今日も晴れわたる空。
少し暑いくらいの陽光に、そよそよとそそぐ風が気持ちいい。
眩しい陽光の中に相変わらず木々の緑が映え、
木々の立てる音も耳に優しい。
ハディネア王国の大地は、今日も変わらず美しいままだ。
今日は少し前までなら、絶好の仕事日和になっていただろう・・・
そう、あいつに会う前なら−−−
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Take it easy
−−第二部プロローグ−−
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アイツにあってから、今日で丁度一週間になる。
あの日アイツに雇われてから、私たちはお互いの名前すら知らないことを思い出して、
私たちは自己紹介をした。
アイツの名前はシンジ。年齢は十四歳アタシと同い年だ。
実家はハディネア王国の王都にあり、身分は貴族らしい。
何でも父親に五年間旅をしてこい、それまで帰ってくるな。
と言われ家を追い出されて旅をしているそうだ。
さっきのならず者達もその父親が送り込んできたそうだ。
息子も息子でとんでもないヤツだが、その父親もやはり普通じゃないようだ。
あれからシンジはとりあえず東へ向かうとか言って、今アタシ達は東へ向かっている。
しかしその移動手段が普通じゃない、馬でも使うのかと思っていたけど、
歩きなのだ。何でもアイツに言わせると、
「旅の醍醐味は歩く事だよ」
だそうだ。そのおかげでアタシは今日も足が痛い。
「アスカー、そろそろ行くよー」
あ、そろそろ出発みたい。
「わかった、今行くー」
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第二部第一話へ続く
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