1.飯島真理さん及びマクロス関係者の方々ゴメンナサイ。
2.ストーリーは「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の丸写しです。
3.みゃあ先生をバカにしているわけではありません。断じて。
4.死人が出ます。
5.【 】はゼントラーディー(巨人達)の言葉です。
ゲードンとフュッキーがモノリスに向かって通信している。
【報告を分析させてもらったぞ、ゲードン。敵マイクローンのサンプルを回収せよ】
モノリスから言葉が発せられ、ついでに指令が下される。
【エスケス】(訳:了解)
ゲードンが答えると通信は一方的に切断された。
【サンプルなど入手してどうしようと言うのだろうな】
今まで黙っていたフュッキーがやっと口を開く。
【ふっ。あの男の為に我々が動いているわけではない】
【お前の興味本位か】
【ああ】
【ゲードン指令!】あわてた様子の兵士が報告に現れた。
【なんだ。早く言え。私は忙しい】
【あ、あの、偵察部隊より入電!女共の戦艦が一隻、強羅絶対防衛線上に現れました!】
【ぃよし。総員第一種警戒態勢。防衛網を強化し、これ以上の接近を許すな】
【エスケス!】
【急がねば女共に先を越される可能性があるな】
【ああ。直ちにマイクローン捕獲作戦を実行しろ】
キィィィィィィィィン・・・・・・
ヴァルキリーが一機、宇宙空間を飛行している。
言わずと知れたシンジ君とアスカ様である。
アスカ様は上機嫌。この広い宇宙で意中の彼と二人きり。しかも密室、逃げ場はない(笑)
何とかしてこのチャンスを生かそうと、の〜みそフル回転中である。
そして意味もなくベラベラとしゃべり続ける。
一方のシンジ君。同乗者の攻撃によるチアノーゼからも何とか回復し、頭の中にはトップガンのテーマ
『デンジャー・ゾーン』がグルグル回っていた。
気分はもうチャーリー・シーン・・・・・・じゃなくて、トム・クルーズだった。
彼は彼女へ曖昧な相づちを打ちながら、宇宙でなければ実現不可能な曲芸飛行をしてみせる。
それぞれが好き勝手なことを考えていると、突然、通信が入った。
「隠れたって無駄だよん♪アスカさん」 レイがモニターにアップで写る。
「ア・・・アタシは逃げも隠れもしないわ!」
口ではそういいながらも顔が写りにくい所に移動しようとするアスカ様。
「あ・綾波・・・」
「あっきれたぁ。ヴァルキリーを私用で使うなんて」
「で、でも!ちゃんと許可は取ったんだよ!」
「あー、赤木博士ね?マクロスの周りを飛んでないってわめき散らして手が付けられないわ。碇君、モルモット決定ね(はぁと)」
「そ、そんなぁ・・・」
「ア、アタシはマクロスの周りがいいって言ったのに、シンジが勝手に・・・」 自己弁護するアスカ様
「みんな非道いよ・・・」
パイロットは泣きそうである。
レイが映っていたモニターにもう一人加わる。
MIYAである。 ←スイマセンm(_ _)m
「さあっ!アスカ様!今日はオフじゃないですよ!早く戻って下さい!」
「アンタ、なに泣いてんの?」
「な・・・泣いてなんかないやいっっ!!」 ぐいっと袖で涙を拭うMIYA。
「あ〜はいはい。分かった分かった。で?何でアンタがそんな所にいる訳ぇ?」
「ちょっと、アスカ様。忘れたんですか?今日は大事な『ベストテン』の日ですよ?早く出演の準備に入って下さいね!」
「あ、それね。今日はキャンセル」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナンデェェェェェッ!?」
言葉の意味を理解するのに数秒を要したMIYAが悲壮な叫びをあげて抗議する。
「アンタも野暮ねぇ。見れば分かるでしょ!デ・ェ・ト中なの!」
「そんな・・・あんな思いまでして追いかけてきたのに・・・」
前回、不幸にもカヲルの毒牙にかかってしまったMIYAだったが、第1ラウンドが終了した時点で涙ぐみながら慰謝料と報酬を請求した上で、シンジへ告げ口をすると脅しをかけたところ、カヲルを困らせることに成功。
交渉の結果、軍の協力を要請できることになった。(どういう交渉だ…(^_^;)
その後、天災科学者赤木リツコがヒステリーこいてるのを聞きつけ、八つ当たりを受けながらも事情を聞き、レイと二人で追いかけに来たと言う訳である。
ちなみにカヲルだが、軍を巻き込んでしまったことに対する懲罰を恐れ、早くからトンズラしていた。
恐らくはやけくそになって街で男でも漁っているのだろう。(筆者と同じで全く懲りていないらしい)
「いっ・・・碇少尉!お前がとっととあの男にヤられないから私がこんな目に・・・っ!!」 また涙が出てきた。
「あの、僕には何のことだかさっぱり・・・」
当たり前だが、シンジの身に覚えがない。それ以前に、MIYAと会話をしたのはこれが初めてである。
「コラ、MIYA!なんだか知らないけど、逆恨みなんて止めなさいよ!」
アスカ様の命令は絶対である。
「とにかくぅ、碇君には厳し〜い罰が待ってるから楽しみにしててね♪」
「うぅ・・・帰艦したくない・・・」
シンジが涙ながらに現在の心境を口にした時、敵機接近の警報と共にレーダーに反応が現れた。その数、多数。
「う・・・うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ちょっとぉ、この狭いコックピットでそんな大声出さないでよね!」
「ご・・・ごめん・・・」
レイとMIYAが乗っている偵察機も敵機を確認。レイが緊急回線でマクロスに連絡を取る。
「ねぇ、シンジ。どうするの?」
「大丈夫だよ、アスカ。僕に任せて!」
シンジはマーカーを合わせ、トリガーを引くが、まるで反応がない。
「あ・・・コイツ、訓練用だっけ・・・」
「だったら何だってのよ!」
「武器、無いんだ・・・」
「じゃあ、どうすんのよ!」
そんなことをしている間にも敵機は間合いを詰めてきている。
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ・・・・・・」
「っこぉのバカシンジ!攻撃できないんなら早く逃げなさいよぉ〜!」
アスカ様の言葉に突き飛ばされるように回避行動を取り始めるヴァルキリー。
だが、射程距離に入ってもゼントラーディー軍は攻撃をしてくる様子はない。
「おかしいわね〜、全然撃ってこないのね」 レイが違和感を感じ取った。
「ほらシンジ!アンタなめられてんのよ!武器がなくったって殴ったり蹴ったりして攻撃出来るでしょう!?」
「そんなこと言っても・・・」
その時、ヴァルキリーに掴みかかった一機の上半身部分が消し飛び、爆発した。
「おぉ〜い!シンジ君、生きてるか〜」
視界に入ってきたのはフネル小隊の隊長機。
「か・・・加持隊長!!」
心強い味方が来てくれた為か、急に気が楽になる。
「お!後ろにアスカ様もいるのか!?そうだ。その位積極的じゃなけりゃ女はモノには出来ないぞ」
「だから、モノにされかかっているのは僕なんです・・・」
「『よくやったな、シンジ。』」
人の話は聞きましょう。っていうかそれ、加持サンの台詞じゃないッス
「あ、加持さん、あの、左の頬に、その、口紅が付いてますよ・・・また女の人と・・・?」
モニターに映し出された顔を見て、シンジにしては目ざとく指摘する。
「バカヤロウ! ミサトが怖くて浮気が出来るか!!」
「相手はミサトさんじゃなかったんですか・・・(^_^;」
ちなみにこの会話だが、マクロスの管制室でROMられている事に当事者達は気付いていない。
大方の予想通り、三十路前の女性が大魔人と化しているのはほぼ間違いないであろう。
「さ〜て、とっとと片づけて帰るか!! まだ途中だったからな!!」
瞬く間に数機をロックオンして、マイクロミサイルを叩き込む。
土星の輪の上にいくつもの光の玉が現れ、爆炎が吹き荒れる。
全弾命中。本当に一瞬の出来事。
あくまでも機動性を重視したファイター形態で、複数の標的を相手にドッグファイトを展開。
一体当たり8秒もかからず沈黙してゆく。白いトカゲも真っ青である。
「す・・・凄い・・・!!」
上官の実力に思わず見とれてしまったシンジは、背後から来た3機に気付かなかった。
「イィィィィィヤッホーーーーーー!!!」
雄叫びをあげながらバリバリとガンポッドをぶっ放し、次々と原型不明の残骸の山を築き上げる隊長機。
実際、この勇姿に憧れて入隊を志願してくるパイロットは数知れず。
そして、カヲルに遊ばれて退隊を決意するパイロットもまた、数知れず。
遊ぶ方の立場から見れば、入れ食い状態である。
誤解の無いように言っておくが、現在のフネル小隊は(まだ)彼の毒牙にかかっていない者だけで構成されている。
反撃らしい反撃も出来ずに砕け散っていくゼントラーディーの戦闘員達。
上手くガンポッドから逃れて攻撃に移る者もいたが、余裕でかわされ、ミサイルの餌食となる。
強い。
まるで勝負になっていない。
やはり、早く続きがシたいという男の欲望は強かった。
最強だった。
「どうだ!見たかシンジ君・・・・って、ちょっと待てぃ!!」
蜂の巣にする相手がいなくなったところで部下を捜す加持だったが、目にしたのは敵機3体に羽交い締めにされ、身動きが取れないでいる訓練機であった。
そのままの状態で、岩影から現れた戦艦へと連れ去られようとしている。
レイ達が乗っている偵察機も一緒だ。
「まずい・・・!」
部下達を救出するべく、追跡を開始する。
初めて侵入する敵戦艦の中。
全くの未知の世界で柔軟に対応するべく、バトロイドの形態で滑り込む。
そして、ゆっくりと減速して着地態勢をとる。
が、降り立ったヴァルキリーを、兵士達が銃を構え取り囲むようにして待ち構えていた。
「ふっ・・・参ったね、こりゃ・・・」
・・・・・・加持はガンポッドを捨て、両手を挙げた・・・・・・・
ドーム内部では、MIYAはシンジに責任を問い詰め、加持は煙草をふかして余裕のある振りをし、
アスカ様は一人でぎゃ〜ぎゃ〜わめき散らしていた。
レイは・・・大人しく体育座りしていた。
まず先にぶちキレたのが、短気と怒りの代名詞、我らがアイドルアスカ様である。
「ぃぃぃぃぃぃぃいいいいい加減にしなさいよ!
このアタシをこんな所に閉じこめてタダで済むと思ってんの?!」
んの・・・んの・・・んの・・・・んの・・・
しーんと静まり返ったカプセルに反響音のみが残る。
思っているらしい。
ぶちぶちぶちと音を立てて堪忍袋が爆発する。
「大人しくしてればいい気になって!!そっちがそのつもりなら、こっちにだって考えがあるわ!!」
・・・いつ大人しくしていたのだろうか?
「ぶっ壊す!!」
・・・ふっ、考えと言ってもその程度か・・・
しっかし、このアイドルのおねーさん、壁を見ると殴りたくなるらしい。
「でりゃぁぁぁぁ!!!」
硬度11のアスカ様の拳が光って唸る!! 壁を破れと轟き叫ぶ!!
ガン ガン
右と左と一発づつ寸分の狂いもなく同じ箇所を強打する。
が、カプセル全体は大きく揺れるものの、それ自体にダメージはなさそうだ。
「くっ・・・こうなったらもう、二重の極みを使うしか・・・」
・・・・・・確か、アイドルだったはず・・・・?
「なぁ、シンジ君。・・・・あんなのがいいのか?」
シンジにしか聞こえないほど小さな声で加持が問う。
「自分でもよく分かりません・・・・」 同じく加持にしか聞こえないような声で答えが返ってくる。
「そうか・・・死なないようにな・・・頑張れよ・・・」 ポン、と肩に手を置く加持。
嫌な励まされ方だった。
ふと気付くと、アスカ様が泣く子もチビる形相で加持&シンジを睨んでいる。
聞こえていたらしい
「・・・・お互い、苦労しそうだな・・・・」
「ええ・・・・・・」
ズシン
「・・・アナタ、何回地震を起こせば気が済むの?」
「アタシはたったの2回しか起こしてないわよ!!」
ここに来て初めて口を開くレイに対し、再び堪忍袋がメルトダウンした。
ズシン
「私達では1回でも不可能よ。こんな揺れを起こせる怪力はアナタだけ」
「ぬぁんですって!!」
ズシン
「ね・・・・ねぇ、アスカ。この揺れ、だんだん大きくなっていくよ?」
「何でアタシに聞くのよ?!」
「い、いや・・・なんとなく・・・」
揺れがピタリと収まった。
すると、先ほどまで白かったカプセルがガラスのように透けるようになった。
緑色の肌をした巨人が二人、こちらを覗き込んでいる。
色眼鏡にむさ苦しいヒゲを生やしたのと、白髪で知性を感じさせる顔つきのオヤジのコンビである。
「アスカ様、コイツら、何者ですかっ?」 MIYAが抱きつきながら問いかける。
「だから、何でアタシに聞くのよ!! って、抱きつかないでよね!!」
胸へ顔をすり寄せるみゃあを叩き潰す。
「言語の変換は終了している。ゲードンの質問に答えよ」
「・・・・・なぜ、男と女のマイクローンが一緒にいられるのだ?」
白髪とヒゲがシンジ達に理解可能な言葉で尋問を開始した。
「男と女のマイクローン?」
シンジが馬鹿正直に反復する。
「なんだぁ?」
「・・・・・何が聞きたいの? 分からない・・・・・」
加持とレイもリアクションを返す。
「男と女が一つの空間で共存できることはすでに調査済みだ」
「そんなこと調査して、何になるんだろう?」
「・・・文化形態が違うのね・・・」
「なぜ、男と女で戦わない? なぜ、お前達はマイクローンになったのだ?」
「・・・私達は、あなた達巨人と違って、生まれたときからマイクローンだもの。なったわけじゃないわ」
「ウーマレタときから? 『ウーマレル』とは、『製造する』ことかね?」
フュッキーが口を挟み、間抜けな返しをする。
「・・・製造? そうね、私はそうかも知れない・・・」
「あ・綾波っ!?」
レイの答えにシンジがパニクる。
「他の者は違うのかね?」
「ま、男と女が協力して『作る』事には違いないがね」
加持がパニックに陥っているシンジを押しのけて回答する。
さらに、くいっと親指で自分を指さしてポーズを取りながらなおも続ける。
「ちなみに俺は、『作る課程』が三度の飯より好きだ」
筆者もだ(爆)
「男と女が協力だと? ヤック・デカルチャー!」
「なぜ、男と女は戦わぬ? 男は一方的にやられるだけか?」
床で煙を出しながらピクピク震えてる死にかけのみゃあを指さしてゲードンが再び口を開く。
「戦う? 冗談だろ? 女はケンカするよりも抱く方がいいに決まってるだろうが! それと言っとくが、アレは特別だ」
「特別か、なるほど。確かにそのようだな。 しかし、『だーくー』とはなんだね?」
「こうすることさ!!」
「あん!」
ぐいっと近くにいるアスカ様を引き寄せ、軽い抱擁をしてみせる。
「「おおおおおおおっ!!」」
巨人達がとても信じられないといった感じで驚愕の声を上げる。
「ぐぅっぉ・・・・アスカ様を・・・・離せぇぇぇぇぇぇ・・・・」
みゃあが『バイオ○ザード』のゾンビのように這いずり寄って来たので、言われた通りアスカ様を離す。
多少名残惜しそうに加持から離れたアスカ様は、風に飛ばされて転がってきた帽子を踏み付けるかのような容赦ない攻撃を繰り出す。
「お前達は男と女でいつもそのような・・・・その・・・・デカルチャーをしているのかね?」
「男同士でするよりいいだろうが!!」
「うむぅ・・・言われてみるとそんな気もするような・・・」
「キスでも何でも普通は同性とはしないな。 異性とならズボズボにヤリまくってるがな!」
「『キースー』? なんだね、それは? やって見せたまえ」
「あ〜、その・・・まぁ、なんだ。これから先はお互いの同意がないと後々面倒でね・・・(汗)」
こんな男でも一応、手当たり次第強引に、というのは抵抗があるらしい。
(そうよ・・・アタシとシンジなら恋人同士なんだから全然問題ないじゃない!
それに、もし拒まれてもコイツらの命令でもあるんだから「殺されるわよ」とでも言えば大丈夫ね。
でも、女の子の方から誘うなんて、そんなはしたない事出来ないし・・・)
・・・今まで散々してきたような気がするが・・・・それにしても、いつ恋人同士になったんだろう? ま、いいか。
誰も行動を起こそうとしないので、好奇心を抑えきれないゲードンはカプセルを割って人質を取った。
選ばれたのは、未だにパニックから立ち直れないでいる無防備なシンジ。
まるでキングコングが美女をさらうように。そのまま握り潰すと首がぼちゃりと落ちるように手の中に捕らえる。
「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「シンジ(碇君)!!」」
「さあ、『キースー』というのをして見ろ」 きゅぴーん とおめめが怪しく光る。
「・・・分かったわ。アタシがキスする! だからシンジを下ろして!!」(ぐふふふふ。これでシンジに恩を売れるわ。
しかもキスもできて・・・一石二鳥とはこのことよね( ̄ー ̄) ついでにこの女も出し抜けるから、一石三鳥かしら?)
「ああ、問題ない・・・と言いたいところだが、それはできん」
「どうしてよっ!!」
「『キースー』をして見せたら放してやろう」(折角の人質を簡単に解放してはつまらんからな・・・(/ー\))
「そんな・・・相手がいなくちゃ出来ないわよ・・・」
「いるではないか」
「へ?」
振り向くと、MIYA・・・いや、みゃあがせっせと髪型を整えている。
しかも、アスカ様の視線に気付くと自分をアピールし始めた。
「ま、まさか・・・・」
「ほら、アスカ様。碇少尉を助けたいなら、ぜひ私めをお使い下さい。いえいえ、遠慮は要りません。さぁ!!」
両手を広げてウェルカムのポーズを取る。
「さぁ!」
「さぁ!!」 「あ・・・ちょっと・・・シンジが駄目ならせめて加持さんと・・・」
「さぁ!!!」
引きまくりのアスカ様にみゃあと巨人二人がグルになって追い打ちをかける。
加持に求めた逃げ口実も、催促の声にかき消されて彼の耳に届かなかったようだ。
「ほら、早く演技して下さい・・・・・殺されちゃいますよ?( ̄ー ̄)」
「あ・・・・でも・・・シンジが見て・・んんっ!!」
結局、アスカ様がみゃあに唇を奪われる所をその場にいる全員が目撃することとなった。(鬼)
ちゃっかり舌を差し入れるみゃあ(笑)
辺りに残ったのは巨人達の驚愕の声だけであった。
ビンタの音が響き渡ったかどうかは永遠の謎である。
長い通路をゼントラーディーシタッパーズ二名が先ほどのより小さなカプセル二つを護送している。
【全く、指令には呆れるぜ。次から次と物を壊しやがって・・・】
【ああ、一つしかない捕獲用のドームを惜しげもなくぶっ壊すんだからな。後で連れて歩く俺達の身にもなってみろってんだ】
カプセルの一つにはアスカ様とMIYA。もう一つにはシンジ、レイ、加持の三人が詰め込まれていた。
【確か、『キースー』というのをしたマイクローンを検査するとか言ってたな】
【おい、研究室はそこのドアを通った通路の突き当たりだぞ】
【お、そうだったか。じゃ、行って来るわ】
やけに説明的な会話を交わしながらプシュ、と油圧が抜ける音をさせてドアを開くと、アスカ様とMIYAを収容したカプセルと兵士一人が中へと消えた。
「う〜む、ヤツら、何だってキスぐらいであんなに驚くんだ?」
「・・・男と女が戦っているようね・・・」
加持とレイが意見を交換していると、突然辺りが閃光に包まれ、カプセルが吹っ飛ぶ。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ・・・・・・・
機銃を乱射する音が響きわたり、護送していた兵士に無数の銃創が刻まれ、崩れ落ちる。
「二人とも、大丈夫か!?」
「私は平気・・・」
「僕もなんとか・・・」
流れ弾が当たって横転したそれから脱出を試みた三人のほんの少し上空を、2機のピンクの機体が飛び去っていった。
【女共の突撃部隊侵入!! マイクローン3体、混乱に乗じて逃亡!!】
【総員第一種戦闘配置。女共を排除し、マイクローンを再度捕獲しろ】
オペレーターにゲードンが指示を出す。
【女共の侵入を許すとは・・・シナリオ通りには行かぬか・・・】
【残った2体のマイクローンだけでもキールの元へ届けた方が良いのではないかな?】
フュッキーが最善策を与える。
【その必要は無い】
【なぜだ?冒頭を読み返して見ろ。指令が出ているのだぞ?】
【ふ・・・問題ない】
【あとで委員会がうるさいぞ】
【・・・・先生、後は頼みます】
【知らんな】
「あったぞ!!」
加持が自分のと訓練用のヴァルキリーを発見し、乗り込む。
シンジもそれにならって訓練機に駆け寄り、レイを後部座席に引き上げる。
シンジもシートに乗り込んだその時、脱走マイクローン捕獲チーム(寄せ集め)が駆け寄ってきた。
「う・・・うわああああぁぁぁぁ!!!」
「シンジ君!!キスをするんだ!!」 加持が自分のヴァルキリーの上から入れ知恵をする。
「あ、そうか! 綾波、ごめん!!」
手を首に回して顔を引き寄せ、無理矢理キスを迫る。
「え? 碇く・・・・んん!?」
たいした抵抗もせずにシンジを受け入れるレイ。
【おおおおおおお!!】
【ヤック・・・・・ヤック・デカルチャー・・・・・・】
キスを見せつけるという行動は絶大な威力を発揮した。
捕獲部隊は身動き一つ取れずにいる。
だが、キスをしている本人達も身動き一つしていない・・・・・ように見える。
が、お互いの舌を激しく絡め合っていることなど、外野は知らない。
しばらくすると、シンジの手がレイの胸をまさぐりだした。
以外と大胆なヤツである。
外野の数名は鼻血を伴いながらも視線を外さない。
(誰がそこまでしろと言った・・・(-_-メ))
「早く発進しろっ!!」
加持がしびれを切らして怒鳴りつける。
「あ、はい!!」
やっとキスを止めて手を離すと、レイがくてっ、とシートに倒れ込んだ。目つきがトロンとして顔が上気しきっている。
恐るべし舌技の持ち主、碇シンジ!!(笑)
ヴァルキリーを始動させながら脱出ルートを目で追う。
「ようし! アスカを助けなくっちゃ!!」
・・・どうやらMIYAは数に入っていないらしい。
捕獲チームが固まっている隙に飛び立つことが出来た。
そう思った矢先、彼らの背後でハッチが爆発し、真紅の機体が躍り出る。その勢いのまま捕獲チームの上空へと急上昇。
下方へとバルカンをばらまき、いともあっさりと全滅へ追い込んだ。
もしもシンジが飛び立つのが数秒でも遅ければ、間違いなく巻き添えを喰っていただろう。
とばっちりを避けるため、物陰に逃げ込むヴァルキリー2機。
直後、追撃してきた兵士二人が上空へ発砲を開始。
だが、間髪入れずに上空からミサイルが帰ってきて、爆発炎上。
爆炎で目が眩んでいるもう一体の元へ急降下し、バルカンの銃口で頭部に突きをかましてめり込ませ、ゼロ距離射撃。
兵士の頭が綺麗に消し飛んだ。
【男・・・・不潔・・・・・・】
その真紅のパワードスーツは、今しがた絶命した首無しの死体を盾にして集中砲火を凌いだ後、数瞬の間に残敵をただの肉塊に変えてしまった。
【潔癖症は辛いわ。こんな不潔な男なんかで自分が汚れてしまうのが耐えられない・・・】
すでに息絶えて横たわっているゼントラーディー(雑兵)の頭部を、煙草の火を踏み消すかのように潰す。
【弱いくせに野蛮で不潔。下半身でしか物事を考えられない下品な生物なんか、これ以上相手にすること自体、時間の無駄ね】
筆者に対する挑戦とも取れる台詞を残しながら天井部にミサイルを数発打ち込み、爆風の中へと飛び去った。
「凄い・・・加持さんと同じか、それ以上だ・・・」
事の顛末を一部始終見ていたシンジの感想である。
上空では今の機体と、カプセルからの脱出時に見たピンクの機体2機が合流して飛び去ろうとしている。
が、移動を始めた瞬間、その内の一機が狙撃され、シンジ達の目の前に墜落した。
落ちてきた兵士は、バシュッとピンクのパワードスーツを脱ぎ捨てるが、もう立ち上がる余力もないようだ。
【うっ・・・マヤさん・・・御武運を・・・・】
それだけを口にすると、静かに息を引き取った。
「お、女?」
「・・・・・男と女が戦っているの・・・?」
シンジとレイは、目の前で起こった嵐のような出来事を未だ信じられずにいた。
「何を呆けている!今のうちに脱出だ!!」
「はっ・・・了解!!」
加持が隠れていた物陰から出てきてシンジを待つ。
瞬間、隙が出来た。
無防備になった加持の上空から伏兵が現れ、落下スピードを乗せたハンマーナックルが隊長機の頭部を直撃。
【逃すものか、マイクローンめ!!】
頭部を破壊されてしまいながらも、壁に背を預けながらガンポッドを打ち込む加持。
だが、装甲を貫けず、パワードスーツにダメージを与えるにとどまった。
このままでは爆発する。
そう思った伏兵は素早くスーツを脱ぎ捨て、加持に猛突進。そのまま右ストレートをコックピットへねじ込んだ。
「ぐはぁぁぁ!!!!」
巨人のパンチに操縦席を潰されて加持の体が強烈に圧迫され、パネルに使用されているガラスやスイッチが凶器となって突き刺さる。
「加持さ────────────ん!!!」
「来るな!シンジ君!あの娘を・・・アスカ様を助けに行くんだ!!」
ここでもMIYAは数に入っていないようだ。
「畜生・・・・脱皮なんてありかよ・・・」
ガンポッドを敵兵の土手っ腹に密着させて連射する。
勝ち誇っていた兵士の表情が一気に青ざめ、血ヘドを吐きつつ絶命した。
「・・・・・・・シンジ君・・・聞こえるか・・・・?」
「はい!加持隊長!!」 涙声で答えるシンジ。 まだ通信機は生きている。
「最後に・・・ぐっ・・・た・・頼みがある・・・・・・・・・・俺の・・・・」
「イヤだ!最後だなんて!そんな悲しいこと言わないで下さい!!ミサトさんが・・・」
「俺の・・・・スイカ畑を、よろしくな・・・・・」
そのままゆっくりと閉じられた瞳は、二度と開くことはなかった。
「うわぁぁぁぁぁ!!!加持さ────────────ん!!!!」
尊敬できる上官でもあり、いつか追いつき、追い越したいと思える兄でもあった加持の死を目の前にして、
シンジは泣き叫ぶことしかできなかった。
そして、目の前で殺されてゆく彼に何もしてやれない自分にやりどころのない怒りを感じ、涙した。
「あああぁぁぁ・・・・・加持さん・・・・加持さーん・・・・」
「・・・・・何、泣いてるの・・・・・?」
「ぐすっ・・・・加持さんが・・・・・ミサトさんのことを一言も言わなかったから・・・・可哀相で泣いてるんじゃないか・・・」
「可哀相で?可哀相だと思ったときも涙が出るのね」
「そうだよ、可哀相じゃないか!!自分よりもスイカの方が大切だったなんて知ったら・・・」
「ごめんなさい。私はこんな時、どんな顔したらいいのかわからない・・・」
「綾波・・・・・・・」
「笑えばいいのかしら?」( ̄ー ̄)
「・・・・・・アンタって人は─────────!!!」
「違うのね・・・・」
【ぃよし。長距離フォールドスタンバイ】(フォールド:要するにワープ航法のこと)
戦艦の司令室でフォールドのスタンバイが整っている頃、シンジはアスカ様に取り付けられている発信器を頼りに居場所を突き止めた。
あと二人もどうやってヴァルキリーに乗せるつもりなのかは知らないが、一人だけならどうにかなるだろう。
その場合取り残されるのは・・・・・・・まぁ、言うまでもないだろう。
アスカ様が入っているカプセルが格納されている部屋の壁を殴り壊し、こじ開けてゆく。
「アスカ!!!」
「シンジ・・・・・シンジが助けに来てくれた・・・・・」
なんとかヴァルキリーが通れるくらいに穴を開け終わると、突然辺りが眩い光に包まれ、強力な斥力によって弾き飛ばされた。
「シンジぃ────────────!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「・・・・これは、フォールド・・・?」
感動の再会を果たした矢先の出来事だった。
準備を終えた戦艦がフォールドを開始したのである。
自分達が弾き飛ばされているのに悲鳴の一つも上げずに状況分析を的確に行うレイは、船外へと飛び出していることに気付いていた。
船首を中心として次元の歪みが展開され、辺り一面を飲み込んでゆく。
この戦艦のように目的の座標を持たないヴァルキリーは、何処へ飛ばされるのか皆目見当も付かない。
ウィザードリィのように、気が付いたら石の中、ということもあり得るのだ(ホントか?)
目を閉じても眩しいくらいの光と共に歪みが消えると、土星近辺は嘘のような静寂さを取り戻した。
あン、あン、ああっあっあっイイ、いい、ああああイクイクイクぅ───────はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………
きちくん:あ、間違えちった(〃^^〃)
アスカ:不潔…………(-_-)
きちくん:せっかく再生したからからこのまま使うかな………
アスカ:ぎゃ───────やめて───────!!!(*_*)
きちくん:言われなくても止めますって。冗談ッスよ(^^; え〜っとエヴァのビデオっと………あ、これだ
アスカ:目が本気だったわよ………
ざーんーこーくーな天使のよ〜に〜 しょぉ〜〜〜ねーんよ神話にな〜れ〜 ♪
きちくん:(鑑賞中)
アスカ:しっかしアレねぇ……山積みになってる一番下から抜き出すとは思わなかったわ
きちくん:…………………………………………………
アスカ:……………………………………………………何とか言いなさいよ
きちくん:ああっ!!包帯巻いてハァハァ言ってるレイちゃんって萌えぇ(*^^*)
アスカ:ちょっと!なんで一話から見てるのよっ!!アタシが出てくる『アスカ、来日』から見るのが下僕の掟でしょっ!!
きちくん:なんでって…………マヤちょむ出てこないんだもん
アスカ:はぁ?
きちくん:今まで黙ってましたが、実はオイラ『乳臭い小娘』よりも『石鹸のかほりがするおねいさん』の方が好きなのです(爆)
アスカ:その割にはマヤの扱いが非道くなぁい?
きちくん:はっはっは(^^; まぁ、なるようになるでしょう(笑)
アスカ:で?その『乳臭い小娘』って誰の事かしらぁ?(にこにこ)
きちくん:あ〜、いや……その……誰もアスカ様のことだとは一言も………