アスカ、考えて

〜そにょ弐〜

作 おち・まおさま

 


 

「ふっっ‥‥‥さすがに昨日の夜は疲れたわね」

 

結局、アスカの妄想は一晩中続いた。

 

純愛ラブラブ小説も、アスカの妄想の前には18禁小説へと変わっていく。

 

もちろん、相手はシンジ。

 

 

シンジと過ごす幸せな時間。そして心地よい快感。

 

すべて想像の上での出来事だが‥‥。

 

 

「ふあぁぁ‥‥」

 

 

今は英語の授業中。

 

何十回目かのアクビの後、とうとう眠りについてしまう。

 

 

「ねぇ、碇君」

 

その10分くらい後。ヒカリがシンジに話かける。

 

 

「そろそろ、アスカ起こした方がいいんじゃない?」

 

「‥‥そうだね」

 

シンジの視線の先には、青筋を浮かべた英語の教師、31歳独身。

 

堂々と熟睡するアスカを見て、プルプル震えている。

 

「おーい、旦那、起こしてやれや」

 

トウジが冷やかす。どっとわく教室。

 

「そうよ!いつも通り、優しくね」

 

他の女の子もからかう。

 

わいわい、がやがや。

 

そんな中、一人夢見る少女が寝言を言った。

 

しかも、結構でっかい声で。

 

 

「シンジィ‥‥‥もっと優しくぅ☆壊れちゃうよぅ☆☆」

 

 

シーーン。

 

数瞬の沈黙。そして爆発する教室。

 

「くぉのぉぉぉ!シンジィ!おのれというヤツはぁぁぁ!!」

 

「なんて羨ましいことを!」

 

「あぁ!アスカ様がぁぁあ!ぅそだぁぁああ!」

 

とは男子生徒の最初の怒声3つ。

 

「きゃーー、碇君のエッチィ!」

 

「あんな可愛い顔して‥‥いやーん」

 

「あーん、先越されたぁ!」

 

とは女子生徒の最初の黄色い声3つ。

 

シンジは死んだ。顔を真っ白にして机につっぷした。

 

アスカはニタニタしながら眠っている。

 

夢の中で、シンジと仲良くやっているのだろう。

 

シンジの教室は、アスカが起きるまで静まることがなかったとさ。

 


 

みゃあ偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの。

 

アスカ様「なっ…なんなのよ、これはぁぁぁーーーーっっ!!

みゃあ「ぶぁーーーーはっはっは!アスカ様へっぽこすぎ!!」

アスカ様「う、うるさいわねっ!だからこれはあたしじゃないのよっ!」

みゃあ「やーい、へっぽこ、へっぽこ〜」

 

ごめすっ!

 

アスカ様「……黙れって言ってんのよ」

みゃあ「はうぅ…。大体アスカ様がいけないんですよ」

アスカ様「は?なんでよ?」

みゃあ「アスカ様がいっつもシンジくんのことばっかり考えてるから、こういうことになるんですよ」

アスカ様「な……(かぁ〜〜!)あ、あたしがいつ、シンジのことばっかり考えてるってのよ!」

みゃあ「だから、今更隠しても遅いですって(^^ゞ。ところで…何が『壊れちゃう』んですか?(笑)やっぱり、おま……」

 

ずごめしっ!!

 

アスカ様「……闇に滅せよ」

みゃあ「あう(;_;)」

アスカ考えて2