鳥になりたい

 

作・ぽんたさま


 

「鳥、好き?」

「え?」

「だぁかぁらぁ、鳥よぉ」

「鶏ぃ?」

「そ」

「んー、から揚げにすると、おいしいねぇ」

 ごち

「ばか、食べる鶏じゃないわよ」

「いってーなぁ」

 すりすり

「いきなり殴ることないだろ?」

「だって、つまんないこと言うんだもん」

 かー かー

「ほら、空見て、きれいね……」

「ふーん」

「わたしも、大空をとんでみたいなぁ……」

「だったらさ、スカイダイビングとか、バンジージャンプとかやってみればいいじゃん」

「あれは、落ちてるだけじゃない」

「じゃ、タケコプター」

「あれは、F氏の空想の産物でしょ」

「なら、ヘリで……とか?」

「だめ。機械になんか頼りたくないもん」

「へー」

「自分の力で飛んでみたいんだぁ……」

「……」

 はー

「鳥……になれたら、いいな……」

「鳥……か……」

 ふー

「親とか学校とか友達とか、世界とか世間とか常識とか、さ。そういうつまらないものに縛られないんだよぉ?」

「そうかも……な」

「あー自由になりたぁい」

 ごろん

「なー」

「ん?」

「なんかやなことでもあったのか?」

「別にぃ」

 ふー

「自由か……。でも、制約のない自由なんてないんだよな。あー、つまんねー」

 ごろん

「空、きれいだね」

「あぁ」

「いつか、飛べるかなぁ」

「飛べるでしょ」

「ほんとう?」

「まぁ、信じる者は救われるって☆」

 

 

(おしまひ)

 

 

 ぽんたのあとがき\(^▽^)/

 

 会話と効果音のみで書いてみました。

 別に描写とか設定とかがめんどくさいから、というわけではないです(^^;

 いかがでしたでしょうか?

 

 それでは、またお逢いしましょう。

 

 

 追伸とは

 

 先日投稿した『白い闇』は、『宝物』を書いている途中に気分転換で書いたおはなしです。

 なので、後編のアップはしばらくお待ち下さいm(_ _)m

 

 みゃあさま、お勉強、がんばってください☆