『Ich liebe dich ewig.... nur du allein Liebhaber....〜永遠(とわ)〜』

第二話「責任」(完結)

作・D・Sさま

 


 

ど〜もD・Sです

 

今回でこの話もラスト...いや〜いい話だな〜(馬鹿)

 

あほはこれぐらにして....LET'S GO!!


 

   『Ich liebe dich ewig.... nur du allein, Liebhaber....〜永遠(とわ)〜』

 

                 〜第二話『責任』〜

 

 

 

 

 

 

昨日、実験室の退出後....

 

シンジはある事をレイに聞いた...

 

昨日見て、それに気付いた

 

本当だ...

 

 

 

僕は....僕は....僕は....僕は....

 

アスカッ、アスカッ、アスカッ、アスカッ、アスカッ....

 

待ってよ...僕を...僕を...置いて行かないで!!

 

もっと、もっと、もっと僕をつかまえていて!!

 

シンジの中のアスカは最高の笑みを浮かべつつも...遠く離れていく

 

”シンジ..バカシンジ、あたしはここよ....はやく来なさいよ....あたしが言ってんのよ..”

 

”わかってるよ...わかってるよ...アスカ..でも駄目なんだ...追い付かないんだ...”

 

”そう....じゃぁ....あんたはここにいるのよ...自分の夢の中で生きるの....ずっと..”

 

”いやだ、いやだ、まって、まってアスカ君は僕の傍に...いつも..いてくれるって

 

 約束したじゃ無いか!”

 

 

(いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ)

 

『いやだー!!』

 

シンジはふっと我に還る....クラスメートの視線が集中していた...

 

どっと笑いが起きる、教師はなにがだ、と内心穏やかでないのを隠す口調で尋ねる

 

しかし、その声は裏返りオカマっぽい感じになる

 

それがまたクラスの笑いを呼び、それにつられ教師の声に震えが加わる...肩が揺れていた

 

『えっ、すいません』

 

『おいシンジ、なんの夢見てんだよ?』

 

『えっ、なっなんでもないよ』

 

『そうか〜?普通じゃなかったぜ?』

 

『うっううん、別に問題無いよ』

 

ついゲンドウが出てしまう....これも遺伝か...

 

『そうか?な〜今日は惣流どうしたんだ?』

 

『...わからない...』

 

『なんでだよ、一緒に出てこなかったのか?』

 

『うん...』

 

『ふ〜ん』

 

ケンスケは妙な表情でニヤニヤし始めた

 

『なっなんだよ、ケンスケ?』

 

『碇と惣流..倦怠期に突入か?』

 

『倦怠期?』

 

『そう、一緒になったのに満足して熱が冷めてしまうってやつ』

 

『....そんなんじゃないよ』

 

『ふ〜ん』

 

『....そんなんじゃないよ』

 

 

 

 

放課後...アスカは結局来なかった....

 

『ねっねぇ、碇君?』

 

『何?』

 

シンジに話かけてきたのは委員長ことヒカリだった

 

 

家につくと...シンジの目に飛び込んできたものは....荒された部屋だった...

 

『なんて....』

 

『アスカ!アスカ!いないの?』

 

テーブルに眼を向けると一枚の紙が眼に入った....

 

アスカ....

 

 

 

 

 

 

 

ヒカリがシンジに問う

 

『今日、アスカは?』

 

『わからないいんだ』

 

『病気とか?』

 

『そんなんじゃないけど』

 

『そう....』

 

『どうしたの?』

 

『これを...アスカに渡しておいて欲しいの..』

 

それは小さな袋...シンジはそれを受け取る

 

『なに?これ』

 

『えっ?なっ、なんでもないのよ?...碇君?ぜっったい中見ちゃ駄目よ!』

 

ヒカリの口調にはアスカが混じっていた...焦りと心配の色がみえる

 

『....分かった...責任もって渡しておくよ』

 

 

 

 

紙にはこう書かれていた....

 

”シンジ...こういう手紙を書くのは初めてだけど...最後かもしれない...

 

 あたしはあなたとの繋がりを無くしたの..これは償えるとは思って無いの

 

 ミサトに話したら笑われたけど...あたしとシンジは分かると思うの

 

 いいえ...あたしたちにしか...この気持ちは理解できない...それ位大切なのに...

 

 もし、あたしを許してもらえるなら...いいえ、忘れて...ごめんなさい     

 

                          アスカ         ”

 

 

手紙は途中で切れていた...アスカらしい

 

僕は自分でも驚くほどの早さで受話器を握り、電話をかけていた....

 

『(........)』

 

『あっ、僕です、シンジです....』

 

 

 

 

 

 

 

アスカは壊れかけたプレハブの中にいた....

 

バスタブ...といっても水は無く...壊れたシャワーが水を必死に出そうとするかのように

 

こっちを向いていた....

 

そんなバスタブに服を着たまま座り込むアスカ....時刻は夕刻を告げていた....

 

『もう....無理ね...』

 

『誰も...シンジもあたしがいらなくなるわ....』

 

『もう...生きるのも嫌になって....』

 

『惣流・アスカ・ラングレーだな?』

 

はっとバスタブから相手の声のした方角を見る、相手は夕日に守られその顔はみえない...

 

『誰?』

 

『諜報部、第一秘密工作課』

 

『はんっ諜報部が何の用?エヴァにもあたしは乗れなくなれそうなのに...』

 

『碇シンジが直にここへ来る..』

 

『シンジが?どうしてここが?』

 

『我々を使ったのだ、私たちは常に君らの傍にいるからな』

 

『へぇ、あのシンジがね...やるものね』

 

 

 

 

 

 

5分ほどでシンジは到着した

 

『アスカ?』

 

『ここよ』

 

『アスカ....帰ろう?』

 

『それは出来ないわ...』

 

『ピアスのことをいってるの?』

 

アスカの顔が苦痛に歪む...そうとう精神的負担になっている

 

僕もそんなアスカは見たくなかった...

 

『僕はそれなら気にしない...だから』

 

『シンジがしなくても、あたしがすんのよ!』

 

つい声が上ずった...

 

『ご免...アスカ』

 

『ううん...ご免なさい、シンジ...』

 

『...戻ってくれないの?』

 

『それは...そうしたのは本心だけど...それじゃ..あたしが自分で自分が嫌いになるわ...』

 

『そんな...』

 

僕の心は泣く寸前だった...だけど...ここでは泣けない

 

『別に...この街を離れるわけじゃないの...それはパイロットにはできないから....

 

 ただ...あの家には戻れない...』

 

アスカは眼に涙が浮かび....そして崩れ落ちた...

 

僕はそんなアスカをとても愛らしく思い...

 

気付いたときには抱きしめてキスしていた....

 

ゆっくりと、ゆっくりと

 

互いにこの瞬間が永遠であることを願った...

 

遠くには車の音が聞こえる....それが無くなると...そこは永遠だった

 

時の止まった...僕らの世界....2人だけの...世界...

 

 

 

アスカの唇がゆっくりと僕から離れた...

 

『アスカ...僕の真実はこれだよ...』

 

『シンジ...』

 

『君が望むなら...なんでもできる...でも...君がいないとなにも出来ない...』

 

『.......』

 

『アスカが前に言った人間の魂...覚えてる?』

 

『えぇ』

 

『アスカはあのとき言ったよね?人間は孤独な魂だって....僕は特にそうなんだ』

 

『えぇ、そうね』

 

『だから...傍にいて常に支えて欲しい...僕らはあの夜形見を渡したけど...

 

 母さんはサルベージに成功して今は元気だ...』

 

『シンジ、そうじゃないの....』

 

シンジはアスカの口を開かせない

 

『しっ、だから...言おうとしていのは...その...形にはこだわる必要が無くなったって事...

 

 だから...アスカはもう大丈夫...僕が傍に...いるから...』

 

 

 

 

 

(エピローグ)

 

 

夜の帳(とばり)はとうに落ち...僕らは....

 

 

 

 

『.....んっ、んっ、あんっ、やっやっ....』

 

 

 

僕らは僕のベッドの上に寝ていた...

 

僕らは今回のことで形にはこだわらない....そう..一歩成長できたと...そう思う

 

『アスカ?寝ちゃったの?』

 

『ううん、起きてるよ』

 

『服を着よう...?』

 

僕らはベッドを降り服を着始める....

 

僕は服を着て、アスカの方へ振り返る...いつもこの後は...最後にお休みのキス...

 

 

今夜は違った...

 

アスカはまだ服を着ていなかった....いつもだったら僕の役だった...

 

 

 

 

 

 

 

夜は僕らを優しく包み込み....そして暗さをゆっくり増していく

 

電燈を消すように....まるで僕らをもう見てられない、と恥ずかしがるが如く...

 

夜は僕らには長かった....

 

 

『Ich liebe dich ewig.... nur du allein, Liebhaber....〜永遠(とわ)〜』(完)

 

P.S

 ピアスは無事ヒカリの袋より発見される...テレビゲームに熱中し落として

 

 そのまま忘れたらしい

 

 それに気付いたのは次の日の朝のことだった....

 

 シンジとアスカは次の日学校を休んだ....

 

 理由は....ではなく部屋の片付けがあまりに多いためであった...


製作裏話

 

ど〜もD・Sです

 

この話は今回の一話完結です

 

どーでしょう?

 

一応自分の基本コンセプト(どんなや)に乗っ取って書かれています

 

この話、始めたはいいんですが長く続かなくて(笑)

 

余計なものが多々あります

 

特に心理描写でいつもより余計増してます(当社比)(笑)

 

あと予定になかったのは学校のシーンです

 

でも今考えるとオチがついてよかったかなって(馬鹿)

 

ミサトさんはネルフへ行きました!決して忘れてないんですよ(汗)

 

でも予定にあったのも削除されています

 

シンちゃんとアスカが買い物に行く予定がヒカリに消されました(笑)

 

まぁ、こんなとこですかね

 

この『2つの〜』関連はあと2作書いて終る予定です(涙)

 

予定はまず明日『2つの〜....〜恋慕〜』

 

 ・ドイツでアスカの父が危篤に...アスカはドイツへと戻る

  

  一方シンジを残す日本でもユイに異変が....

 

  ドイツではアスカはとうとう一人に....

 

  シンジはアスカの元へと向かう

 

  アスカは?シンジは?そしてユイ、ゲンドウは?

 

  シンジの衝撃の告白にアスカは動転する!

 

  次章お楽しみに!!(笑)

 

それと最終章『2つの〜....〜祭日〜』

 

これはまだ何話になるか未定です

 

最後だしちょっと長めかな?

 

あっ余計なことを書きすぎた!!

 

ではドタバタ人情活劇(笑)みゃあ様の御登場のお時間です(本当に失礼)

 

題して『みゃあと偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの。』

 

では、D・Sでした


 

みゃあと偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの。

 

みゃあ「はいっ、ドタバタ人情活劇のお時間で〜す!」

アスカ様「はいな〜……って、なんでやねんっ!」

 

スパーン!

 

みゃあ「はうっ!」

アスカ様「何やらせんのよっ!」

みゃあ「じ、自分だってノってたクセに……」

アスカ様「D・S!このコメントを何とタイトルつけてもいーけど、あたしを一緒にするんじゃないわよっ!」

みゃあ「じ、人生どつき漫才な人が何言ってるんだか……」

 

スパーン!

 

アスカ様「誰が、人生どつき漫才なのよっ!」

みゃあ「あぅぅぅ……そのまんまじゃないですか」

アスカ様「……だいたいねぇ、最近のコメント、全然感想になってないわよ!?」

みゃあ「だ、だから書いてあるじゃないですか…『感想らしきもの』って。別に感想とは言ってませんよ!」

 

スパーン!!

 

アスカ様「……開き直るなっつーの」

みやあ「あう……」

愛をあなた〜2(完結)