【神のいない大地・番外編】

5−国家について−

作・三月さま


 現在、地図で表わされる限りの四大陸のそれぞれに、一つずつ大国が存在してい

る。四つの大陸以外の領域については、その近辺の島々などを除いては、まったくの

未知であり不明でもある。原因としては、東西南北、一定の区域を抜けてしまえば、

魔物の巣窟であり、一般の人間では足を踏み入れることも叶わないため。安全区域と

して見られている場所以外の一切の情報は何も得られていない。

 

ゴールドバーン

 聖都を要する、聖王アルディスの収める国家。世界地図の上では、中央右に表わさ

れることが多い大陸全土を支配している。四国家の中で、最大級の領地を誇る。世界

の安定を担っている聖王の治める国家として、もっとも繁栄している国である。聖王

が在るためか、もっとも気候が安定している。

 

シルバリア

 地図の上では左上に在する大陸にある最大国家。正式名はシルバリア皇国。大陸は

北から中央までに山脈が走り、大陸が二つに分かたれているような地形。シルバリア

皇国はその西部全土を支配。西北部は気候的にはあまり恵まれていないが、山脈西部

で鉱山が盛んなため、それを元に発展。南部は落ち着いた気候を元に農業が盛ん。王

都は皇国中央に位置する都市シルディア。王家は、聖王アルディスの生家であるシル

バリア皇家。

 

マーゼル

 地図の上で、シルバリアの東、右上に位置する大陸の最大国家。正式名はマーゼル

大公国。大陸の北部に位置しており、マーゼル大公家が収めている。北部は冬は厳し

いものの、冬以外の季節が温暖なため農業も可能。同大陸の南部には大武聖ルドラの

生家である、レディアス公爵家が収める公国もある。

 

ブルージェイ

 地図の上でシルバリアの南に位置する大陸の最大国家である共和国。支配階級は置

かれず、市民の代表が政治を行っている。商業国家でもあり、その友好国家は大陸内

だけに収まらず、他大陸にも及んでいる。大陸自体がゴールドバーンと近いため、聖

都の影響が最も強い。同大陸内に、神聖国家を自称するキャル・オーラもある。

 

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