そう…」

 

「俺もそうだったからな…」

 

「うそ?」

 

「一緒にいじめられてた…」

 

「そう…」

 

 

 

 

 

 

 

「よう司令!」

 

「なんだ碇?」

 

「ちょっと話がある」

 

「ここですませてくれ」

 

「じゃあそうしよう。俺のいた施設を取り壊してくれ。中にいるやつらは、子供はネ

ルフの施設へ。

大人は殺すか、俺の前に連れて来い」

 

「わかった。」

 

「それをやってくれたら、500万を250万にしよう」

 

「それはありがたい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シンクロテストどうだった?」

 

「……感覚がちがかった…」

 

「え?」

 

「前はあたたかったけど今回はなんか冷たい感じがした…」

 

「そう」

 

「15%だそうだ」

 

「……動くギリギリね」

 

「最近楽だな…」

 

「どういうこと?」

 

「……殺さないですむ…拷問されないですむ…」

 

「……心が疲れてるのよ。お風呂には行ってきたほうが良いわ。お風呂は心の洗濯

よ」

 

「そうか…」

 

「碇君」

 

「あ?」

 

「私よ、ミサト」

 

「ああ、三十路オバンか…」

 

「なんですって!?」

 

「なんかようか?」

 

「ちょっときて」

 

「なんだ?男子職員をいじめるように俺にもやるのか?歓迎だね」

 

「(わかっているじゃない)リツコ!後で来て」

 

「ええ、行かせてもらうわ」

 

 

 

 

 

「さあ、なにからやる?」

 

「まずは…鞭ね」

 

「ああ、女王様ってか?」

 

「ほほほほほ、そうよ」

 

「ためしにやってみな。簡単には傷つきゃしない」

 

「いくら皮膚がかたくったって、これは我慢できないわよ」

 

「どうかな?」

 

ピシッピシッピシッピシッピシッピシッピシッピシッピシッピシッピシッピシッピ

シッピシッ

 

「ホッホホホホホホホどうかしら?」

 

「痛くも痒くも無いな」

 

「え?赤くすらなってない…」

 

「そうした?」

 

「じゃあろうそく」

 

「なれてるな…」

 

「じゃあスタンガン」

 

「それももうなれた」

 

 

 

そのあと、2時間ほど拷問が続いたが、あきらめて放した時に、犯してやった。

ビデオをっとっていたから、それをダビングして男子職員に配ってやったら、

立場が逆転して、2人は奴隷になったという。

 

 

 

「碇君。ネルフでなにかあったの」

 

「あ、マヤさん。あの2人組に拷問されたんです」

 

「は?」

 

「拷問」

 

「どうだったのよ。」

 

「全然平気だったから向こうがあきれて放してくれましたよ。

それから犯して…男子職員にビデオを配って…あいつ等はもう拷問されるほうになっ

てます」

 

「ふ、不潔よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

「なれてくださいよ。男としてあれは許せませんから」

 

「碇君…」

 

「あ、綾波。どうした?」

 

「……あのビデオ…すごい」

 

「みたのか?」

 

「ええ…あなたが拷問されてるところから」

 

「どうだった?」

 

「みんなあんな事されてたんだ……かわいそう」

 

「?」

 

「ざまあね。あの中年2人組」

 

「そうだな。お前は平気なのか?俺があいつ等をやったことは」

 

「良いのよ。どうせ中○ししてないし・・」

 

「そう言う問題なのか?」

 

「そう」

 

「……まあいいか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

19日後

 

学校

 

 

「碇君!緊急呼集。行きましょ」

 

「あ、ああ。じゃあな。2バカ」

 

「2バカ言うな!お前いれたら3バカじゃ!」

 

「ははははは」

 

 

 

 

「零号機はまだ使えません。初号機のみで行ってもらいます」

 

「わかった…碇!」

 

「あ?なんだ?」

 

「行って来てくれ」

 

「ああ、約束を守ってくれるそうだし」

 

「ああ、明日にはここに来る」

 

「ありがとう」

 

「碇からお褒めの言葉をもらうとは…光栄です」

 

「ははははは、司令がそれじゃあネルフは楽しいな」

 

「そんなもんだな」

 

「(碇君と司令って…悪友みたい…)」

 

 

 

 

シェルター内

 

「なあ、トウジ」

 

「あ?」

 

「外に出ないか?」

 

「なんでや!」

 

「あの戦闘だよ」

 

「は?死ぬんかい」

 

「トウジだって妹さんを傷つけた時の戦い見てないのに碇に喧嘩売ったじゃないか」

 

「……そう言えばそうやナ…なにも知らないで喧嘩売ったな」

 

「じゃあ行こう」

 

「ああ」

 

「委員長!僕等トイレ行ってくるから!」

 

「早く帰ってこないと許さないからね!」

 

「(なにおだ?)」

 

 

 

 

 

 

 

「シンジ君!まずは…」

 

「奴隷に命令されたくないねえ」

 

「く……」

 

「そうですよ、シンジ君にいい様にされたビデオが男子職員全員に渡りましたから」

 

「青葉……」

 

「ええ、縛られながら…」

 

「日向…」

 

「あなたの負けね。ミサト」

 

「リツコも出てるじゃない!」

 

「……私達は…ただの奴隷」

 

「身分をわきまえているようだな。」

 

「司令。」

 

「……碇に全て任そう」

 

 

 

 

 

「コイよイカやろう!」

 

ひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅん

 

「鞭の使い方教えてやろうぇあ!」

 

 

 

 

「…投げられてやんの…」

 

 

 

 

「テメエこの野郎…て、あれ?」

 

 

 

「シンジ君のクラスメイトが……どうします?」

 

「伊吹君…碇君に任せるんだ」

 

「はい」

 

 

 

「なんでいるんだよお前等!」

 

(ハハハハハハハハハ……潰されないで良かった……)

 

「2人とも!早く中に入れ!」

 

 

 

 

「……優越行為です…」

 

「無視だ」

 

「はい」

 

 

 

 

「ひゃわ!みずやないくわ!」

 

「カメラがこわれる……」

 

 

「じゃましやがって!後でお仕置きだ」

 

「それはお許し下さい!」

 

「嘘だよ。ケーブル切れちまったから早く倒さないと」

 

うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

ズガンズガンズガンズガンズガンズガンズガンズガンズガン

 

「ぬお!」

 

「鞭がささっとるがな…」

 

「いって〜なこの野郎!」

 

ズブリ!

 

「てめ〜のコアくり貫いてやる」

 

ぐちゃ!くちゃくちゃ…ズボッ!

 

「えっと…司令!このコアいる?」

 

「ああ、欲しい」

 

「じゃあ持って変えるわ」

 

「ああ、ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

「まったく…お前等はじゃましやがって!」

 

「すまん碇!こいつがどうしても見たいゆうから…」

 

「なんで僕だけ!」

 

「いやな、お前がやってることあまりしらんで喧嘩売っちゃったからな、悪うおもっ

て…」

 

「まあいい、俺から上の奴に言っとくからもう帰れ」

 

「すまんな」

 

「いや、いいんだ」

 

 

 

 

 

 

「碇。あれほど完全なコアはEVAのしかないぞ。使徒では始めてだ。」

 

「そうか?切り取るのは簡単だぞ?」

 

「じゃあこれからはそれで倒してくれ」

 

「ああ、わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえり」

 

「ああ…」

 

「司令ったら、シンジ君に頼りきってて作戦なんてあったもんじゃないわ」

 

「そうか?」

 

「そうよ。前はレイちゃんだったのに…」

 

「あいつ…気が弱いな…」

 

「え?」

 

「使徒を倒せるのはEVAしかいないからな。そのパイロットに依存しているんだ」

 

「……まあ良いんじゃない?わたしだって頼ってるもの」

 

「……いいのかな?」

 

「良いのよ、じゃあご飯にしましょう。レイちゃん呼んできて」

 

「ああ…」

 

すたすたすた

コンコン

 

「俺だ」

 

「あ、入って良いよ」

 

……なんと言う部屋だ。少女趣味と言うのか…俺には落ち着かない部屋だ。

 

「なに?」

 

「あ、飯だってさ」

 

「そう、じゃあ行きましょう」

 

「ああ」

 

「マナからメールで、親が泣いていただってさ。今度碇君と会いたいって親が言って

たらしいわよ」

 

「そうか…では明日行こう」

 

 

 

 

 

コンコン

 

「……綾波か?」

 

「良くわかったわね」

 

「これで3回目だ。」

 

「そうね、じゃあないようもわかるでしょう?」

 

「ああ、入って良いぞ」

 

 

「ねえ、何かないの?話すこと」

 

「………………あることはある。しかし、なぜ聞きたいのだ?」

 

「…なんとなく…きいといた方が良いかな?って」

 

「…しょうがないな。…調達屋がいることは話したろ?」

 

「ええ」

 

「その他に、情報屋もいたんだ。」

 

「…」

 

「俺は親のことを調べさせた。

すると、両親とも科学者でな、母親は碇ユイ。

これは、実験中の事故で死んでしまったらしい。

父親は、……六分儀ゲンドウ……あの司令だ…

事故のあったときに俺はその場にいたらしい。

司令は、母親が死んだときに姓を元に戻したらしい。

俺は、碇のままで施設に入れられたようだ。

ネルフであったときは殺してやろうと思ったよ。

でももう起きてしまったことだからな。

しょうがないと割りきって、あいつには知ってることを黙っている」

 

「……良いじゃない。また呼び戻したんだから…」

 

「まあな、性格が変わった後で良かったよ。前の弱いままじゃEVAなんて乗ってら

れないな」

 

「そうよね」

 

「じゃあもう寝ろ。お前は俺より睡眠時間が長い」

 

「そうするわ。」

 

「司令に言うなよ」

 

「わかってるわよ。」

 

 

 

 

次ぎの日  日曜日 午前中

 

ネルフ

 

 

「久しぶりだな…糞人間…」

 

「……一番の問題児の碇君じゃないですか」

 

「お前…殺されたいか?」

 

「なんのことでしょうか?」

 

「お前等がちゃんと別館に食事を与えなかったから俺はこうなってしまった…」

 

「いいえ…あなたを捨てた親がいけないのです」

 

「理由があるから捨てた…」

 

「あなたに何がわかるというのですか?」

 

「情報屋を使っていろいろ調べさせたよ…」

 

「ほう、ではあなたの本当の親の事も?」

 

「ああ…」

 

「なに?碇……」

 

「なんで司令が反応するんですか?」

 

「いや…何でもない」

 

「後でお話があります」

 

「わかった」

 

「とにかくお前等はこれから俺たちに与えてきた拷問を受けてもらう」

 

「な!」

 

「なんだ?いやなのか?」

 

「……」

 

「しょうがないよなぁ!俺は30回は死にそうになったから」

 

「お前はタフ過ぎるのだ。普通死んでいたぞ」

 

「アヤを殺されたからな。意地で生きたいるんだ。」

 

「……悪かった」

 

「今更もう遅い。司令!俺がやられたことをまとめておいたからこれから一年続けて

くれ。

俺は4年続けられたからな」

 

「く……」

 

「さあ、地獄を味わえ」

 

「で、話とはなんだ?」

 

「ちょっとこっちへ…」

 

 

 

 

 

「何を言いたいのかは大体わかっているが…」

 

「じゃあ教えろ、どうして俺を捨てた?これだけは調べられなかった」

 

「……ユイが死んだ後、私は精神が破壊された状態になり、お前を傷つける可能性が

あったのだ。」

 

「……そうか…母さんは死んだんだろう?」

 

「それは…まあ、死んだと言う事にしておこう」

 

「じつは…実験中の事故で初号機に取りこまれたって事はないよな?」

 

「……なんで知っている?」

 

「動かすたびに、頭の中で聞こえてくるんだ…母さんの声が」

 

「……まだ、初号機の中から出すことは出来ないんだ…」

 

「それは、技術がないのか?」

 

「いいや…出すには肉親が必要なんだ」

 

「俺がいる」

 

「……危険なんだ…下手したらお前も初号機の中だ」

 

「それでもいいといったら?」

 

「私が許さない。今はユイがあの中にいるからお前がEVAを動かせるのだ」

 

「……」

 

「悪く思わないでくれ」

 

「全てが終ったら、出してやってくれ」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

同日 午後 霧島邸

 

「碇です」

 

「さあ、入ってくれ」

 

「お邪魔します」

 

 

 

「アヤは……」

 

「ええ、死にました」

 

「詳しく教えてくれんかね?」

 

「良いですよ」

 

 

 

 

「―――――― と言う事があって…」

 

「ひどい……今すぐその施設を訴えてやる」

 

「もう平気です。ネルフの司令が俺の本当の親父ですから、もう手は回してありま

す。

俺とアヤが受けた生活や拷問は、今日から1年間そいつ等に受けてもらいますから。

訴えると言っても、どうせ「捨てた奴が言うな!」とか言われるのがのがオチですか

らね」

 

「……そうだな……半年か……」

 

「ええ…俺は4年生きました」

 

「良く無事だったね」

 

「いいえ…30回近く死にそうになりましたよ」

 

「苦しいのを我慢して家において置くべきだった…」

 

「今更遅いね」

 

「そうだな……すまなかった。」

 

「いいえ」

 

「アヤを守ってくれてありがとう」

 

「守れませんでしたよ」

 

「いいや……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜    自宅  

 

 

「と言う事になったよ」

 

「そう…」

 

「じゃあお休み」

 

「ええ……」

 

 

 

 

 

 

数日後  ネルフ 

 

 

「綾波」

 

「なに?碇君」

 

「今日は零号機の再起動実験だな」

 

「ええ……」

 

「前回失敗したときはお前がEVAを拒否したって関係者わいっていたが…」

 

「ちがうの…私、最近まで好きな人がいたんだけど、その人に捨てられたの」

 

「それを起動中に考えてしまったの?」

 

「ええ、そうよ」

 

「そうか…今はどうだ?」

 

「もう平気」

 

「じゃあ頑張ってくれ」

 

 

 

 

 

 

「零号機再起動成功」

 

「ゲンドウ!使徒が現れた」

 

「……零号機はまだ実戦はムリだな…シンジ!」

 

「……名前で呼ぶな。」

 

「すまん…お前が行ってくれ」

 

「ああ、わかった」

 

 

 

 

「初号機リフトオン」

 

「じゃあ行ってくる」

 

 

「えっと……敵に反応が……」

 

「なんだ?」

 

「カリュウシホウが……」

 

「カタカナにするな……」

 

「発射されました」

 

「目標は?」

 

「初号機です」

 

「碇君!」

 

「なんだぁ」

 

「先に言え!バカもん!」

 

「すみません」

 

「碇!ATFをはれ!」

 

 

「あ?おいせっと」

 

ズバババババババババババババ

 

「初号機回収!」

 

「はい!」

 

「なんだこれ!」

 

 

「初号機回収終了」

 

「早くエントリープラグを…」

 

 

 

 

 

「碇君平気?」

 

「あ、ああ。ATFをはっていたからな」

 

「本当に?」

 

「ああ」

 

 

 

 

「凄いな…初号機にまったく傷が付いていない…」

 

 

「これからの作戦を検討します」

 

 

「敵、ボーリングでネルフ丈夫のジオフロントを穿孔しています」

 

「到着時刻は?」

 

「……夜中の0:37分」

 

「……」

 

 

 

 

ネルフ内  病院 

 

「平気?」

 

「平気だって。ちょっと久しぶりに眠くなっただけだから」

 

「早くご飯食べて」

 

「あ?」

 

「今から60分後にまた出発だから」

 

「……綾波は?」

 

「私も」

 

「そうか…」

 

「じゃあ行こう」

 

「作戦は、戦自にある開発中のポジトロンライフルで、日本中から電力を集めて使徒

に当てようって言うものよ」

 

「戦自って頭硬くなかったか?」

 

「そうよねぇ。良く貸し出したものよ」

 

「まあいこう」

 

 

 

 

 

 

「なんだ、お前が考えたのか?」

 

「違うわよ!機械がよ!」

 

「じゃあいいや」

 

「碇君が攻撃で、レイが守備ね」

 

「は?」

 

「あなたはポジトロンライフルを撃てば良いの」

 

「レイは、敵が撃ってきたのから碇君を守ればいいの」

 

「で、あのでかい盾はどれくらいもつんだ?」

 

「17秒」

 

「はずした後の再発射は?」

 

「20秒くらい」

 

「お前……犯したろうか?」

 

「や、やめてぇぇぇぇぇぇぇ」

 

「俺が守備だ」

 

「あなたのほうがシンクロ率が高いから…」

 

「うるせぇ」

 

「わかったわよ…」

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、なんで碇君が攻撃にならないの?」

 

「……俺なら3秒くらいはATFで持つ」

 

「……一発で当てれば良いのよ」

 

「あたらなかったらお前が死ぬかもしれないだろう?」

 

「……」

 

「お前を守ってやる」

 

「……」

 

「あいつの代わりじゃない。お前を守りたいだけだ」

 

「……ありがとう」

 

「さあ、時間だ」

 

「うん」

 

 

 

 

 

「6,5,4,3,2……敵にエネルギー反応」

 

「先に撃てば大丈夫」

 

 

ずどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん×2

 

「外れた…」

 

「レイ!動いて時間を稼ぐんだ」

 

「はい!」

 

「おっと、俺も行かなきゃ」

 

「エネルギー反応」

 

「はや過ぎる」

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

「まったく、きゃあじゃねえだろうが!ちゃんと前見ろ」

 

「あ、碇君……大丈夫?」

 

「そう見えるか?」

 

「いいえ…」

 

「よろしい」

 

「後何秒ですか?」

 

「10秒」

 

「(早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く)」

 

「盾、完璧に溶解」

 

「碇君!」

 

「いきてる……よ」

 

「まだ!」

 

「……発射!」

 

「はい!」

 

ずどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん

 

「使徒、コアを直撃。沈黙です」

 

 

「いかりくん!」

 

「…………」

 

「碇君!」

 

私は初号機の頭にあるエントリープラグの入り口を引きぬき、エントリープラグの上

部を握りつぶして

零号機を降りた。

急いで駆け寄るけど、凄い熱だ。

 

「碇君!大丈夫?」

 

「…………」

 

「碇君!」

 

「……あや…・な…み」

 

「平気?」

 

「……身体が茹で上がった……あちい」

 

「早く出よう」

 

「ああ……握りつぶすのは反則だ…ビビッた…」

 

「碇君…守ってくれてありがとう…」

 

「……眠い…」

 

「寝るのは病院のベットの上!」

 

「あ?ああ…」

 

 

 

 

 

5時間後     ネルフ内 病院

 

「碇君、起きた?」

 

「あ?まだ夢の中かな?」

スリスリ

パンッ!

 

「いって〜、現実だ…」

 

「えっち!」

 

「ははは……勘弁しろよ」

 

「もう…碇君じゃなかったら殺してるわよ!」

 

「こわいな…………………」

 

すぴーすぴーすぴーすぴー

 

「まったく……気持ち良かった……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3時間後 

 

「ふぁ〜ぁあ良く寝た…死にそこなって以来だな…こんなに寝たの」

 

「おはよう!」

 

「よう、ここはどこだ?」

 

「さっきのこと覚えてないの?」

 

「???」

 

「……人のお尻触っといて……」

 

「え?そういえばそんな記憶が………あ!ごめん」

 

「まったく……寝てる間に精密検査終ったから、今日1日安静にしてろって」

 

「いやだね。ふっふふふふふふふ…やらせろ」

 

「……いいよっていったら?」

 

「……やらないよ。お前を汚したくない」

 

「ふ〜ん」

 

「じゃあ退院だ!」

 

「だめだって!今日1日体動かせないって!」

 

「動いてるけど…」

 

「なんで?」

 

「拷問の馴れかな?」

 

「まったく……じゃあ帰ろう」

 

「ああ、はらへった」

 

「じゃあ私が作るよ」

 

「頼む、お前は俺の前の生活が知りたいか?」

 

「あ、ええ」

 

「じゃあちょっと来てくれ」

 

「……行くの?」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

私がついた先は、

コンクリートで囲まれている中に、大人が20人くらいいて、暗くてよく見えないけ

ど…

 

「電気をつけるか…」

 

パッ

 

「きゃあ!」

 

私が見たのは、下着いちまいで髭ボーボーで、やせ細っていて、床には…ゴキブリや

ネズミなどがいて…

食事の時間になると殺し合いが始まる。

脱走しようとすると、いろいろな拷問道具で拷問されて、死にそうになったらやめ

る。

それの繰り返しだった。

 

「よう、まだ3週間ぐらいだぞ」

 

「ぁ………・・ぁぅ……たすけ………・」

 

「しらねぇな、おれがアヤを助けようとそういってもお前は助けるどころか蹴っ飛ば

したからな」

 

「…………ぁ…ぃ………た………・す…・け」

 

「まあ、1年頑張りな。一ヶ月もすれば、もっとひどくなる。たえられるかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんなところにいたの?」

 

「あれよりひどい…死体が散乱してる…ひどい奴は死肉を食べてた…」

 

「うぇ!」

 

「そうなるだろうな…まだ死体がないだけ良い。」

 

「ここにいたくない…早く帰ろう」

 

「ああ…」

 

 

 

 

 

家 

 

 

「ゴメンな、あんなもの見せて。お前には知ってて欲しかった」

 

「……生きてる方が不思議だよ…」

 

「そかもな…」

 

「1年続けるの?」

 

「ああ…俺達の苦しみを知ってもらいたいからな」

 

「子供は?」

 

「施設に入って前よりかなりまともな生活をしているが…みんな知能は低い」

 

「じゃあなんで碇君は…」

 

「俺は、あの中でも勉強したんだ。ひどい奴は言葉も話せない」

 

「……」

 

「今は俺の給料になるはずの金で勉強してるよ」

 

「良かったね」

 

「ああ…別館の奴等は錯乱してる奴ばっかりだから精神病院に行ってる」

 

「碇君はなんで今普通なの?」

 

「前は、アヤのおかげでまともだったけど今はお前のおかげかな?

もし、お前がいなかったら俺は獣になってたかもな」

 

「……」

 

「なんだ?」

 

「獣って……」

 

「人を襲って食べものを奪い、本能のまま犯しつづける…」

 

「碇君がそうだったら…」

 

「ああ、お前はすでに壊れてるかもな」

 

「なんかわけわかんないや」

 

「そうかもな…俺も今になって良くわからない…」

 

「ご飯食べて休もう」

 

「ああ……」

 

 

 

俺は、あの2人が優しいからまともでいられる。

あの2人が優しくなかったらおれは……

 

でも、俺も切れた

 

綾波が呼び出されたときにいやな予感がして後ろから付いて行ってた。

 

「あの、体育館裏なんて…」

 

「綾波さん、あなたが好きなんです。付き合ってください!」

 

「え!……ごめんなさい…」

 

「やっぱりか……俺は断られたら……食べる事にしてるんだ…」

 

「え?なにか言いました?」

 

「ちょっとこい!」

 

「きゃあ!」

 

レイは使われていない体育倉庫につれこまれた。

俺はすぐに追いかけた。

 

「なにするんですか!」

 

「へっへへへへ…食べるんだよ…犯すんだよ!」

 

「や…やめて…お願い…やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

 

俺が追いついたときは、まだ平気だった。

 

「てめぇぇぇぇぇぇぇなにしてんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 

「誰だお前は!」

 

「誰でも良い…殺す!」

 

ぼか!ばき!ぐしゃ!ばき!どか!

 

「…………碇君?」

 

「てめぇぇぇぇぇ!綾波になにするんだばかやろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

「やめて碇君!私は平気だから!」

 

「殺す!お前はもうだめだ!」

 

「た・・すけ・・て…・」

 

「碇君!」

 

はっと気づいたときにはもうほとんど相手は死にかけていた。

どれくらい殴っていたのだろうか?

そいつの保護者が来て飽きれていた。

自分の子が、女の子をレイプするなんて…と。

俺は、訴えられそうになったが、親父が金を払いどうにかなったらしい。

俺は、学校に1週間行けなくなった。

 

「碇君……」

 

「綾波…平気か?」

 

「あ、うん」

 

「そうか…よかった…」

 

「ありがとう……でも…碇君が……」

 

「大丈夫だよ…親父がどうにかしてくれたから…」

 

「シンジ!」

 

「名前で呼ぶな」

 

「なんでも良いが…良くやったな。もしお前がいなかったらレイはどうなっていた

か…」

 

「……俺はほとんど記憶にないんだ。ただ、綾波が襲われているところを見たら…」

 

「……碇君、もうキレないって誓って!」

 

「……わかった…」

 

「お願いね。次ぎは碇君がいなくなっちゃいそう」

 

「……そうだな…」

 

「私はまだ仕事があるからこれで…」

 

「綾波……すまなかったな」

 

「……いいの…」

 

その後は、自宅で綾波がキスまでしてくれた。

前の俺だったらそこでやっちゃってるだろう。

 

 

 

 

 

 

それからは学校内で事件も起こらず、セカンドチルでレンも来たが、口だけだったの

でほとんど無視した。

そして、衛星軌道場の使徒が俺をまた壊れさせた。

 

「二号機はただいま修理中。初号機は後580秒零号機はもう出られます」

 

「……零号機を専攻させろ」

 

「はい」

 

零号機…綾波は、先に出た。

しかし、どう攻撃すれば良いのか…

迷っているうちに、使徒の身体から光りが出てきた。

 

「零号機パイロット、精神汚染が始まってます。」

 

「急いで戻すんだ!」

 

「反応しません」

 

「シンジ!」

 

「名前で呼ぶな!」

 

「一番地下にある部屋にむかえ!そこで見たものは他言するな!

そこにあるやりを持って来い!」

 

「ああ、わかった」

 

 

俺は降りていった。

扉をあけると、LCLの海が広がっていた。

おくに、ヤリに貫かれた人?がいた。

ヤリを抜き、急いで外に出る。

 

「綾波!」

 

しかし返事は無い

 

「シンジ!ヤリを使徒に向かって投げろ!」

 

ブンッ!

 

「ヤリ、使徒に到達。ATFを侵食しています」

 

「シンジ、レイを助けるんだ」

 

「わかってるよ!」

 

零号機に向かって走った。

頭を抱えて暴れている。

取り押さえて光があたらない所まで来させると。急にぐったりとした。

そのまま綾波は病院に運ばれた。

 

 

 

 

「綾波…大丈夫か?」

 

「………………………こないで」

 

「え?」

 

「来ないで!近づかないで!」

 

「どうしたんだよ!」

 

「…………………」

 

そのまま綾波は話さなくなった…

俺は許可を取り病室に住み込みで看病した。

 

 

 

 

ここはどこ?

わたしは…

 

やめて…入ってこないで…

え?なに??

やめて…過去を掘り起こさないで…

いや…

やめてぇぇぇ

みないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綾波が壊れてから3週間、なにも反応しない…

面会拒絶になっているので、着替えなどは俺がやってる。

服を脱がして、濡れタオルで身体をふいてやり新しい着替えにかえる…

前ならこの時点で終っていた…

今は理性がかっているが…そろそろ負けそうだ……

 

「綾波…起きてくれよ…」

 

アスカは、俺にシンクロ率を抜かれっぱなしで廃人になった。

 

「綾波ぃぃぃぃ俺は…お前の事がぁぁぁぁ……ちくしょう!

……好きなのに…お前は反応しない……俺の理性がぶっ飛びそうなんだ!

早く目覚めてくれ!」

 

「……………」

 

「え?」

 

 

「…………わた…しも……すき」

 

「え?何ていった?」

 

「碇君……私も…好きよ…」

 

「気が付いたんだな!」

 

「……え…・ええ」

 

「よかった……このままじゃお前を壊してしまいそうだった……」

 

「退院したら壊して良いよ……」

 

「壊しはしない…二人で楽しむんだ…」

 

「ええ……楽しみね……」

 

「さあ、起きて」

 

「……力が出ない…」

 

「3週間寝てたんだ。当然だろう」

 

「……先生を呼んできて…」

 

「ああ……」

 

俺は先生を呼びに行った。

一週間で退院できるらしい。

 

 

「一週間だってさ。よかったね」

 

「……碇君、性格変った…」

 

「ああ…そうかもな……」

 

「よかった…」

 

「早く元気になれよ」

 

「うん……」

 

「さあ、寝な」

 

「うん」

 

 

一週間がたち、綾波は退院した。

体力の低下が激しいらしい。

 

 

 

「碇君…細いけど筋肉ばっかりだね」

 

「綾波は良い体してるよ…綺麗だ…」

 

「はずかしい…じっくり見ないで…」

 

「おいで…」

 

「……うん」

 

レイは…綺麗だった。

伊吹さんに見つかることなく終えられた。

見つかったら俺達は追い出されていただろう。

 

少し経ってから、人間と同じ格好の使徒…渚カヲルが来た。

良い奴だったけど、綾波を苦しめたから殺した。

その後は使徒がまったく来なくなった。

 

綾波は一発で出来ちゃったし…

俺は、18で綾波と結婚した。

 

 

 

 

 

終る?

 

 

 

 

おれは……弱虫だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

あの先が書けないなんて…

拷問シーンを書けないんて!

あぁぁぁ…カヲル君

君は何て…面白いんだい?

 

壊れました

 

 


(update 2000/10/22)