注:この作品は『RPGマガジン』に掲載中の読者参加ゲーム『機動戦士ガンダム』に基づくものです。
キャラクターは基本的に筆者のオリジナルです。
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(いい加減パーツも揃わなくなってきたな。そろそろ共食いする頃になってきたんじゃないか?)
僕はリックドムUのコクピットでそんな事を考えていた。
この機体は昨日C整備までやってあるはずなのに、左腕の調子が悪い。
こんな機体を操ってでも、任務をこなさなければいけないくらいにデラーズは追込まれている。
これからの任務だってそうだ。
連邦の輸送船を襲撃して貨物―それはもう何でも、MSの部品から衣類まで―を奪いとってくるのは、今やデラーズの補給を支える一大事業になってしまった。
この間なんか一隻のコロンブス級を襲撃したところ、中にあったのは新品同様のザク、ゲルググがぎっしりなんて事まであった。何でもこの機体はテキサスまで運んでからモスボール保存する予定だったということだが、有り難く使わせて貰っている。
『ヨーシフ!もうじき目標だ、気を抜くな!』
「判ってます!ここで部品を調達しないと僕のドムは直りそうにありませんからね」
こいつの調子が悪い理由は判っている。左腕のフレーム自体が歪んでいるのだ。
だが、もう艦には部品はない。茨の園には多少の部品は有るかも知れないが、それすらいつまでもつか見通しが立ちそうにない。
僕は試しに左腕で流れてきた残骸を掴もうとしてみた。
左腕のほうでギシギシという振動が響いたと思うと、コンソールに赤い表示がダーッと流れる。
『ヨーシフ、そいつの調子はどうだ?』
「駄目です。左腕がイカれてAMBACに支障が」
『本当か?そりゃあ・・・早く戻れ。今回はおまえ抜きだ』
そう言われた僕はリックドムを帰還コースにのせるため、スラスターをふかした。
「どうなってるんです?いくらなんでもC整備のあとで左腕が動きませんでしたってのはジョークになりませんよ」
なんとか調子の悪い愛機を操って母艦にたどり着いた僕は、真っ先に整備班長に食って掛かった。
「もう部品が底をついた。『茨の園』に戻らんと修理のしようもないんだ」
「たった一月強行偵察に出てたらすぐこれだ。一体デラーズの補給はどうなってるんです?」
僕がそう言うと班長は心外だとでもいうかのようにこう言った。
「そんな事言われたってな、もうZIONICもZIMMADも存在しないんだ。部品は作ってなきゃ補充はきかんのだからな」
「そろそろ頃合いなんでしょうか。ドムも」
「もう五年も酷使されてきたんだからなぁ。」
僕は愛機を見上げた。肩の赤い星がなぜか悲しく見えていた。
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海イグアナ:「誰にも負けーないー♪」
ユーコ:「なんか作者さん、浮かれてません?」
ヨーシフ:「『◯◯ー◯◯◯◯ー』いまさらはまってるらしいからね」
ビリー:「どー見ても二十歳に見えないむさ苦しい野郎の歌う曲じゃねぇけどな」
海イグアナ:「う、うるさい!言っておくが俺は登場人物に容赦しねえぞ」
ビリー:「おーこわ」
海イグアナ:「それよりビリー、お前何に乗るか決めたのか?」
ビリー:「あ、俺ハイザックにしておく」
ユーコ:「妥当な選択ですねー」
ヨーシフ:「オレノドムノホウガヨッポドツヨイワイ・・・ブツブツ」
ユーコ:「作者さーん、ユーシフさん壊れてますよー」
海イグアナ:「ほっておきなさい。仮にもエースでしょ、君」
ユーコ:「そりゃ、巡洋艦一隻沈めましたし、撃墜数だって確認6機ですけど」
海イグアナ:「撃墜数5機でエースなんだから十分でしょ?」
ユーコ:「この時点ではまだ撃墜3機なんです!誰かさんが登録ナンバー控えてなかったお陰で!」
海イグアナ:「すんません。でもそれで一番悔やんだのは俺だってことわすれんなよ」
ヨーシフ:「ところで、おまえリクエスト貰っただろ」
海イグアナ:「ALICEさんから、ゲルググJとオリジナルのゼク・ヌルをね」
ビリー:「何時出すんだ」
海イグアナ:「本編の二話あたりから使い始めようと思う」
ユーコ:「でも公表ペース遅いですから、何時になるんだか・・・」
海イグアナ:「こいつに関しては、五月には確実に終わらせるよ」
ビリー:「期待しねえでまってろ、ってことか?」
海イグアナ:「読んでる人がいる以上、確実に終わらせるよ」
シンジ・トウジ・ケンスケ:「「「で、その間こっちはほったらかしか?」」」
海イグアナ:「復帰第一作で書き上げるから、それまでは出番待ちだ。こいつでも啜って待ってろ」
トウジ:「素うどん・・・」