突然の爆発、それは幸せに包まれた全てを破壊しながら突き進むリビドーのようでもあった。
「ごほごほ」
マヤは突然の事態についていけなかった、何故なら予定よりも一時間のズレがあったからである。
「くっ!!シンジ君は!?」
・・・さすがと言うべきか、先の爆発はダイナマイト3個分はあろうという爆発だったのに・・・、愛の力は偉大である。
と、その時・・・
「マヤ、シンジ君は貰っていくわ、悪く思わないでね。これも私を信じた貴方が馬鹿だったのよ。オーホッホッホッホ。」
なんとも悪趣味な笑い声を放つのは、三十路を越しても貰い手が無い哀れな金髪黒眉毛のショタでズーレな博士である。
彼女の状況はシンジを脇に抱えネルフロゴの着いたヘリコプターの梯子に掴まりながら笑っているとゆうような、端から見れば『「ママ、あれなあに?」「みゃあちゃん、見ちゃいけません、馬鹿が移るわ!!」』である。
・・・にしても力持ちだな・・・と思う作者のことはおいといて、マヤはというと、ネルフ本部へと消えていったヘリコプターの影を凝視しながら、
「ネルフ・・・シンジ君、待ってて。」
と燃えていた。
ネルフ本部
「・・・来るわ、赤木博士と一緒。」
「そうか・・・。」
レイとゲンドウ、彼らもまたシンジを狙う者達である。
この時冬月はオペレーター達に、
「迎撃の用意を、なおこの作戦はシンジの身柄の安全を最優先にとする。」
と作戦の指示を告げていた。
「碇め、厄介ごとはすべて私に押し付けおってからに、せめてシンジ君の手料理でも食べせてくれねば割に合わんな・・・。」
とぼやいていたと言う。
ドグマ最下層
「・・・来た。シンジ君、君の手によって遥かなるリリンの思いは今こそ一つになるんだ、ハァー。」
・・・相変わらず行っちゃってる奴だと、作者は思う。
「・・・あんたって、なんか変な宗教やってる?」
マナがそう思うのも無理はないだろう・・・。
「さあ、行こう。リリンの下部、そしてシンジ君の想いとともに。」
もちろん何も起こるわけが無く、カヲルがそう言っても何も起こる気配はなかった。
「あんた、頭、大丈夫。」
とカヲルと組んだことを心に後悔するマナの後ろ姿が泣いていたという。
PM9:00 マヤ宅
「あれ?シンジ君がいない、これはどういう事?」
「爆発跡・・・さらわれたの、シンジの奴・・・!?」
ミサトとアスカはシンジがさらわれてからマヤ宅に到着した、が既にそこには誰もいなかった。
「後を追いましょう、多分シンジ君は・・・」
「・・・ネルフ・・・。」
「そう考えるのが妥当な線・・か。急ぐわよ!!」
ネルフ本部
ゲンドウとレイは誰もいない密室でのシンジ補完計画の発動予定だった、が、
「レイ、今から・・・ん?なんだ、その目は何をする!止めろ!!」
「ここからは私一人でも出来るわ。だからおじさんはもう用済みなの。」
「止めろ、レイ。私はただ・・・」
「貴方がいると碇君が嫌がるの、だから・・・。」
「私はただシンジと一緒にツーショットの写真を・・・・・・・・レイ、止め・・・・」
「ATフィールド全開・・・。」
「しんじぃぃぃぃぃ!!」
さらば!碇ゲンドウ、いや外ン道。
碇ゲンドウ・・・脱落
「あなたは死なないわ、私が守るもの。」
・・・アンタもわけ判らんわ!
ヘリコプター内
「そろそろ来るわね。」
『シュー』
リツコの言った通りである。
ヘリめがけてネルフが完成させた迎撃システムのミサイルが雨のように降りかかる、がミサイルは避けて通っているではないか!?
「私がネルフのシステムに手を入れないと思って?ミサイルは私を避けて通るように設計してあるのよ!!オーホッホッホッホッホ!!」
と言った時、
・・・当てにならない設計である、ものの見事に命中しているではないか・・・。
はっ!シンジは!!?
「シンジくーん!!」
おぉ!マヤが落下したシンジを受け止めていたのか、ほっ良かった、このままシンジが死んで終わりになったら洒落にならんからな・・。
・・・今のヘリの爆発はマヤだったんですね、ほら片手に対戦車ライフル持ってるし・・・おぉ恐。
悲しきかな、滅びる愛もまた、美しき・・・。
マッドサイエンチスト・・・脱落
「先輩、今まで色々とお世話になりました、これからはシンジ君と幸せになります。どうか天国で見守っていて下さい。」
・・・おいおい(^^;
後書き?
・・・なんかむっちゃくっちゃになってしまった・・(前回からだろうが!)。しかもアイデアが浮かんでこない、誰か!!伝言板でもメールでも良いから何かアイデアください!!いまならもれなく採用です!!それとこれに対する感想、要望、批判などお待ちしてま〜す。