夢の終わりに
(1st DAY「気持ち」)
作・あくあ@ねおさま
ふと気がつくと目の前にシンジが馬乗りのなりアタシの首を絞めていた・・・
周りはLCLと同じ赤い液体の海。そして・・・EVAシリーズの残骸・・・
何がなんだかわからず、私はいつものシンジではないが思考の海に入っていった。
しかし体は無意識にシンジの顔を撫でていた。そう・・愛しい人を感じる為に。
シンジはアタシが頬を撫でた事で何を思ったのか突然アタシの胸に顔を埋めて、
声をだして泣いた。シンジが、アタシの首を絞める・アタシに泣きつくという正反対
の行為、それの意味するものはアタシにはわからなかった。しかし・・・
「気持ちわるい・・・」
そうこの言葉は一瞬頭に浮かんだフレーズ。シンジの気持ちが解らず、また態度でも
解らないシンジの心と、そんなシンジをどう受け止めていいかわからない自分の心に
ふと出てきた言葉・・・・
しかし次の瞬間アタシはいつもどうりの言葉をかけることにした、アイツを元気づけ
る為に!アタシは大きく息を吸い今までで一番の大声をだして叫んだ・・・
「アンタ、ばかあー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シンジは突然のことでアタシの胸から逃げるように脇にどいた。シンジはバケモノ
を見るような目でアタシを見ていた・・・。そして震えていた。
アタシは体を起こして、シンジの側により小猫を抱くようにそっとシンジを抱いた。
そして、アタシがEVAシリーズにとどめをさされた後なにがあったのか全てを
聞こうと思った。シンジはアタシが抱いてもまだ震えていた。そんなシンジに
どなり声はマズイと思い、優しい声でシンジに聞いた。
「シンジ・・アタシがやられた後、いったいなにがあったの?」
「お願い、シンジ1人で傷つかないで!アタシもいっしょに傷ついてあげるから・・
2人で傷つけば・・半分の痛みですむから。」
アタシは母親が子供の恐れや心の痛みをとりのぞくようにシンジに言った。
シンジはアタシの声を聞いた時一瞬体をびくっさせたが、アタシが言い終わると、
数秒してからアタシからはなれた。そしてアタシの目を見ながら話をしてくれた。
「アスカ・・・ゴメン」
「そして・・・ありがとう」
「アスカのおかげで幾分心が軽くなったよ・・・」
「そうだね・・・アスカにも聞いてもらわないと」
「実は・・・・・・」
それから5分位シンジはここで起きたことを話してくれた・・・
人類補完計画・サードインパクト・心の壁の消失による人類のLCL化。
「そうだったの・・・・」
それ以上、アタシはシンジにかける言葉が浮かんでこなかった・・・
そこでふと何故自分はここに居るのだろう、何故シンジは居るのだろうという疑問
が浮かんできた。
「シンジ、大体の事はわかったけど何故アタシとシンジだけはこうしてここに
人としての形をして話しているの?」
「・・・僕は・・・人の形を捨ててまで生きていきたくなかったから、人に傷つけ
られてもいいから人の形をしていたかったから・・・」
「そう、じゃあアタシは何故?」
「それは・・・もう一度アスカと・・人の形で話をしたかったから・・・人類の未来
は僕に一任されたけど・・他の人のことは頭になかった。」
「それでアタシは今ここにこうしているのか」
「迷惑かもしれないけど・・今の僕にはアスカしかいないから・・」
「ううん、迷惑じゃない!アタシも同じ気持ちだから・・・」
アタシはとっさに自分の感じていることを言った。それは今まで恥ずかしくて・・
言えなかった言葉。
「ありがとう、アスカ」
「ありがとう、シンジ」
アタシもシンジもお互いを見詰め合ったままでいた。
突然・・・
「ぐうーーーーーー!」
恥ずかしい・・・あたしのお腹が鳴ってしまった。
「アスカお腹すいたの?」
「うん、病院じゃなにも食べていなかったから」
「そうだったね・・・じゃあおいしいご飯作ってあげるよ」
「ほんと!!」
アタシは目を輝かせて言った。
「うん、アスカはなにが食べたい?」
「うんとね、はんばーぐ!」
「そう、じゃあ一度ミサトさんのマンションに戻ろう」
「うん!」
アタシとシンジは廃虚と化した第三新東京市を歩き出した。
2人で手をつないで・・・・。
1st DAY 気持ち・・・END
(つづく)
〜作者あとがき〜
とりあえず 夢の終わりに・1stDay できたのでおくります。
今回は前回MIYAさんにアドバイスしていただいたのを頭において
1人の視点で物事を見ているように書きました。
1st Day 惣流・アスカ・ラングレー
2nd Day 鈴原 トウジ
3rd Day 洞木 ヒカリ
4th Day 相田 ケンスケ
5th Day 碇 ゲンドウ
6th Day 綾波 レイ
7th Day 碇 シンジ
と各回視点を上の人物にしてかいていくつもりです。
とりあえずなんとか書いていきたいとおもいます。
MIYAさんよろしくおねがいします。
caa51220@pop06.odn.ne.jp
みゃあ
と偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの
みゃあ「はいはい〜ん。またもや来ました、みゃあでごじゃりまするぅ」
アスカ様「はぁ。…あんたといると疲れるわ、さっさと終わらせましょ」
みゃあ「そんなぁ…そんなこと言わずにアスカ様」
アスカ様「や」
みゃあ「あう(;_;)。……まあいいや。またもやあくあ@ねおさまが送ってきて下さいました!」
アスカ様「ヒマ人」
みゃあ「……。アスカ様、そんな時だけチャチャ入れないでくださいよ」
アスカ様「だって…あたしとシンジがらぶらぶだと思ってるガ○キチのコメントなんてする気になれないわよ」
みゃあ「…そんなコト言ったら、このページそんな方ばっかりですが(^^ゞ」
アスカ様「だからこのページはイカれてるってのよ」
みゃあ「……ふ、ふん!自分は大切なトコでお腹鳴らしてるクセにっ!」
アスカ様「…ちっ、違うわよ。あれは……」
みゃあ「アスカ様、こういうことしてると、もっと大切な「行為の途中」でも腹鳴りますよ?」
どばきゃっ!
アスカ様「……余計なお世話よ」
みゃあ「あ゛う……」
夢の終わりに1