『やぁ、皆元気か?俺は至って元気だぜっ!』
『おめぇ・・・誰に喋ってんだ?』
『ガラの性活』第一話?
作:D・S
俺の名はガラ、忍者マスターガラ様だ。まぁ、そんなに畏まる必要はねぇ、ガラと気楽に呼んでくれい。
今、俺様を初め雑魚ではあるが支配下のダーク・シュナイダーは戦場の真っ盛りだ。まぁこんな戦闘・・・いってぇ!!
『だからてめぇは誰に喋ってんだよっ!!』
いきなり殴りつけるかね、この男は・・・まったくしようがない奴だな。な、皆?
『てめぇ・・・俺様を虚仮(こけ)にしてーのかぁ?殺すぞ、この脳味噌筋肉ゴリラが』
この台詞だぜ・・・ほんと、やってらんねぇよ・・ったく俺様が居ないと淋しくて泣いてるくせしやがって・・・
『・・・・・・・ザーザード・ザーザード・スクローノ・ローノスーク・・・漆黒の闇に燃える地獄の業火よ・・・・』
やべ、馬鹿をからかうのはこれくらいにしておかねぇとな。この馬鹿、まじで唱えてるからな・・・んじゃ、後でな
『遅え!!爆霊地獄(ベノン)!!!』
半歩ずれていたら危かった所で交わすガラ、飛び去った場所に彼の足跡は既に存在しなかった。そこは完全に地が持ち上がり、瞬時に荒野をえぐり取っていた。
『危ねえだろ、この馬鹿っ!!敵と味方の区別も出来ねえのか、てめえは』
宙に舞い、その巨体に似合わぬ身軽さで身体を反転させる。そのまま、ガラは岩の上に音もなく着地する。言葉に相手を罵る雰囲気を持たせたものの、表情は明らかに先ほどの呪文の恐怖を感じさせていた。
『うっせえ、てめぇが一人で下らねえ事やってっからだ。少しは眼が冷めたろうが。俺様に感謝こそすれ文句言うんじゃねぇ!』
眼を見開き、唇を強く噛み絞めるガラ。彼流の怒りのポーズである。ダーク・シュナイダーに対しての怒りが爆発しそうな程、昂っている。
『ってっ・・・』
『止めなさいよ、ガラ。あんたが悪いんだからねっ!』
頂点に達した怒りを恐れもせず、叱責が飛ぶ。ガラにしてもその言葉に逆らえないのか、沸騰した湯に冷水をかけたかのようにその膨らました身体を瞬時に萎ませた。
『だ、だからってよぉネイ・・』
『言い訳は男らしくないわよ、ったく何時までも子供じゃあるまいし』
ネイ、と呼ばれたその女性はガラの表情などお構いないかのように素早く踵を返す。そしてその足で彼女の最愛の人物、ダーク・シュナイダーへと向かった。
ダーク・シュナイダーにしてもネイの後押しがあったからなのか俄然強きである。まぁそれは彼がこの男女の関係を知っているからに他ならないのだが・・・
『そーだ、このゴリラが。俺様に一々逆らうんじゃねぇ。まぁ、今回だけはこの超優しいダーク・シュナイダーさまが特別措置として許してやろう。これに懲りて二度と馬鹿はすんじゃねぇぞ。わーっははははは!!』
鉄槌を下し、そして今還付無きまで叩きのめしたのがそんなに嬉しいのかダーク・シュナイダーは高々と笑いを口にする。ガラは黙ったまま、その声を聞くしかなかった。
・・・・・・・・・・・ぼそぼそ・・・・ぼそぼそ・・・
−−すいません・・・カメラ、こっちですが?
あぁそっちか。・・こほん。と、まぁ要らねぇ前置きはこの程度にしておこう。何と言っても今回の話ではこれからが重要だからな。
−−え、そうなんですか?
おいおいカメラマンが質問すんじゃねぇよ。ったくADの基本も分かってねぇ野郎だな。
−−す、すいません・・・予算がないもんでカメラ兼、リポーターなんですよ。
そうか・・・じゃ、しょうがねーな。んじゃ、さっきの答えだ。えっと・・そうそう、今回の話はこっから始まるんだよ。
−−で、でも・・・私共の台本ではこのままあなたがダーシュの下僕にされていく話、て事に・・
んっ?ちとその本貸してみな?
−−えっ?あ、はいはい・・どぞ
ふむふむ・・・ふ〜ん。こんな本・・・こうだっ!!
−−あ、あぁっ!!破かないで下さいよぉ、それしか無かったのにぃ・・・
ま、気にすんねい。こんな詰まらん台本より生で面白い話にしてやっからよ?
−−あぅぅ・・・言いつつも手を休めないもんなぁ・・・あーあ、こんなにビリビリ・・
ま、そのまま俺に付いてきねい・・・行くぞっ!
−−あっ・・・・行ってしまったよ・・・あんなに高く飛べる訳ないじゃない・・・発信器とマイクを付けておいたから良いようなものの・・・おろ、ここは?
『ふっ・・・良く眠ってやがる・・』
何時の間に装着したのかほっかむりをしているガラ。壁を背にし、ほんの少し開いた扉の中を窺っている。
すぅ・・・すぅ・・・
『さ、長居は禁物。さっさと行動に移さねえとな。読者の皆のためでもあるし・・』
訳の分からない言動と共にドアの隙間を自らが通る限界まで開ける。ドアの隙間に比例し、忽(たちまち)月光が部屋に伸びていく。その月光から、その中に居る人物が窺えた。
『ネイ・・・今から行くぜ・・・』
木の葉が落ちる音よりも小さい音で行動する。しかし動作は機敏で無駄が一切感じられない。隠密行動を得意とする忍者ならではであった。
舜敏な野性の獣のような動き。その身体はしなやかに、あくまで無駄がない。筋骨隆々に見えつつも、今の動きにはまったくそれを思わせる事はなかった。
数秒の後、ガラはベッドの脇に立っていた。ダーク・シュナイダーでさえ見下ろすこの巨漢では今、ベッドで眠る女はとても脆弱な存在であった。
しかしガラにとってこの女性の存在は偉大である。完璧に心を捉え、離れる事はない。
悩ましげな動作、端正な顔だち、透き通った唇、豊かな乳房、滑らかな湾曲を描くボディーライン、数え上げれば切りがない彼を虜にする甘美なパーツの数々。今、それが目の前に晒されているのだ。
うっ・・う〜ん・・
寝付きが悪いのか寝返りを打つネイ。ガラに背中を向け、再び寝を深めた。
『・・・・・ごくっ・・』
横向きの身体のラインも完璧であった。腰の括(くび)れを拠点に滑らかな曲線がそこに存在している。今にもしゃぶりつきたくなる衝動をぐっ、と堪え沈黙を守る。
『ふっ、ガラ。お前は忍者なんだぜ、耐え忍ぶ・・それが忍者じゃねぇか?』
自らの問に答えられそうになかった。下半身は既に疼き、暴走しそうな思考回路は既にその回転を止めようとしつつあった。
シルクのカバーの下に存在するその熟し切った女体は猛然とガラの眼に焼き付く。それは一種の芸術品に他ならなかった。完璧な曲線に囲まれた悲しいくらいに美しい彫刻。それは触れれば粉々に砕けそうな、それでいて気丈な強さを兼ね備えるものであった。
ガラの視界はネイの肢体。そして嗅覚からも攻撃が続く。雌の匂いが充満し切ったその部屋の芳香は正に彼の望む全てであった。柔らかい空気が彼の細胞一つ一つを支配し、活性化させていく。活性化は彼の心臓の高鳴りを呼んだ。
深く息を吐き、ベッドの縁に腰掛ける。波打つこともなく、その巨体の腰部が深くベッドに沈み込んだ。
軽く振り返り、後頭部を魅せる寝者の髪にそっと触れる。絹のような手触り、こんな戦場の中に居ながらも手入れだけは怠っていない。彼女らしさが溢れている。
実際彼女は戦闘に於いては完璧な判断を下せる軍師、そして自身も類稀なる兵士である。
だから通常、部屋に人が入ればさっと飛び起き、常にベッドの傍にある剣を抜く所である。しかしガラも同様に通例では考えられない人物である。完璧に気配、特に殺気を消し去り、闇に同化する事でこんな不埒な真似をこなしているのであった。
かなり長い時間をネイの髪に触れる事で過ごしたガラ。そしてゆっくりとベッドを移動し、逆端にある剣を見る。
『いきなり斬られたら困るからな・・・よっと』
ネイをその巨体の腹部下に潜らせながらガラは剣を持とうとする。しかし、どうにもほんの少しの距離が縮まらない。
『な、なんでだよ・・・たくっ・・おら、おら・・』
ぎしっ・・・・・
不穏な音が部屋中に響いた。所詮ガラの巨体を支えるのがこのベッドの仕事ではない。纔な体重の変化でさえ如実に感じてしまったのである。
『はっ・・・だ、誰だっ!!?』
がばっ、と瞬時にその褐色の肌に塞がれていた瞳を開く。目の前の闇に気付き、その元凶である方向に向けた。
『ガ、ガラっ・・・んっ・・・・・・・・』
やっちまった・・・・
ネイの唇を感じる・・・・・・・
思った通りの見事なまでの柔らかさ・・・
何者をも許さない完璧な鉄壁の中に咲いた完璧な花・・・
許されない事をしている・・・それが尚も衝動を高めているのが分かる・・・
ネイの体温を感じる・・・・
温かい・・・・
抱きたい・・・・
《作者近影》
ども、D・Sです(^^)
あぁ、止めて。石は止めて、いえ止めないで(爆)
こんな良い所で区切るとは・・・なんて暴挙を(^^;;
しっかし・・・BASTARD!!の18禁はないだろうな、これしか(笑)
自分のHPの他に描いてる人、知らないし(^^;;
って事は・・・歴史上初?(爆)
あぁ碇シンジくんの声が聞こえる(笑)
「どうでした、今の?」
「You’re NO.1!」
あぁ、ミサトさんの声が(阿呆)
次回予定・・・・未定(超外道)
次回があるのかも未定(自爆)
読みたい方、メール下さい(ーー;;;
来なければ描かない(爆)
ではでは〜(^^)/~~