『アスカ、考えて』
そにょ5
作・おち・まおさま
「災難だったね」
「ちょっと転んだだけよ」
(本当かな?)
シンジは思ったが、口には出せなかった。
アスカはシンジより1本遅い電車でやって来て、合流したのだった。
「いつもの駅で、待ってなさい!!」
そうやって、携帯に電話が入ったのだった。
「ところで夕飯の買い物行くけど、アスカはどうする?」
「もちろん、ついて行くわよ」
「じゃぁ、行こっか」
いつも行くスーパーへ直行。
(何年か先は、夫婦として来るのかしら?)
ニコニコしながらアスカは考えた。
「あ、大根忘れた」
「え?大根?」
「明日の朝の味噌汁に入れようとしてたんだけど‥‥」
シンジはカゴ一杯の荷物を持っている。
その姿を見て、アスカは言った。
「いいわ。アタシが持って来てあげる」
「ありがとう、悪いね」
「いいわよ」
アスカは一人、野菜コーナーへ。
(朝ご飯に‥‥味噌汁か‥‥)
(結婚したら‥‥やっぱりシンジが作っているのかしら?)
(いえ!やっぱりアタシが作るべきね!!)
大根を手にとる。そして、妄想開始。
「アスカ、おはよう」
「あら、シンジ、早いのね」
「だっていい匂いしてるし。それに、そのエプロン、似合ってるよ」
「ふふ‥‥ありがとう」
エプロン姿の若妻アスカは‥‥
(今度は裸にエプロンでもいいわね。そしてシンジを‥‥)
やっぱり危ないことを考えていた。
「どれ‥‥味見を‥‥」
「どう?」
「うん!おいしい。うまくなったね、アスカ」
「うまくなったのは、料理だけ?」
「え?」
「こっちも‥‥うまくなったでしょう?」
「アッッ、アスカ!」
シンジの前に座るアスカ。
そして‥‥‥‥(18禁モードへ、ニヤリ)
へら〜〜〜〜
「ねぇママ、あそこのお姉ちゃん‥‥」
「ダメよ、目を合わせちゃ」
アスカの顔を見ておびえた子どもが、母親にしがみつく。
そこで我に返るアスカ。
(ハッッ、またヤッちゃった)
そしてフォローの笑顔。ニッコリと子どもにスマイル。
「ヒッッ!」
さらにおびえたようだった。
メキキッッと、大根にアスカの指が食い込む。
「アスカ?」
アスカが心配でシンジもやって来た。
しかしシンジの声も聞こえないほど、アスカは怒っていた。
ボキッッ
遂に、大根をへし折る。
「あぁあ、アスカ、何やってんの」
そう言って、折れて床に落ちた大根を拾おうとするシンジ。
アスカは‥‥ニッコリと笑ったまま固まっていた。
「あーんの、ガーキー」
ちょどいい位置に来たシンジの頭を捕まえて、ヘッドロックをかける。
そして、容赦なく力を加えていく。
「ぐぐぐ‥‥アスカ‥‥アスカっ‥‥助けて‥‥」
シンジが気絶するまでアスカのヘッドロックはとけなかった。
みゃあと
偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの。
みゃあ「いや〜…アスカ様の想像力もだんだん豊かになってきましたねぇ〜」
バキッ!
みゃあ「い、いきなりぐーでぱんちですかぁ!?」
アスカ様「うるっさいわねっ!あたしは今機嫌が悪いのよっ!」
みゃあ「ははぁ……シンジくんと予定通りコトが進まないからいらいらしてるんですね?」
アスカ様「違うわよっ!」
みゃあ「だいたい、あの後しゃがんでナニするつもりだったんですか?(笑)」
アスカ様「ばっ…!あたしそんなコトしないわよっ!!」
みゃあ「へぇ〜……そんなコトってどんなコトですか?」
アスカ様「え!?……だ、だから…それは……」
みゃあ「ふんふん……」
どばきゃっ!
アスカ様「おやぢモードに入ってるんじゃないわよっ!」
みゃあ「自分だって変な想像したクセにーーーーーーーっ……(キラーン(星になる))」