『愛は静けさの中に〜幸福〜』

第二話「愛と悲しみの果て」

作・D・Sさま

 


 

ど〜もD・Sです

 

このSSは(SSか?)砂漠の人様のリクエストにお答えしているものです

 

では

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            『愛は静けさの中に〜幸福〜』

 

            〜第二話『愛と悲しみの果て』〜

 

『そう、お前の書いた戯曲、日本でも評判を呼んでいるぞ』

 

ゲンドウはほろ酔いになり、少し雄弁になっていた

 

『そう、それを一応の訪日の目的にしてますから』

 

シンジはそう答えた

 

実際、四年前の問題が解決したからこそで、解決していなければこの地は二度と踏めな

 

かったのだ

 

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ゲンドウはこの四年間、コネを使い、画策を練ってきた

 

それは息子の身を案じ、諸問題を解決することだった

 

まず、死んだ人間の復活......ミサトの事である

 

ミサトは正式には2014年死亡ということになっていた

 

これは....ミサトが世捨て人になることを望んだ事が発端であった

 

『私はリョウジとゆっくり生きたいの....』

 

7年前、そういったミサトもシンジの目的のために一肌脱いだ

 

それはCleaner誕生に由来する.....

 

Cleanerの話は後ほど......

 

ゲンドウの画策は見事に諸問題を解決していった

 

ミサトを復活させ、マコトに接触を持ち、ミサトをついにNEOS副長官に仕立て上げた

 

実際の所、ミサトを異性として象徴的に扱ってきたマコトが一番ミサトの生存を喜び、そ

 

の人の復職を望んだのだが....

 

ミサトは世捨て人としての生活はマコトに話したがCleaner副会長としての自分の生活に

 

ついては一切触れなかった

 

それを話すということは、NEOSの謀略を知っていたことになり、それを阻止したこと、

 

つまりは元は敵で、シゲル・マヤを殺した仲間の一員にであった事を認めることになる

 

それを考慮した上の事だった

 

しかし、それで良かったと今ではミサトもいっている

 

 

 

リョウジはマコトにすぐ懐いた

 

マコトもそうなることを望み、ミサトもまた同じだった

 

彼等は今から2年前に結婚した

 

 

 

シンジはミサトを思い、出席したかったのだがそれは叶わなかった

 

 

 

 

それからもゲンドウの画策は続いた

 

CleanerとNEOSの交流をミサトを通じて増やし、次第に緊張も取れてきた

 

実際NEOSも過去のネルフの様に武装と知略に長けた集団では無く、諜報部門に関して世

 

界に通用する機関だったに過ぎずシンジの身元を仮に掴めたとしてもその後をどうするか

 

は決めかねるような状態だった

 

そしてゲンドウの画策は見事にその大輪を咲かせることとなる

 

NEOSにシンジから手を引かせることに成功したのである

 

これは直ぐシンジの元に連絡がいき、そして今回の訪日へと繋がったのである

 

『では、私は寝るとしよう』

 

ゲンドウはぐっと身体に力を入れ、席を立った

 

『おやすみ、父さん』

 

シンジは何気なく言える自分に驚く

 

『あぁ、おやすみ、シンジ』

 

ゲンドウも又それを言える自分に驚いていた

 

『そう、一つ思いだした...』

 

ゲンドウは寝室の前で立ち止まり、シンジのほうを見ずにそう言い始めた

 

『なに?』

 

『いや、お前と再会したときの事を思い出した、それだけだ』

 

『そう、あのときの』

 

シンジとゲンドウの再会は四年前、NEOSの本部の地下であった

 

シンジはCleaner会長としてNEOSの策略を破壊し、父を無事救いだした

 

そのとき、シンジは何も言わずゲンドウを殴り、ゲンドウもそれを受けた.....

 

『あのときは、お前も今と違っていた』

 

ゲンドウはまだシンジの方を見なかった

 

『そう、あのときは.....そうだった』

 

『シンジ、お前は今は幸せか?』

 

シンジはその一見なんでもなさそうな答えをゆっくりと考え....答えた

 

『.....うん、しあわ....せ、幸せだよ、父さん』

 

ゲンドウはそれを聞き、寝室のドアに向かって言った

 

『そうか、それが私の幸せだ、シンジ』

 

ゲンドウはすっとドアの奥に消えていった....

 

シンジは手元のシングルグラスをそのドアに掲げ、クイッと飲み干した

 

『そう、幸せだよ、父さん』

 

 

 

 

『長かったわね、済んだの?お義父さんとの会話は?』

 

深夜も遅くベッドに潜り込んだ僕にアスカが言った

 

『まだ起きててくれたの?』

 

『そうよ、折角の四年ぶりの日本ですもの』

 

アスカはそういうとニコッと微笑んだ

 

『うそ、実は時差ぼけよ』

 

『僕もそれが残っててね、寝付けなかったんだ』

 

僕らは唇を重ねた.....この瞬間が僕の真実....

 

 

そのときに僕の顔に何かが当たった

 

『うん、なんだ?』

 

アスカがそれを僕の顔から拾い上げる

 

『証拠、よ』

 

アスカは手にピアスを....思い出のハートのピアスを持っていた

 

『それか....』

 

『これが始まりで、そして最後のあたしの真実...』

 

 

僕とアスカは七年前に戻っていた

 

 

 

 

 

そう、それは全て仕組まれたように始まっていった

 

加持さんが死に

 

僕らはミサトさんの家を離れ、一週間を二人で過ごした

 

そして最後の夜....

 

-----やっぱり、あなたの優しさはお母さん譲り

 

-----シンジ、あたしを上げる...あなたを...一人にしたくないから

 

僕とアスカは結ばれた.....

 

それは一時的快楽に過ぎないものでしかなかった....

 

そう、その後僕らの恋愛ははじまった.....今へと続く恋愛が

 

僕らが互いに互いを必要としたのはいつだったろうか....答えは直ぐに出る

 

そう、あの演奏会からだった

 

あれは、確か僕らが最初に寝た夜の後で...次に寝た時の前だった

 

アスカは自分の心に決着をつけ、僕との生活のために考案してくれた

 

そして成功.....そして僕らの恋愛が始まった

 

僕らは互いを必要とし、それを互いに望んだ

 

そして、再び僕らは夜を共にした

 

 

 

 

『アスカ?』

 

『何?』

 

僕らは性交を終え、静かに二人の時を過ごしていた

 

『僕は変わったかな、そう初めて会った時から?』

 

アスカは何も言わず、シンジにぴったりと身体を寄せた

 

『そう、僕は変わったね』

 

『ま、七年は長いわ』

 

『でも、実際に変わったのは一時....四年前だね』

 

『そしてあなたは帰ってきたの、あたしの所へ』

 

僕らはまた唇を重ねていた

 

 

 

 

 

帰ってきた.....それを考えると母さんが頭に浮かんだ

 

-----母さんが復活するんですか?

 

-----綾波が?そんなの間違ってる!

 

-----父さん、止めて、止めてよ

 

僕はその時母さんを願う気持ちと綾波がいなくなる事実に困惑していた

 

そんな僕をアスカが優しく包んでくれた

 

-----レイ、あんた笑うといい顔よ

 

-----シンジ、あたし達は見届けるの、いい事も悪い事も

 

そして綾波は消えていった

 

その時の綾波の笑顔が脳裏から離れ無い

 

今は綾波が僕をどう見ていたか、良く分かる

 

僕もアスカがいなかったら綾波との生活を望んでいただろう

 

今、綾波はCleanerの一員として活動している

 

父さんは元気だ、と言っていた

 

僕は会いたかったが向こうの予定が合わなかった

 

今、綾波は南極にいる....

 

あの地獄を変えるのがCleanerの新たな目標となっている

 

その第一次調査団のリーダーとして綾波が調査に行っている

 

彼女なら出来ると僕は思う....いや、彼女でないと出来ないのかも知れない

 

 

 

 

大分、夜明けが近くなっていた....今日は眠れそうもなかった

 

            『愛は静けさの中に〜幸福〜』

 

            〜第二話『愛と悲しみの果て』〜完

 

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ど〜もD・Sです

 

砂漠の人様ごめんちゃい(笑)ま〜た書けなかった

 

でも次は絶対....とは言えないけど(笑)

 

これは総集編っぽい書きかたなんで....まぁ、そのうちに(笑)

 

では次回

 

            『愛は静けさの中に〜幸福〜』

 

            〜第三話『あなたに降る夢』〜

 

お楽しみに

 

砂漠の人様!見捨てずにみてね(笑)

 

では

 

アスカ様(Ver.◯)お言葉頼みます

 

みゃあ様、ぜひともアスカ様が真っ赤になるようお願いいたします


 

みゃあと偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの。

 

みゃあ「……ゲンドウじい、渋い〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!これが今回の第一印象です!」

アスカ様「そうね。でもシンジだってかっこいいわよ」

みゃあ「はいはい。もちろんそうですね。でもみゃあが一番びっくりしたのは、レイちゃんが南極に行ってることでした(笑)」

アスカ様「大変ね。レイも(注:ver3.0のアスカ様はこう呼びます(笑))」

みゃあ「どうでした、アスカ様。今回は?」

アスカ様「不満ね」

みゃあ「……どこがです?」

アスカ様「決まってるじゃない」

みゃあ「ま、まさか…」

アスカ様「肝心のピーーーッ!シーンがないからよっっ!!」

 

どんがらがっしゃん!

 

みゃあ「……や、やっぱり。あ〜あ、D・Sさまにアスカ様が真っ赤になるようにって言われてたのに…」

アスカ様「あら、それなら大丈夫よ」

みゃあ「え?」

アスカ様「昨日シンジとヤりすぎちゃって(ナニを?)、ほら、アソコが真っ赤

みゃあ「ぎゃふん!」

愛は静けさ〜2