夢の終わりに

 (3rd DAY「再生・孤独」)

作・あくあ@ねおさま


 

「・・・・ん・・わいは・・・どないしたんや」

「あ・・そうや、いいんちょとふたりで・・・!」

「いいんちょ!いいんちょ!!どこにおるんや!!!」

 

 

−−−−− HIKARI SIDE −−−−−

 

「・・・・・ん」

「あれ・・私はいったい・・・そうだ・・鈴原と二人でアスカや碇君を

探そうとして・・・それから・・・はやく二人で元の世界に戻ろうって

言っていた・・・そうだ!その時私と鈴原の体が光って・・・」

「ねえ・・鈴原・・どこにいるの?あれなんで涙なんか」

私はいつの間にか泣いていた・・

「ヒック・・・ヒック・・・」

「鈴原・・いったいどこに・・・いったのよ」

「こんな世界に1人でいるのは・・ねえ鈴原どこよ」

まさか鈴原1人で基の世界に帰っちゃったのかな

と突然どこからともなく聞き覚えのある声が聞こえてきた・・・

「そうよ」

「?・・・綾波・・さん?」

そうこの事務的な口調の言い方をするのは綾波さんしかいないわ

「違うわ・・私は綾波 レイであって、綾波 レイではないわ」

「どういうこと?」

私は何がなんだかわからなかった

「碇シンジの母 碇ユイの遺伝子から作られた体をもち、閉塞した人類を

次の過程へと進化させる人類補完計画の中心、万物の母リリスの魂を持つ者」

「え・・碇君の母親?」

「そう」

「人類補完計画?リリス??」

私にはなんのことだかさっぱりわからなかった。ただ一つ言えることは、

私がいま一番逢いたい人物のことだった。

「で・・リリス・・さん?」

「なに」

「一つ聞きたいのだけど・・鈴原は1人で元の世界に戻ったって言ったけど・・」

「そうよ、それがどうかした」

「なぜ、1人で行ってしまったの?何故私は戻れなかったの」

「それは、鈴原 トウジの魂は元の世界での再生を本気で願った・・あなたとともに

しかし、あなたは本気で願いはしなかった・・」

「なんで、私は鈴原といっしょに元の世界に戻るって願ったわ」

「いいえあなたは心のどこかでいまのままでもいいとおもった、鈴原 トウジと二人

だけのこの世界にいてもいいと」

「!そ・それは・・」

たしかに私は鈴原と二人だけでいたいとおもったけど・・

「それがあなた1人この世界に留まった訳」

「そんな・・・もう私が戻る手段はないの?」

「・・・」

「ねえ答えてよ!!」

私はそう叫んだ

「ないこともないわ。でも人類補完計画の中心、碇シンジは自分でその結論をだし

元の世界での再生を果たした。つまり、人類補完計画を否定しこの世界を抜け出す

には自分で結論を導き出すしかないのよ。あとはじぶんでかんがえて」

そういうとリリスと名乗る私達が知っている綾波さんは姿を消した。

その後は孤独しかなかった。

「結論かあー」

「私は・・・」

「私はやっぱり鈴原といっしょにいて・・アスカや碇君と・・全ての人達と今まで

どうり暮らしていきたい」

「これしか・・ないなあ」

「でも・・実際のところ・・鈴原と二人でいたいし・・」

「それより・・・早く鈴原に・・・アイタイ」

「それだけでいい・・今一番願うことは・・」

「?光が近づいてくる・・」

と私は光に飲み込まれた・・・

「・・・・ちょ」

「・・いいんちょ、しかっりせえ」

「ん・・鈴原?・・鈴原!!」

突然、私は視界に飛び込んできた一番逢いたかった人の顔を見つけ無我夢中で抱き

着いた。

「い・いいんちょ・・どうしたんや?」

「ううん・・しばらくこうさせて・・」

「・・・わかった」

私は鈴原に抱き着いたまま数分そのままでいた

「ねえ・・鈴原・・お願いがあるの・・・」

「・・・なんや」

「・・・いつでも・・・私の側にいて」

「なんや・・そんなことかいな」

「・・うん」

「そんなのあたりまえや、わしはもういいんちょから離れへんで」

「鈴原・・・ありがとう」

「それはそうと・・さっきから気になっていたんやが・・この世界は・・本当に

わいらの世界か?なんかEVAみたいのがそこらへんにあるし・・綾波そっくり

の巨大な顔があるわ・・・なんなんや?」

「・・・鈴原・・あそこに明かりが見えない?」

「?どこや、いいんちょ?」

「ほら・・あそこ」

「ほんとうや」

「あれ?あのあたりアスカの家があった場所じゃない?」

「ほんまかいな!じゃあせんせたちかもしれへんな!!」

「うん、いってみよ!」

「そうやな・・いってみるか,いいんちょ」

「ちょっと鈴原、いいかげん委員長っていうのやめてくれない。私にはヒカリって

いう名前があるんだから・・」

「そんなはずかしいこと言えるかいな」

「すーずーはーら!いいからこれからヒカリって呼のよ!!!」

「なんか、惣流みたいやな・・・」

「なんか言った?それから・・私も鈴原じゃなくトウジって呼ぶから」

「わかった、いいんちょ・・・じゃなく・・ヒカリ」

「うんそれでいい、じゃ行こうかトウジ・・・」

「ああ」

こうして私とトウジは光が見える場所に向かって仲良く並んで歩き出した・・・

 

caa51220@pop06.odn.ne.jp


みゃあ偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの

 

アスカ様「あー、熱い熱い。……熱くてしょうがないわねっ!」

みゃあ「そうですか?最近とみに冷え込んできましたけど…」

アスカ様「あんたバカぁ!?気温じゃなくって、お二人さんのことよっ!」

みゃあ「はぁ…。つまりアスカ様とシンジくんもさっさと熱々にしろ、と」

アスカ様「ばっ、なに言ってんのよっ!?」

みゃあ「あり?違うんですか?」

アスカ様「ち、違うに決まってんでしょ……それより、なんであたしの出てない回に呼ぶのよ。ヒカリと鈴原を呼べばいいじゃない」

みゃあ「はっきり言いましょう」

アスカ様「なによ?」

みゃあ「アスカ様をからかってる方が面白いから」

 

ばきゃっ!

 

アスカ様「死ねっ!」

みゃあ「ぐはっ……」

夢の終わりに3