GUESS WHAT!? 7
暴走、ファンクラブ!!
3 教室の騒乱
さて、所変って教室。
レイカ達が出て行って、5分も経たないと言うのにすでに苛ついている御人がいら
っしゃったりする。
リクと加奈子。
つまり、二人ともすでにブチ切れ寸前だったりした。
「遅い・・・」
リクは、机の一つの上に座り込みながら、先ほどからなにやらブツブツとつぶやい
ている。
どうやらレイカ禁断症状の様である。
あんまり長時間、レイカと離れていると発生する病気で、リクちゃんしか今だかか
っていない。ちなみに、現在の様に予期せぬときに、我慢の限界以上に離れていたり
しても発病する。
・・・嫉妬魔神め。
ゴスゥ!!
はうぅ!!(T-T)
リクの投げた手槍(どこに持っていたぁぁぁぁ!?)が、異次元をまたもや貫通。
危うく猫の頭にぶっ刺さる所でした。あうあうあうあう、どうしてこう、佐伯兄弟
は次元を超越するのだろうか?
ともあれ、リク、だいぶきていた。もう切れかかっている。
切れかかっているのは、加奈子も同じだった。こちらは、オロオロと教室の中を高
速で百周くらいしたかと思うと、今度はお供をしていった山南にどういう罰を与えよ
うかと、ほくそ笑んだりしている。
ともあれ、二人とも、レイカが心配で心配でならないらしい。
多分、この状態がもう一分も続けば、リクはぶち切れ学校を破壊し、加奈子は妄想
に入り込みすぎ、一種のATフィールドを発生させることだろう。
地球、大ピンチ。
しかし、神は地球を見捨てなかった。
山南は見捨てたが。
『ガラリ』
突然、前触れもなしに開けられる戸。
その音に、コンマ一秒もおかずに、リクと加奈子は、音のした方へと振り向いた。
と同時にこけている。
『ドガシャァン!!!!』
リクは机に突っ込み、せっかくきちんと整頓した列を崩してしまう。加奈子は加奈
子で、ロッカー一列に突っ込み、アルミで出来ているはずのそれを、モスラの形に歪
めてしまっている。
で余談。リクが崩すまできちんと整頓されていた机であるが、ここまで整頓したの
はリクである。今から一ヵ月と三日と二十分前にレイカが『リクちゃんって、机並べ
るの上手だねぇ(はぁと)』と言ったために、自分が清掃係のときには他の誰にもま
かせず、一人でピシリと並べるようになったのである。・・・ケイ並の思考回路を持
ち合わせているらしい。やはり兄弟。
ともかく、話しはずれたが、その机もバラバラにされてしまった。そう、列を崩す
にあきたらず、リクは自分が突っ込んだ机をバラバラに破壊してしまったのである。
ちなみに、机の持ち主は山南である。
「だ、誰ぇ!?」
リクより早く復活した加奈子が、そう叫ぶ。
その彼女のさし示す先に立つ人物。
見るから〜に、怪しい男だった。
身長はゴジラ並にばかでかく、しかもマッチョ。はっきしいって、恐い。
しかし、さらに恐いのが、男の格好である。
つまり『せーらー服』なる物を着ていたのだ。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
頭を抱えて悲鳴を上げたのは加奈子。どうやら、こういう醜い物が苦手らしい。レ
イカを愛玩して、リクで遊び、山南を虐待・・・もとい調教・・・じゃなかった、山
南と幼馴染みなだけはある。『美しい』ものでないと駄目なようだ。
リクは、加奈子より神経が太いのか、目の前の、文字どおり惨状のような風景にも
耐えていた。
「ふ・・・ふふふふふふふふふ」
男・・・面倒だから正体バラしてしまえ、副会長はぁ・・・
「こら、私の正体をバラすなぁ!!!」
えー、いいじゃん。
「よくない!」
・・・なぜ?
「若に申し訳がないだろう。第一、ここまで完璧に『三浦レイカ』に変装しておきな
がら、何故わかるぅ!!!」
・・・ひぃ(T-T)
だが、副会長の言葉に絶句したのは猫だけではなかった。
加奈子も絶句している・・・と言うか、悪阻よろしく、ベランダに駆け出て、そこ
で吐いている。(どうやら限界だったらしい)
が、さすがは我らがリクちゃん、ここは男らしく・・・男らしく・・・そのぉ・
・・
弟にやるがごとく、副隊長・・・じゃなかった、副会長をどつき倒していた。
『どばきぃぃぃぃ!!』(当社比6倍)
宇瀬学園を中心に、半径1Kメートルに響き渡った音!
されど、町内の方々は誰もこの音に反応しなかったと言う。
後に、科学調査隊のMが不審な音波調査に町内で聞き込みを行った所によると、
『あらぁ、宇瀬学園の方がまた、何かやってらしたんでしょう?』
と答えられてしまったそうだ。
ともあれ、それだけの音が上がった。
が、恐るべし副会長!
リクがどついたと言うのに、キョトンとしている。
それに、また加奈子がベランダに走り出る。
「ふ・・・そんな攻撃がこの私にきくと・・・ぐはぁ!」
リク、副会長の文句が終わらない内にまた殴っている。
が、やっぱり倒れない副会長。やはり、『あの』沢田の腹心だけあって、人間やめ
ているようだ(__;
「く・・・ケイでさえ、この10倍で倒れるのに!」
「へ?」
リクの発言に、思わず凍りつく副会長。
リクは・・・嫌なことにニッコリと笑っていた。
「いやぁ、副会長って頑丈にできてるんだな。ちゃんと学生服の方を着てれば、加奈
子のいいオモチャになれるよ(^^)」
「え・・・あのぉ、リク様?」
ニコニコ顔のリクの表情に、殺気を感じとった副会長。
ズザザザザザザザザザザザザザザザザザ(中略)ザザザザザザザザザザザザザザザ
ザザ・・・・と後ろ向きに下がっていこうとする。
が、リクも甘くはない。
しっかりと、副会長の襟首掴んで、逃がさない。
はっきり言って、リク、目がいっちゃっている(__;
「なぁ、どうしてこんな格好してるのかなぁ(^^)ニコニコ」
「はうぅ、そ、そ、そ、そ、それはぁ!!!!!」
すっかり怯え切ったメカゴジラとなった副会長。
わたわたわたと、わけの判らない踊り(一部ドラエモン音頭に見えないこともな
い)を踊ったかと思うと、慌てて、胸のポケットから一通の封筒を取り出した。
「じ、じじじじじじ、実はこれを、お渡しすべく惨状・・・じゃなかった、参上した
まででぇ!!!」
「・・・どれどれ」
リク、ガサガサと受け取った封筒を開けて見る。
中味は・・・
『馬鹿が見るぅ』
と書かれていた。
プチ・・・
『どがぁ!!!!』
リクちゃんの拳が、横にあった教室の壁にぶち当たる!
同時に、安物のセットよろしく、廊下の方へと倒れ込んでいく!(おかげで、覗き
見をしていた会計と書記の二人がつぶれたそうだ)
リクの行動をみて、ビビリまくっている副会長!
「はうぅ!」
「・・・冗談はよそうな?(==)」
「は、は、は、は、は、はいいぃぃぃぃぃぃひぃぃぃぃぃぃ」
副会長、半泣き。
しかし、頼むからセーラー服姿で、なおかつ、ハンカチの裾をかんで泣くのは止め
てくれ。
副会長、今度はスカートのポケットから、封筒を出す。
「た、た、た、たた、たたたたた、多分、こちらが本物だったと思いますぅ」
「ふぅん(==)」
目が完全にイッちゃってるリク。
乱暴に封筒を開ける。
中味は・・・
『加奈ちゃんへ
あのねぇ、昨日ねぇ、リクちゃんとねぇ、お買い物にねぇ、いったんだよぉ。
それでねぇ、それでねぇ、アイス屋さんに行ってねぇ、チョコミント買ってもらっ
たのぉ。
それからぁ、それからぁ、ゲートボール場に行ってぇ、おばあさんとおじいさんが
玉打つのをぉ見てたのぉ。
あのねぇ、買い物でねぇ、レイカはねぇ、お姉ちゃんに頼まれてたぁ、ワサビと
ぉ、水虫の薬とぉ、笑い茸とぉ、ドラエモンの耳とぉ、空中電気ナマズのお髭を買っ
たんだよぉ。
リクちゃんが、なんか泣いてたけど、どうしてぇ?
それでねぇ、リクちゃんはぁ、晩ご飯に使うって言う、お肉とお野菜とぉ、後は
ぁ、安売りしてたぁ・・・えぇとなんだったけ、なんか、猫みたいなの買ってたぁ。
うーんと、うーんとねぇ、あ、そうそう。なんか、Mで始まる名前ぇ。最後がぁ、
Aなのぉ。かぁいくなったらぁ、レイカにくれるんだってぇ。
それからぁ、帰りにねぇ、犬が吠えてたんだけどぉ、リクちゃんがおっぱらってく
れたんだよぉ。犬ねぇ、3メートルくらいあって、後でお姉ちゃんに話したらぁ、
『あぁ、慎太郎ったら、あんなとこまで行ってたのねぇ』とか言ってぇ、なんか注射
機もって、いっちゃったのぉ。
後でシン君がぁ、泣いてたけど、どうしてかなぁ?
忍さんは、ニコニコしてたのにねぇ。トオル君もだよぉ』
と、レイカと加奈子の交換日記のコピーらしいものが入っていた。
それを、大事に畳んで、接収してしまうリク。(__;
で、改めて副会長に詰めよる。
リクに迫られた副会長は、思わず赤くなってしまったが、その副会長の頭上の天井
が突然ズレたかと思うと、そこから、でっかい金だらいが落ちてきた。
『ゴワァァァァァン!!!』
さすがのこれには、リクものけ反った!
天井では、A組の学級委員長がニタリと笑っていたりする。
「な、何をするか、A組学級委員長!!」
「・・・名前で呼んでくださらぬか、副会長殿(ーー;」
「知らん!」
金だらいを頭にのめりこませ、キッパリ答える副会長。
天井では、学級委員長が、男泣きに泣いていた。
「うぅぅぅぅ、これまで、共に若のために修行にはげみ、若のためにがんばってきた
仲なのにぃ(T-T)」
「私は、ホ◯の盟友など持った覚えはないわぁ!!!」
絶叫する副会長。
その肩を、リクがチョンチョンとつつく。
「おい、副会長、あいつ沢田に・・・?(^^;」
「うむ・・・そうらしい。されど、忍びは忍ぶものと言い、ああやって、回りに愚痴
を言うのですよ」
「ふーん・・・」
何やら深く頷いて、天井を見上げるリク。何となく、気分爽快と言った感じだ。
「そうかぁ、沢田も・・・」
一瞬、奇妙な連帯感を沢田に感じてしまうリク。
だが、レイカの事を思い出し、すぐに過保護モードに戻った。
「で、これが渡したかったモノか?」
リク、そう言って、生徒手帳の間に挟んだレイカの交換日記のコピーを示す。
が、それに副会長、真っ青。
「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁ、それは書記と物々交換するために入手しておいた、コ
ピーだぁ!!!!」
「・・・ふーん(==;」
リク、副会長の背後に、いつの間にか加奈子が立っているのを見つけて、冷や汗を
流している。
副会長も、リクの視線に気がつき、ギギギギギギーっと首を回した。
「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉ、柏木ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
「アンタ、アタシのページも見たわね?(==)」
加奈子も、リクと同じく目がいっちゃってる。
「どうなの、答えなさい!」
そう言って、
『ビシィ!!!』
と手に持っていた乗馬鞭で、近くに隠れていた秘書を打つ加奈子!(秘書は必殺・隠
れ蓑の術を使っていたそうな。だが、その分、人型に盛り上がっているのでバレバレ
である)
『きゃうん(*^^*)』
何故か喜んでいる秘書。放っておこう。
加奈子がマジなのを見て、副会長、また後ずさる。
が、背中が加奈子が半壊したロッカーに当たってしまう。
「ちょっと、どうなのよ、副会長!!」
「はいぃぃぃぃ!?」
「アタシのページも見たかって、聞いているのよ(==)」
「みみみみみみみみ、みみ、み、み、み、み、見ていませぇん!!!」
「(==)←疑いのまなざし」
「本当ですぅぅぅぅぅぅ。あのコピーは、柏木のスクール水着写真と交換で、三浦慎
太郎から手に入れましたぁ!!!」」
泣きながら、そう訴える副会長。
加奈子に見事にぶったたかれている。
「よりにもよって、慎太郎ですってぇ!!!!!!」
ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ(中略)ビシビシビ
シビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ・・・エンドレス。
副会長が、叩かれまくっているのを、指を加えて見ている秘書。放って置こう。
ともあれ、副会長は、怒りまくった加奈子に折檻されまくり、ボロボロとなった。
「あうぅぅぅぅ(T-T)」
床につっぷしている副会長。訴えるような瞳でリクを見上げる。
「お願いです、あのコピー返してください(T-T)」
「やだ」
リク即答。
あそこまで惚気た日記を、この嫉妬魔神が人手に渡すはずがない。
それどころか、慎太郎からどうにかして、もうちょっと良いものが手に入らないか
なぁなどと、妄想したりもしている。
・・・こほん。
ともあれ、リク、否定。
「嫌だね」
「お願いですぅ。それがないと、書記と物々交換が出来ないのです!」
「・・・何と交換するんだ?」
「ズバリ、ド◯ミちゃんの特大ぬいぐるみです!」
熱血した表情で、力強く答える副会長。
その答えに、卒倒しそうになるリク。
「・・・一つ、聞いてもいいか?」
「なんでしょう?」
「お前、姉とか妹とかっている?」
「兄ならおりますが、現在南アメリカのジャングルを彷徨っているものと・・・」
「死ね!」
余りのおぞましさに、とうとう切れてしまったリク。
・・・ちょっと恐ろしすぎるので、描写は避ける。
ともあれ、副会長を見事倒したリク!
その副会長の、ズレた頭髪・・・ズラかい(__;
と・・・ともかく、ズラの下から覗いている封筒を発見する。
「これは?」
封筒を開け、中味を見て見るリク。
横から、加奈子も中味を覗いている(自分の日記ではないかと、ちょっと、怯えて
いたらしい。・・・そりゃ、レイカに『ピンク色に怪しい』ことを刷り込み教育して
いる事がバレたら、リクのお目玉を食らうだろうね。うん・・・)
さて、中味は、ピンクの封筒に、究極の丸文字で書かれているといったものだっ
た。
字を見て、リクと加奈子は顔を見合わせた。
「これ、沢田の字だよなぁ?」
「アイツの他に、こんな字を書くやついないわよ」
そう言って、ピンッと、手紙を指先ではじく加奈子。
『愛しの佐伯リクへ(はぁと)
本日はお日柄もよく、お集りいただいた・・・(何やら結婚の祝辞と間違えている
らしい内容が延々と続いている)
以上で判る通り、三浦レイカの身はこちらで預かっている。
レイカを無事に返してほしかったら、即刻彼女と別れること。
さもなければ、レイカにワンちゃんの着ぐるみを着せ、赤いリボンをつけ、ダンボ
ールに入れ、「拾って下さい」と書いたプラカードを持たせ、写真に取り、誰にも見
せないぞ!』
・・・おい、沢田(__;
ともあれ、これに過剰反応したのはリクだった。
真っ赤になって、妄想しちゃっている。
・・・おい、リクちゃん(__;
ともあれ、この場合冷静だったのは、加奈子の方だった。
「なぁにが、ワンちゃんの着ぐるみよ。レイカには、尻尾のでっかい、リスの着ぐる
みの方が似合うに決まってるでしょ!!」
・・・駄目だ、こっちも冷静過ぎて、まともな判断・・・いや、加奈子にしてはま
ともなのだが、一般的な判断が出来ていない。
「リ・・・リス?」
リスでもずいぶんと可愛いだろうなぁ、などと、またも妄想して、一人赤くなって
いるリク。
そんなリクに、加奈子はご機嫌で、
「猫もいいかもねぇ。もちろん、作者みたいのじゃなくて、ミケとかの、かっわいい
のがいいわぁ。他に動物なら、ピ◯チュウの着ぐるみでもいいかもぉ。きゃー、きっ
と可愛いかわぁ」
「・・・希望としては、去年使った、赤ずきんの衣装を着てもらいたいんだけどな、
俺(ぼそ)」
「あ、それもいいわねぇ(^^)」
「あれはどうだ、加奈子!?」
「あれって言うとぉ・・・あぁ、メイドね!」
・・・濃いぞ、お前達。
「えー、濃くなんかないわよぉ。去年の文化祭のとき、リクちゃんのクラス、喫茶店
やって、リクちゃんがメイドの格好で、ウェイトレスやったのよ!!」
そう言う加奈子は、『女王様の特別講義』なるものをクラスに対し無理に開かせ、
大盛況を得たそうだ。(山南はボロボロになったらしいが)
ちなみに、宇瀬恒例の、『催しもので何が一番楽しかった??』投票で、リクのク
ラスと加奈子のクラスは同時優勝したらしい。
・・・余談である。
ともあれ、二人とも、手紙の重要な内容に気がつかないまま、『レイカに何を着せ
たら可愛いか』談義に花を咲かせていた。
二人が、『レイカが沢田に誘拐された』と言う事実に気がつくのは、一時間も後
に、復活した副会長に指摘されてからである。
@ おまけ(^^)
ネコ『ふみぃ、予定の半分も終わらなかった(爆)』
ケイ『どーゆー意味だ?』
ネコ『いやぁ、本来なら、この半分でリクちゃん達の騒動は終わって、次ぎにケイの
出番のあるシーンをつけようとしたんですが・・・って、ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!』
ばきぃ!!!
ネコ、ケイに例のごとく、殴られてしまった(__;
合掌。
ケイ『てめぇ、俺のシーンがありながら、書かないとはどう言うことだぁ!!』
ネコ『だ、だ、だ、だ、だ、だだだだ、だってぇ、リクちゃん達が予定より、長く出
ばるんだもぉん(T-T)』
ネコ、まるで先ほどの副会長である(爆)
ケイ『問答無用ぉ!!!!!!』
ネコ『うにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!(T-T)』
ネコの絶叫が響き渡る。
哀れネコ、前回お約束がなかったぶん、なんか・・・
念入りにイヂメられているようである(__;;
ネコ『たぁすぅけぇてぇぇぇぇぇぇぇ(T-T)』
異次元空間に、ネコの悲鳴が響き渡る。
あ〜ぁ(^^;
さて所は変って楽屋裏。
リクと加奈子の二人が、衣装棚の前で、わきあいあいと語りあっていた。
加奈『ねぇねぇ、これなんか、レイカに似合うんじゃない?』
リク『いや、こっちのピンクハウスの方が・・・個人的には(*^^*)』
加奈『そーかしらぁ。レイカには、やっぱり、こんな「ボンテージ」なんか、意外と
はまるかもよぉ?」
リク『・・・それはお前の趣味だろ(ーー;;』
加奈『ほ・・・・おーほほほほほほほ』
笑ってごまかす加奈子。
加奈『ともあれ、レイカのここでの出番が来るまえに、かぁいいの選んでおきましょ
うねぇ、リクちゃん』
リク『もちろん!』
何やら燃えているリクと加奈子。
レイカが誘拐されちゃったと言うこと、判っているのだろうか、本当に(ーー;