Plaything ■玩弄少年■

ソシエの場合[2]

作者/すとらとさん

 

ソシエは今度は椅子から立ち上がると、また瞳を瞑って唇を突き出した。ロランは見るからに美味しそうなその唇目掛けて、徐々に顔を近づけてゆくのだった。

姉の牝臭が消えた少年を、彼女は完全に受け入れようと決心を固めていた。吐息が感じられる程の至近距離まで彼の顔が近づいてくると、ソシエは顎を上げて斜め上を向くような姿勢をとった。それは、ロランに比べると自分の方が幾らか身長が低い事を意識して、少年が口づけし易いような体勢をごく自然にとったのだった。

「・・・ソシエお嬢様・・・。本当に僕で良いんですね?・・・」

後一息で互いの唇が触れ合う程の位置まで顔を寄せると、ロランはもう一度確認した。

その声を聞いて、ソシエはその美しい褐色の大きな瞳をうっすらと開くと、こくん・・・と頷いた。

ここまできて尻込みするようでは、男として失格であろう。しかし、彼の場合はその元来持っている優しさ故に、本意でないファーストキスを強いることだけは絶対に避けたいと思い、敢えてもう一度確認をとったのだった。

「・・・早くして・・・ロラン・・・」

そう言って再び瞳を閉じた美少女の長い睫は、ふるふると震えていた。少年の眼に映る彼女の顔は、緊張と興奮の為か、頬から耳にかけてまでが朱に染まっているのだった。

小ぶりな唇が、直ぐ目の前で紅色の花のように儚げに咲いている。その唇も、緊張と興奮の為にぷるぷると小刻みに震えていた。

もうその魅惑の唇の虜となったロランは、お互いの鼻がぶつからぬように顔を斜めに傾けると、勇気を振り絞ってソシエの唇の上に自らの唇を重ねた。

 

ちゅっ、むっ・・・。

美少女の唇は、ぷよぷよとしていて柔らかく、そこから心地よい弾力が伝わってきた。ほんの僅かに湿り気を帯びてもいて、その生まれて初めて味わうファーストキスの味に、ロランの心は痺れるほどにときめいた。

ファーストキスなので勝手が分からずに、小首を傾げたまま暫くの間ただ唇を触れ合わせるだけのフレンチキスを続けていると・・・大胆にもソシエの方が口唇を開いて、舌を突き出して少年の歯列と歯茎を舐め回してきた。

ロランはそれに応じるように、自らも唇を開いて食いしばった歯列をほつらせて、彼女の舌を口内に受け入れるのだった。

 

この家の娘たちは、毎食後歯を磨く習慣を身に付けている。その為に、開かれたソシエの口腔からは口臭予防のペパーミントの素敵な芳香が漂ってきた。

暫くの間、少年は唇を開いて自らの口腔の内に彼女の舌を受け入れて、その舌が口内で蠢くままにさせていた。

ソシエはせっかく自分が勇気を振り絞って積極的に舌を突き出しているというのに、ロランがそれ以上何もしてくれないのに焦れて、彼の舌に自らの舌を絡ませた。

「・・・ん、ふ・・・すは、すは・・・んむ・・・」

そこまで大胆に口唇を開いて、ディープなキスを続けていると・・・美少女の口腔からミントの薫りとともに、甘く悩ましい気体の固まりがもわ〜んと立ち上ってきた。

その香ばしい熱い吐息は、唾液の匂いと共に、少女臭としか言い表せない素敵な薫りがした。

ソシエの積極的な舌使いに翻弄されていた少年は、うっとりと眼を閉じたまま、今度は自分の方からも舌を絡ませてディープキスを堪能しようと試みてみた。

お互いに大きく唇を開いて舌先を絡め合っていると、舌の表側のざらつきも、舌の裏側のぬるつきも心地良く感じられるのだった。

ちゅばっ・・・ちゅっ、むんっ・・・。

「すふ、すは・・・ぅむっ・・・」

舌での交歓が一段落すると、やっと二人は唇を離した。すると、二人の口唇の間に唾液がつつーっと糸を引いて銀色の橋を架けた後、ぷちんっと途切れた。

 

「・・・すはぁ・・・。とても素敵だったわ、ロラン・・・」

そう言った後俯いた彼女の顔は、上気しているが満足感でいっぱいの表情だった。

一方ロランの方も、ファーストキスを何とか無難に切り抜けたことから、充足感と安堵に満ちた表情をしていた。

「・・・一つ質問ね、ロラン。お姉様とは、キス・・・しなかったの?・・・」

ソシエのその問い掛けに、彼は正直に答えた。

「・・・はい・・・。エッチなことはしましたけれど、キスはしませんでした・・・」

その答えを聞くと、美少女はまるで咲き誇る花のような笑顔を浮かべて言った。

「良かった・・・。じゃあ、とりあえずロランのファーストキスだけはお姉様に先を越されなかったんだ」

そして、更に言葉を続けた。

「でも、まだまだこれからよ。ロラン・・・」

 

ソシエはそう言うと、ピンクのワンピースドレスの背中に手を回してホックを外し、ジッパーを下ろし始めた。

「ソ、ソシエお嬢様っ!・・・。いったい何をっ!・・・」

「黙っていて、ロラン・・・。お姉様とあれだけ厭らしいことをしていたんだから、わたしにもたっぷりサービスして貰うわよ」

動揺しているロランの前で、ソシエはそう宣言すると、完全にドレスの背中を開いた。そして、ゆっくりと右手、続いて左手の順番で腕をドレスから抜き取った。

彼女はふんだんにフリルがほどこされたピンク色のワンピースドレスから肩から先を露出させると、少年の目の前でその裾を掴んで、頭から脱ぎ去った。

ロランの眼前でシュミーズ一枚の恰好になったソシエは、羞恥から露出している肌を上気させながら、自分が脱いだドレスを椅子の背もたれに掛けた。

「・・・どう?・・・ロラン・・・。わたしの下着姿、お姉様よりも綺麗?・・・」

両手で胸元を隠しながら、彼の方を向いてそう問い掛ける美少女。それを眼にして、ロランは生唾をごくり・・・と呑み込んで、直ぐにはその問いに答えられずに俯いて頬を紅潮させたまま沈黙していた。

 

ここで要領の良い人間ならば、この状況下では直ぐさまソシエの方がキエルよりも綺麗だと答えるのだろう。しかしこの少年は、嘘がつけない実直な性格である。その為に、つい先程眼にした姉の下着姿を思い浮かべて、目の前の美少女のそれと比べてみて言い淀んだのだった。

「・・・やっぱり・・・。わたしの方がお姉様より胸が小さいからっ!!だから、がっかりしているんでしょうっ!?」

ソシエは叫ぶようにそう言い放つと、見る見るうちにその瞳にじんわりと涙が浮かんできた。その様子を俯きながらも上目遣いに見ていた彼は、慌てて顔を上げると言った。

「ち、違いますっ!キエルお嬢様の下着姿もお綺麗でしたけれど、ソシエお嬢様の下着姿もとてもお綺麗で・・・。何て言うか、比べることなんて出来ないくらいにお二人ともお美しいんで、とっさに答えることができなかったんです・・・」

ロランの言葉に、嘘は無かった。

シュミーズを纏った美少女の立ち姿は、乙女としての恥じらいのために両手で胸を隠している様子すらも少年の眼には魅惑的に映っていた。

ロランは改めて顔を上げると、目のやり場に苦慮しながらも、ちらちらとソシエの下着姿を盗み見ていった。

ブラジャーの役割も兼ねているシュミーズは、線の細い彼女の肢体を隠す上では十分なものだった。胸の谷間の辺りで深く切れ込んでいて、丁度胸元の周辺を隠す布地には可愛らしい花柄が刺繍されている。それは、その生地が上等なシルクであることと共に、彼に高価なものであることを何となく感じさせた。

シュミーズがうすく透ける布地である為に、ソシエの躯の線がうっすらと浮き出ている様子が、ロランの胸を高鳴らせた。もう、少年のパンツの中では肉棒がそそり立ってしまっていた。

「す・・・すごく素敵です・・・。ソシエお嬢様・・・」

嘘偽なくそう言った彼の台詞を聞いて、彼女はやっと満足して言った。

「・・・ありがとう・・・。ロラン・・・」

だが、こうして二人してはにかんでいるだけでは、これ以上何の進展も無い。ソシエはこの状況を打破すべく、ロランに命じた。

「わたしが下着姿になったんだから、ロランも服を脱いで・・・」

 

美少女にそう命じられても、彼は服を脱ぐことを躊躇っていた。その主な理由は、令嬢の下着姿を見たためにペニスがそそり立っていることを悟られたくなかったからだった。

ロランがもじもじと躊躇している姿を見て、ソシエは言った。

「何をためらっているの?ロラン。言ったでしょう?もうわたしはロランのオチンチンだってさっき見ているのよ?」

そう言われてみれば、確かにそうだった。彼女には、キエルとの密戯を一部始終覗き見られていたのだ。今更恥ずかしがってもしょうがないと彼は改めて決心を固めると、ズボンを吊っているサスペンダーを外し始めた。

サスペンダーを外し終えた後で、シャツのボタンを手早く全て外して脱ぐ。そして、今度はズボンを下ろすと、ロランは脱いだ衣服をベッドの上に置いた。これで彼は、パンツ一枚の恰好になった。

パンツだけを身に纏ったロランは、股間の膨らみを両手で隠して頬を赤らめたまま、ただ立っていた。

その様子を黙って見ていたソシエは、更に促した。

「早くパンツも脱いで、ロラン。そうしたら、わたしも下着を脱ぐから・・・・」

半裸の美少年の姿を眼にして、彼女もまた興奮を抑えきれなくなりつつあった。ソシエの心の内では、これからロランと興じようとしている性的な遊びへの期待感がどんどんと高まっていた。それを想像すると、女芯がずっくんずっくんと疼いた。

少年は彼女の命令に従ってパンツのゴムの部分に手を掛けると、中でペニスが膨張しているためにもっこりとテントのように盛り上がった股間を露にした。それを見ると、ソシエの膣口はきゅんっと締まり、発情の証を下着の股布の部分に染み込ませてゆくのだった。

 

わたしの下着姿を見て、ロランがオチンチンを勃起させているんだ・・・。

その現実を象徴するかのようなロランの股間の様子を見て、彼女は姉と同等に扱われた気がしてとても嬉しかった。しかし、同等に見られただけではまだ足りなかった。ソシエは、目の前の美少年を完璧に独占したかった。

彼は、下着のゴムの部分に手を掛けたまま、まだ躊躇っていた。いくら一度見られたからといっても、愛くるしい令嬢の目の前で自らの手で恥部を晒せる程、この少年は恥知らずではなかった。

「さあ、早く・・・」

ソシエにそう促されて、ロランは遂に意を決すると、断崖から飛び降りるような気持ちで下着のゴムの部分に掛けていた手をゆっくりと下げ始めた。

下着を下げてゆくと、性毛が露になり、続いて淫茎の先端がパンツのゴムの部分に引っかかった。少年がその抵抗を押し切って更に下着を下げてゆくと、びいんっと弾けるようにパンツの中からペニスが飛び出して、彼女の眼前に顕れた。

 

ごくんっ・・・。

いきり立っている肉棒を眼にして、ソシエは興奮から喉を鳴らして口の中に溜まった唾液を呑み込んだ。ロランの欲望器官は、先端のピンク色をした亀頭部を剥き出しにして、ひくんひくんっとひくついているのだった。

少年はそのまま前傾姿勢をとると、パンツをずり下げていって足先から抜き取った。そして、脱いだ下着をベッドの上へ置くと、また両手で股間を隠して美少女の方に向き直った。

これで機は熟した。ソシエは、全身を紅潮させて俯いたまま全裸で立っているロランに向かって言うのだった。

「・・・ロランが裸になったんだから、わたしも裸になるわ・・・」

 

彼女は僅かに身を屈めてシュミーズの裾を掴むと、ゆっくりとそれを引っ張り上げていって頭から抜き取った。これでソシエが身に纏っているのは、白いショーツだけになった。

シュミーズの下にブラジャーを着けていない為に、彼女のお世辞にも豊かとは言えない乳房が露になっていた。

ソシエが常日頃からコンプレックスを抱いているのが、この胸だった。姉のように豊満ではなく、華奢な躯の線が僅かに隆起しているに過ぎない。しかし、幾分膨らんだ胸乳の先端の蕾は綺麗な淡いピンク色で、今は興奮からぴんっと屹立しているのだった。

少年は相変わらず股間を両手で隠したまま、ちらちらと彼女の裸体に視線をおくっている。ソシエはシュミーズを椅子の背もたれに掛けると、今度は両手を股間の前辺りで交差させ、僅かに俯いたまま直立してるのだった。

一方ロランの方は、あからさまに好色な視線をおくってはいなかったが、彼女の胸に重大な関心を抱いていた。

大きさでいえばキエルに比べるべくもないが、なだらかに脂肉がのった隆起の先端には、控えめな淡い桜色の乳輪の中心で、これも淡いピンク色の乳頭がぽっちりと突出している。その様子は、十二分に男心をそそる光景だった。いや、むしろその胸乳は多くのロリータ・コンプレックスの嗜好を持つ者にとっては、発育途上の理想的な乳房といえるだろう。

 

「・・・ねえ、どこを見ているの?・・・ロラン・・・」

ソシエにそう問い掛けられて、少年ははっと現実に引き戻されると、また顔を紅潮させて俯いた。

まさか胸を見ていたなどとは答えられずに沈黙し続けていると、彼女は更に問い詰めた。

「言って、ロラン。わたしの躯のどこを見ていたのか」

さっきよりも強い口調でソシエにそう問いただされ、ロランはやっと口を開くと言った。

「・・・ソ・・・ソシエお嬢様の・・・む、胸を・・・」

彼がそう答えると、美少女は直ぐさま両手で乳房を隠すような仕草をした後で言った。

「恥ずかしいわ・・・。だって、わたしの胸、お姉様に比べたら全然貧弱で、魅力なんてないでしょう?・・・」

「そ、そんなことないです!キエルお嬢様の胸も確かに魅力的でしたけれど、ソシエお嬢様の胸も、何ていうか別の意味で魅力的で・・・。比べることなんて出来ないくらい、すごく素敵です・・・」

嘘偽り無くロランにそう自分がコンプレックスを抱いている胸を誉められたことが、ソシエにとっては舞い上がる程に嬉しかった。彼女は、男性にとって魅力的な胸とは、ただ単に大きければ良いという訳では無いことを今初めて知ったのだった。

「ありがとう・・・。ロラン・・・」

しかし、何時までも胸を誉められたことに満足している訳にはいかなかった。ソシエには、どうしても越えなければならない最後の関門が控えていた。

「・・・じゃあ、次はパンティーを脱ぐわね・・・」

 

彼女はそう言うと、胸元を隠していた両手をショーツの腰の辺りに這わせた。そして、手を腰布の部分に掛けると、羞恥と緊張からふうっと一息溜息をついた。

「・・・お願い、ロラン。わたしが下着を脱ぐあいだ、ロランもオチンチンを隠さないでわたしに見せていて・・・」

その言葉は、たとえ一時でも自ら下着を脱いで女性性器を晒すという行為の恥ずかしさを和らげたいという思いと、好奇心から発せられたものだった。

はたしてこの少年が自分の”女”の部分を見て、そのペニスがどのような反応をするか見てみたいという思いが言わせた台詞でもあった。

ソシエのその言葉を聞いて、ロランは勇気を振り絞って両手で隠していた肉柱を露にした。その肉棒は、麗しい令嬢の裸体を眼にしたために、これ以上ない程に隆々とそそり立っていた。

そのいきり立っている肉竿の先端の鈴割れからは、早くも先走りの粘液が滲み出していた。その様子を眼にして、彼女は初めて男性も興奮してくると性器が濡れるのだということを知った。

「・・・ロランのオチンチンの先っぽから、エッチなお汁(ツユ)が出てる・・・」

ソシエにそう指摘されて、勿論それに気が付いていた少年は大いに恥じ入った。しかし、これ程魅惑的な半裸体を目の前にして、カウパー腺液が漏出してこない方がむしろ異常だといえるだろう。

 

ロランは俯いたまま、上目遣いに美少女が最後まで身に着けていた薄布に見入っていた。ソシエのショーツは、キエルの身に着けていたものと比べると、はるかに清楚なものだった。

姉の下着よりも腰の辺りを覆う布地の面積が広く、レッグカットもおとなしめで、大胆に切れ込んではいない。布地そのものはキエルと同じく上等なシルクで出来ていて、腰布の周辺には愛らしい花柄が刺繍されており、彼に高価なものであることを感じさせた。

その下着の可憐さは、そのまま眼前の美少女の初々しい美しさにぴったりとマッチしていた。

「そのままでいてね、ロラン・・・。今度こそ本当にパンティーを脱ぐからね・・・」

 

ソシエはまるで自分に言い聞かせるかのようにそう言うと、ロランが見守っているその前で、下着に掛けた両手をゆっくりと下げ始めた。

するする・・・と、布擦れの音を残しながら彼女が下着を下げてゆくと・・・少年の目の前に遂に儚げな一握りほどの繊毛が露になった。

ごくり・・・。

ロランはソシエの性毛を眼にすると、興奮からからからに渇いた喉を潤そうとするかのごとく生唾を呑み込んだ。

「はぁ・・・」

彼女もまた姉と同じように、まだ純潔の乙女である。生まれて初めて男性の眼に自らの手で陰毛を露にしたのかと思うと、その羞恥心は極限にまで高まっていた。

高まりきった羞恥から、ソシエはいったんそこで手を休めると、上目遣いに少年の肉根に視線を遣った。すると、あれほど膨らみきっているように見えた陽根は更にいきり立つ角度が増していて、まるで天を向いているかのごとくそそり立っているのだった。

 

ロランのオチンチンが、また大きくなったみたい・・・。きっとわたしの裸を見て、また大きくなったんだわ・・・。

そう思うと、彼女の膣肉がまたきゅんっと締まり、内奥から新たな蜜汁を染み出させた。

ロランの反応に勇気づけられて、ソシエは再度決心を固めると、更に下着を下げてゆく作業を再開した。

腿の辺りまでゆっくりとショーツを下ろしてゆくと・・・遂に少年の眼前に美少女の肉土手全てが晒された。

 

ロランの眼に映ったソシエの陰部は、髪の毛よりもやや暗い栗色をしたまばらな繊毛が、ふっくりとした恥丘の上に縦長の楕円を描くように生え揃っていた。その面積の狭さと密度のまばらさ故に、その直ぐ下のスリットまでもが露になっていた。

キエルの豊かな陰毛に比べると、その様はあまりにも幼く見える。しかし、だからといってその性器に魅力がない訳では全くなくて、そのいかにも発育途上の秘部の様子は、少年の興奮を高めるのには十分過ぎる光景だった。

彼はもう視線を逸らすことさえ出来ずに、食い入るようにその魅惑の女性器に見入っていた。彼女はロランの視線が自分の陰部に集中していることを意識すると、恥ずかしいのは勿論だが、不思議と満たされてゆくような感じもするのだった。

「・・・もう・・・ロランのエッチ・・・。・・・どこを見ているの?・・・」

ソシエのその声を聞いて、少年は慌てて視線を逸らすと、もごもごと口ごもった。

「えっ!・・・。あの・・・その・・・」

「良いのよ、ロラン・・・。ただ、最後まで見守っていてね・・・」

彼女がそう言ったのを聞いて、ロランはまた上目遣いにソシエの局部に視線をおくるのだった。

 

美少女がゆっくりと下着を下ろしてゆくにつれて、自然とその上半身が彼の視線を遮って、女性器が隠れる結果になった。

後はソシエが両の足首からショーツを抜き取って上体を起こすのを待つだけだったが、そのほんの僅かな合間さえもロランにとっては耐え難い程の長い時間に思えた。

彼女は右の足首、続いて左の足首から下着を抜き取って、その小さなシルクの布切れとなったショーツを椅子の上に置いて身体を起こした。その様子を欲棒をひくつかせながら黙って見守っていた彼の眼前に、遂にソシエの全裸体が何も隠すことなく明らかになった。

 

日がだいぶ傾いてきたために、丁度ロランが背にしている窓から射し込む西日に照らされて、美少女の裸体がくっきりと浮かび上がっていた。

実際、キエルの裸体も神々しいまでに美しかったが、目の前のソシエの裸体も、それと比較しても何の遜色もない程に美しかった。

彼はもう躊躇いがちに盗み見するのではなく、顔を上げてただ惚けたように彼女の全裸体に見入っているのだった。

 

なよやかな肩から伸びている腕は、姉と同じく普段から筋肉を使う労働のたぐいを全くしていないために、ほっそりとしている。キエルに比べると、二の腕の辺りの脂肉が更に少ないので、その華奢さは際だって見える。

なだらかな隆起でしかない胸乳から視線を更に下げてゆくと、引き締まった腹部に視線がゆく。

無駄な贅肉が一切付いていないために、力を込めて抱き締めれば直ぐに折れてしまいそうに感じられる位に、彼女のウェストは引き締まっていた。本当にその内側に筋肉や内臓や骨やらが収まっていることが信じがたいほどだった。

そして、その下の腰回りもまた、素晴らしいものだった。

一見するとまるで少年のように生硬に見える腰回りだが、良く観察すると思っていたよりもしっかりした腰骨の周囲を、いかにも柔らかそうな脂肉が覆っている。

上半身が華奢である分、その豊穣さが強調されて見える。その様子は、ソシエもまた子供をやどす準備を整えつつある思春期の女性であることを思わせ、その年齢の少女ならではの危うさのようなものを感じさせた。

ロランが更に視線を落とすと、今度は優美な脚線美が視界に入ってくる。

大腿は姉よりも脂肪が少ない為に、全体がきゅっと引き締まっていて、膝小僧の辺りまでその曲線が続いている。そしてその次に続くふくらはぎは、まるで陸上競技の女子スプリンターの筋肉を細くして、その上に僅かに脂肉をのせた感じ。

それらの曲線の連続は、まるで才能豊かな彫刻家が一気に粘土をしぼったような素晴らしいものだった。

俗に言われるカモシカのような脚線美とは、こういう脚を言うのだろうと確信させる脚だった。

 

西日を受けて、だた両手を脇に垂らしてすっと立っている美少女の全裸体。それは、全体としての印象は触れればすぐに壊れてしまいそうなガラス細工を思わせるほど華奢だった。しかし、だからと言って不健康に見える訳では全く無くて、普段から積極的に野山を駆け回っているために健康美もまた共有していた。

何とも一言では言い顕しにくいのだが、壊れそうな危うさと、内部から滲み出てくる健康美が破綻なく共存しているとでも言えば良いのか・・・。ともかく、姉の裸体を美の女神と評するなら、ソシエの裸体は妖精とでも例えれば良いような美しさだった。

 

「・・・どう?・・・ロラン・・・。わたしの裸は・・・」

彼女にそう問い掛けられて、少年ははっと現実に引き戻されると、どもりながら答えた。

「・・・す・・・すごくお綺麗です・・・。ソシエお嬢様・・・」

ロランのその答えを聞くと、ソシエは身体中を羞恥から紅潮させて言った。

「・・・恥ずかしいわ・・・。だって、お姉様に比べたらわたしの裸なんてがりがりで、ちっとも魅力なんてないでしょう?・・・」

「そ、そんなことありません!もちろんキエルお嬢様の裸もお美しかったですけれど、ソシエお嬢様の裸も何ていうか、別の意味でとてもお美しくて・・・比べることなんて出来ないくらいに素敵です・・・」

少年の嘘のない真摯な言葉を聞いて、彼女は俯くと、恥じらいから両手で胸と股間を隠しながら言った。

「ありがとう、ロラン・・・。じゃあ、そろそろエッチなことをしましょうか・・・」

 

 

 


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(updete 2001/10/30)