ぷろだくしょんねるふ繁盛記

番外編の一

作・FISH BLUEさま

 


あてんしょん!

 

このSSは拙作、「ぷろだくしょんねるふ繁盛記」の未だ書かれない5話辺りの

時点でのお話です(汗)要は突発ネタですので、お気になさらぬ様・・・では。

 

 

えぴそーど えっくす 「愛は焼肉の彼方に・・・第一部 第九の男」

 

突如ドイツから来襲し、シンジを恐慌に陥れた自称「今世紀最強の天才ミストレス」

新人女優 惣流・アスカ・ラングレー(レイ談 あかげのおさる・・・)による一悶着

も終息を向え・・・無事新作をクランクアップしたネルフプロダクションの借金返済も

そこそこは順調・・・な筈である。

 

「売れとる!?あれがか・・・」

 

「ああ・・・フィルムには性格までは・・・しっかり写ってるよな、あれ・・・」

 

薄暗い雑居ビルの一室、大した器材が揃っている訳ではないが、スタジオの片隅。

パイプ椅子を引っ張り出して一服やりつつだべっているのは、カメラマンの相田

ケンスケと、男優件雑用係の鈴原トウジである。(貧乏な癖に何人人を雇っている

のか?)バイヤー(製作会社からビデオを買い付け、主にレンタルショップ・・・AV

のシェアは、セルビデオより此方が主体を占めるらしい・・・等に卸す商売、だったよ

うに思う、多分・・・)の加持の話に依れば・・・アスカ主演の新作、当初の脚本を著しく

逸脱した「伊東沖挿入戦」(をい・・・)は一部マニアの間ですでに熱狂的指示を受け

ている、らしい・・・

 

「あれ・・・ただ単に踏まれとっただけやろ、シンジの奴・・・」

 

「二大怪獣、海底温泉の決戦・・・AVっつーより特撮映画だぞあれは。踏まれた

だけなら良かったんだがな・・・痔になったらしいんだよ・・・」

 

ハトヤ温泉で何が起こったかは・・・皆さんの想像にお任せしよう・・・汗(後日また・・・)

 

「結局、絡みのシーンは全部綾波が代役だしな・・・上半身と下半身が一緒に写ってる

カットが一枚も無いんだぜ、本番シーンは。ほとんど詐欺だよ」

 

・・・作者は、そっちの方が嬉しいぞ・・・(あのな・・・)

 

「モザイクなかったらもろ解りやな、それ・・・」

 

「目の良い奴なら誰だってばれるぞ・・・社長は一応、対策をとるつもりだったらしい

んだけどな・・・」

 

理由は・・・勘の良い方なら直ぐにお解りいただけるだろう・・・「色」、である。赤と青・・・

ゲンドウの発案による苦肉の策(単に、本人の趣味と言う噂も在るが・・・)はレイの、

 

『碇君はロリコンじゃないわ。』

 

の一言で却下されたと言う・・・

 

女王様、シンジの逃亡未遂、レイの激しい「本番阻止工作」、剃毛未遂事件、シンジ

19歳にして「処女」喪・・・(ををーい・・・)いろいろと、あったらしいが・・・

(なんか、予告編みたいになってきた・・・)

 

とりあえず、「人間のキングストン弁」をレイとアスカに抜かれて海底温泉に轟沈した

シンジは・・・寝込んでいた。

 

「はい・・・口、開けて・・・(ぽっ)」

 

「あーん・・・熱っ、」

 

「!ごめんなさい・・・大丈夫?」

 

「大丈夫だよ。気にしないで・・・でも、御粥作るの上手になったよね、綾波。」

 

「(かぁっ・・・)・・・うれしい・・・おいしい?碇君・・・」

 

「美味しいよ、とっても・・・綾波の作ってくれるものなら、何だって・・・」

 

「(真っ赤、あんと、もじもじ・・・)でも・・・熱いのね・・・すこし、まって・・・」

 

両手鍋の御粥をスプーンで一口掬うと、その愛らしい唇に運ぶレイ・・・

 

「!・・・」

 

「大丈夫?駄目だよ、冷まさないと・・・綾波は、猫舌なんだから・・・」

 

切れ長の緋色の瞳に、薄らと涙が浮かんだのを見て、慌てて背中をさする(意味は?)

シンジ。粥を口に含んだまま、ちょっと無理をして、微笑むレイ・・・目を閉じて、シンジ

へその顔を近づける。レイの意図を、理解するシンジ・・・

 

「んっ・・・」

 

「あつく、ない?」

 

唇を離した直後、少し心配そうな色を浮かべた、真紅の瞳・・・微笑んで、その空色の

髪を、抱き寄せる・・・

 

「綾波・・・」

 

「碇君・・・」

 

・・・いっそ、永久に伊東温泉に沈めておくべきであったと後悔する作者(妬)

(中年男の嫉妬ほど、見苦しいもんは無いわねー ミサト談)

 

うららかな昼下がり、二人の住む雑居ビルの「仮眠室」・・・

 

「ふーん・・・成る程ね。面白いじゃない。」

 

人目があるとも知らずいちゃつく二人の様子を伺う、猫科の蒼い瞳・・・

 

「見てなさいよ、ファ、じゃなかった、優等生・・・『人のものはアタシのもの、

貸した利息は十倍返し』がアタシのモットーなのよっ・・・さえない男でも、有

り難くもらっといてやるわ・・・って何やってんのよ、あのケダモノはっ!?」

 

「・・・あっ・・・まだ、お昼だよ・・・綾波・・・そんな・・・うっ・・・」

 

「いかりくん・・・ん・・・ふぅぅん・・・ここ、こんなになっているわ・・・」

 

「あやなみだって・・・ここ、こんなにコリコリさせて・・・ん・・・上手だね、とっても・・・」

 

「・・・ひゃうん!?・・・だめ、いかりくん・・・そこは・・・」

 

布団の上、寝間着のを膝まで降ろしたまま(端から見る分には笑える恰好だ)、

ナニに白い指を添えてゆっくりと動かしていたレイのミニスカートをたくし上げ、

白いレースのショーツに手を忍ばせるシンジ・・・

 

ドアの隙間から覗いているアスカは・・・をいをい、君までケダモノになってどうする・・・

 

「はぁぁう・・・憶えてなさいよ・・・すぐに、取り上げてやるんだから・・・バカシンジ・・・」

 

とりあえず、ぱんつははこうね、おぜうさん・・・

 

 

 

「attention・・・we soon make stop at Tokyo−V.thank you・・・」

 

間もなく終着駅に差し掛かる、リニア新幹線の車内・・・何故か響く、怪しげな鼻歌。

 

「歌はいいねぇ・・・リリ、じゃ無かったね・・・人類の生み出した文化の極みだね。

そう思わないかい?」

 

にこやかに話し掛けられ、びびる、隣の席の幼児・・・五歳くらいか?隣を見ては駄目、

そう目で合図する母親・・・しかし、すでに硬直しているようだが・・・指定席にしたのは

失敗だったか・・・車窓の外に目をやり、お得意のアルカイック・スマイルで決める、

銀髪の若者・・・スーツの懐から取り出す、一枚の写真・・・呟き。

 

「僕は、君に逢う為に生まれて来たのかもしれない・・・」

 

いたいけな幼児に囁かない様に・・・

 

恐怖に引き攣る子供を尻目に、鼻歌をベートーベンから、

「ニュルンベルグのマイスタージンガー」に切り替えて、

再びイッてしまった、このさわやか野郎の正体は!?

 

知ってるって・・・

 

 

御時間に付き、以下続刊(をい!!)

 

FISH BLUE 

 

ぷろねる番外1→GO