愛・おぼれていますか

第3話「呼び出し」

by きちくんさま

「みゃあの穴」もとい「みゃあのお家」用改訂版

 WARNING!

 

    1.飯島真理さん及びマクロス関係者の方々ゴメンナサイ。
    2.ストーリーは「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の丸写しです。
    3.キャラが汚されるのは嫌だと言う方はご遠慮下さい。
    4.死人が出ます。
    5.【 】はゼントラーディー(巨人達)の言葉です。
    6.「アスカの穴」へ投稿した話を「みゃあのお家」用にしたものです。


「・・・今回は、国民的(?)スーパーアイドルアスカ様を助けたってことで、
広報部から特別に許すように言われてるのぉ。
ただし、今後命令違反を犯したらだだじゃ済まないからそのつもりでね♪」

長い長いレイ(お仕事モード)の説教。もうすぐ終わりそうだ。

「・・・ふぅ・・・」
思わず溜め息をもらすシンジ。

「何か不服でもあるのぉ?」

「いいえ!」

「以後気を付けてね♪いいわね?」
とても注意しているような口調ではない。

「・・・・・・・」

「い・い・わ・ね!」
返事をしないシンジに、さすがのレイも少しイラつきながら返事を催促する。

「はいぃ!!」
敬礼をするシンジ。壁に貼ってあるアスカ様ポスターも同じように敬礼している。
ここはフネル小隊の待機室。ポスターはもちろんシンジがまだ熱烈なファンの頃貼ったものである。

たまたま貼ってあったポスターと仕草が合っただけなのだが、レイは何を勘違いしたのか
少しあきれたようにして部屋から出ていった。

「はぁ、あれでも注意してるつもりなのかな・・・」
 

やっとレイが出ていって、入れ替わりにフネル小隊の面々がぞろぞろと入ってきた。
「やったな、シンジ君!」
「この色男!儲けさせてもらったよ!」
「上手いことやりよったな〜!」
「ひどいよシンジ君。僕というものがありながら・・・」

「で?どやった?我らがアイドル、アスカ様のお味は?」

「シンジにそんな度胸があったとはねぇ〜」
かなり意外そうに感想を述べるケンスケ。

「シンジ君にそんな趣味があったとはねぇ〜」
自分の価値観でシンジを評価しているカヲル。もちろん誰もかまってない。

「詳しく教えんかい!」
シンジの首に腕を絡めて詰め寄るトウジ。

「詳しくも何も、僕は何もしてないよ!」

「またまた。とぼけよってこのぉ〜!」

「そう言うトウジはどうなんだよ?あのオペレーター委員長とは・・・」

「わっ・・・わいのことはええんや。今みんなが聞きたいのはシンジのことや!」

「そうだぞ、シンジ君。隊長として本当のことをしゃべるように命令する。」
単に興味本位のくせに立場を利用して問いただす加持。顔は笑っているが、目は笑ってない。

「本当に何もなかったんですよぉ」

「じゃ、三日間も二人っきりでいて何もしなかったって言うのか?」
ケンスケが嘘付けこの野郎とでも言わんばかりに聞く。

「うん。してない。」

「なんだぁ?お前それでも男か?」

「やだなぁ、加持さんと一緒にしないで下さいよ。」

「「「はあ・・・」」」
一人を除いて全員、思いっきりあきれている。
除かれた一人は思いっきり喜んでいたが。

「みんな、アスカの本当の姿を知らないからそんなことが言えるんだ・・・」

「おお!すでに呼び捨て!」

「いや〜んな感じぃ!」

「・・・そんなんじゃないよ・・・」
 
 

***   ***   ***   ***   ***   ***

 

「・・・・碇少尉とアスカ様は出ようと思えばいつでも出られた。なのに出なかった。
これが最大の疑問点なんですよ。この場合・・・」

アスカ様は自分の部屋でテレビの芸能スキャンダル報道番組を見ていた。

「ふん!何も知らないくせに好き勝手なこと言ってんじゃないわよ!」

いつかコロス、と思いながらテレビを叩き壊す。今日一日で8台目である。
ストックはあと2台あるが、これも明日まで持つかどうか。

ふて寝をするためにベッドに飛び乗る。

「あ〜あ。もう少しで落とせたのになぁ。」

瞼を閉じても初恋の相手の顔が見える。

「くすん・・・シンジぃ・・・・・逢いたいよぅ・・・・・」

本人も気付かないうちに枕を濡らしていた。

「あぁ、シンジぃ・・・ダメよそんな・・・ああっ・・・んっんっ・・・ふうっ・・・はぁん・・・!」
濡れているのは枕だけではないようだ。
 
 

***   ***   ***   ***   ***   ***

 

ざわついた酒場。
その中の一つのテーブルに加持とミサト、そして無理矢理連れてこられたレイがいる。

「加持隊長!ここでしたか。明日のパトロール編成表をお持ちしました。」

「よお、シンジ君。ご苦労。ま、一杯飲んでいったらどうだ?」

「いえ・・・」

「いいから座れよ。」

「でも・・・」
ちらりとレイに目をやるシンジと、視線に気付き立ち上がるレイ。

「・・・私、帰ります。お邪魔でしょうから。」

「ほらほら、シンちゃん。女の子に気を使わせないの♪」

「はぁ、分かりました。」
渋々、レイの隣りに腰掛ける。

「ほらレイ。隣りにぅ若い男の子来たんだから、も少し笑ったらどうなの?」

「・・・いい。」

「レイ。いくら士官学校を首席で卒業したといっても、君は女なんだ。任務を離れたらもう少し
明るく振る舞えよ。ま、任務中はふざけてると思うほど明るすぎるんだがね。」

「・・・そう。でも、今更性格なんか変えられないわ。」

「ははは、こりゃ参ったな。 おい、シンジ君。」

「は?はい!」
突然話を振られて驚いてしまった。

「いいかぁ、男ってやつぁ時には強引さが必要なんだ。女の気持ちなんか考えてグダグダするなよ。
本当に好きならば力ずくでもモノにしちまう位の積極性が大事なんだ。」

(強引に力ずくでモノにされそうなんですけど・・・)
 言えなかった。

「ちょっと、加持ぃ。アンタ酔ってるでしょう。」
そういうミサトも缶ビールでピラミッドを造っている。

「そぉだ。これから男と女のすばらしさを教えてやる! よ〜く見とけよ」

そう言って突然、加持はミサトの唇を奪った。

「やっ・・・ちょっとぉ、二人が呆れてるじゃない・・・」

「かまうもんか・・・可愛いよ、葛城・・・」

「んっ・・・ちょっと、ダメだってば・・・(はぁと)」

二人はそう言うやりとりの後、加持がソファの上でテーブルの影へと押し倒したが、
なぜかミサトの両足だけは見える。

「あぁっ・・・加持っ!加持ぃっ!」

その直後、シンジ達が座っているところにも振動が伝わってきた。
酒の勢いも手伝って、腰の勢いも絶好調のようだ。(爆)

「お客様、店内でそのような行為は・・・」
さすがにバーテンさんが止めにはいる。

「仕方ないなぁ・・・」
そう言って加持は起きあがって抜いた。(何を?)
「ああん、加持ぃ、止めちゃうの?」

「・・・あのぅ、碇様にお電話が入っております。」

「え?僕に?」

「葛城に俺が入ってたんだけど。」
 誰も聞いてねーよ

「・・・ご家族の方からです。」
バーテンは呆れて、受話器を置いて仕事に戻った。

「家族?・・・はい、碇です。え?ア・・・いや、分かった。すぐに行くよ。」

「はぁっ、はぁっ、シンちゃん、どしたの?」

「(なに息切らしてるんだよ)ちょっと、家族の者が急用ですので・・・失礼します!」
シンジは敬礼をしてから逃げるように去っていった。

「ん?家族だぁ?確か・・・」
加持がシンジの家系について話し出したため、レイはその場から逃げ出すタイミングを逃していた。
(はぁ・・・加持、早く続きシテくれないかしら・・・?)
 
 

***   ***   ***   ***   ***   ***

 

「確か、この公園で待ってるって言ってたな・・・」
本人が言うには、バレるとあとあと面倒なので変装をしているらしい。

芸能人の変装とは帽子と眼鏡を着けることを指すと思っているシンジはそれらしい人を捜してみたが、
それっぽい人は見あたらなかった。が、一人だけ怪しくてとても近寄れない人がいた。
その人は真っ暗闇の中、街灯の当たらない場所で安全ヘルメット、サングラス、マスクをして
クリーム色のワンピースの上に真っ赤などてらを羽織るという出で立ちでしゃがみ込み、
人差し指で地面にのの字を書いていた。

(近づかないようにしよう。仲間だと思われる)

シンジは公園中駆け回り、イキナリ自分を呼びつけたワガママ女を捜したが、
明るいところに人はいないし、草むらに隠れていると思ったらノゾキと間違われるしで
散々な目に遭い、もう諦めて帰ろうとしたところ、今までにない程の強い悪寒を感じた。
辺りを見回すと、さっきの怪しい人が木の陰から自分を凝視している。(注:サングラス装備)

(何なんだよ・・・すっげー怖い・・・)

とりあえず、何も見なかったことにして公園の出口へと向かって歩いていく。
ここで走って逃げると相手はどのような行動に出るか分からない。
そう思ったシンジは普通を装って歩いてゆく。気が付くと、いつの間にか背後から気配が消えていた。

(そこの角を曲がれば出口が見える!脱出成功だ!)

思わず歩幅が広くなる。
出口が見えたその瞬間、彼は『回れ右』して走ろうかと思った。
ナゼか、さっきのアヤしい人が出口直前のベンチに座っている!

(もしかして、待ち伏せされた・・・? 僕が何したって言うんだよ!)

その人は、うつむいてこちらを見ようとしない。あれほど隠れながら見つめていたくせに。
(逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃおうか、いや、しかし・・・)
シンジは今後の身の安全をどう守るかを必死で考えていたその時!

「ちょっと!アタシは怪しい者なんかじゃないってばっ!放してよっ!」
  職務質問されていた。

「・・・? この声は・・・ひょっとしてアスカ!?」
  やっと気付いたか。

「本当だってば!アタシは人を待ってるだけよ!」

「あ・・・あのぅ・・・その人は僕と待ち合わせしてたんです。ごめんね、遅くなって。」

「あ、怪しい〜!ね?古○さん!・・・はっ!いないっ!ちょっと待って下さいよ〜○畑さ〜ん!!」
 ・・・警官は去っていった。
だばだばだばという効果音がピッタリだ。

「シンジ!遅〜い!」

「ごめん、あんまり変装が上手だったからアスカかどうかわからなくて・・・」

「そう?ま、確かに頑張って変装したからね。わかりにくかったかな。
ずっとここにいたのに気付いてくれないんだモン。」

(嘘付き・・・)あのさ、変装頑張りすぎだから、少しはずした方がいいよ。」

「うーん。まぁ、シンジがそう言うんなら・・・」
そう言ってサングラスを取った。
素直に従うアスカ様はすっかり恋する乙女である。

「あの・・・ヘルメットとマスクとどてらも。」

「えー?これも取っちゃうの?」
文句を言いながらもマスクとヘルメットをはずすと・・・
ハゲヅラとモジャモジャの髭が出てきた。(注:髪の毛はカツラの中)

「ア・・・アスカ、それ・・・」

「あ、これ?加トチャンから借りたの。いいでしょ。」

「えと・・・そうだね・・・さすが芸能人・・・」

「あとで『ヒゲダンス』と『ちょっとだけよ』やってあげるね♪」

「いや・・・それはいいから、早く取りなよ・・・」

「これはイヤ。」

「じゃ、僕帰るね・・・」
いくらファッションセンスが乏しいシンジでも、こんなのは連れて歩きたくなかった。

「分かった!分かったから!帰っちゃ嫌ぁぁ!!」
 
 

結局、伊達眼鏡と大きめの三つ編みをしていくことになった。
ワンピースはそのまま。

「ねぇ、ところで、どうして僕の居場所分かったの?」

「え゛・・・それは、その・・・そう!女のカンって奴よ!」

「ふうん・・・」

さて、問題です。彼女はどうやって彼の居場所を突き止めたのでしょうか?
1.尾行(ストーキング)
2.情報屋(下僕共)
3.発信器(兼盗聴器)
4.全部

「さあっ!今夜はパァーッといくわよ!」
「・・・はあ・・・」

こうして、無理矢理のデートが始まった。
 

つづく


作者と黒アスカ様(笑)の

あとがきという名の言い訳のような謝罪のつもり

きちくん:はろー。「みゃあのお家」の汚し人でございます。
アスカ:あ………アタシって、ただの怪しい人………?しかも凄くわざとらしいし。
きちくん:わざとらしいのはオイラの技術が無いからです。(^^;
    ばっと、怪しいのはそのままのアスカ様だと思いますが。
アスカ:Fack You!凸(-_-メ)
きちくん:赤でそれを出されると、とても怖いんですけど………許して下さいよぉ。
    ねくすとはシンジ君とデートなんですから。シンジ君は嫌がってますけど。
アスカ:どうして嫌がるのよ!シンジぃ〜〜!Come Back〜〜!
きちくん:だって、アスカ様はシンジ君のことが嫌いなんでしょ?
    だったらもう、えぶりしんぐおっけぇじゃないですか!
アスカ:おっけぇな訳ないでしょっ!
きちくん:ほわぁい?
アスカ:それは………これからもずっと一緒に性………生活していくのに………
    シンジに嫌われたら………アタシ………うううっ
きちくん:お〜う。ねばぁ、うぃず、らいふぢゃなくてせっく………
アスカ:変な英語使わないでよね!このエセガイジン!
きちくん:アンタにだけは言われたくないッス………
レイ:私は碇君に怒ったりしないわ。
きちくん:スイマセン。話の都合上仕方なくそうなりました。
    そうですよね、レイさんは男を立てる性格ですもんね。
レイ:………………ぽっ 碇君もそう言ってくれてる………
アスカ:アタシだってシンジを立てるわよ!
きちくん:シンジ君の………何を?
アスカ:そうそう、ナニをこう………って、何言わせんのよッ!
きちくん:勝手に口走ったくせに………勃てるの間違いか………(ぼそっ)
    ごすっっっ
アスカ:ふ………ふん!
きちくん:ま………まともなデートになんかするも………ん………か………がくっ

 


みゃあの後書きらしきもの

 

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愛・おぼれて〜3