外伝「第二話」

作・専務さま

 


 

 

その日は家族水入らずで楽しそうなシンジ君。

 

 

 

トントントントン

 

ジュゥゥゥゥゥゥ

 

「シンジ!朝よ!起きなさい!」

 

「ん?なんでお味噌汁のにおいが…」

 

シンジが着替えて起きると、ゲンドウが新聞を見ながら食パンを食べていた。

 

「シンジ、おはよう…こうユイ君と一緒に朝食を食べるのは28年ぶりかな?」

 

「母さん…アスカ達を起してくる…」

 

「そうね!自分の奥さんを起してきなさい」

 

「そう言うこと言うなよ…精神年齢は14歳なんだから…」

 

シンジはアスカを起しにいくと、アスカの部屋の扉には「入ったら殺す(シンジ以外)」とかいてあったのでシンジはたまらず苦笑した。

 

「アスカ…起きて……」

 

「んん…ひぃんじぃぃぃぃぃぃ」

 

そう言うとシンジを布団の中に引きずり込み熱いキスを何度もした。

 

「アスカぁ朝っぱらからやめてよぉ」

 

「あ、シンジおはよう!」

 

おはようじゃない状態のシンジ君。

 

「ぱぱぁおはよぉ」

 

「ねえシンジ…今あいつパパって呼んだよねぇ…」

 

「う、うん…」

 

部屋を出てユイカにその事を問うと、「だってパパはおじいちゃんの事を父さんって呼ぶでしょ、だからなんとなく変えようかなぁって」

 

あまり意味が通じない。(実際パパゲリオンなのにお父さんって呼ぶとつじつま合わないでしょう。すみません(^-^))

 

「シンジぃお腹いたいよぉいたたたたたぁぁぁぁぁぁ」

「どうしたのアスカ!」

 

「いたいよぉぉぉぉぉぉ」

そう言うと苦しみながら倒れてしまった。どうしょうも無いのでとにかくネルフ経営の病院へ連れて行った。

 

 

 

「アスカ大丈夫?」

 

「大丈夫よシンジィ」

 

 

 

診断結果は虫垂炎だった。(いわゆる盲腸)

 

手術は要らないが、一週間は入院らしい。

 

「シンジぃそばにいてくれるのは嬉しいんですけどぉ学校に行ったらぁ?」

 

「うん…じゃあ今から行くよ…」

「(ここで見ているって言ってくれると思った私がバカだった)」

 

シンジはユイカを連れて学校へ向かった。

 

「レイ、アスカ盲腸だって…」

 

教室に着くとHRだった。

 

「じゃあせきついて…」

 

アスカがいないので、クラスの女子にとってはチャンスだった。

 

「碇君趣味は?」

「音楽鑑賞…かな?」

 

「家事をやるんだって?」

「大体僕がやらされていたから…でも今は母さんやユイカがいるから今は大丈夫」

 

「部活に入らないの?」

「今は考えてない…」

 

そんな質問がいくつかあり、昼休みともあれば屋上にクラスの女子3分の2ほど集まってしまった。しかしレイはそのシンジを睨んでいる。

そして、シンジに好意を寄せる女子は増えていった。

 

 

 

 

 

「それでね、パパの周りにね凄い取り巻きが出来ているんだよ」

 

「あらシンジはもてるのねぇおじいちゃんもそうだったのよ」

 

「うそ…(父さんみたいな無表情,無節操なひとのどこが…)」

 

「それはユイ君だけであろう」

 

「いいえ、あなたのファンクラブがあったのよ!会員2名部長私で」

 

「そう言えばあったな…」

 

「(ユイカ!アスカの前であんな事言うなよ僕が殺させるから…)」

 

「(でもね…私もママと以上にパパが好き)」

 

「(ユイカそれも言うなよ…)」

 

 

ごく普通に食事をとりごく普通に登校したシンジは下駄箱を開けるとどっさり紙の束が入っていた。

「また返事書かなきゃ行けないのかな?」

 

「私なら書くけど…ママなら書かないわね…」

 

とにかく全て見る事にした。内容的には付き合ってくれと言うものだったが体育館の裏に来てくれと言うのがほとんどだった。

 

律儀な彼は体育館裏へ行った。

まっていた人の数58人

 

「ゴメンみんな…僕は…アスカとユイカを愛しているんだ!」

 

きっぱり言った碇君。前の彼ではそこまで言う事は無かった。

「「「「どうしてもだめですか?」」」」

「「「「私じゃあダメですか?」」」」

 

こんな調子である。

やっていられないのでその場を離れた…

 

 

「なんで僕なんか…」

愚痴を言っていても仕方ない。

 

その日の夜

 

「ン…・ああ、、来るな……………・嫌だ…くるなぁ」

 

悪夢にうなされているシンジ君。

 

 

「おはよう!母さん!」

 

いつに無くハイテンションなシンジ。

 

「…どうしたシンジ……やけに元気だな…」

 

「昨日夢を見たんだ…見たことの無いサードインパクトが起こっているところを…。」

 

「…で、どうだった?」

 

「LCLの海が…生き残っているのがほんの少し…なんか…今が一番いいんだけどそれでもダメって感じがして。だから今日から明るく社交的に振舞うようにするんだ!」

 

「なんでもいいけど碇君…いつも碇君が…暗すぎるから、ちょっとやそっとじゃ変わり無いわよ……」

 

「解っているよ…だから…一人で考え込まないようにする…でも…」

 

「いじいじしない…」

 

「じゃあ学校いこ!」

 

「綾波って性格変わったな…」

 

 

クラス入り口

 

ガラッ

「おはよう!」

 

シンジは今まで出したことの無いような大声でみんなに挨拶した。

これにはアスカもユイカもびっくりした様でシンジを凝視している。

 

「「「「お、おはよういかりくん…」」」」

 

「おはよう!みんな!やっぱり明るいのが一番さ!」

 

「「「「そのようで…」」」」

 

クラスの皆はシンジの変わりように驚いている。

 

今までシンジに引かれていた女子はさらにシンジに引かれ、そうでもなかった女子はシンジに引かれ始めたという。

 

「碇君…いくらなんでもやりすぎじゃない?」

 

「そうだよパパ…私が恥ずかしい」

 

「別にいいじゃないか!」

 

「碇君…………変わっちゃた。」

 

「そんな目で見ないでよぉ」

 

「まあいいや…それじゃあお弁当渡しておくね(ニコリ)」

 

「「「「ああ…あの笑顔は犯罪ね…」」」」

 

 

 

「綾波先生。そのお弁当摘ませてください」

 

「だめ…これは碇君が作ってくれた物……あなた達には食べさせられないわ…」

 

「いいじゃないか綾波。どうせ帰ってからも食べられるんだし…」

 

「碇君が言うなら…少しね。」

 

「どう味は?」

 

「…………………………………………………………」

 

「どうしたの?」

 

「…………………………………………………………聞いていたより美味しい!」

 

「そう?」

 

「碇君!私達のもお弁当作って!」

 

「材料費を呉れるなら3っつぐらいなら作れるけど…」

 

「「「「「「「つくって!」」」」」

 

「今週だけね。アスカが居るとそう言うこと出来ないからたまには良いかもね」

 

「ねえ,碇君部活入っていないんでしょう?」

 

「うん、今のところ入っていないね」

 

「じゃあ、料理部に来てくれない?週に3回あって、そのうち一回来てくれれば良いから」

 

「でも材料費要るんでしょう?」

 

「碇君の分ぐらい私がどうにかするから。教えに来て!」

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉお…教えにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ?」

 

「当然よ、と言わんばかりに見ているわね…加持さん。」

 

「加持???ってあの加持さん?レイ???」

 

「そうよ、ミサトと結婚したわ良いけど浮気が見つかって離婚させられて…今の法律だと向こうのほうが年収高いから加持さんの方に引き取られているの。」

 

「私、加持ミユキ。よろしくね(ニコリ)」

 

「(こいつ…油断できないかも…ママに報告しなきゃ…)」

 

「どうしたの?ユイカ。ユイカ部活入っていたっけ?」

 

「私も料理部よパパ!一緒に作ろう。」

 

「碇君…私…料理部の副顧問なの…あなた達が来てから部活無かったから…知らなかったのね」

 

「そうなんだ…それじゃあアスカも入れようかな?料理ニガテだし…」

 

「碇君それはやめて!」

 

「どうしたのミユキちゃん?」

 

「(部活中ぐらいあの、おばさんから碇君を奪えるのに…)」

 

「でもダメだな…僕が言っても料理覚えないし…」

 

「パパ…大丈夫だよ!(周りにパパを狙う女子が居ればやる気出すわよ)」

 

「ユイカ…(お前よくアスカの性格わかるな…)」

 

「一応あれだけがさつでもママであって、女なんですから」

 

「そうかもな…」

 

「それじゃあ碇君はいってくれるの?」

 

「いいよ!家帰っても暇だし、最近は使徒もほとんど来ないからね!」

 

「「「「「「「「「私も料理部に入部希望です!綾波先生!」」」」」」」」」」」」

 

「家庭科室は狭いわ…抽選ね。」

 

なんだかんだあって、入部したシンジ。

その日から料理部には入部希望者が後を立たないのだという

 

 

「って言う事でね…………アスカもね………………………………………しちゃったから」

 

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!私が料理ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ??」

 

「ちょっとパパ外に出てて………………今ね、料理部に入部希望の女子が殺到してるの。パパを守ってあげられる人がいないからパパ取られるよ!」

 

 

「シンジならへいきよぉ」

 

「パパね、今日から学校での態度変えるって言い出したの。どうもね、サードインパクトの時の物で、見たこと無いはずだったんだけど内容は合っていたみたい。それのショックでね」

 

「もおいい?」

 

「いいわよ。シンジ、あたし料理部行く!だからシンジ教えて!私はシンジ以外の人からは習わない!」

 

「綾波は?」

 

「ギリギリO.K」

 

「よかった。あいつが副顧問なんだよ。」

 

「顧問は?」

 

「それがね!後から聞いたら笑っちゃったんだけど…最近身近でちょっと太ったって言う人いない?」

 

「身近で?」

 

「味音痴のミサトさんが、つまみ食い目的で顧問やっているんだ!」

 

「あのミサトが!」

 

「まあ、早く退院してきてね!」

 

「ああ、それとママ!(うちのクラスにパパをおもいっきし狙っている子がいるの)」

 

「だれ?」

 

「加持さん」

 

「加持?」

 

「パパが知っているからママも知っているでしょ。加持っていう人の娘」

 

「それがね、アスカ!複雑なんだその家族!」

 

 

「…………………………………………………………………なんと…ミサトの娘…」

 

「ミサトさん言ってくれなかったから…」

 

「普通いちいち言わないわね…」

 

 

 

 

 

「ミサトさん。僕料理部に入ることになりましたのでよろしく。」

 

「シンちゃんが?嬉しいわね!これで美味しいつまみ食い…」

 

「太りますよ!」

 

「もう、ビールの飲みすぎで皮下脂肪が…ってなんでシンちゃんにそんなこといわなくちゃいけないの?まったく」

 

「加持さんの娘さんが部長なんですよね?」

 

「ドキィィィィィィィ!!!!シンちゃん!あなたなに知っているの?」

 

「大体全て…」

 

「レイね…あのこったら」

 

 

その後、自棄酒に(やけざけ)に付き合わされたシンジは次の日、二日酔いでベロベロになった挙句、遅刻して事情を知っているレイに見せしめに絞られた。

 

その日のうちにアスカは退院。っというより、シンジを狙っている女ギツネを追い払うべく自己治癒能力をフル回転させた。

 

 

部活

 

「今日は一週間空いた後の部活ですね。みなさん頑張って作りましょう。あ、あと今日から碇シンジ君が臨時で教えてくれることになりました。私がお弁当を食べたところこの学校で彼に勝るものはいないでしょう」

 

「「「「「「「「よろしくおねがいしまーす」」」」」」」」

 

「シンジ…どう言うこと?私に・・だけ教えてくれるんじゃなかったの?」

 

「安心してよ!」

 

 

シンジが解説しながら手際よく料理を作っていく。アスカの材料で。

 

「まあ、確かにこれならまだましか…」

 

「「「「「「「「「イカリクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンこっちに来ておしえてぇぇぇぇぇ」」」」」」」」」」

 

「ごめんね!ちょっと無理だよ!」

 

黄色い声がシンジを包む。

 

シンジの作ったものはどれも好評だった。

 

「ミサトさん!つまみ食いしないで下さい!」

 

「私に作らせたらどうなるか知っているでしょう?」

 

「どうなったの碇君?」

 

「僕とアスカがミサトさんの作ったカレーを食べたら…倒れちゃったんだ…」

 

「後でね、成分を比べたのよ。シンジの作ったカレーとミサトの作ったカレー。

そうしたらね、ミサトのは凄く微妙な割合でしか作れない有害物質が出来ていたの。

シンジのはこれも凄く微妙な割合でしか作れない旨み成分が出来ていたの。

ネルフではね、ミサトのカレーと同じ物を作ろうとしたけど作れなかったのよ。

もしそれが出来ていたらエヴァなんてもう無くて、ミサトのカレーが兵器に使用されてたかもね」

 

 

「碇君のカレーは復元してみたの?」

 

「それも、出来なかったの。シンジの舌が、微妙な調味料の加減を識別しているらしいわ」

 

「化け物みたいに言わないでよアスカぁ」

 

「じゃあみんなにシンちゃんのカレー食べてもらおうか!」

 

「どうやってですか?」

 

「今度の日曜日にネルフの野外キャンプ場を押さえるからそこで」

 

「材料費は?」

 

「そんな物シンちゃんが出しなさいよ!エヴァのパイロットだからって1月40万もらっているのよ!それに、14年前の事故の保険でシンちゃんに2500万も支払えてあるんですからね!」

 

「僕って…そんなに給料もらっていたんですか?」

 

「知らなかったの?」

 

「前は父さんが給料の管理していたし、今は母さんが…」

 

「ボッタクリされてるわね…」

 

「じゃあ、アスカにも?」

 

「当然!と言いたいところだけど、保険が支払われたのが多分昨日あたりで、もうアンタ達結婚しちゃっているから…今の法律で3分の2づつだから…4000万ぐらいかしらね。二人合わせて。」

 

「今の法律ってやりにくいですね…」

 

「そうね…」

 

その会話の中に、女子生徒たちの少数がまだ知らなかったのか…シンジとアスカの結婚のことが騒がれた。

 

「みんな!静かにして…碇君が困っているわよ…」

 

レイが叫ぶところなんてシンジは今だかつて見たことあるか…

 

「ごめんねみんな…………………」

 

「何でアンタが誤るのよ!私が籍入れてきたんでしょうほぼ強引に!」

 

「でも、僕も結局は入れるつもりだったから…」

 

シンジとアスカだけ違う世界に入っていった。

 

「シンちゃん達見つめ合わない!」

 

「あ、ああミサトさんどこにいっていたんですか?」

 

「行ってたのはあなた達よ!自分達の世界入っちゃって…」

 

「すみませんでした…」

 

「じゃあ今日の部活はここまでね。もう少しで完全下校時刻だから早く帰りなさい」

 

「先生さようならぁ」

 

「さようなら」

 

「じゃあミサトさん、僕達も帰りますので…」

 

「夕食作っといてね!」

 

「じゃあ、買い物して帰ります」

 

帰り道

 

 

「あらシンジ、部活終わったの?」

 

「うん、これから買い物して帰るから母さんも家帰っていていいよ。」

 

「買い物ならしておいたわよ。」

 

「そう言えば母さん。僕の給料はどこにあるのかな?」

 

「あら、しっていたの?やあねぇ、私が使いこむわけ無いじゃないの。ちゃんと口座に入っていますよ」

 

「今度の日曜日料理部の人にカレー作ることになっちゃったから」

 

「あら大変ねぇ手伝ってあげようか?」

 

「僕が作るって言う事になっているからだめだよ」

 

「何人ぐらい来るの?30人ぐらいかな?」

 

「大変じゃないの」

 

「まあね、明日、業務用の巨大ナベ買ってこないといけないからお金下ろしておいて」

 

「じゃあ、手数料で二十万ばかし貸して」

 

「結局使うつもりだったんじゃなかったの?」

 

「ばれた?子供のお金を親がちょっと使っても別に問題無いでしょ」

 

「20万ってちょっとじゃないよ」

 

「3000万近くあるんだから平気でしょそれくらい」

 

「…………金銭感覚がおかしくなってきたね」

 

「ああ、それはそうと私もあしたから保健の先生よ!」

 

「…………それって…学校に来るって事?」

 

「そうよ、何か不都合でも?」

 

「…………………別に………………………………」

 

「どうせ、もてまくってんでしょう!」

 

「…………………………………………」

 

「それで、アスカちゃんに睨まれてるんだ」

 

「…………………………………………」

 

「それで、クラスの女の子の一人が積極的に話しかけてくるの?」

 

「…………………………………………」

 

「それでクラスが騒がしくなったらレイちゃんがこう言うんだ「…碇君が困っている」って」

 

「もしかして…監視カメラでも僕に付けてる?」

 

「母親の感よ!」

 

「それにしてはちょっと…」

 

「いちいち文句言わない!さあ、家に帰ってご飯作って!」

 

普通は母親が作るものを子供に任せるとは…ユイいわく「シンジのほうが私のよりも美味しいんですもん。将来はシェフかな?」だそうだ。

 

「そう言えばアスカちゃんとユイカちゃんは?」

 

「駅前に美味しいソフトクリーム売り出したんだって。それを食べに行った」

 

「太るわよぉ」

 

「あははははは…いっとくよアスカに」

 

 

 

 

 

 

 

「あ、父さんいたんだって…なんだよその格好」

 

「お帰りシンジ…何か変か?いつもの格好ではないか」

 

今のゲンドウの格好は…前と変わっていない…

変わっているのは頭の色くらいで、後は全く変わっていない。

 

「家にいるときぐらい普通の格好になったら?」

 

「…ユイカがこの格好を見てみたいというのだ…おじいちゃんとしての勤めを……」

 

「もう60すぎてるからね…孫に優しくなるのはいったって普通か…」

 

「おじいちゃんただいまぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!」

 

「どうしたんだユイカ?」

 

「カッコイイ!おじいちゃん!」

 

「カッコイイか…前はこの姿でシンジはびびっていたんだが…時代は変わったな……」

 

「何、哀愁漂わせているの」

 

「シンジに突っ込まれるようになってしまったか……」

 

「おじいちゃん可愛い!」

 

「かわいい?そんな事いわれたの……40年ぶりだ……」

 

「年は取りたくないものだよね…とうさん!」

 

「お前はエヴァの中にいたから年をとっていなくていいよな…」

 

「母さんだって、じゃあ父さんエヴァとシンクロして400%以上になる?それでとけこむ?多分もう戻れないよ。リツコさんも年だし…」

 

いつのまにか、シンジはゲンドウと普通に会話できるようになっていた。

ユイカもゲンドウになついているようだ。

 

 

 

「いただきまぁす」

 

その声と共に、置かず取り合戦が始まった。

 

「そのスペアリブはあたしのよ!」

 

「刺身はもらったぁぁぁ」

 

「私がもらうのおじいちゃん!」

 

「くぅ!問題無い…」

 

なんでもいいが会話から察するにメインディッシュがいくつかあるようだ。

肉好きなアスカと。あまり肉が好きじゃないレイとで食事が分けられているようだ。

これも、シンジの給料があってこそだ。(14歳の子供にたかっている親も性格が図太い)

 

「シンジがいてよかったなユイ。」

 

「そうですね、あなた」

 

「おじいちゃんとユイ母さん(そう呼ばされている)がそういう会話していると変だよぉ」

 

「そうか?」

 

「そうだよぉ、それにね、考えてみたら学校でパパ、ママって言っているけどそれじゃあ不味くない?」

 

「そういえばまずいよね…」

 

「じゃあユイカ!あなたはこれから学校ではアスカと呼んで」

 

「じゃあ僕はシンジで…」

 

「なんか変な感じだけどしょうがないからね、ユイカ」

 

こいつらは変な感じだが周りから見るとそれが普通である。

 

 

 

その日の日記

 

レイ

 

今日、君が料理部でみんなに教えてくれた。

なんだろう…むかつく。

碇君がなんで私にだけおしえてくれないのかな?

アスカが奥さんなのに……………なんか、私…まだ碇君のこと好きかも……

 

 

 

 

アスカ

 

今日は久しぶりの学校だ。

しかも、シンジが料理を教えてくれた。

部活でだけど…

それでも、私を重点的に教えてくれた。

正直言って嬉しかった。

いつもは私から拒絶してたけど、

料理を作っていると面白い。

早く部活できないかな。

 

 

ユイカ

 

今日帰ったらおじいちゃんが約束守ってくれてた。

おじいちゃんが、昔ネルフの司令をやってた頃の格好。

なんか、格好よく見えた。

 

あしたから、パパのことをシンジ

ママのことをアスカと呼ぶことになった。

これで、少しはパパも私のこと一人の女として見てくれるかな?

 

 

 

シンジ

今日の料理部は疲れたとしかいえなかった。

アスカが飲みこみ遅くて…

ユイカはテキパキとこなしていた。

ユイカみたいな奥さんだったら理想的なんだけどなぁ(←超問題発言)

でも、家族では結婚できないし…

ふと、社会の教科書の後ろに乗っている日本国憲法を見た

「同棲の婚約、および家族の結婚に対しては本人達の同意があれば有効とする」

おぉ!これはいいかも…前みたいにアスカが怖くなったら乗り換えよう(核爆)

 

 

 

続く

 

 

 

 

本当にすみません!

こんなどうしようもなく無くバカなもの書いて。

なんか…ギャグになってきたな…

シンジとユイカ、結婚させようかな…

 

 


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