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彼女はそう言うと、優雅な物腰でソファーから立ち上がった。そして、ブラウスのボタンを一つずつ外し始めた。
その様子を、ロランは跪いたままで惚けたように見つめていた。
キエルはブラウスのボタンを全て外し終えると、その前を開いた。すると、白いシルクのブラジャーに隠された見事に発育した双乳が少年の目の前に露になった。
ごくっ・・・。
少年は渇ききった喉を潤そうとするかのごとく、口腔の中に溜まった生唾をまた呑み込んだ。
下から見上げているロランの視線は、魅惑的な双丘に釘付けになっていた。
彼女は彼の視線が自分の胸に注がれているのを意識すると、胸を隠そうともせずに誇らしげに上体を反らしたまま、ブラウスをゆっくりと脱ぎ捨てた。
キエルが常日頃から自信を抱いていたのが、この胸だった。まろやかに膨らんだ乙女の象徴は、彼女の自分の身体のなかでもお気に入りの部位の一つだった。ソシエの貧乳なんかとは訳が違うでしょう?・・・。キエルは内心そう思った。そして今、その部分を美少年の眼前に曝して、その彼の視線がそこに釘付けになっていることを意識すると、キエルの自尊心は大きく満たされていった。
「どう?ロラン。わたしの胸は?」
「・・・お・・・お美しいです・・・」
口ごもりながらそう答えるのが精一杯のロランの様子を見て、キエルは意地悪く問い掛けた。
「どう?ロランのチンポはもうおっ立っているのかしら?」
彼はその台詞を聞くと、首から上を耳まで紅潮させて俯いた。
ロランは嘘がつけない少年だ。だから、彼が目を逸らして俯いたのは彼女の指摘が図星だということをこの少女は敏感に感じ取った。
うふふ・・・。この子、本当に可愛い・・・。さあ、どうやっていたぶって上げようかしら・・・。
キエルはそう思うと、躯の芯がじんじんと疼く程に興奮していた。彼女は、暫し部屋の中を見渡して思いを巡らすと、にこっ、と妖しい微笑みを浮かべて、まだ俯いたままのロランの前から歩み去っていった。そして、クローゼットを開き、中から乗馬の際に使う鞭を取り出すと、また彼の目の前まで戻っていった。
その様子を横目で窺っていたロランは、キエルが乗馬鞭を手に持って戻ってくるのを眼にすると、脅えて思わず声を上げた。
「な・・・何をするつもりですか?・・・」
彼女はその少年の質問には答えずに、利き手に鞭を持ち、もう一方の掌をぺしぺしと軽く叩きながら命じた。
「ロラン。わたしだけ裸になっているのはレディーに対して失礼じゃあなくって?ロランも服をお脱ぎなさい」
一方が跪いたままで、命じる側が立っているということも一因として挙げられるのかもしれないが、鞭を手にしてそう言うキエルには、確かに従わざるおえない雰囲気のようなものを醸し出していた。
「さあ、早くお脱ぎなさい」
その姿勢で硬直しているだけの彼に向かって、彼女は静かに命令した。その声の響きはあくまでも穏やかであったが、鞭を弄びながらそう言うキエルの姿は威圧感充分だった。それは、あくまでもハイム家の長女として、自分は支配する側であるという威厳を十二分に感じさせる立ち姿だった。
その姿を見て、最早抗う術はないと観念したロランは、震える指先でズボンを吊っているサスペンダーを外すと、一つずつシャツのボタンを外していった。
彼が素直に自分の命令を守っているところを眼にして、彼女は自分の中のサディスティックな欲求をどんどんと募らせていった。
ロランが上半身裸になって、切なげな視線をキエルに向けると、彼女は更に促した。
「早くズボンもお脱ぎなさい」
そう促されても、少年は美少女の目の前でパンツ一枚(しかも、その中ではペニスが最大限に勃起しているのだ)という姿になることに決心がつかずに、ただそこで座ったまま身体を硬直させていた。
その姿を眼にすると、少女は手にした鞭を威嚇するように振った。
ヒュンッ!
その様子を見て、ロランはキエルが戯れや酔狂でそう命令しているのではないということを思い知った。そして、立ち上がるといささか滑稽な恰好だが、自らの股間の膨らみを目の前の令嬢に悟られまいと前屈みになって片手で股間を押さえながら、もう一方の手でズボンを下ろしていった。
ロランがパンツ一枚の姿になると、キエルは両手で股間を隠しながら僅かに前傾姿勢で立っている少年に命じた。
「両手を退かして、まっすぐお立ちなさい」
もう彼は身体中を朱に染めて、もじもじとしているだけだ。その少年の姿を見て、彼女は自分の中のに頑なに閉じ込めてきた隠れた性癖が命ずるがままに鞭を振りかざした後、少々手加減しながら振り下ろした。
ヒュッ、ビシッ!
「あうっ!」
キエルの振るった鞭が、ロランの右の肩口に当たった。鋭い音と共に、鋭痛が少年を襲った。
「もう一度言うわよ?両手を退かして、まっすぐお立ちなさい」
ロランは涙を滲ませながら、今度は直ぐに命令に従った。両手を股間から退けて、両脇に垂らすと直立不動の姿勢をとった。パンツの中では相変わらず半裸の美少女を目の前にしている為に、肉柱がそそり立っている。それが故に、少年の股間は肉棒の先端を頂点にしたテントのような様相を呈していた。
「うふふ・・・。良い恰好ね、ロラン。でもね、ご主人様の許しもなく、勝手にチンポをおっ立てたりしてもいいと思って?」
彼女の問いに、ロランは身体中を紅潮させたまま俯いた。
「そんな無礼な子にはお仕置きが必要ね」
キエルはそう言うと、また鞭を持った手を振りかぶって少年の左の肩を打った。今度は手加減無しで。
ヒュッ、パシインッ!
「あひぃっ!!」
ロランはまるで灼け火箸をあてられたかのような痛みに、女の子のような悲鳴を上げて打たれた肩を押さえると、床に膝を付いた。目尻に滲んでいただけだった涙が一筋零れ落ちた。
少年が痛みのあまり跪いた姿は、キエルの中の嗜虐欲を更に刺激した。彼女は確かな高揚感と共に、躯の芯が熱く火照っているのを感じていた。
キエルはその加虐心の高ぶるままに、今度は跪いたロランの頭を足蹴りにした。
どんっ!
「ああっ!」
その衝撃で痛みに躯を震わせていた少年は、呆気ない程簡単に、毛足の長い高価な絨毯の上で仰向けになって倒れ込んだ。
床の上に横たわったまま、眼に涙を一杯溜めて自分が従わなければならない主のことを見上げている彼の頭の上に、美少女は右の足を乗せてぐりぐりと力を込めた。
「いっ、痛いですっ・・・。キエルお嬢様、お許し下さい・・・」
そう言うのが精一杯の彼の頭を踏み付けながら、キエルはどんどんとその今まで隠し通してきた性癖が満ち足りてゆくのを感じていた。
「さっきわたしが質問したとき、ロランはわたしとソシエ、両方のことを想いながらオナニーしているって言っていたわよねぇ?」
彼女は少年の側頭部を、足で強く踏み付けながらそう言った。
「ロランの想像のなかではわたしはどんなことをロランにするの?そしてどんなことをわたしはロランにされるの?」
キエルの問い掛けは、ロランが彼女を使ってマスターベーションする時のその内容を問うものだった。当然のごとく、彼が即答することが出来ない内容のものであった。
「うっ・・・ぐっ、そ・・・それは・・・」
言葉に詰まっているロランを見て、キエルは更に彼を追い詰めていった。
「ロランがおっ立ったチンポを擦るときの、あなたの想像のなかでのわたしの姿を教えなさいって言っているのよ?」
キエルは敢えて男性器を顕す、卑猥な言葉を使って彼を追い詰める。ロランは答えに窮して、眼を瞑ると黙り込んでしまった。
その姿は、キエルの内部のサディスティックな欲望を募らせるのに充分だった。彼女はまた鞭を振りかぶると、今度は少年の左腕目掛けて力一杯振り下ろした。
ヒュッ、バシッ!
「うあぁっ!!」
少年は打たれた左腕に右手を添えると、瞑った両眼からぽろぽろと涙を零しながら哀願した。
「お願いですっ!お嬢様ぁっ!答えますっ!答えますからぁっ!もうぶたないで・・・下さいっ・・・」
ロランの声を聞いて、キエルは彼の頭を踏み付けたまま言った。
「そう。じゃあ言いなさい。ロランの想像の中でわたしがどんなことをあなたにするのか」
彼は暫しの間沈黙した後、ふうっと溜息をついてから答えた。
「キ・・・キエルお嬢様が・・・は、裸になって・・・僕のを・・・」
「僕のなに?」
「・・・ぼ・・・僕の・・・オ・・・オチンチンを・・・く、口で・・・」
ロランはそこで口ごもった。これ以上破廉恥な台詞を、この麗しい令嬢の前で口にすることはこの少年には耐えられなかったのだ。しかし、その姿はキエルの加虐心をただ刺激するだけだった。彼女はまた鞭を振りかぶると、今度は左腕を庇うように添えられた右腕目掛けて容赦なく振り下ろした。
ヒュンッ、スパアンッ!
「ああぁっ!!」
灼けるような痛みが、またロランを襲った。彼は悲鳴を上げると、パンツ一枚で頭を踏み付けられた無様な恰好のまま、仰向けの裸体を捩らせもがいた。
「さあ、言いなさい。裸のわたしがロランのオチンチンを口でどうするの?」
もうこの美少女は、半裸の美少年を責めいたぶることに夢中になり始めていた。鞭打つ度に背筋を戦慄するような感覚が走り、スカートと下着を着けただけの露になった白い肌は、興奮の為に快適に保たれた室温にも関わらずうっすらと上気さえし始めていた。
「あっ!・・・ひっ、キエルお嬢様がっ!・・・お嬢様が・・・僕の・・・オ・・・オチンチンを・・・な、舐めたり・・・しゃぶったり・・・し、してくれるんですっ!」
ロランは泣きながら、どもりどもりつっかえて一気にそう言い放つと、はあっと一息ついた後嗚咽を漏らした。
啜り泣く少年の頭を踏み付けていたキエルは、その答えを聞くとようやく満足したのか、彼の側頭部に乗せていた足を退けて言った。
「じゃあ、今日は特別にロランの夢を叶えてあげてもよくってよ」
声を殺して泣いていたロランは、キエルの台詞を聞くと泣き濡れた瞳を驚きから見開いて彼女の表情を窺った。キエルは、涙で朧気な彼の視界の中で、口角だけ僅かに上げて笑顔を浮かべていた。その笑顔は、これから悪戯をする子供のような微笑みだった。
「さっき言っていたわよねぇ。ロランの想像の中ではわたしが裸だって」
キエルにそう問い掛けられて、ロランは未だ彼女の右手に握られたままの鞭とキエルの顔に、交互に視線を遣ると脅えた声で答えた。
「・・・は・・・はい・・・。確かにそう言いました・・・」
少女は鞭を手に持ったまま、更にこう問い掛けた。
「ロラン、あなたがオナニーするとき、あなたの想像の中のわたしは全裸なのかしら?」
上から見下ろしながらそう問うキエルの声は、少年を鞭打つことによって興奮した為に、彼女自身でも分かる位にしっとりと湿り気を帯びたような艶っぽいものだった。
「は・・・はい・・・。そのとおりです・・・」
ロランのその台詞を聞いて、キエルは暫し考え倦んだ後、こう提案した。
「じゃあ、こうしましょう。まずはロランが全部服を脱いでわたしに裸を見せてちょうだい。そうしたらその後でわたしも全部服を脱いであなたに見せてあげる」
彼女の提案は、脅えきっていた少年の股間を疼かせるのには十分なものだった。
僕が裸になりさえすれば、キエルお嬢様の裸が見れる・・・。
キエルの提案の甘い誘惑と、鞭で打たれる恐怖に抗いきれずにそれを受け入れたロランは、まるで断崖から飛び降りるような気持ちで仰向けに横たわったまま、躊躇いがちに自分の最後に身に着けていたパンツのゴムに手を掛けると、ゆっくりとそれを下ろし始めた。
彼がパンツを下ろし始めた様子を見て、彼女はいよいよこれから始まる蜜戯を思い浮かべて躯を熱く火照らせた。もうブラジャーに隠された乳首はぴんっと屹立していて、パンティーの中の”女”の部分は僅かながら湿り気を帯びているのが分かった。
ロランがゆっくりとパンツを下ろしてゆき、頭髪よりもやや暗い色をした性毛が露になる位の位置まで脱ぐと、勃起しきりの肉茎の先端が邪魔をして下着に引っかかった。
「さあ、早くお脱ぎなさい」
キエルがそう急かすと、彼は淫茎の抵抗を押し切ってパンツを下ろす手に力を込めた。
少年が一気に太股の辺りまで下着を下ろし終えると、まるでバネ仕掛けでもしていたように、びいんっと肉棒が勢い良くパンツの中から飛び出して下腹部を打った。
キエルは生まれて始めて生で勃起しきりの男性器を目の当たりにして、驚きと喜びの声を上げた。
「わあ、すごい!男の子ってこんな風になっているんだ・・・」
まじまじと自分の性器を美少女に見られて、ロランは恥ずかしさから身体中を火照らせながらパンツを膝の辺りまで脱ぐと、今度は膝を上げて右足首、左足首の順番で下着を抜き取った。
その間、彼女は少年のアヌスさえ眼前にして、興奮からちろっ、と舌なめずりした。
お尻の穴も綺麗な形をしているわね・・・。本当に可愛いわ、この子・・・。
パンツを脱ぎ終えると、あまりの恥ずかしさから両手で股間を隠したロランに向かって、キエルは興奮を抑えながら言った。
「ロランも裸になったんですもの。わたしも約束は守るわ・・・」
キエルはそう言うと、鞭をテーブルの上に置いた後、自分の腰に手を遣ってスカートのホックを外し、するりとスカートを下ろした。これでもう彼女の身に着けているものは、上等な仕立てのブラジャーとパンティーとガーターベルトだけになった。
不思議とそんな赤裸々な姿をロランの眼に曝しているというのに、恥ずかしさは殆ど感じられなかった。その理由は、キエルが自分の肢体に大いなる自信を抱いているせいかもしれなかった。
少年は両手で股間を隠しながら、目の前で下着姿で立っているキエルの半裸体を下から見つめていた。過度の興奮から、ごく・・・っと、この部屋へ入って美少女の誘惑に抗えなくなってから幾度目かの生唾を呑み込んだ。両手で隠した欲棒の先端からは、また新たなカウパー腺液が滲み出していた。
興奮しているのは、キエルもまた一緒だった。彼女は全裸の美少年を見下ろしながら、湿った声で問い掛けた。
「どう?ロラン。わたしの下着姿は」
キエルの問い掛けに、惚けたようにぽかんと口を開いてその悩まし過ぎる半裸体に見入っていたロランは、はっと正気に戻ると直ぐさま答えた。
「・・・と・・・とても・・・お、お美しい・・・です・・・」
答えはとうに分かっているのに、キエルは意地悪く尋ねた。
「どう?下着の下も見たい?」
ロランはほんの僅かの間、躊躇した後で答えた。
「・・・は、はい・・・。見たいです・・・」
キエルは暫しの間考え込んだ後、自らの好奇心を満たしたいが為に少年に提案した。
「じゃあ、脱いであげるから、ロランもオチンチンを隠してはダメよ?両手は脇に退けておくこと。良いわね?」
最早彼女の言いなりになった少年は、紅潮した顔をこくり、と頷かせて答えた。
「は、はい・・・。分かりました・・・」
ロランが命じられたとおり股間から両手を退けていきり立つ肉棒を露にすると、キエルは満足げに彼を見下ろしながら、背中に手を回してブラジャーのホックを外した。
彼女はホックが外れて肩に引っかかっているだけのブラジャーを、左肩、そして右肩の順番で抜き取った。すると、デコラティブな花柄が刺繍されているシルクのブラジャーは、いとも簡単にするり、と床の上に落ちた。
ブラジャーの下からぷるん、とまろび出た乳丘は意外な程豊かであり、キエルが着痩せするタイプであることを少年に教えた。
眼前に曝された双丘は、重たげに見える程のボリュームがあった。しかし、だからといってその若さ故か、垂れている訳では全くなくて、誇らしげにつんっ、と上を向いている。
新雪を思わせる真白な肌の半球の上に、汚らしいぶつぶつなど全く無い直径三センチ程の乳輪が桜色の花を咲かせていた。そして、その中心には小指の先程の淡いピンク色の乳頭が、精一杯自己主張するかのようにぽっちりと屹立している。
その魅惑の乳丘を目の当たりにして、ロランはいきり立つ欲望器官の先端から、もう抑えの効かなくなった先走りの粘液を零した。
「ふふっ。男の子も濡れるのねぇ」
キエルはまじまじと美少年の男性器を観察しながらそう言った。しかし、同時にほんの僅かな違和感をも感じていた。その原因が何かは、その時は気が付かなかったが・・・。
濡れているのは、彼女もまた一緒だった。これ以上無い程にそそり立って、グロテスクに血管を浮き立たせている肉竿に視線を注ぎながら、キエルのショーツの中では女芯がじんじんと疼き、湧き出た蜜液を股布にどんどん染み込ませていっているのを感じていた。
「わたし、男の人にこんな姿を見せるのは、これがはじめてなのよ。ロランは本当に運が良い子ね・・・」
彼女は重たげにたゆる胸に両手を添えて、胸の中心に向けて押し揉むような仕草をした。それは、キエルの美乳の豊かさを更に強調させるような動作だった。
あの胸に思いっ切り顔をうずめて窒息したい・・・。
ロランはそんなことさえ夢想した。それ程までに、彼女の胸乳は魅力的だった。
暫しの間、彼女は胸を押し揉む仕草を繰り返した後、今度は両手の親指と人差し指で勃起しきりの乳頭を摘むようにして、自分の中の性的な内圧を高めていった。
「・・・ん・・・ふぅ、ん・・・」
キエルが堪えきれずに漏らした甘い吐息は、露になった半裸の素肌がうっすらとピンク色に染まっている様子と共に、彼女が確実に高まっているのを彼に知らせた。
「ん・・・。ロラン、わたしはいつもこうやってオナニーしているのよ・・・」
例えそれが胸だけだとしても、キエルが普段自慰をする姿をデモンストレーションしているのを見て、ロランの下半身はずっくんずっくんと脈打った。
「ふふ・・・。ロランのオチンチン、ぴくぴくしてる・・・。本当にいけない子ねぇ」
美少女にそう揶揄されても、ロランの股間はもう彼の意志とは無関係にひくついていた。キエルはその様子を楽しげに見ながら、いよいよ最後の一線を越えようとしていた。
「次はパンティーを脱いで上げるからね・・・」
熱い吐息と共に発せられた彼女の言葉に、彼はどうしようもなく高ぶった。いよいよ想像の中ですら見たことのない、キエルの最も秘められた部分を眼にすることが出来るのかと思うと、期待はいやがおうにも膨らんだ。
自分が口にした台詞に、彼女もまた高まっていた。物心ついた時から、いまだ誰にも見せてはいない女の部分をこれからロランに見られるのかと思うと、女芯が疼き、膣孔がきゅっと締まって粘度の高い花蜜を下着の股布に向かって溢れさせた。
もう少年の仰向けになった位置から見上げてみても、キエルの高価そうな趣味の良い、彼女の美貌に良く似合う下着の股布の部分にはうっすらとシミが広がっているのが分かった。
「よく見ておくのよ、ロラン・・・」
キエルはそう言うと、ガーターの下に着けている純白のパンティーの腰の部分に両手の指を掛けて、するすると下ろし始めた。彼女はそのまま焦らすようにゆっくりと、頭髪と同じプラチナブロンドの繊毛が露になる位置まで下着をずり下げると、ロランの表情を窺った。
少年の視線は、もうキエルの股間に釘付けだった。ロランが興奮を抑えきれずに、生唾をごくりと喉を鳴らして呑み込む仕草をしているのを目にして、彼女は十二分に自尊心を満たすと、更にゆったりとしたペースでブラジャーとお揃いの花柄が刺繍されたショーツを下ろしていった。
「はぁ・・・」
キエルもまだ純潔の乙女である。流石にここまで赤裸々な姿を男性に見られているのかと思うと、先程までは僅かにしか感じられなかった羞恥心がどんどんと募ってくる。しかし、彼女は一度溜息をついて一瞬だけ手を休めた後、今度は下着を下げ易いように前傾姿勢をとってから、更にゆっくりとそのシルクの薄布に掛けた手を下に向かって下ろしていった。
それは、もうここまで来てから引き返すことなど出来ないことを自覚していたし、これから先に待ち受けている淫靡な遊びを心待ちにしている内なる心に正直に従ったからだった。
ぬちゃっ・・・。
ロランにはキエルが股布の所までパンティーを下ろすと、確かにそんな音が聞こえたような気がした。それ位に彼女の秘芯はしっとりと湿り気を帯びていて、ふさふさと豊かに茂る性毛をも濡らしていて、きらきらときらめいているようにさえ見えた。
キエルが前傾姿勢をとった為に、その豊かな双乳と彼女の頭髪に隠れてしまって、にわかに彼の視界から少女の股間は隠れてしまった。そのほんの僅かな時間さえも、ロランにとっては耐え難い程の長い間に思えた。
だが、少年にとって永遠にさえ思われた時間も、キエルが更に下着を下げていって両の足首からシルクのパンティーを抜き取り終え、無造作に床に落としたことでようやく終わりを告げた。
「どう?・・・ロラン・・・」
彼女は躯を起こして、薄く透ける布地に、これもふんだんに花柄の刺繍が施された青いガーターベルトを除いて、一切の衣服を取り去った姿で姿勢良く立ったままそう問い掛けた。
ごくっ・・・。
ロランは一体何度自分の口腔に溜まった唾液を呑み込んだか分からない位、また喉を鳴らすと興奮から掠れた声でこう答えた。
「・・・お・・・お美しい・・・です・・・」
実際、下着姿も素晴らしかったが、ガーターベルト以外全ての着衣を脱ぎ去ったキエルの裸体は、美の女神のような神々しささえ感じさせるものだった。
ガーターベルトだけを身に纏っていることが、かえって美少女の裸身を淫靡に見せる効果を発揮していた。
立ち姿を子細に観察すると、彼女は彼とほとんど変わらない位の身長で、女性にしては長身の方であろう。なよやかな肩から伸びた腕は、普段筋肉を使う労働のたぐいを全くしていないので、ほっそりとしている。その華奢なラインが手先の指まで続いていて、それは熟練した職人が腕を振るった工芸品を想わせる程素晴らしいものだった。
キエルはその繊細な指を、露になった自らの秘所に這わせて恥蜜を指に絡ませると、自らの目の前まで持っていって人差し指と中指を摺り合わせて糸を引かせた。
にちゃっ・・・。
「・・・わたしったら、ロランのオチンチンを見ただけでこんなに濡らしてしまって・・・。はしたないわ・・・」
そして、その淫蜜が絡みついた指先を自分の口許まで運ぶと、唇を僅かに開いて口に含んでしゃぶった。
ちゅっ、ぽっ・・・。
美少女のその仕草を見て、またもロランは股間をひくつかせ、新たなカウパー腺液を鈴口から滲ませた。
少年は暫しの間、その淫猥な動作に釘付けになっていた視線を、彼女が口唇から指を抜いてだらりと腕を垂らしたのを契機に、またキエルの裸体全体に移して改めて眺めた。
ソフトボールを二つ並べたような胸乳から更に視線を下げてゆくと、腹部に眼がゆく。彼女の腹部は、無駄な贅肉が殆ど付いていない事を物語るかのように、普段腹筋を鍛えていないにも関わらずその豊かな胸を更に強調するかのごとく引き締まっていた。それは、臍が綺麗な縦長をしていることからも窺えた。
腰回りもまた、素晴らしいものだった。脇の下から続く見事な流線型を際立たせるように、しっかりとした腰骨の周囲を柔らかそうな肉が覆っていて、その様は丁度少女から大人の女性に変わろうとしている思春期の危うさを感じさせるようだった。
とりわけ美しいのは、その脚線美だった。腰骨がかなり高い位置にあり、そこからすらりと長い脚が伸びている。大腿は腰から続く柔らかな脂肉が、太すぎない程度に程良くのっている。それが、優美な曲線を描いて膝まで続いて、丁度膝小僧の辺りで締まっていた。その次に続くふくらはぎは臑の辺りでふっくりと膨らんだ後、その内側にしなやかな筋肉を秘めていることを実感させるように、足首に向かってきゅっと締まっている。それらの曲線の連続は、ぞくっとするほどに美しく、正に神の造形と言えるものだった。
ロランはそれらを視界に納めて、自分が今この場所で眼にしている光景は夢や幻ではないかと訝った。それ程までに、彼女の肉体は非現実的な位に美しかった。
「どう?ロラン。生まれてはじめて見た女の子の裸は・・・」
キエルにそう問い掛けられて、ロランははっと現実に引き戻されると、今度は眼のやり場に苦慮しながら正直に答えた。
「・・・と、とてもお美しくて・・・。なんて言ったら良いか・・・分かりません・・・」
彼はそう答えると、またごくり・・・と生唾を呑み込んだ。
「これでロランの想像の中のわたしの姿になったわけね・・・」
彼女はそう言ってから、いよいよ次の遊びに興じる為に少年に語り掛けた。
「ロランは言っていたわよね。全裸のわたしがあなたのオチンチンを舐めたりしゃぶったりしてくれるんだって・・・」
ロランはその台詞を聞いて、こくりと頷いた。
「・・・はい・・・。確かにそう言いました・・・」
キエルはその言葉を聞くと、羞恥と興奮から裸体を朱色に上気させながら言った。
「今からその願いをかなえて上げる。その前に一つ条件があるわ。ロランだけが気持ち良くなるなんてずるいから、あなたもわたしを気持ち良くさせるのよ」
彼女はそう言うと、仰向けのロランの頭の横まで歩み寄り、そして問い掛けた。
「ロランは女の子のアソコを間近で見たことはないのでしょう?」
キエルがそう言うと、少年は頷いて答えた。
「・・・はい・・・」
「・・・じゃあ、今からわたしが見せて上げる・・・」
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(updete 2001/05/30)