機動戦士ガンダム0085 ―星屑を砕くもの―

序章(ティターンズサイド)

作・海イグアナさま

 


注:この作品は『RPGマガジン』に掲載中の読者参加ゲーム『機動戦士ガンダム』に基づくものです。

キャラクターは基本的に筆者のオリジナルです。

 

 

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『・・・尉!、少尉!』

 

ノーマルスーツのヘルメットに籠る声で私は目を覚ました。どうもこのリニアシートと無重力の組み合わせは眠くなって困る。

 

私が昔乗ってたガンキャノン量産型は・・・ええい、昔の事を思い出すのは止めよう。

 

『何をやってたんです、いくらフェリーとはいっても任務なんですから気は抜かないで下さいよ!』

 

この声は僚機のマクレガー曹長だ。こういう時に融通がきかない性格は上司としては扱いづらい。

 

只でさえ楽な任務なんだから少し肩の力抜いたっていいだろうに、婚期逃すかしら?それは私も同じか。

 

「分かってるわよ。でもここ数ヶ月訓練厳しいからあんまり寝てないの。少し寝かせて・・・」

 

『サヤマ少尉、出撃前の注意聞いてなかったんですか?』

 

「注意?」

 

もう一機の僚機、ナルエベト軍曹だ。

 

新兵というが、生粋のティターンズとしては第一期に当たる。

 

『最近ティターンズを快く思ってない連中が反連邦組織に合流したっていう・・・』

 

「あのね、私たちがこれから行く所どこか分かってんの?」

 

『コンペイ島です』

 

「そう、完全なウチの勢力下のね。いくらなんでもそこに手を出そうっていう馬鹿はいないわよ」

 

私は全方位モニターに映る漆黒のMS―RGM−79Qジム・クゥエル―に向かって言った。

 

 

 

幸いにして(全然幸いじゃないけど)モニターにコンペイ島の妙ちくりんな形が目に入るまで、敵ではなくマクレガー曹長の説教と眠気を相手に戦うだけですんだ。

 

「シャドウホーク・リーダーよりコンペイ島コントロール、接岸許可願います」

 

『コンペイ島コントロールよりシャドウホーク、4番のドッグに入るアレクサンドリア級の後に続いて接岸して下さい』

 

「ありがとう。所で先行するアレキサンドリア、艦名は何なの?」

 

『コンペイ島方面艦隊所属、巡洋艦『バトン・ルージュ』です』

 

なるほど、偶然というのはあるものだ。

 

それは私たち、ユーコ・B・サヤマ少尉率いるティターンズコンペイ島方面艦隊所属MS小隊『シャドウ・ホーク』が配属される艦の名だった。

 

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ユーコ:「と言うわけで新シリーズでーす!」

 

海イグアナ:「な、なんかテンション高くないかい?ユーコちゃん」

 

ヨーシフ:「いきなり自分が主役なんで浮かれてるんだろう」

 

ビリー:「ふぅ。俺なんか今回の登場人物で出番最後なのに」

 

海イグアナ:「安心しろ。お前は後で派手な見せ場作ってやる」

 

ビリー:「・・・殺すんか?」

 

海イグアナ:「お前にはまだやる事がある。大丈夫だ。お前は0095までは生きてる予定だからな」

 

ヨーシフ:「で、僕は?」

 

海イグアナ:「君かぁ、それじゃこのダイス振って」

 

ヨーシフ:「(コロコロ)3・・・」

 

海イグアナ:「じゃぁアクシズ行きってことにしといてやる。機体はもらうがな」

 

ヨーシフ:「嫌だー!俺のドム!俺のリックドム2!」

 

海イグアナ:「諦めろ。ダイスは絶対だ」

 

シンジ:「あのー、こっちの続きは・・・?」

 

海イグアナ:「ぐっ!な、なるべく早く書き上げるから、勘弁して(STIベースのカスタムガンなんてもってんじゃねーよ)」

 

 

0085〜1→GO