続・2つの記憶〜演奏〜

第一話「回想」

作・D・Sさま

 


 

ど〜もD・Sです

 

今回は前作『2つの記憶』を引っ張って『続2つの記憶〜演奏〜』です

 

少しでもお楽しみいただければ、と思います....

 

あらすじ

[ 互いの傷を触れ、それを互いに補うことで何かを見つけた二人...それから数日後 ]

 

登場人物

 シンジ[14]

 アスカ[14] 他


 

『続2つの記憶〜演奏〜』プロローグ

 

アスカは自分の部屋にいた

 

天井をみつめ、あることを一人模索していた

 

はっと閃き

 

押入を引っ掻き回す

 

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30分後、シンジはトウジ、ケンスケと別れ帰ってきた

 

自分の部屋に入り、鞄を置く

 

今日はシンクロ・テストの日、夜までは自由である

 

と、何か楽器の音がした

 

聞き覚えのない音だった


 

『続2つの記憶〜演奏〜』第一話 『回想』

 

 

 

.....?......

 

....ヴァイオリン?....

 

....アスカ?....

 

リビングに出るともっとはっきりした音が聞こえた

 

間違いないのはやはりヴァイオリンの音だということと、

 

そしてそれはこの家、しかもアスカの部屋のなかから聞こえてくるということだった

 

『...アスカ?...入るよ?....』

 

返事がない、でも音が聞こえるってことは中にはいるはず...

 

そっと開けるとやっぱりアスカはいた

 

どこにあったのかヴァイオリンを轢いていた

 

とてもきれいな音だった...僕のチェロとは大違いだ..

 

轢いているのはこの前僕がアスカに轢いた曲だった

 

この曲は母さんが好きだったと育ててくれたおばさんが教えてくれた...

 

僕は何もいわずその曲に聞き惚れていた

 

 

 

 

 

演奏が終った

 

アスカがやっと僕に気がついた

 

『シンジ!帰ってたの?』

 

『えっ、あ、うん、さっき帰ってきたんだ...そしたら、音が聞こえて...』

 

『どうだった?』

 

『あっ、じょっ上手だったよ』

 

『ホントッ!?』

 

『うん』

 

僕はアスカを見ていて思いが内世界に入っていった...

 

 

 

 

 

あの日は僕とアスカの大事な日...

 

二人が互いを必要と確信した日...

 

互いに互いを抱いた日....

 

 

 

 

アスカはあの日から変わった...内面も、外面も...

 

内面は、みんなは気付いていないが...

 

なんか違った、僕はそう感じていた

 

なんかおとなしくなっているようでそうじゃないような...

 

相変わらず僕はアスカによく怒られる

 

でも、そのいい方が違うというか...

 

なんか、殻がとれたというか自分を今迄よりさらけ出しているような...

 

僕はそんなアスカに、どんどんひかれている

 

1日経つと昨日よりきれいになっていくアスカ

 

僕は僕で変わっていってると思う

 

なんとなく地面に足がついたような...

 

自分の居場所ができたような...

 

安心できる場所ができたような...

 

かえるべき場所ができたような...

 

.....そんな気がしている...

 

前の僕はいつ死んでもいいと、自分の存在が希薄だった

 

誰も僕は気に留めてなんかいない

 

僕が死んでも悲しむ人はいない、だから....いつ死んでもいいと思っていた

 

今、僕は死ぬのが怖い....

 

僕を必要としてくれる人がここにいるから...

 

でも、その恐怖は生きようとする僕の力になると思っている

 

自分のためや、考え無しに死ぬのが怖い....

 

死ぬならアスカのために.....アスカはこんな考えを知ったら激怒するだろうけど....

 

でも、僕は僕の中で納得して死にたい..それは愛する人を守ること......

 

 

『シンジッ!聞いてんの!?』

 

『えっ、ごっごめん..ボーとしてた』

 

『まったく何考えてんのよ?だから....』

 

僕の思いはまた別なところに飛んでいた.....

 

 

 

 

 

 

今、僕とアスカは証をもっている

 

僕がアスカの苦しみを受けた証...

 

アスカが僕の苦しみを受けた証...

 

アスカはあの日以来いつ、どこでもピアスをしている

 

初日は学校で呼び出しをくらった....当然ながら...

 

でも次の日も、また次の日もしていったが、呼び出しはこなかった...

 

聞いた話では呼び出した教師との口論で完膚なきまで叩いたらしい...

 

僕も僕でいつもペンダントをしている

 

強制的でもあるのだが....

 

いつも、登校する前、アスカがミサトさんに見えないように僕の胸を軽くまさぐる..

 

そして、ペンダントの感触を感じるとにっこり笑いかけてくれる...

 

逆だと...考えるだけでも恐ろしい...

 

でも僕はシャツの下にしまっているから呼び出しはまだない

 

でも、呼び出されても関係ないっとおもっている

 

風紀より想いのほうが重要だから......

 

『ってわけよ、わかった?』

 

『えっ、うっうん』

 

『じゃぁ〜、シンジは....』

 

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あの日以来僕たちに身体を求めることは無い

 

でも、それはどうでもいい

 

身体よりも真実が欲しい...

 

あの日は嘘じゃないという真実が

 

いままでと変わらないアスカの態度が

僕の真実というパズルの最後の1ピースをもっている

 

しかし、それは僕も同じだと思う...

 

アスカの態度があれだから僕の態度もいつもとなんら変わらない.....

 

アスカと僕はこのままでいいのだろうか....

 

『シッンッジ!』

 

『わっ、なっ何?アスカ!?』

 

『あんた何考えてんのよ?全っ然聞いてないでしょ?』

 

『ごっごめん、ちょっと他のことかんがえてた』

 

『もぉ〜、だからー簡単にいうとー....』

 

ちょっとアスカの頬が紅潮した

 

『あんたとあたしで演奏会をすんのよっ、みんな呼んで』

 

『えっ演奏会?』

 

アスカは僕の初めて聞いて驚いた、という態度をみてため息ひとつ

 

『あんた..ほんと聞いてなかったわね?』

 

『ごめん...』

 

『まぁ、いいからチェロもってきて』

 

僕はなにも言わなかったがなんか気になった...なんで演奏会なんて?

 

僕がチェロをもって再びアスカの部屋にはいると

アスカは先ほどの態勢でスタンバイ済み

 

僕の方を一瞥しただけで楽譜を見てしまい僕を見ずに言った

 

『さぁー轢くわよ』

 

『えっ、うっうん』

 

僕はまだ腑に落ちない...なぜ?

 

僕はこの曲は楽譜を見る必要はない、頭のなかに入っている

 

アスカは楽譜を見ているがどこにあったのだろう

 

見ためには新しく買ってきた風だが.....なぜ?

 

そんなことを考えながら...ふと、気付いた...

 

僕は今まで先生について習ってきたが1対1で轢くのが当り前になってしまって

音楽は自分のために轢いていた...人に聴かせたことはなかった...

 

だからそれに気付くと新鮮さが心を満たした

 

アスカはこれを言いたかったのか?でも、それなら演奏会である必要性がない

 

なぜ?

 

アスカをちらりとみるとアスカもこっちを観ていた...

 

そして、微笑みをくれた....

 

そう、この微笑みは僕だけが知ってるアスカ

 

他の誰の前でも見たことがない微笑み

 

優しく、明るく、全てを包みこんでくれる、きれいな笑顔

 

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演奏が終った.....

 

アスカが何を求めているのか僕は早く知りたくなった

(プロローグ・第一話完)


 

 ど〜もD・Sです(お約束)

 

 前作の続き第2弾です

 

 私はきれいな方を書いちゃってるんで

 

 これはみゃあ様のページじゃ、申し分けないっと思ってるんですがどうでしょう?

 

 とりあえず、この作品関連については後2つ構想が完成しています

 

 でも、別物の話も10個位はできてるんです

 

 この話がおもろいと思ってる方メール下さい

 

 早めに書きますんで

 

 D・Sでした


 

次回

 

語られるミサト

 

彼女の胸のうちに秘めた思いとは

 

そしてアスカは?

 

シンジは皆の中で何を感じ、何を思う

 

次回『続2つの記憶』第二話『豊潤』

 

さ〜て次回もサービス、サービス!!(注:アスカ)


 

みゃあと偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの。

 

みゃあ「どもども。8連発のみゃあでございます(爆笑)。いやいや、早い早い。それでいてクオリティがうなぎ上りに上がっていく…っていうのは凄すぎます。でも……みゃあのページってそんなに「汚れ」てます?(笑)」

アスカ様「そんなのあったりまえじゃないっ!ここは正真正銘の「キチ○イページ」よっ!」

みゃあ「そ、そんな……。まぁ…一般向けは全て「表」に置いてあるからなぁ。…でも、投稿作家のみなさんの中にはすっごく「清い」のを書いてる方もいらっしゃるし…。三月さまとかヒロポンさまとか」

アスカ様「そんなのほんの一部じゃない。あとはあんたを筆頭に「汚れ」まくってるわよ」

みゃあ「あうう(T_T)。やっぱりそーなのかなぁ。みゃあは「汚れ」なのかぁ…」

アスカ様「とーぜんね。『むせっそーな、万年発情ドすけべ変態ロリコン男』とか思われてるのは間違いないわね」

みゃあ「あーうー(T_T)」

アスカ様「……D・S。良くなってきたわよ。後はシンジとあたしがらぶらぶっていう勘違いを除けばもっと良くなるわ」

みゃあ「そんな…それを取っちゃったら、このページ成り立ちませんよ(^^ゞ」

アスカ様「知らないわよ、そんなの」

みゃあ「ぐっ…そんなこと言うなら。D・Sさまも、レイちゃんの小説を書いちゃってくださいっ!」

アスカ様「くっ…そう来たか。D・S!あたしとみゃあ、どっちを選ぶか、あんた自身が決めなさい。…もちろんあたしの言葉に従うわよね?」

みゃあ「騙されてはいけません!D・Sさま、ここはみゃあの言うことを信じて…」

みゃあ・アスカ様「ううううううううううーーーーーっっ!!」

 

おおっと!みゃあとアスカ様、初めての決裂かっ!?(…って、いつもそうか(笑))

次回を待て!(笑) 

続2つの記憶1