取り替えEVANGELION S

それはとっても現実的な数字

作者/SHEROさん

 

 

 

 

職員達「明かりをつけましょぼんぼりに〜♪」

 3月3日、ネルフでは休み時間を延長するなどして

多くの職員がひな祭りを楽しんでいた。

アスカ「ふ〜ん、これがひな人形なんだ。」

 ひなあられをつまみながら、物珍しそうに人形を見るアスカ。

そこへミサトがまるで自分のもののように乗り気で自慢し始めた。

ミサト「そうよ〜、しかも、豪華7段飾り! 一般家庭ではもっていない家も多く

    持っていてもせいぜい1段か3段! これはお金のある所の特別品よ!」

リツコ「そんないいかげんな事言って・・・白酒で酔っ払ってるんじゃないわよ。」

 ミサトと違ってちびちびと白酒を飲みながらミサトの様子にあきれるリツコ。

そんな事を気にもせず、楽しんでいたマヤがひな祭りの感想を述べる。

マヤ「でも、ひな祭りなんて久しぶりですよね〜。私、数年前にネルフで

   やった時以来ひな祭りってしてないんですよ。」

職員A「そういえば、あの時のおひな様とは違いますよね、これ。前のはどうしたんでしょう?」

ミサト「ひな人形って片付けが遅れるとお嫁に行くのが遅くなるとか言うわよね〜。

    案外、まだ出しっぱなしだったりして、あははははは。」

ユイ「・・・・・・(汗) ちょっと失礼するわね。」

 何故か慌てて会場を出ていくユイ。

その様子が珍しかったのでどうしたのかとみんなは口々に予想しだした。

マヤ「どうしたんでしょう司令、何だか慌てていたようですけど。」

 そんな疑問を冬月の一言がある答えへと導いた。

冬月「う〜む・・・数年前・・・ひな祭り・・・ユイ君に何か頼まれていたような・・・」

一同「まさか・・・」

 会場にいた職員、特に女性職員が揃ってユイのあとを追っていく。

そして、ある部屋でユイを見つけたがその部屋の中には・・・

全員の予想通り、ひな人形がホコリをかぶりながらいまだに飾られていた。

 

 ここ数年間のネルフ女性職員の寿退社数ゼロ。

その数字は現状を如実にあらわしていた。

 

 


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(updete 2001/03/19)