『レイ・〜四人目のレイ〜』
第一話「衝撃」
作・D・Sさま
ど〜もD・Sです
やっと前作のショックを乗り切り書けるようになりました
さて、今回は新作『レイ・〜四人目のレイ〜』です
これは前々から書きたかったのですが『2つの〜』に邪魔されて(笑)
今やその呪縛はない、ということで書きます
これもみゃあ様、DEADEND様を初め、
レイちゃんを描き続ける皆様の作品があってこそ
感謝感謝<(__)>
ではお楽しみください.....D・Sでした
---------------------------------------------------------------------------
『レイ・〜四人目のレイ〜』
〜プロローグ〜
赤木リツコ.....NERV技術部最高責任者.....
彼女は滅多なことではその内面の感情を表には出さない
・
・
・
そんな彼女にして、それはその美貌を誇る表情を歪めさせるには十分すぎた
『なんてこと.....』
隣に立つのは、NERV最高責任者である碇ゲンドウ.....
彼もまた感情を表に出す人間では無かった.....
しかし彼もまたそれに衝撃を受けたようだった
『赤木博士....すぐ対策を』
その声は冷静さはあった...が、いつもの感情を込めない声では無かった
『.....しかし....誰が....こんな...』リツコはまだ衝撃を吸収しきれていない
そんなリツコをゲンドウは睨み、
もう一度リツコのその呪縛を振り払うように声を荒げる
『赤木博士!対処を急ぐんだ!』
リツコはその聞きなれない声の大きさに瞬間身体を硬直させたが我にかえる
『はい』
二人は小急ぎにその部屋を後にした
場所はセントラルドグマ........レイのクローンのある...いや、あった.....部屋
その部屋は今や見る影もなく破壊され、後には培溶液の腐乱臭
そして破壊し尽くさたクローンの残骸のみが広がっていた....
---------------------------------------------------------------------------
『レイ・〜四人目のレイ〜』
〜第一話『衝撃』〜
シンジは今日掃除当番だった
アスカはとうに帰りシンジは一人での掃除を余儀なくされた....本当はトウジとだった
今日もトウジは来ない.....怪我は直ってると委員長はいってたのに.....
シンジは掃除を手早く済ませ、帰り道をとぼとぼと歩いていた
トウジ.....早く会いたい.....会って聞きたいこと....言いたいことがあるから
シンジは見晴らしのいい公園通称”展望台”を通りかかっていた
そのとき、ふとシンジの眼の端に捉えるものがあった
草むらの奥に誰かが倒れていた
シンジは興味本位で少し近づいてみた
それは人間の足でどこか見覚えのある.....
綾波!?
そう、それは紛れもなく綾波レイの足であった
シンジは自分の判断が信じられず草むらを掻き分けもっと近づいた
頭が見えた、やはり綾波レイの顔だった
その顔は安らかに眠っていた....いつものレイとは思えない
なんでこんなところで眠って.....綾波らしくないな
シンジが草むらから抜けだしレイの傍に出たとき
『う、うわぁぁぁ!!?』
シンジは焦り、狼狽した
それも無理はなかった....レイは一糸まとわぬ生まれたままの姿だったから
そのレイが草むらで寝ているのだ....
シンジは体温が上昇し何がどうなっているのか分からなかった
なんで、どうして、えっ、なに、なに、なに!!?
そこにいるレイがゆっくりとそのまぶたを開け、赤いいつもの瞳をシンジに向けた
そして、シンジを見る....じっと
その小さな口がゆっくりと、ゆっくりと言葉を発し始めた....
『あなたは.....碇....そう、碇シンジ君ね?』
シンジはさっと身を翻しレイに背中を向ける
『ご、ごめん、見る気はなかったんだ...ただ、ただ偶然見かけて
いや、初めは綾波だって分からなかったんだ、本当に、だっっって誰か倒れて.....』
シンジはその女性ともとれる顔を真っ赤にしながら自分を庇護した
そんなシンジをじっと見つめるレイ
やがて、シンジも自分を取り戻しはじめ、疑問が湧き始めた
『なんで、そんな姿で....いるんだ?その....服は?制服は?』
レイはその疑問をゆっくり噛みしめ....ゆっくりと答えた
『わからないの.....私は.....』
シンジはまったく訳が分からなかった...綾波の答えも今の姿も
『じゃ、綾波...と、とりあえずこれを着て』
とシンジは後ろ向きのまま自分のシャツを脱ぎ、さっとレイの方へ差し出す
レイはその差し出されたシャツを取ろうとシンジに寄った
そのときレイの姿をちらりと見、その小さな乳房が眼に入りまた血が昇った
レイはそんなシンジに気づかうことなく袖を通す
『じゃ、次これ』
シンジは焦りながらもズボンを脱ぎ終えレイに差し出す
『なぜ、私にこんなことをするの?』とレイ
シンジはそんなことを聞かれるとは思っていなかった
『え、なんでって...そりゃ、よくないだろ?』
レイはまたその言葉をゆっくりと噛みしめる
『そう....そうなのね...?』
『そう、そうさ.....着た?綾波』
シンジはまだ後ろ向きのままであった
シンジの頭のなかは初めてレイの家にいったときのレイの裸とさっきの裸がグルグルと渦
巻いていた
どうなってんだ、なにがどうなってこうなったんだ
『もう、いいわ....碇シンジ君....』
シンジはレイのその言葉にほっと胸を撫で下ろし、振り返った
レイの姿はなにか変だった....確かに女子生徒が男子生徒の服を着ているというのもあっ
が、それでなくとも今日のレイはどこかぎこちなかった
シンジは寒気を感じた....思って見れば僕はパンツ一丁という情けない姿だった、と思い
出す
シンジは小刻みに震える身体を抑えつつ今自分が何をすべきか考えた
『じゃ、僕の家がここから直ぐだから行こう』とシンジ
『.......そう...わかったわ』とレイ
そう、まず僕が服を着なくては.....風邪をひく前に
・
・
・
・
アスカは何も話さなかった
別に話す必要は何もないし、この子もそれを望まないだろうという結論からだった
クッションにうつ伏せなりながらゆっくりとその”この子”の方を見る
まーた本なんか読んでる....まったく優等生なんだから...
アスカはそう思いつつポテトチップスに手を伸ばす
パリッという耳触りのいい音が部屋を支配する
その音に要求されたのかその”優等生”が珍しく先に口を開く
『碇君....遅いわね...』
アスカはまさか口を聞けるとは、というように驚き、それをその表情に出す
『あんたから話すとはね』
優等生はその意見を無視し話しをする
『彼.....どうしたの?』
アスカは自分の言葉を無視されむっとしたがそれは表情に出さない
『あいつは掃除当番、あの体育馬鹿がいないから一人で頑張ってんでしょ』
『......そう....』
また優等生は本に眼を戻した
アスカはそれが水門の一角にひびを入れたのか口が開いた
『一体あのバカシンジに何の用があんの?』
優等生はその意見も無視した
『.....彼が帰ってきたら話すわ.....あなたにも関係あるから....』
アスカはやってらんない、というように肩をすくめる
『おーお、”彼”だって、お熱いことで』
”優等生”は本からは眼を上げないが意見には反応した
『わたしと....碇君は....同じエヴァのパイロット同士....それだけ...』
アスカはその意見にも腹がたった
『分かってるわよ、そんなこと!あんたたちは人間付き合いも知らないんだから!
好きとか嫌いの感情がない事ぐらい』
『私にはあるわ.....』
『じゃぁ、シンジには無いっての?』
『そう、そうかも知れない....』
レイの頬は気付かない程だが朱に支配されていた
シンジが”優等生”を連れて帰ってきたのはそんな時だった
『レイ・〜四人目のレイ〜』
〜第一話『衝撃』〜完
---------------------------------------------------------------------------
<後書きになってない後書き(笑)>
ど〜もD・Sです(はぁ)
元気無くなりました
な〜んでか?.....それはね、(笑)
データが飛んだから〜〜♪(←元気そう)(笑)
データが飛びました!
しかもこの原稿の!(はぁ)
さっきはここにみゃあ様とDEADEND様に質問してたんですが.....
でも実は飛んだのはこの<後書き>の部分(笑)
なんだ、と思わないでください
ここは何のプロットもなしで感性で書いているので二度と同じものを書けないんです
だから皆様、後書きも大事にしましょう(爆)
まぁ、いいや
話を進めます(自分勝手)
まずみゃあ様、DEADEND様如何でしょう?
D・Sのレイちゃんは?
自分の中ではレイちゃんはこんな感じですが....
もし意見、けなし(爆)がありましたらどうぞお願いします
この話は殆どプロットせず書いていたもので
初めはトウジについては書く予定では無かったんですが
後になって書いてよかった、と思っております(笑)
今回は前回の絶望感に打ち勝つため(笑)
力をいれています
絶対いい作品にしますよ!
では次回予定(殆どいみ無いかも)(笑)
次回予定
レイの身に降りかかる悲劇
レイはそれを演じきることが出来るのか
アスカ、シンジは協力を承諾
彼等の前の鈍帳がゆっくりと悲劇の開幕を告げる
次回『レイ・〜四人目のレイ〜』〜第二話『◯◯』(←未定(笑))
ではデータを大切にするD・Sでした(笑)
ではみゃあ様いつもながらD・S感謝しております(本当に)
コメントの方を宜しくお願いいたしまする
あっ、出来ればアスカ様、レイちゃんも一緒に(笑)
みゃあと
偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの。
みゃあ「っちゅうわけで、リクエストにお応えして、お二人に来ていただきました」
アスカ様「ちょっと、ファーストっ!なんであんたが二人もいるのよっ!?」
レイ「………」
アスカ様「ま〜た、ダンマリ!?なんとか言いなさいよっ!」
レイ「……冒頭を見れば分かるでしょ……」
アスカ様「な、なんですって?」
レイ「……鈍いのね……あなた」
アスカ様「むっきー!なんですってぇ!?」
みゃあ「……予想どおり収拾がつかなくなって参りました(^^ゞ。ではこのへんで…」
アスカ様「勝手に終わらせるなあっ!!」
レイ4(1)