困惑の世界ER−HAZARD

間休話題、または予告

作・ふみさま

 


間休話題・・(予告編ともいふ)

 

 

ここは、ロシュタリアの首都、フリスタリカ王城の中、その広〜〜いテラス。

サンサンと照らす太陽の陽気が、そこに居る者を惰眠に誘う気持ちのよい昼下がり。

 

相も変らず平和な日々、猫のウーラはここの所、役目も無く暇な日々を過ごしている。

                          (猫−王族用の生きた鎧に変化する生き物の事)

 

何事も無いので彼?の役目であるマコトのよろい役もここの所必要無し。

ま、ウーラとしてはどっちでも良い事らしいが・・・。

 

 

ごろごろ

 

・・にゃっ・・・

 

・・ん゛ー・・・

 

・・・・・・・・

 

テラスのベンチで気持ちよく昼寝していたウーラだが、何かに気付き視線を辺りに巡らす

 

 

 

「・・うにゃ?」

ムクッ

「・・・マコト?・・!!」

「マコトッ」パッ

 

ストン テテテッ

 

         「マコト‥」

「なんやウーラか。」

「どないしたんや、ウーラ。」

 

ごろごろ すりすり

       すりすり

 

「甘えん坊やなあウーラは。」

ごろごろ 「うにゃあ♪」

 

マコト、‥水原誠、この人が現在のウーラの主?である。 以前のファトラは容姿こそ誠とソックリなのだが、

ロシュタリア王族とゆう出身故か、少々?我が侭で、ウーラの扱いも多少??酷いものがあった。

(いや絶対本人のもって生まれた性格だぞ、きっと)

ファトラの失踪と、ファトラそっくりの誠の出現で、ウーラは後に誠付きの猫となった。

 

ウーラとしては渡りに船で、その扱いはまさに天地の差。

 

しかし、ここ暫くは平和で、誠も研究に没頭しがちな為ウーラは一寸不満ぎみ。

 

「どっこいしょっと♪ ルーン様に呼ばれてるさかいに、一寸だけやで。」

ごろごろごろ「マコト、すき」

 

誠はウーラを抱えあげると、ベンチに座り膝に乗せたウーラの毛繕いを始めた、

ここ最近のウーラの至福の時間だ。

 

ごろごろごろごろ「うにゃあ♪」

ごろごろ・・・

 

 

「おわりか?マコト‥」

「ごめんやでウーラ、また今度ゆっくりしような。」

「うにゃ♪ ルーンよんでる、しかたない‥。」

 

「ええ子やなウーラは。 ほな行くさかいに」

「にゃっ♪」

 

誠はルーン王女の呼び出しに応じ回廊を奥に歩いていった。 残されたウーラは、何となく王宮内をうろつき始める。

 

「まったくぅ、今日は要らない。だなんてルーンさまももっと早く言ってくれればいいのにぃ。」

菜々美がぼやきながら回廊を、誠が向かった方とは違う方向から歩いてきた。

 

「特製お弁当だから、無駄になっちゃうじゃない・・・しょうがない、詰めなおして他の人に売るしかないわねっ。」

果てしなくがっちりした独り言を言いながら、ウーラの前を通り過ぎてゆく。

「誠チャンも何時の間にか居なくなってるし、あーっ!もうっ!!」

 

何かに没頭し出すと、周りが見えなくなるのは兄弟共通らしく、菜々美はウーラに気付かずに行ってしまった。

 

「・・・うにゃ?」

ルーンに会いに行ったはずの誠と、ルーンに会ってきたらしい菜々美の歩いてきた方向が違う事に気付いたウーラだが、

大した事とは考えていなかった。

誠が向かった方向には部屋も数部屋しかないし、取り立てて怪しい場所でもなかったから。

 

「マコト・・いいか・・」

 

 

 

 

 

 

 

ほんとに良いのか?ウーラ、筆者は知らないぞ〜・・・どうなっても(笑)

 

 

 

 

 

 

以下 第二夜へ(笑)

 

追記…エロハザードのベースはOVA版と新シリーズTV版「異次元の〜」を元にしています。

   キャラ想像の必須事項として(笑)

 

 

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