Plaything ■玩弄少年■

キエルの場合[5]

作者/すとらとさん

ほんの僅かに開かれた扉の隙間から、くりくりっとした大きな褐色の瞳が室内を覗いていた。

その瞳は、少しの間訝しげにしかめられたまま、室内のあちこちに視線を彷徨わせていた。だが、カーペットの上で絡み合う二人の裸体に焦点が定まると、驚愕から一杯に見開かれた。

何てことなの!?お姉様とロラン、二人は一体何をしているの!?・・・。

そう、その瞳の主はこのハイム家の次女、ソシエのものだった。

彼女は、瞳に映った光景のあまりの破廉恥さに、息をすることすら忘れて見入っていた。

 

何故、ソシエがキエルの部屋の鍵を開けることが出来たかというと、それは実に簡単な理由からだった。この屋敷の全ての部屋の合い鍵を管理している執事に対して、姉の部屋の鍵を渡さなかったら、父に頼み込んでクビにしてやると言って、半ば強制的に合い鍵を手に入れた為だった。

聡明なキエルは、ロランを部屋に招く前に密戯を安心して心ゆくまで楽しむために、執事に対して、『わたしが許可を出すまで、妹を含めたこの家に残っている家人、使用人たち、誰一人二階へ上がって来ないようにしなさい』と命じていた。

このハイム家に二十年以上も仕えてきた執事は、最初はその長女の命令を忠実に守ろうとしていた。だが、執拗な次女からの追求にあい、この屋敷の長であり、使用人たちの直接の雇い主である彼女の父親が、娘たちを盲目的とも言える程溺愛している実状から鑑みて、もしも本当にソシエが実父に彼のことを辞めさせるように頼み込んだら、間違いなく自分は明日から路頭に迷うことになるだろうという明白な事実から、渋々彼女の命令に従ったのだった。

そう、彼にも守らなければならない生活が有ったのだ。一体誰がそれを非難出来るというのだろうか?

そんな訳で、ソシエは執事からキエルの部屋の合い鍵を受け取ると、二階への階段を上っていった。

 

彼女がここまで強くキエルの行動に疑念を抱いたのには理由が有った。

溺れていたロランを二人で助け、初めてその秀麗な容姿を眼にして強く心惹かれたソシエは、実の姉もその少年に対して強い関心を抱いていることを長年の経験から直ぐに察知した。

以前から姉妹の異性の好みは驚くほど一致していたし、幼少の頃から自分のお気に入りのものを直ぐに奪い取ろうとするキエルの性向に対して、彼女は強い不快感を感じていた。だから、今日のように両親が出払っている時に限って、ロランを自室に招いた上、二階への立ち入りを一切禁じた姉の行動をソシエが不審に思ったのは当然の成り行きだった。

 

そして、彼女は二階の姉の自室の扉の前まで来て耳をすましてみた。すると、室内から何やら少年とキエルの喘ぎ声が漏れてくるではないか。

直ぐさま鍵穴に合い鍵を差し込んで、部屋の中の二人に気付かれないように細心の注意を払ってロックを外すと、震える手でドアノブを回した。

そして、僅かに扉を開いて中を覗いてみて、そこで目の当たりにした光景が全裸で絡み合う二人の姿だったのだ。

 

ソシエは、最初のショックから立ち直ると、息を殺してつぶさに二人のあられもない姿を観察し始めた。

丁度彼女の位置から見てみると、僅か三メートル程先で、全裸の二人がお互いの性器に顔をうずめていた。

姉はロランの肉竿を右手でしごき、左手では自らの乳房を押し揉みながら、陰嚢を口に含んでいた。

一方、少年の方はというと、左手でキエルの胸乳を揉みしだきながら、クリットに舌を這わせ、右手の人差し指と親指を膣孔と肛門に挿入していた。

お姉様ったら、ずるい!!・・・。また抜け駆けして・・・。ああ、でも、あれがロランのオチンチンなのね・・・。

ソシエの視線は、生まれて初めて眼にした男性器に釘付けになっていた。

そそり立った肉棒は、ロランの肌の色よりもやや暗い褐色で、先端の鰓の張り出したようになっている部分から先だけが綺麗なピンク色をしていた。

彼女の通っている学校が、いくらお嬢様学校だと言っても、淑女のたしなみとしての性教育の授業の時間位は有った。そこで仕入れた知識から、少年のペニスのそれぞれの部位の名前は分かった。

あれが亀頭・・・。濡れてつやつや光ってる・・・。そして、お姉様がしゃぶっている所が陰嚢ね・・・。ああ、あの中にロランの睾丸が収まっているのね・・・。

二人は、お互いの性感帯を刺激し合いながら、時折あられもない喘ぎ声を上げていた。

「んっ!・・・むっ!・・・むはぁっ!・・・素敵よ、ロラン・・・。もっと指をすぽすぽ出し入れしてぇっ!」

「むぅっ!・・・はぁぁっ!・・・ああ・・・キエルお嬢様ぁ・・・」

二人の口唇は、聞いている方がおかしくなりそうな淫声を噴き零しながら、それでも愛撫を止めようとはしない。

その光景を見て、声を聞いているだけで、ソシエの全身は熱く火照った。

躯の奥底から沸き上がってくる濃密な欲望を堪えることが出来ずに、少女はどきどきと高鳴っている胸に左手を添えて、ワンピースドレスの股間の部分に右手を這わせた。

ソシエの覗いている場所からだと、キエルの真っ白い豊かな尻肉の狭間を責め立てるロランの手指と舌の動きがもろに見えていた。

ああ、ロランの指がお姉様のオマンコだけじゃあなく、お尻の穴にまで入ってる・・・。ロランたら、あんなにしつこくお姉様のクリトリスを舐め回して・・・。ああん、すごい・・・。わたしもロランにあんな風にクリトリスを舐めて貰いたいよぉ・・・。

少女は室内を覗き見しながら、自らの乳房と股間に這わせた両手をぎこちなく蠢かせ始めた。すると、直ぐに甘い痺れのような感覚が両手を這わせた部分から沸き起こった。

両手の蠢くスピードは徐々に上がってゆき、その動きも次第に滑らかなものとなっていった。

あひっ!・・・。ああん、もう・・・我慢・・・できない・・・。

ソシエは欲望の赴くままに、ドレスのスカートを内側に着けているシュミーズごとたくし上げて、右手をショーツの上から淫裂の上へと這わせた。

シルクの下着の股布の部分は、もう自分でも分かる位にしっとりと湿り気を帯びていた。

鍵を受け取る際に、執事に命じて二階への人払いはしてある。したがって、彼女は公の廊下に居るこの状態でも、思う存分自慰に耽ることが出来る道理だった。

 

ねっちゃっ、ぬっちょっ・・・。ぺちゃっ、ぷちょっ・・・。

「ううん・・・。ふぅん・・・」

「はぁぁ・・・。むはぁ・・・」

室内からはお互い性器を舐め啜る猥雑な音と、実の姉の菊孔と膣肉を憎からず想っている美少年の手指が掻き混ぜる猥褻な水音と、二人の喘ぎが部屋の外に居る彼女の耳まで響いてきた。

研ぎ澄まされたソシエの聴覚を、その淫猥なサウンドが刺激する。すると、少女の性感帯を弄る手は、どんどんとその動きを早めてゆく。

最早下着の上からの愛撫だけでは物足りなくなったソシエは、濡れた下着の内部へと手指を這わせた。

ひぃんっ!!・・・。

思わず声を漏らしてしまいそうな程の快美が沸き起こり、背筋を貫いた。もしもその時、咄嗟に左手の親指の先を噛んでいなかったら、きっと声を上げてしまっていたことだろう。

彼女は、今度は声を漏らさぬように細心の注意を払いながら、下着の内部のスリットをなぞった。

くちゅり・・・。

大陰唇を押し広げ、更にその内部へと指を這わせてみる。すると、そこは既にぐっしょりと濡れそぼって蒸れた湿地帯だ。

ソシエは、普段自慰をする時には考えもしなかったが、ぬるぬるに融けた膣肉に中指を沈めてみることにした。それは、キエルが自分と同じ処女である筈なのに、ロランの指を痛そうな素振りも見せずに膣内へと受け入れて、むしろそれを悦んでいる姿を見た為だった。

熟れきった果実のようにとろとろに融けたその部分にあてがった指先に力を込めると、果汁たっぷりの果肉から、止めどなく新たな蜜液が滲み出してくる。その愛蜜のぬめりも手伝って、彼女は中指の第二関節辺りまで指を挿入することに成功した。

あ・・・あっ、あ・・・すごい・・・。

たった一本の指の挿入が、今までの自慰の経験からは考えられない程の快感をもたらしていた。

 

姉よりも性的なことに目覚めるのが遅かった彼女が、初めて自慰を覚えたのは12歳の時だった。それ以来、処女膜を傷つけてしまうことが怖くて、生理の時もタンポンではなくナプキンを常用していたし、オナニーの際も膣に何か異物を挿入することなど考え及びもしなかった。

だが、キエルの膣孔に出し入れされる少年の指の動きを目の当たりにして、今日は好奇心から自分もあんな風に愛撫されたいと念じながら指先を挿入してみたのだった。

ソシエは、挿入した中指をロランの指の動きを真似てゆっくりとしたペースで出し入れしてみた。すると、膣孔周辺からじんじんと愉悦が伝わってきて、その今まで未体験の感覚は声を押し殺すのが精一杯な程だった。

彼女は、蜜肉に突き立てた中指をゆったりとしたピッチで抽送させながら、ワンピースドレスの上から胸を押し揉んだ。

既に痛いほどしこり立っていた乳首がシルクの下着で擦られて、柔肉が揉みしだかれる。その乳房から湧き起こる甘い痺れと、股間から背筋を這い上がってくる鮮烈な快感の二重奏が、ソシエの官能を煽り立て狂わせてゆく。

彼女は、胸と股間両方からもたらされる甘美な刺激の虜となって、夢中になって室内の痴態を息を殺して見つめながら自慰を続けた。

ぬっちゃ・・・にっちょ・・・。

ソシエの股間から聞こえてきたその猥褻音は、部屋の中から聞こえてくる淫靡な音と混ざり合い、鋭敏になった彼女の聴覚を更に刺激した。

既にソシエの性感は、この異常な状況下のせいで高まりきっていた。

過敏になって、普段よりもずっと感じやすくなった秘肉と胸乳を愛撫しているのだから、その効果は絶大であった。

あひっ!・・・ひぁっ!・・・ああん、もう・・・。

我慢し切れなくなった彼女は、媚肉に中指を挿入したまま、親指で屹立しきって肉鞘から露出しているクリットを刺激し始めた。

包皮から半露出している肉芽は、普段オナニーをする際にも高まってくると必ず弄る、いわばソシエの官能のターボスイッチだ。

そのラブボタンをくりくりと刺激しながら、ぬるぬるに融けた秘粘膜に挿入した中指を出し入れすると、峻烈な快美感が背筋を貫いて脳髄にまで達した。

ああぁーっ!!・・・。

彼女は室内で行われている破廉恥極まりない光景を見守りながら、ぐちょぐちょに濡れた媚粘膜を夢中になって掻き混ぜ続けるのだった・・・。

 

暫しの間、キエルは口腔に含んだ玉袋の中のホーデンを転がしたり、ついばんでみたりしていた。強い刺激を与えていながら、全く痛みを感じさせない彼女の愛撫の巧みさに、少年は睾丸で精製された精子がどんどんと陰嚢に貯蔵されてゆくような錯覚さえ抱いていた。

既にロランの鈴割れからは、尽きることなくカウパー腺液が多量に零れ出しており、それは美少女の手指を濡らす程であった。敢えて表現するならば、それは少年の悦びの涙と言えるかもしれなかった。

「むはぁ・・・」

ひとしきり肉袋を責め嬲り、満足したキエルは、陰嚢を吐き出してからちろっと舌なめずりした。

ロランの玉袋は、全体を彼女の唾液でまぶされてぬめぬめと濡れ光っており、ふやけて湯気が立ちそうな程だった。

「あぁっ!・・・ひっ!・・・。どう、ロラン・・・。生まれて初めて玉袋を責めてもらった気分は・・・」

「う、むっ・・・はぁっ・・・。最高でした・・・」

少年は、そう答えながらも愛撫の手を休めることなく動かし続けていた。

「んっ!・・・そうよ・・・。もっともっとわたしを感じさせるように頑張って・・・」

彼女はそう言いながらも、右手で掴んだ肉棒をしこしこ・・・としごき続けていた。

「あひっ!・・・。ロランの方も少しは我慢できそうね・・・。んんっ!・・・。次はいよいよロランの望みどおりにチンポをおしゃぶりして上げる・・・」

キエルはそう言うと、べろ〜んと舌を伸ばして、肉柱の根本を掴んで鎌首をもたげるようにした。そして、伸ばした舌全体でロランの肉竿の裏筋を丹念に舐め始めた。

「うっ!・・・くっ!・・・」

ペニスからもたらされる新たな刺激に、彼はまた喘ぎ声を上げた。先走りの粘液が新たに漏出して、欲棒をしごく美少女の指先を濡らした。

キエルは、幾度か裏筋を舐め擽った後、今度は陽根の側面をまるでハーモニカを咥えるように口に含んだ。そしてそのまま、かちかちに強ばって血管を浮き立たせている肉根の側面を、ちろちろ・・・と微妙な力加減で舌を這わせてゆく。

「くっ、うぅ・・・」

ロランはクリトリスへの舌での愛撫を止めぬように、こもった喘ぎを上げるだけで精一杯だった。それ程までに、彼女の口唇と手を使っての愛撫は巧みだった。

キエルは、父の書斎で手に入れた知識を総動員して、手と口での愛撫を続けた。先程も説明したように、彼女は8年間もの長い間、妄想の中で父親の蔵書の数々から仕入れた知識を元に、少年を弄ぶシュミレーションを行ってきた。したがって、必然的にキエルの愛撫は生まれて初めて男性器を扱ったとは思えない程、的確なものとなっていた。

肉竿の側面を口に含んだまま、這わせた舌先を、らせんを描くように少しずつ先端に向かって舐め上げてゆく。そしてその間、先程までは欲棒をしごいていた手で、陰嚢の中の睾丸をクルミを転がすように愛撫する。

得も言われぬ快感に、ロランはうっとりと眼を瞑ったまま、美少女の肉芽を舌先で転がし続けた。

「ひっ!・・・。すごいわ、ロラン・・・。とってもお上手よ・・・」

キエルからお褒めの言葉を頂いて、少年は必死になってこみ上げてくる射精欲求を耐えながら、小菊の花心と媚肉に挿入した指をハイペースで出し入れした。

既に、二人の性感は高まりきっており、絶頂は共にもう直ぐ目の前にまで迫っていた。後は、いかにして同時に上り詰められるようにタイミングを計るか、それだけの所まで来ていた。

 

ここで問題になってくるのが、ロランが果たして彼女の愛撫の前に二人で絶頂を迎えるまでの間、射精を押し止めることが出来るかという一点に絞られた。

淫乱令嬢の愛撫はそれ程までに巧みだったし、童貞少年の射精欲求は限界点すれすれの所まで来ていた。

キエルはそんなことはお構いなしに、肉棒の側面を舐め擽っていた舌先を亀頭にまで這わしてゆく。そして、今度は口唇をかぽっ・・・と大きくO字型に開いて、ロランの亀頭部を徐々に口腔の中へと納めていった。

温かく、充分に唾液のぬめりを帯びた美少女の口内の感触は、少年にとっては感激する程素晴らしいものだった。

口腔の中に含まれただけでも気持ち良過ぎるのに、キエルは肉柱の先端部を咥え込んだまま、口内で舌を蠢かせて亀頭を舐め回す。その上、睾丸が上がりきった陰嚢を揉みほぐされては、ロランは情けない声を上げてもう絶頂が近いことを告げるしか無かった。

「あっ!・・・。ああぁっ!!・・・キエルお嬢様ぁっ!・・・。僕、もうっ!・・・」

少年の断末魔の声を聞いて、彼女はロランの射精を遅らせる為の処置を取った。その処置とは、揉みしだいている玉袋をぎゅっと握り絞めることだった。

「あぐぅっ!」

男性諸兄ならば分かると思うが、男の最大の弱点とも言える睾丸を強く握り絞められれば、それは悶絶する程の苦しみをもたらすことは知っての通りだろう。と同時に、それが限界間近の射精を押し止める上でもひどく効果的であることも想像できる筈である。

キエルの陰嚢を握り締めた力は、少年を悶絶させる程力強くはなかったが、鈍い痛みをロランに与えた。

彼女の取った処置は、正に的を得たものだった。そのお陰で、彼はまたも限界すれすれで射精をまぬがれることが出来た。

放出を何とか押し止められたロランは、今度こそキエルを絶頂に導く為に、舌を突き出して肉芽にむしゃぶり付くのだった。

 

少年の絶頂を遅らせることに成功した彼女は、玉袋を愛撫しながら肉棒の半分程までを口に含む本格的なフェラチオを開始した。

じゅぽっ、じゅぽっ・・・ちゅぽっ・・・。

淫茎を吸い立てながら、口内では舌を蠢かせてカリ首の周辺を舐め回す。ロランは欲棒を吸い立てられて、まるで亀頭部の鈴口から零れる体液と共に、陽根の中身まで蕩けて吸い出されてしまうような錯覚さえ感じていた。

しかし、今度は彼の方も負けてはいなかった。キエルの胸乳の先端の蕾を摘んだり弾いたりしながら、舌では肉芽を、指ではアヌスと秘粘膜への愛撫を夢中になって続けていた。

あっ!あぁっ!・・・。この子ったら、本当に可愛い・・・。

彼女は、押し揉む陰嚢の中の睾丸のこりこりとした手触りを堪能しながら、口腔に納めた肉竿の摩訶不思議な感触を楽しんでいた。

そこは、別に内側に骨がある訳でも無いのに、こちこちに硬なっていた。血流が集中して漲(みなぎ)りきっている海綿体と包皮が二重構造になっていて、表側の皮だけが口唇の動きにつれてスライドするのが奇妙で愛らしく感じられた。

キエルは徐々に肉柱を吸い立て、抽送する口唇を締めていった。そうすることによって、ロランへ与える快感が増すことを十分に計算していての行動だった。

そうしておいて、彼女はまるで自らの膣肉でこの欲棒を味わうことが出来ないことからくるフラストレーションをぶつけるかのような、攻撃的なフェラチオに移行していった。

じゅっぽっ・・・じゅぽっ、ずずっ・・・じゅるじゅるっ・・・。

キエルの口内から溢れ出す涎と、少年の鈴割れから尽きることなく滲み出すカウパー腺液とが混じり合い、彼女の口唇とロランの肉竿の隙間から零れ出そうとするのをキエルが啜る猥雑なサウンドが響く。その音を耳にすると、美少女と少年の官能はどこまでも高ぶってゆくのだった。

 

「んっ!ふぅんっ!・・・。んっ、んんっ!・・・」

キエルが夢中になってフェラし続けると、絶対に先に漏らすまいとまた新たに決心を固めたロランがクリトリスにむしゃぶり付き、肉芽を舐め回す。すると、彼女の蜜肉から止めどなく恥蜜が溢れ出してきて、彼の口の周辺を濡らす。

ロランは、今度はクリット全体に口唇を被せるように開いて、キエルの淫蜜を啜った。

じゅるっ・・・じゅるじゅるっ・・・ずずっ・・・。

「うんっ!・・・うむうぅぅーっ!!・・・」

膣孔と菊肉の括約筋がきゅっ、きゅっと断続的に締め付けてくるのが指先に伝わってきて、彼女の高ぶりを彼に知らせる。

三度、限界寸前で放出をまぬがれたロランは、ペニスが蕩けそうな愉悦を堪えながら、今度こそキエルを絶頂に導こうと必死になって愛撫を続けた。

二穴に挿入した人差し指と親指を、ハイペースで出し入れし、もう一方の手でたわわな乳房を愛撫する。そうしながら、興奮の極みにある為に肉莢から突出しきっている肉の若芽を、ちょんちょん・・・と舌先でつついたり、ぴんっと弾いたりする。すると、彼の肉棒を口に含んだまま、彼女はくぐもった呻き声を上げる。

「うっ、むっ!・・・ぐっ、ううぅっ!・・・」

ロランの飲み込みの早さは、正に賞賛に値するものだった。つい先程レクチャーされたばかりの愛撫のポイントを、的確に捉えていた。

既にキエルの方も、絶頂が間近に迫っていた。後は、ピンク色にきらめくエクスタシーまでいかにして押し上げて貰うか、それだけだった。

しかし、彼女の方もただ絶頂まで待つつもりなど毛頭無かった。少年を射精に導くために、全霊を込めて口淫を続けた。

肉根を唇を窄めて吸引しながら、王冠部まで吸い上げると、今度は肉柱の中程まで口に含む。そうやってスラストさせながら、時折顔に被さってくる手入れの行き届いたプラチナブロンドのほつれた髪を煩わしそうにはらう。

その仕草の一つ一つが、まるでキエルが貪欲にロランの肉棒を貪り尽くそうとしているかのように見える。

「むっ、はぁっ!・・・。ああっ!・・・キエルお嬢様ぁっ!・・・」

口腔の中では、情けない声を上げた少年のシャフトを中心軸に据えて、右回り、続いて左回りに舌を旋回させてカリ首の周辺を舐め回す。

彼女の口淫のピッチは、どんどんとそのスピードを上げていった。

じゅっ、ぽっ・・・じゅぽっ、じゅぽっ・・・。

激し過ぎるキエルの口撃の前に、高ぶりきったロランの肉柱は漲りきっており、先走りの汁を尿道孔から漏らし続けていた。

悦楽の波に翻弄されきっていた少年は、半ば無意識の内にどろどろに融けた蜜壺と、アナルに挿入した指を擦り合わせるようにした。すると、美少女の直腸と膣壁の狭間の肉壁を挟んで、ロランの指先がぶつかった!

「むぐううぅぅーっ!!」

電撃のように愉悦がキエルの背筋を貫いて、一気に脳髄にまで達した。その時、彼女が少年の肉棒に歯を立てて噛みちぎらなかったのが僥倖といえる程の衝撃的な快感だった。

ロランは、キエルが一瞬息が詰まったようになって全ての愛撫を止めたことと、びくんっとのけ反ってペニスを咥えたまま上げた喘ぎ声から、その偶然の指の動きが彼女を絶頂に導く上でひどく効果的であることを恍惚で朦朧とした意識の中で察した。

彼にとっては、それはまさに一筋の光明だった。

このままでは確実にキエルが絶頂をむかえる前に、自分自身の方が射精してしまうのが眼に見えていたこの状況を抜け出すことが出来る手だてが見つかったのだ。ロランはそれに縋り付くように、彼女の両の肉孔内部の指を擦り合わせるようにして肉壁を責め立てながら、クリトリスを舐め啜り始めた。

これには、流石の淫乱令嬢もたまらなかった。口に含んでいた肉竿を思わずぽろり、と吐き出していまうと、普段のノーブルな美貌からは想像もつかない淫声を噴き零した。

「むはぁっ!・・・ああっ!・・・ああぁっ!・・・。オマンコっ!!・・・オマンコ感じるぅぅっ!!・・・。お尻の穴もぉっ!!・・・す・・・ごいのぉっ!・・・。もっとほじってぇぇっ!!・・・あひぃぃっ!」

キエルの悦びの声を聞いて、彼は主導権が今度は自分の方に移ったことを察した。

そして、ここぞとばかりに果肉と菊孔とクリットを責め立て、屹立している蕾を弄った。彼女は何とか口唇での愛撫を続けようと、夢中になって肉根にしゃぶり付こうとした。しかし、嬌声を上げる度に、ぽろりぽろりと淫茎を吐き出してしまう。

「む、はっ!・・・あひぃっ!・・・。・・・もう・・・イクっ!!・・・。ぷはっ!・・・イっちゃうぅぅっ!!・・・すご・・・いっ!」

尽きることなく膣奥で精製された新たな蜜液が、掻き回されて白濁し、つつーと糸を引きながら垂れ落ちてくる。もうロランの口の周辺は、自らの唾液とキエルの蜜汁とでべとべとだった。だが、この期に及んでは、彼はそんなことなどお構いなしに愛撫を続けた。

「むぐっ!・・・うっ、ふぅっ!・・・うぐうぅぅっ!!・・・。むうっ!!・・・ふっ、ふうぅぅっ!!」

ロランの愛撫に翻弄されきっていた彼女は、ほんの僅かに残っていた最後の自制心を総動員して、がむしゃらに少年の肉棒にむしゃぶりついた。そして、喉奥に亀頭が当たる程深く咥え込むと、そのまま頭を必死に振り立ててディープスロートを開始した。

「あうぅぅっ!!」

今度はロランの方が情けない喘ぎ声を上げる番だった。

肉欲器官をキエルの端整な口唇で締め付けられ、先程までは陰嚢を愛撫していた手で口に収まりきらない硬直の根本から中程までをハイピッチでしごかれる。すると、必死で肛門に力を込めていなかったら、直ぐにでも漏らしてしまいそうな程の強烈な悦楽が腰骨の辺りで膨れ上がっていった。

「ふぐっ!!・・・う、むうぅぅっ!!・・・むぐっ!!・・・うっ、ふううぅぅっ!!」

「はぁっ!!・・・お嬢様ぁっ!!・・・。むはぁっ!!・・・キエルお嬢様あぁっ!!」

じゅっ、ぽっ・・・じゅぽっ、じゅぽっ・・・。しこ、しこしこ・・・しゅご・・・。

美少女の唇と手を使った奉仕は、もうこれ以上は上げられない程のスピードにまで上がっていた。もう、乱れて顔に被さってくる髪を気にすることもなく、ただ狂ったように頭を振り立てて手淫と口淫を続けた。その姿は、まるで少年の肉棒を貪り食っているかのようだった。

だが、三度も射精をまぬがれたロランには、今度はほんの僅かではあったが余力のようなものが残っていた。彼は、その残された短い時間の中で、キエルを絶頂にまで導こうと無我夢中になって愛撫を続けるのだった。

ぬっ、ちゃっ・・・ぬっちょっ、ねっちゃっ・・・。ぺろんっ、ぺろぺろ・・・。

乳頭を摘んだり弾いたりしながら、蕩けきった蜜肉と小菊の花心に突き入れた指を、これ以上上げることが出来ない程のハイペースで出し入れする。そして、時たま肉孔の奥深くで指先を擦り合わせながら、屹立しきった肉の真珠を執拗に舐め回す。

それら全てのロランの愛撫が、美少女を悦楽の泥沼にどっぷりと浸り込ませてゆく。

「ぐむっ、うっ!!・・・んふっ!!・・・むうぅっ!!・・・うっ、ぐっ!!・・・むっ、ふうぅぅっ!!」

揉みくたにされ、弾かれ摘まれる乳房と乳首。掻き混ぜられ、こねくり回されるアヌスと蜜壺。そして、包皮ごと舐め回され、弾かれ啜られるクリトリス。それら両の胸乳と下半身から湧き起こる快感が、キエルの官能を絶頂目前まで押し上げていた。

二人の性感は、ピークをとっくに過ぎていた。もう二人とも全身は恍惚の汗にまみれ、上気しきっていた。それでも、完璧なオルガスムスを共ににむかえる為に、必死になって両手と口唇を駆使し続けるのだった。

ずぶっ・・・ずぶずぶっ・・・。

少年はまるでそんな音が聞こえてきそうな位に、激しく秘肛を穿る。

美少女にとってアヌスは、胸乳全体や、肉芽や膣肉などの女性性器全体と比べみても、勝るとも劣らない程の性感帯だった。そこをロランの太い親指で掻き混ぜられると、まるで括約筋や直腸までが融けてしまいそうな愉悦が湧き起こっていた。

肛門全体が熱く熱を帯びてどろどろに蕩けていて、その中を彼の熱い指先で滅茶苦茶に陵辱されているような感触が、更にキエルの性感を高めていた。

「むふっ!!・・・ぐうぅぅっ!!・・・うむぅっ!!」

もう至高の悦楽が、目の前に迫っていた。後は、心置きなくその今まで自慰では味わったことさえない完璧な瞬間を享受するだけだった。

じゅぽっ・・・じゅぼ、じゅぽっ・・・。

一方少年の方も、すぼめられた口唇で欲望器官の表皮を吸い立て抽送されて、そのあまりの心地良さに酔いしれていた。

熱く煮えたぎった口腔の中では、彼女の舌が縦横無尽に蠢いて、ロランの剥き身になった亀頭粘膜を刺激し続けている。その上、口内に収まりきらない根本の辺りをキエルに出来る限界とも言えるスピードでしごかれては、絶頂は目前だった。

「ぷはっ!!・・・ああっ!!・・・キエルお嬢様ぁっ!!」

そう、後一押しで二人の欲望は臨界点に達しようとしていた。後は、どちらが先に絶頂をむかえるか、それだけだった。

彼女の恍惚で朦朧となった意識の中で、ピンク色にきらめくエクスタシーがもう目の前に迫っているのが分かった。

少年の方も、腰骨の辺りでわだかまっている射精欲求が、もう限界に達しているのが分かった。

ここで先に仕掛けたのは、以外にもロランの方だった。

「ああぁっ!!・・・僕、もう・・・我慢出来ませんっ!!・・・。出ますっ!!」

彼は叫ぶようにそう言うと、キエルの直腸と蜜肉の奥深くまで指先を挿入して、力一杯肉壁を挟んだ!

「ぐむううぅぅーっ!!」

衝撃的な快美感が、彼女の躯の芯から湧き起こって、背筋を貫いた。

「むはぁっ!!・・・良いわっ!!・・・わたしもイクっ!!・・・。あひぃっ!!・・・ロランも一緒にイクのよっ!!・・・。ああぁっ!!・・・イクっ、イクイクうぅぅっ!!」

キエルは欲棒を吐き出して、早口でそうまくし立てると、一気に法悦の頂上への階段を駆け上っていった。

彼女は、きらきらと輝く光の中に包まれていて、躯だけがふわふわと浮いているような至上の悦楽の中にいた。

しかし、忘我の愉悦の中にいながら、半ば無意識的に口唇を開いて、手に握り締めている肉根をしごき続けていた。

「あぁっ!!・・・出ますっ!!・・・。・・・キエルお嬢様ぁぁっ!!・・・。出ちゃいますっ!!・・・。ううぅっ!!・・・出るうぅぅっ!!」

ロランは、三度も放出を限界すれすれのところで押し止めた為に、肉欲の棒の根こぶで膨れ上がりきった射精欲求を爆発的な勢いで解放した!

どぴゅっ、どりゅっ!!・・・どぷっ、どぷどぷっ!!・・・ぴゅっ、ぴゅっ!!・・・どぴゅっ!!・・・。

睾丸で精製されて、陰嚢内部に溜まりきっていた樹液が輸精管を一気に走り抜け、尿道孔からもの凄い勢いで噴出した。

噴出した白濁液は、口唇を大きく開いた上で舌を一杯に突き出したキエルの口の周辺だけでなく、彼女の眼や頬や鼻の辺りまで飛び散った。

彼女は、活きの良い魚のようにびくんびくんと暴れながら白濁を噴出し続ける肉欲器官を握り締めて、まだ足りないと言わんばかりに放出を続ける肉棒をしごき続けた。

ねっとりと、トロミの強い熱い樹液が顔中に浴びせかけられる感触を、キエルは半ば遠のいていく意識の中で感じているのだった・・・。

 

ぎぎぃ・・・かちゃっ・・・。

その時、微かに扉が軋む音を立てて閉じられて再び鍵が掛けられたことを、最上の悦楽の余韻を味わっている二人は、共に気が付かなかったのだった・・・。

 

 


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(updete 2001/05/30)