『愛は静けさの中に〜幸福〜』

第五話「ある愛の詩」(完結)

作・D・Sさま

 


 

ど〜もD・Sです

 

これで終り、かな?(笑)

 

このシリーズは何となしに続いていますが....(爆)

 

まぁ、これで見納めですのでおつきあい下さい

 

さて、行きますか.....

 

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            『愛は静けさの中に〜幸福〜』

 

            〜第五話『ある愛の詩(うた)』〜

 

 

『お久しぶりです、ミサトさん』

 

『いらっしゃい』

 

場所は第三新東京市、とある一戸建

 

『あなたがミハル君ね、いらっしゃい』

 

『こんにちわー!!』

 

 

 

 

 

僕らは今日ドイツへ帰る.....その最後の日にミサトさん宅へ来た

 

それはミサトさんには喜ばしい事だったが僕はあまり気が進まなかった

 

 

 

マコトさんがいる

 

 

過去の出来事とはいえ、僕はマコトさんにとっては組織を破壊した張本人以外何者でもな

 

 

その事実が僕の心を苦しめていた

 

『いらっしゃい、シンジ君』

 

それは意外以外の何者でもなかった

 

マコトさんは温かく僕を受け入れてくれた

 

 

 

 

『ドイツでの生活はどう?』

 

僕らはミサトさんの家で食事を共にしていた

 

『うまくいってますよ』

 

『シンちゃんの作った戯曲、あれいいわね』

 

『知ってるんですか?』

 

僕はパンをくわえながらそう言う

 

『あったりまえじゃない、一応保護者だったんだから』

 

僕の作った戯曲〜日曜にワインを〜は在り来りの愛想劇だ

 

それは過去に作っていた小説を元にしたもので

 

つまり、僕自身とアスカがモチーフになっている

 

元々小説向きでないものだったから戯曲にして成功したのは理解できた

 

ただここ数日はその公演会で潰されていたので今を思えば成功しなくても良かった

 

『シンジ君、ちょっといいかな?』

 

とうに食事は終り、寛いでいた僕にマコトさんがそう話しかけてきた

 

『あなた?』

 

ミサトさんがマコトさんをあなた、と呼ぶ....それは妙な感じがした

 

『シンジ君とだけ話すことがあるんだ』

 

僕がふと見るとアスカが心配そうな眼を向けていた

 

『.....大丈夫』

 

僕は根拠も無しにそうつぶやいた

 

二人の男がドアに消えた後......ミハルとリョウジは何も知らず遊んでいた

 

ただその笑い声が女達のいる静寂した部屋に響いていた

 

 

 

 

『シンジ君、いや元Cleanerの会長碇シンジ...』

 

『その人間は死にました.....シゲルさん、マヤさんと共に』

 

僕がそういうと思っていたのかその答えには何の反応も表われない

 

『私はもはや君に何の遺恨も無い....だが教えて欲しいことがある』

 

『何です?』

 

『あの二人は死ぬべき存在だったのか、私にはとてもそうは思えない』

 

『いぇ、僕もそう思いますよ....死ぬべき存在では無かったと』

 

マコトさんはその答えに満足感を得たようだった

 

『そうだ、やっぱりそうだ』

 

嬉しそうでもあり悲しそうでもある....そんな表情でそうつぶやいていた

 

 

 

 

時はオレンジの灯の光る夕刻....僕らはミサトさんの家の玄関前で別れを惜しむ

 

『今日の何時に帰るの?』

 

『今日の最終便で....時間は11時位です』

 

実際ゲンドウはシンジ達のために飛行機を用意するのはそれ程問題でも無かったが....シ

 

ンジはそれを拒否した

 

『僕はもう子供じゃ無いよ』

 

そうシンジはゲンドウに告げ、ゲンドウもそれを聞き、承諾した

 

『そう、次はいつ頃これるの?』とミサト

 

『また暫くは無理です、だからドイツに来てください、歓迎しますよ』

 

それを聞き、ミサトは微笑む

 

『そうね、じゃぁ連絡するから』

 

『じゃぁ、お休みなさい』

 

『ミサト、日向さんに迷惑かけないようにね』

 

『そんな、アスカ、迷惑なんて』と慌ててマコトが訂正を求める

 

その熱を無邪気な一言が冷ます

 

『おやすみなさーい!』

 

まだまだミハルは遊び足りないようだった....しかし車に乗り込んだとたん眠りこんでし

 

まった

 

『アスカ、君も寝てていいよ?』

 

アスカはいささか眠たげだった

 

『ううん、大丈夫』

 

『アスカ.....もう一度日本に帰りたいね』

 

『そう、そうね』

 

 

 

僕らは二度と帰らぬつもりで日本を離れていた....それだけにこの訪日は僕の心に深く染

 

み込み....祖国を離れ難いものに変化させていた

 

 

 

 

父さんが.....母さんが.....友達が.....いる国

 

僕が生まれ...育ち....そして僕の全てを作った国

 

離れ難い....そう.....離れるのは嫌だ....

 

ただ.....アスカと離れるのは......もっと嫌だ

 

そう、愛した人といればそこは天国にだって変わることが出来るから.....

 

僕はそう思いつつ...ハンドルをぎゅっと握りしめていた

 

 

 

 

 

空港での別れ.....

 

『アスカ.....シンジを頼むわね』

 

母さんとアスカはとても気が合う........僕よりも親子に見える

 

だから母さんも自分の娘のようにアスカを扱った......アスカもそれを望んでいた

 

『わかってます、お義母さん』

 

僕はなんとなくその光景に満足感というか....羨ましげに見つめていた

 

『ほら、ミハルも挨拶しなきゃ』

 

アスカは息子を急かせた

 

『またね、おじーちゃん、おばーちゃん!』

 

『あぁ、待っているぞ、ミハル』

 

僕は父さんと見つめあい....どちらからということなく握手を交した

 

言葉は一言も混じ合わさなかった.....それは必要ではないから

 

『じゃぁ、母さん』

 

『えぇ、元気でね、シンジ』

 

 

 

 

 

 

 

 

『息子があれほど逞しくなると.....嬉しいが....』

 

ユイは隣の男性を見て微笑む

 

『寂しいの?』

 

『いや、そんなことは無い....』

 

ゲンドウの言葉尻は少し濁り気味だった.....

 

 

 

 

 

旅客機は日本からの予定通りの離陸を告げる

 

女性と男性が相席に座った

 

女性はすらりと伸びた身体にふっくらとしている黄緑色のワンピースを着、その豊かな胸

 

には一人の子供がスヤスヤと眠りに落ちていた

 

男性はその光景に満足そうな表情を浮かべ、女性に一言二言告げ、その幼子を女性の手か

 

ら優しく取り、自分の膝へ乗せた.....

 

判断するに夫婦であろう

 

女性が旅客機の窓から夜景を眺め、男性に告げる

 

『これで日本ともまたお別れね?』

 

男性は見ためには若く見える....20代前半だろうか

 

その男性も窓の外を一瞥し、女性に振り返る

 

『そう、これでお別れだね』

 

男性の言葉は丁寧で....しかも愛情に溢れた言い方だった

 

それが女性を安心させたのであろうか.....女性は男性の肩を借り、その瞳を閉じた

 

『そう、少し眠った方がいい....』

 

男性の言葉には刺が無く、人を安心させる独特のリズムがあった

 

そして男性はまた窓の外を見、つぶやく.....

 

 

 

 

 

『また.....来るよ.....約束......』

 

旅客機は時間のロスなく離陸を開始した.....

 

                 〜FIN〜

 

 

            『愛は静けさの中に〜幸福〜』

 

            〜第五話『ある愛の詩(うた)』〜完

 

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<後書き>

ど〜もD・Sです

 

なんか当初の目的と大幅にずれました(笑)

 

本当はアスカの出産についても書きたかったんですが....

 

完全にオリジナルの世界に入ってしまいました....

 

みゃあ様、砂漠の人様申し分けないです!

 

まぁ、もうすぐ21世紀ってことで許して?(爆)

 

しかも話のテンポが早いし〜(泣)

 

まぁ、病気(早く書きたい病)のせいだと自負しています(爆)

 

あと要因に新シリーズのプロットがまとまったせいもあります

 

そう、ついにやっと...待ってないって?

 

まぁ、そういわずに.....

 

このシリーズ以上のものを書きますから........多分(笑)

 

え〜と、題名は『ASUKA』〜新創世紀〜

 

タイトルは在り来りですから変更もありえます(爆)

 

一応内容はサードインパクト後の世界ですね

 

映画を見て無いD・Sの無茶な発想から産み出される無茶なストーリーです(笑)

 

一応告知だけ....

 

は、後書きなのに!関係無いものに変わってる(笑)

 

これは........並だ!(......は自分で考えて)(笑)

 

じゃぁ、最後に.....

 

みゃあ様、他の投稿小説家の皆様、そしてこれを読んでるあなたに送る!

 

SSS!(馬鹿だ)

 

名付けて迷作劇場SSS版!『病は毛(気)から』(笑)

 

はこの上にて.....

 

ど〜もD・Sでした

 

では!人間Uボート、股の名を(笑)すっぽんアスカ、のアスカ様どうぞ!

 

みゃあ様.....どうか、どうかご無事で(涙)

 

ドロン(消える音)(笑)


 

みゃあと偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの。

 

アスカ様「………」

みゃあ「わ、わぁ…人間Uボート、股の名をすっぽんアスカですって……ナ、ナイスジョークですよね。ね。アスカ様(に、にこり)」

アスカ様「………」

みゃあ「あ、アスカ…様?」

アスカ様「フフ…そうね。……なんて言うと思うかぁぁぁぁぁっっ!?」

 

ごめすっっ!!

 

みゃあ「ぐはっ!」

アスカ様「んどりゃぁぁぁぁぁ、ワレぇぇぇぇぇぇっっ!!」

 

ずごしっ!

 

みゃあ「おぶっ!」

アスカ様「なめんじゃねぇぞぅおぉぉぉ!!いくら性格丸くなったからって、限度っちゅうもんがあんだよっっっ!!」

 

どがどがどがっ!!

 

みゃあ「あべしっ!」

アスカ様「だぁぁぁれぇぇぇがぁぁぁ、人間Uボートだっつーんじゃい、このピーーーーッ!が!!」

 

ずがめしっっっ!!

 

みゃあ「がふっ!……(がくっ)」

アスカ様「ふーっ、ふーっ、ふーっ……」

シンジくん「……お、遅かったか」

アスカ様「(ころっ、と)やんっ!シンジじゃなぁ〜い!んもぅっ(すりすり…)」

シンジくん「(う……む、むごい)」

アスカ様「ねぇ〜ん…シンジはどうしてここにいるのぉ?」

シンジくん「い、いや……それは(ホントはこーなる前にって…みゃあさんに呼ばれてたんだけど…)」

アスカ様「ねぇ〜ん…シンジぃ……(のの字、のの字)」

シンジくん「も…、もちろん、アスカのためさっ!」

アスカ様「いや〜〜〜〜んっっ!アスカ嬉しいっっっ(はぁと*9999)一杯シテねっ」

シンジくん「じゃ…行こうか(ナンマンダブ…)」

アスカ様「うんっ!!」

 

こーして、二人は去って行った……。後にはみゃあの屍だけが……。

…というわけで、このコーナーは今回でお終い……

 

みゃあ「……むふふ。アスカ様のおしり……」

 

……なワケはなかった(笑)。

愛は静けさ〜5(完結)