『アスカ、考えて』
そにょ6
作・おち・まおさま
「シンジ、ごめんね」
「もういいよ。謝らないで、アスカ」
涙目のアスカ。その前にはベットに横たわるシンジ。
シンジはアスカのヘッドロックが原因で、倒れていた。
足腰にまで影響が出ているらしい。
時間は6時半。場所はミサトのマンション、シンジの部屋。
「もう、晩ご飯の用意しなくちゃ」
そう言って立ち上がろうとするが、力が入らない。
そんなシンジを見て、アスカは言った。
「アタシがヤるわ!」
「え?いいの?」
「うん、ヤらせて」
「‥‥わかった‥‥お願い」
無意識のうちにアクセントを微妙に変えるアスカ。
何故か寒いものを感じるシンジだった。
バタン
アスカはシンジの部屋のドアを閉め、もたれかかる。
「ふぅ‥‥さてと」
いきなり妄想開始。
「ねぇ、シンジ」
「何?もうできたの?」
「ううん、違うの。ちょっと材料が‥‥ね」
「材料?‥‥何か足りなかったかな?」
「うん、一番大事なのが‥‥ね」
そう言って、シンジに近付くアスカ。
「何が足りなかったの?」
「こ・れ・よ!!」
バッッとシンジにかかっていた布団を剥ぎ取る。
ついでに、シンジのズボンと下着も剥ぎ取る。
「アアア・アスカ?!」
「じっとしてなさい!!ちゃーんと料理して上げるわよ」
「ちょっと‥‥」
「優しくヤってあ・げ・る☆」
そう言って、シンジの‥‥(18禁モードへ、ニヤリ)
(ぐふふふ‥‥いいわね、こーゆーのも!)
(でも‥‥やっぱりシンジに‥‥)
デレデレっとだらしなく笑うアスカ。
さらに妄想続行。
「ふんふん‥‥」
台所で包丁を使うアスカ。
そのアスカを驚かせないように、そっと後ろから抱きしめるシンジ。
「やっ‥‥ちょっとシンジ?危ないわよ」
「だって、アスカの料理する姿‥‥とっても色っぽくて」
「えっ?」
「僕‥‥もう我慢できない!!」
そう言って、力ずくで唇を奪おうとする。
「シンジ、まだ料理が‥‥」
「僕が料理して上げるよ‥‥アスカをね!」
「やぁん☆」
そして二人は台所で‥‥(18禁モードへ、ニヤリ)
「あぁ!!こっちのシチュエーションでもイイわ!!」
一人、拳を握りしめて絶叫!!
そこで初めて目の前の人物に気がつく。
仕事帰りのミサトだった。顔は引き釣りまくっている。
足元には、持ってきたファイルが落ちている。
「ミ‥‥‥ミサト?」
「アスカ、大丈夫?」
ミサトの声は震えていた。アスカが不気味だったから。
「アンタ‥‥いつからそこに?」
「『ふぅ‥‥さてと』‥‥から」
「始めっからじゃない!!」
顔を真っ赤にして叫ぶアスカ。
「シンちゃん、大丈夫」
「何もヤってないわよ!!‥‥‥まだ」
「はぁ‥‥」
ため息しかでないミサトだった。
みゃあと
偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの。
みゃあ「ヤらせて……か」
どきゃっ!
みゃあ「はうっ!」
アスカ様「あんた、なにいきなり恥ずかしいコト言ってんのよっ!」
みゃあ「な、何言ってるんですかぁ、これはアスカ様が言ったことじゃないですか!」
アスカ様「いっ、言ってないわよ、そんなコト!」
みゃあ「『ちゃんと料理シテあげる』…とかなんとか言ってたくせに〜〜〜!!」
アスカ様「だ・か・ら!あれはアタシじゃないのよっ!」
みゃあ「おっと…ここでシンジくんのインタビューが入っております」
シンジ『いや…あの後材料だって言って、3回も絞り取られちゃって……あの時のアスカは凄かったです』
みゃあ「…ということらしいです。いっやあ、アスカ様ってばダ・イ・タ・ン!」
みきめしっ!
アスカ様「…勝手に作るんじゃないわよ」
みゃあ「は…はうっ」
おち・まおさま、投稿小説100本目GET、おめでとうございます(笑)