trrrrrr……
trrrrrr……
trr…プツッ
「ん、ん…なんだろ、間違い電話かな…?」シンジはそうつぶやくと携帯を手に取る。
確かに、夜中の三時にシンジの電話を鳴らす人間は、シンジの記憶にはなかった。
着信通知を見ると、アスカの名前だった。
「どうしたんだろ、アスカのやつ。なんかあるなら部屋にくればいいのに……」
妙だなと思うと同時にいつものアスカらしからぬ行為に不安を覚えると、
シンジは自然にアスカの部屋にむかった。
「アスカ、どうしたの?」アスカの部屋の前でシンジがたずねる。
「…………ック……」
「アスカ?入るよ?」
「入ってこないでよぉ……」いつものアスカらしくない弱々しい、張り詰めた声。
その声にシンジは聞き覚えが合った。
もう二年も前なのに……
まだ、アスカはあの夢を見てるのか……
「アスカ、入るよ。」シンジはそう言うと、今度は返事も聞かずにアスカの部屋に入る。
そこには、ついさっきまで見せていた元気なアスカは姿を消し、今にも崩れそうな一人の女の子が、ベッドの上で泣きながら震えていた。
「何しにきたのよぉ…」
「アスカが心配だから。……どうしたの?」
「何で私の心配なんかするの?あんたにはファーストがいるじゃない」
「僕には、アスカのほうが、大事だから。」ゆっくりと、言い聞かせるようにシンジが言う
「うそ。」
「嘘じゃないよ」
「なんでよ!もうあたしには何も無いのよ!エヴァに乗れないあたしにはもう何の価値も無いのよ!誰にも必要とされてないのよ!生きててもしょうがな・・ムグッ」
泣きながら髪を振り乱し、喚きたててるアスカを見たシンジは強引に唇を自分の唇でふさぐ。
振りほどこうとするアスカを強引に抱き寄せ、きつく抱きしめる。
アスカが落ち着くまで、抱きしめながら、背中をたたいてやる。
ぽん、ぽん、ぽん……アスカが落ち着いてきたのを見計らって、
シンジは唇を離し、アスカを抱きしめたままで話し始めた。
「アスカ、ぼくは…ぼくは、君と会うまで、誰からの愛情も信じられずにいたんだ。」
「君と会って、アスカと一緒に暮らすようになって、初めて気づいたんだ。人と、アスカってゆう女の子と、分かり合うときめきを。」
「会えない時も、いつも、君の怒ってる顔がうかんでた。」
「……だからさ、アスカ。君は、少なくとも、僕にとって、とてつもない価値のある、僕にとって必要な、大切な人なんだよ。」
「もし、アスカがいなくなったら、なんて思うのも、嫌なんだ。だから、さ、アスカ、自分のことをそんな風に言わずに、いつもの元気なアスカに戻ってよ。」
「……シンジぃ…」アスカが、小さな声で話し始める。
「恐い夢を見たの…」
「またあの夢を見るのは嫌なの…」
「みんなが、あなた誰って、なぜここにいるのって…」
「ミサトや、リツコ、加持さんも、司令やファースト、シンジまで……」
「もう嫌なの、眠るのが恐いのよ…」
「……シンジ…」
「何、アスカ?」
「一緒に、いてくれる?ずっと。」
「…アスカが、望んでくれるなら、僕は、ずっとアスカのそばにいるよ。」
「もし、アスカが、自分が、誰なのか、何のために生きてるかがわからなくなった時に、その答えが分かるように、僕が、ずっとそばにいて、君を映しつづける鏡になるよ。」
「それが、僕の望み、君の鏡になりたい。」
「シンジィ……」
アスカがシンジの胸に頭を埋める。
「じゃ、じゃあね、あたしも、シンジの鏡になってあげる。シンジが、また、
一人にならないように、ずっとそばにいてあげる……いいでしょ。」
「うん。ありがとう。アスカ。」
その言葉を聞いたアスカの顔に、ようやく明るさが戻る。
「じゃあ、ご褒美に、キスして。そうすれば、もう恐い夢は見なくなると思うの。」
シンジは、ちょっと戸惑いつつも、アスカの唇に、そっとキスをした。
「ねえ、シンジ。あたしが眠るまで、そばにいてくれる?手、握っててほしいんだけど。」
シンジは軽くうなずくと、左手をアスカの頭の下に通し、右手でアスカの右手を握る。
「シンジ…ありがと……」
泣き疲れていたアスカはすぐに寝息を立て始めた。
もう恐い夢は、見ないだろう。
シンジが、そばにいるから。
ふたつの向き合う鏡
光のある限り、ふたつの鏡は、お互いを映し合う
それは、永遠
それは、無限
そして、輪廻
そして………
翌朝。
キッチンに立つシンジにアスカの声がした。
「おはよう、シンジ」
「おはよう、アスカ、すぐできるから、ちょっとまってて」
振り向かずに答えるシンジ、その背中に、アスカが腕を伸ばし、ささやく。
「昨日は、ごめんね」
その言葉を聞いたシンジ、ちょっと、とぼけたような、おこったような、
ふくざつな、しかし、優しい声で
「なんのこと?」
「……ありがと、シンジ」
「うん」
今度は、やさしい微笑み、アスカの一番見たいもの。
そして、また、一日が始まる。
あとがき。ですが。
へっぽこ〜〜〜〜〜〜!!!!!(N2爆)
SSいかがだったでしょうか。
はじゅかしい〜〜〜〜〜!!
何せ文章書くのなんて、読書感想文以来なもので…・
え〜っと、設定としては…
な〜んもありません。(爆)
ネタ晴らしすると、
ある3組のアーティストの歌の歌詞を勝手にアレンジ
してSSに練り込んでみました。
皆さんからのご指導、ご教授、お願いします!
もし、もし、こんな曲で、SS書いてみたら?
などと言うリクエスト、いただけたら…
めちゃめちゃ嬉しいと思うんで。
よろしくお願いします。
3組のアーティスト、全部わかった〜!
と、言う方、メ〜ルください。
何かプレゼントがある……か…も…。
最後に、
このようなへっぽこSSに最後までお付き合い頂いた
すべての人に感謝して……
へポタイヤでした。
みゃあの感想らしきもの。
コメントはしばらくお待ちください(^^ゞ。