ミサト大作戦

第三話「ハヤすぎた経験」

 

作・DENTER.Tさま


 

すべてはミサトの作戦通りであった。

 

徹底的にシンジを追いつめ、こちらのペースに持ち込み、[ショッターDX]入りの味噌汁を飲ませる。

 

あれだけ怒って見せたのも、このためである。

 

いかにもミサトらしい単純明快な作戦であった。

 

そして今、この作戦は成功を収めた。

 

(シナリオ通りだわ)

 

その結果を確認し、ミサトは内心ほくそえんだ。

 

そして、喜ぶシンジに背を向けたまま独り言のように呟く。

 

「まだ効いてこないかしら」

 

「へ?」

 

ミサトの言葉に、やや間の抜けた答えを返すシンジ。

 

「効いてくるって何がですか?」

 

当然の疑問であろう。

 

だが、その時、シンジの右手から先ほどの小皿が滑り落ちた。

 

カシャーン!

 

まるでスローモーションのように、小皿がくるくると回りながら落下してゆき、やがて床に達すると渇いた音をたてる。こなごなに割れた破片が辺りに飛散した。

 

「・・あっ!?」

 

突然訪れた自分の体の変化に、シンジは驚きを隠せなかった。

 

手足の指先に力が伝わらない。痺れてる?いや、それにしては感覚がはっきりしすぎている。

 

その不思議な感覚は、シンジの体全体に広がりはじめていた。

 

「やっと、クスリが効いてきたようね、シンちゃん」

 

怪しい目をしたミサトが、ゆっくりとこちらの方へ振り向く。

 

「ク、クスリって、僕に何を飲ませたんですか?」

 

そう聞き返す間にも、シンジの膝がガクッと崩れた。

 

「[ショッターDX]よ、お好みで神経を麻痺させる事が出来るの。ま、早い話がしびれ薬よ。シンちゃんのは、ちょっち特別製だけど」

 

そう、特別製だ。ミサトがリツコに出したリクエストは、首から上、そして下半身の一部を除いた全身の運動神経を麻痺させるというものであった。

 

だが一方で、これには感覚神経は含まれていない。したがってシンジの身体から感覚は失われる事はないのだ。

 

リツコの発明がこれほど[使える]のはこれが最初で最後だろう。

 

「それからこのクスリには精力剤も混じってるの。さっきの小皿には2、3滴入れといたから、ユンケル3リットル分ってとこかしら」

 

恐ろしい事を平気な顔で付け加えるミサト。さすが、日本全国を停電に叩き込んだ人だ。

 

「な、ユンケル3リットル!?」

 

そういえば、さっきから何だか身体全体が熱を帯びはじめていた、それにアソコも・・。これも男の悲しい性なのか?

 

それにしても、ユンケル3リットルなんて、とてもじゃないけど体がもたない。

 

「ミ、ミサトさん!そんな、僕死んじゃいますよ!」

 

トウジとケンスケがここにいたならば、[殺す気かっ!]と3人同時に仲良く突っ込みを入れている事であろう。

 

「クスッ、大丈夫よ、ちゃんとトウジ君で実験しといたから」

 

右手を軽くパタパタとさせて、ミサトが否定する。

 

「トウジ君はこの小瓶一本飲んでもちゃんと生きてたわよ。もっとも、彼は私の好みじゃなかったから、手は出してないけど」

 

例の小瓶を振り笑顔で話すミサトが、この時ばかりは鬼に見えた。

 

(む、むごすぎる・・)

 

今もアソコをおっ立たせたまま、どこかの道端に転がっているであろうトウジの事を思うと、哀れすぎて涙が出てきそうにもなるが、今のシンジに、トウジを思いやっているだけの余裕はない。

 

「そんなもの僕に飲ませて、一体どうしようっていうんですか」

 

「や〜ねぇ〜、そんなの決まってるじゃない、シンちゃんの筆おろしよぉ、やさしくしてあげるから安心しなさい」

 

ミサトのその言葉を聞いた瞬間、必死の努力も空しく、糸の切れた操り人形のように、シンジの体が崩れ落ちた。

 

鈍い音を立てて、仰向けに倒れる。

 

(「筆おろし」って何だろう)

 

天井を見つめながら、お子様シンジの意識は闇へと引きずり込まれていった。

 

 

……

……………

 

「はっ!?」

 

唐突に目が覚めた。

 

見なれない天井が視界に飛び込んでくる。

 

少し大きめのセミダブルのベッドの上、仰向けになっているシンジの姿がそこにはあった。

 

(ここは・・?)

 

自分の置かれた状況を確認するため、慌てて起き上がろうとする。

 

しかし、未だ体の自由は回復していない。シンジの首から下の筋肉は、彼の意志に何の反応も示さなかった。

 

それでも唯一動く首から上を使い、何とか周りを見てみようとする。

 

左側のオープンハンガーがかろうじて視界に入った。

 

そこには赤い軍服や女性用のスーツがぶら下がっていた。それらには見覚えがある。

 

そう、ここはミサトの部屋だったのだ。

 

「あら?気が付いた?」

 

足元からミサトの声。

 

懸命に首を持ち上げその方向へ目を向けようとしたその時、シンジは自分が全裸にされている事を知った。そして、自分の分身が見事にそそり立っている事も・・。

 

「わっ!?」

 

泡食って前を隠そうと思うのだが、今のシンジにはそれすら叶わない。

 

ミサトは、そんなシンジの焦った表情を嬉しそうに見つめながら、ベッドの上にあがると、四つん這いの格好でシンジの上に覆い被さった。

 

大きく開いたタンクトップの隙間から見える、豊かな胸の谷間がシンジの目線を釘付けにする。

 

「ミ、ミ、ミ、ミサトさん???」

 

思わずシンジの声が裏返る。

 

「シンジ君、これからとっても気持ちいいことしてあげるからね」

 

ミサトはそう言うと、取り乱すシンジの唇にいきなり自分の唇を重ねた。

 

「うっ・・」

 

視界が目を閉じたミサトの顔で一杯になり、柔らかい感触がシンジの唇を覆う。

 

その感触に、頭の中が次第にぼーっとなっていき、それとともにシンジの抵抗も弱まっていく。

 

すると今度は、歯と歯の間をこじ開けてミサトの舌が滑り込んできた。

 

初めての事にビクッと舌を引いてしまったが、ミサトの舌はそれを追いかけるようにして捕らえる。

 

そうしている間にも、ミサトはシンジの胸に自分の胸を押し付けていた。

 

コットンの生地越しでもその存在がわかる程固くなったミサトの乳首が、シンジの胸板をなぞるようにくすぐる。

 

濡れた舌と舌とが絡まりあう音と、二人の鼻から洩れる音だけが部屋に響いた。

 

しばらくの後、ミサトが少し名残惜しそうに、ゆっくりとその唇を離した。キスの濃厚さを証明するかのように、二人の唾液がつぅーと糸を引く。

 

「シンちゃん、もしかしてキスしたことある?結構慣れてる感じだったわよぉ?」

 

ミサトは口を指先で拭って、ドキッとする事を言う。その口調はまるでシンジをからかっているかのようだ。

 

「そ、それはあの・・その・・」

 

シンジがそれに答えられないでいると、

 

「ま、それぐらい今の中学生じゃ当たり前か・・。じゃ、こんなのはどうかしら?」

 

そう言って、今度はシンジの耳の方へ顔を寄せていった。熱い息が吹きかけられ、耳たぶをなぞるようにミサトの舌が這い回る。

 

「あうっ、うあっ!」

 

その刺激に、シンジはたまらず声を漏らす。

 

やがてミサトの舌による愛撫はシンジの耳から首筋、そして胸へと徐々に移っていった。ナメクジが這ったような跡が、シンジの体に描き出される。

 

その舌の動きがシンジの快感の琴線に触れるたびに、シンジの口からは切なそうに喘ぎ声が洩れた。

 

ミサトはシンジの上半身を一通り愛撫し終えると、最後に残しておいた部分・・、シンジの乳首を口に含んだ。

 

舌で突起を転がし、吸いたて、時々軽く歯を立てる。

 

「うあっ!ミ、ミサトさんっ」

 

シンジの喘ぐ声が大きくなった。

 

「うふっ、男の子でもやっぱりここは感じちゃうのね」

 

ミサトは、いったんシンジの胸から顔を離してそう言うと、今度はさっきとは反対側の突起に唇を寄せる。

 

ちゅっ、ちゅぱっ、・・

 

ミサトの唇から洩れる音と、シンジの喘ぎが重なる。

 

だが、その喘ぎは次第に苦しそうなものへと変化していった。

 

行為に没頭していたミサトが、やっとその変化に気づく。

 

見ると、シンジのモノは痛々しいほどに膨張し、先端からは既に透明な液が滲み出ている。

 

「あ・・、ごめんねシンジ君。わたし夢中になっちゃって・・。いま、楽にしてあげるわ」

 

ミサトは体を起こしベッドから降りると、何やら鞄の中からチューブ状のものを取り出した。

 

ふたを開けると、中からゼリーのような液体を、右の手のひらの上に押し出している。

 

それが何なのか、シンジにも大体予想が付いた。

 

「へっへー、お・ま・た・せ・」

 

ミサトは悪戯っぽく笑いながら、足元の方に腰掛けた。

 

そして手にしたゼリーを、張り詰めたシンジの分身に、やさしく塗り込んでいく。

 

冷たい感触と、ぬるぬるした感触が、分身にまとわりついた。

 

「おわっ!そんな、うわっ!つ、冷たい!」

 

くすぐったい感触に、思わず笑い出してしまいそうになる。

 

シンジのそんなウブな反応にクスクスと笑うミサト。

 

「冷たいのは最初のうちだけよ。すぐに気持ち良くなるわ」

 

ゼリーを丹念に塗り終えると、その手がいきなりシンジのモノを激しくしごきだす。

 

パンパンに張り詰めていたモノをぬるついた手でしごかれ、すぐにでもイッてしまいそうになる。

 

「ミサトさんっ!そんなに激しくしたら、僕!あっ!」

 

「いいのよ、シンジ君。初めてなんでしょ?気にしないでイッちゃいなさい。それに、1回出しといた方が落ち着くだろうから、ね?」

 

ミサトはあくまでシンジにやさしい。だが、その手の動きを休める事はなかった。

 

初めての快感に、シンジの我慢はあっさりと限界を越えた。

 

びゅくんっ!びゅくっ!・・

 

ビクンと脈打ったかと思うと、握り締められた分身から、多量の樹液が空中に向かって迸る。

 

その勢いに多少驚きながらも、ミサトの手はやさしくシンジのモノをしごき続けた。

 

空中で勢いを失った熱い精液が、滴となってシンジの腰の当たりに降り注ぎ、そのうちのいくつかはシーツに染みを作った。

 

「やっぱり若いのねえ。こんなにたくさん出たわよ」

 

唇の周りを舌でなぞりながら、話し掛けるミサト。その間もその手はシンジのモノを握ったままだ。

 

苦しみにも似た焦操から解き放たれた開放感でいっぱいなのか、シンジはそれに答える事が出来なかった。

 

 

 

やがて、荒くなっていた息も整い、心も落ち着きを取り戻す。

 

だが、精力剤の効果か、それともその若さゆえか、1回出した後もシンジのモノはその硬度を全く失ってはいなかった。

 

むしろ、更なる刺激を求めているようにも見えるほどだ。

 

「この様子じゃ、まだまだ楽しめそうね」

 

ミサトがまだまだ元気なソレを見つめて、嬉しそうに言う。

 

「で、でもミサトさん。僕、やっぱりこういうのは・・」

 

確かに気持ちはいいが、こういうのは趣味じゃない。

 

「シンちゃん、なにヤボなこといってんのよぉ。さ、次いきましょっ」

 

何だか飲み屋をはしごするような口調で言うと、よいしょとばかりにタンクトップを脱ぎはじめる。

 

ミサトはノーブラだった。

 

目の前に、形の整った白いバストが露わになる。

 

「わ、ね、ちょっと!ミサトさん!?」

 

驚くシンジを横目でちらりと見て、今度はショートパンツに手を掛けると、ちらりとのぞく紫のパンティーごと一気に降ろしてしまった。

 

思わず目をつぶるシンジ。

 

それがいたって不満そうなミサト。

 

「・・ちょっとお、せっかくサービスしてるんだからちゃんと見てよね」

 

「い、嫌です!」

 

「ほらあ、怒ったりしないから目を開けて」

 

「ぜっっったいに、嫌です!」

 

「読者の人が怒るわよ〜、それでもいいの?」

 

「・・それでも、嫌・・です」

 

「・・んもう、しょうがないわね」

 

まったくもう、と呟きながらミサトの気配が離れていく。

 

固く目を閉じているので、その視界は当然真っ暗闇だ。

 

(ミサトさん、諦めてくれたのかな、でも意外とあっさりしているような・・)

 

ほっとしつつも、少し残念に思うおちゃめなシンジ。

 

すると、右手の方からなにやらごそごそ音が聞こえ始めた。

 

(何してんだろう、・・ま、まさかムチを用意してるとか?)

 

その考えに至ったとき、シンジは思わず凍り付いた。

 

(そ、それはないよな、ミサトさんはそんな趣味なさそうだし)

 

たいした根拠も無く否定してみる。が、シンジの頭の中は、ロープで縛られムチでシバかれまくっているイメージが焼き付いて離れなかった。

 

ややあって、そんなシンジの不安を加速させるように、ミサトの気配が近づいてくる。

 

その時既に、頭の中で増幅したイメージが[三角木馬]にまで発展していたシンジは、

 

(こ、殺さないで!ミサトさん!)

 

心の中、涙声で哀願していた。

 

そんなシンジの心中などいざ知らず、ミサトの気配はベッドのすぐ側まで達していた。

 

「ふふっ」

 

ミサトの軽い笑い声が聞こえ、続いてベッドの軋む音がする。

 

すぐにその後、腰に尋常ではない重さのものが乗っかってきた。

 

思わず呻き声を漏らしてしまう。

 

「な、何ですかこれ? お、重いっ!」

 

ドバキッ!!!

 

「♂♀☆ПЙ▼◇!??」

 

鈍い音とともに、シンジの頭に重い衝撃が走る。

 

たまらず目を開けると、ミサトの上半身が視界に入る。

 

その握り締めた拳からは、何だか煙が立ち昇っているようにも見えた。

 

続いて顔に焦点が合う。

 

口は笑っているが目は笑っていない。ぞっとするような表情だ。

 

「イタタタ・・!?」

 

痛みをこらえてゆっくりと全体に焦点を合わせていく。次第に焦点が合うにつれ、その表情の意味と、頭に走った衝撃の意味を、シンジは理解せざるをえなかった。

 

一糸まとわぬ姿のミサトが、シンジの腰のあたりに跨るようにして座っていたのである。

 

「悪かったわね〜、重くて・・」

 

「あわわわわ・・」

 

突然自分の身に降りかかった危機的状況と、目の前にある非現実的な光景がシンジの口から言語を奪う。

 

シンジに出来るのは、ただ、ブンブンと首を横に振る事だけだった。

 

「知らなかったとはいえ、この罪は重いわよ〜。覚悟しなさい」

 

低い声で言うと、乗せた腰を前後にスライドさせ始める。

 

それと同時に、シンジの首が今度は横ではなく後ろへとのけぞった。

 

「あうっ!な、何してるんですか?ミサ・・っあ!」

 

滑らかな感覚がシンジの分身にまとい付き、

 

そのあまりの快感に、語尾の言葉がかすれ飛ぶ。

 

自分の分身がミサトの中に入っている訳ではない。そこに加えられる圧力は包み込むようなものではなく、押し付けるような感じだからだ。

 

まだ経験のないシンジでもそれだけは解る。

 

だが、そのぬるついた感触と密着感は、それに優るとも劣らないもののように思えた。

 

シンジは顔を上げてその快感の正体を確かめようとする。

 

すると、

 

ミサトが自分の濡れた花びらを、シンジの分身にこすり付けていた。

 

腰が動くたびに、

 

ぬちゅっ、ぬちゅっ、・・

 

と湿った音を立てる。

 

ゼリーの潤滑も手伝っているのだろうが、その音がする度に強烈な快感がシンジの全身を駆けずり回った。

 

その動きを助けるように、ミサトの膝はシンジの両脇でしっかりと固定され、その太股とこすれあう感触はビロードを思わせるほど心地よい。

 

 

一方、ミサトの方もそこから生まれる快感に酔っていた。

 

中に迎え入れていないとはいえ、分身と花弁が擦れるたびに、ゾクゾクとさせる快感が背中を走る。それに耐え兼ねて体を前かがみに倒すと、今度は勃起した肉棒のエラが、最も感じやすい肉芽を刺激した。

 

全身が火照ってゆくのが自分でも解る。

 

失礼な事を言ったシンジに、お仕置きをするつもりで始めたこの行為だが、これでは自分もこのまま達してしまうだろう。

 

だが、ミサトは腰の動きを止める事が出来なかった。

 

花弁から溢れる愛液が、ぬめりを増し、

 

同時にミサトの腰の動きも徐々に加速していった。

 

ぢゅくっ、ぢゅくっ・・

 

「・・あっ!・うっ!」

 

ミサトの潤った花弁に分身を擦り上げられ、強すぎる刺激がシンジを襲う。

 

シンジは2回目の限界が近づいてきているのを感じていた。

 

良く見ると、ミサトも何かに耐えるようにして、腰を動かしている。

 

(ミサトさんも・・感じてるのかな・・?)

 

恍惚とした意識の中、そんな事を思っていると、

 

ついに耐え切れなくなったのか、ミサトがうわずった声を漏らした。

 

「はあっ、はあっ、あたしっ、もうだめ・・。お願い一緒にっ、一緒にイッて!」

 

その切なげなミサトの言葉を聞いた瞬間、シンジの我慢も限界を迎えた。

 

「僕も、もう、もう駄目です!ミサトさんっ!」

 

「シンジ君っ!ああっっ!」

 

少し先に達したミサトが、ぎゅっとシンジの胸にしがみつく。

 

愛液に濡れた花弁が収縮し、シンジの分身を更に激しく擦り、

 

硬直した太股がシンジの腰を締めつける。

 

シンジはそんなミサトのぬくもりを感じながら、2度目の絶頂を迎えた。

 

どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ・・

 

白く濁った精液が、シンジの腹の上に放たれる。その勢いは顎の辺りまで達してしまうほどであった。

 

とても2度目とは思えない、その量と飛距離が、シンジの興奮の高さを物語っていた。

 

 

………

………

 

「シンちゃん?」

 

永遠とも思えるような絶頂の余韻を味わった後、ミサトがムクリと起き上がり、まだ荒い息をつくシンジに呼びかけた。

 

「・・あ、ミサトさん」

 

遠のいていた意識を呼び戻され、今、初めてミサトがそこにいるのに気づいたかのように答える。

 

「どお?気持ち良かった?」

 

「は、はい。とっても・・良かった・・です」

 

恥ずかさで顔が真っ赤になる。

 

「クスッ、照れなくたっていいのよお。わたしもイッちゃったことだし・・、それにしてもすごいわねえ、シンちゃんのアソコ、まだ元気みたいよ?」

 

「・・え?」

 

指摘されてはじめて気付く。確かにまだそこは猛々しく天に向かってそそり立っていた。

 

「じゃ〜、そういうことだから、今度は本番の筆おろし、いってみましょうか!」

 

「そ、そんな、嘘でしょ?」

 

ミサトの強引な提案に、半べそのシンジ。

 

と、その時・・

 

 

 

ガチャッ

 

ドアを開ける音が玄関の方からした。続いて、

 

「ただいまー、・・あれ?? シンジー、帰ってきてないの?」

 

聞き慣れた声がする。

 

そして自分の置かれた状況を、もう一度考え直してみたとき・・

 

 

 

シンジの顔から急速に血の気が退いていった。

 

 

つづく

 

 

ENDING

 

Fry me to the Moon

         (槙 シンジwithウクレレ バージョン)

 

 

 

次回予告

 

極限の状況の中へ迷い込んでしまったアスカ

立ち尽くすアスカに、またもやミサトの魔の手が伸びる

叫ぶシンジ、突っ走るミサト、戸惑うアスカ、

そして頭を抱える作者・・

 

次回「アスカ、ガイキチ」

来週はアスカもサービスよ!

 


 

みゃあとミサトの感想らしきもの。

 

みゃあ「うわ〜、うわ〜、すごいなあ〜(どきどき)」

ミサト「う〜ん、なかなかだけどまだまだ甘いわね」

みゃあ「お〜い(^_^;)。ミサトさん、これでもまだ足りないんですか?」

ミサト「あったり前よ。仮にも『ハードバージョン』を名乗るなら「手」の後で、すかさず「口」で、さらに「前」の後「後ろ」で抜かず3発!」

みゃあ「……人間じゃないっスよ、それ(^_^;)」

ミサト「何言ってんのよ。男だったらこのくらいは頑張んなきゃ」

みゃあ「あな恐ろしや(^_^;)。30女は過激すぎる…」

ミサト「……ちょっと、誰が30よ。あたしはまだ29よ!」

みゃあ「たいして変わらんじゃないですか」

ミサト「変わるわよっ!あたしがリツコと同い年に見えるっての!?」

リツコ「……ミサト、カモ〜ン」

ミサト「ありゃ…リツコいたの?」

リツコ「…今のセリフ聞き捨てならないわね。あたしはまだまだ若いわよ」

ミサト「……ホントかしら?」

通りすがりのシンジ「あれ?みんなで何やってるんですか?」

ミサトリツコ「(きら〜ん!)」

シンジ「えっ?」

ミサト「……勝負する、リツコ?」

リツコ「ええ…よくってよ」

シンジ「え?え?」

ミサトリツコ「いくわよ、シンジくん」

シンジ「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

みゃあ「………ナンマンダブ、ナンマンダブ」

ミサト大作戦3