夢の終わりに

 (4th「再生・再生の否定」)

作・あくあ@ねおさま


 

「ねえ、ト・トウジ」

「なんや、ヒカリ」

「ううん、何でもない・・・」

「そうか、そういやあケンスケのやつどないしとるんやろなあ」

「相田君?」

「ああ、あいつもうこっちにきとるんやろか」

「さあ、でもきっとこっちにもどってくると思うよ」

 

−−−−− KENSUKE SIDE −−−−−

「あれ・・・おれは・・それに、なんだこの世界は・・・」

確か俺は、そうだ、第3新東京市が壊滅してそれで他のやつらと疎開するために

移動していて・・・それからいきなり目の前に綾波がでてきて・・・・。シンジや

惣流・トウジや洞木さんはネルフの本部のある第3新東京市に残ったんだ。

「そうだ、それなのになんで俺はこんな所にいるんだ」

「まあでもここ、結構悪くない所だからもう少しいてもいいかな」

「よし、探検でもしてみるか」

と俺はなにもないただ広くて真暗な空間を歩きだした。1時間ほど歩いたところで

なにもないと判断した俺は歩くのをやめその場から動かず今までの事柄を

整理してみようと思った。この空間の事、他の人達の事、何より自分の事を!

「まずは考えてみよう・・・」

「1つ目はこの空間の事だ。まずこの空間は今までいた所とは異なっているんじゃ

ないかな・・恐らく異次元の場所でなんらかの理由でここに入ってしまった。

そしてここには俺しかいない、まあある意味、夢の中といってもいいかな・・

そのため何も存在せず無限の広さを持っている。まあこの空間の事はこれくらい

かな・・。2つ目は他の人たちの事・・他の人達はどうなったんだろう。これは

俺にも解らないや・・。それより、俺はこの先いったいどうすればいいんだ。

こんな空間にいてもどうしょうもない・・・けど元の世界に戻ったとしてもだれも

俺を必要としてはくれない。シンジには惣流、トウジには洞木さん・・互いに必要

とするものがいるけど・・俺にはだれもいない。又みんなに逢いたいけど、邪魔を

する事はしたくない・・・じゃあこのままここにいれば・・邪魔をしなくてすむん

じゃないか?でももう一度あいつらに逢いたい気もするし・・どうしよう」

と俺が1人で考えているとどこからともなく突然聞き覚えのある声がしてきた・・・

「じゃあ、どうするの?」

「!その声は・・・綾波・綾波か!!」

「いいえ、私は碇シンジの母、碇ユイの遺伝子から作られた体を持ち、閉塞した人類

を次なる過程に進化させる人類補完計画の中心、万物の母リリスの魂を持つ者」

「シンジのかあさんの遺伝子?じゃあクローンってことか?」

「そうよ」

「進化させる人類補完計画?」

「互いの存在をあまりいいとしない人達がでてきてしまいこのままでは滅んでしまう

ため、国連のネルフを作った委員会・ゼーレの考えたシナリオ」

「そうか・・で君はなんの為に俺の前に現れて全てを話すんだい?」

「人類補完計画により人類の運命は碇シンジに託された、そして碇シンジはその計画

の全てを否定した。そのため全ての人達に選択する権利が与えられた。そう、人の

形をしていままでどうり暮らすか、それともこのままここにいるか」

「そうだったのか・・ということシンジは元の世界に戻ったんだな」

「ええ、他に惣流・アスカ・ラングレー、鈴原トウジ、洞木ヒカリ以上4名が再生を

果たしたわ。あなたは碇シンジが気にしている人物だから5人目に声をかけ選択を

聞きに来たわ。それでどうするの?」

「俺は・・・ここにいたいと思う・・・けど・・・」

「そう、それもいいかもしれないわね。でもそうすると悲しむ人達がいるわね」

「えっ!」

「現在まで再生した4名が。まあいいわそう望のであればそうするといいわ。

その代わりあなたにはもう一度チャンスを与えてあげるわ」

「なんで俺に?」

「これはリリスの考えではなく、綾波レイと呼ばれた者の願い。すなわち自分に関わ

ってきた者が再生し今までの生活をしてほしいという」

「解った。すこし考えさせてくれ」

「そう。わかったわ。それじゃあ」

「ああ」

そういうと声は聞こえなくなった。

「チャンス・・・か」

「あいつらが悲しむか。でも俺が入っていくと逆に悲しむんじゃないかな」

「どっちの方が悲しむんだろう・・・俺がいる方かいない方か」

「・・・・・」

「そうだ、もし戻っていない方がいいと思ったらあいのつら前からいなくなれば

いいんだ。あいつらがいてもいいといったらそのままいればいいんだ」

「よし戻ろう、シンジ・トウジ・惣流・洞木さんのところへ!!」

と突然そう言い切った時、目の前に光がせまってきた。そして・・・

「うん・・・ここは今までの空間じゃないな」

「ここは・・・・俺達の世界なのか・・・」

「そう・・あなたは2度目のチャンスで戻ってきた。自分存在を他人に託す為に」

「綾波!」

「それじゃあ」

「ああ・・ありがとう」

俺は綾波の言葉を聞いたあと起き上がりあたりを見廻した。そこで光を見つけそれに

向かい歩きだした。そう自分の親友の所へ自分の存在意義を確かめる為に。

 

caa51220@pop06.odn.ne.jp


みゃあ偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの

 

アスカ様「あら、相田じゃないの。てっきり死んだと思ってたわ」

みゃあ「(^^ゞいきなりなんてヒドイこと言うんですか、アスカ様…」

アスカ様「だって、ケンスケって言ったらオクレでしょ?」

みゃあ「ち、違いますよ…まぁ、確かにそういう時もあるけど…」

アスカ様「どっちみちザコキャラなんだからいいじゃない」

みゃあ「ざ、ザコキャラって……モンスターじゃないんだからせめて脇役とか…」

アスカ様「おんなじじゃない」

みゃあ「この回ではこんなにかっこいいのに……」

アスカ様「別にどーでもいいわ」

みゃあ「ひ、ひどい……(T_T)ケンスケに幸あれ…」

夢の終わりに4