影
作・愁翁さま
今日は日曜日だ。
学校もなく、ネルフの呼び出しもかからない
そんな日のはずだった・・・・
「ハァ・・・やっと終わった・・」
掃除を終えたシンジが発した言葉だった。
「これで一休み出来る。」
そう言ってシンジは自分の部屋に戻っていった。
普段なら、それで終わるはずだった。
「・・・かり・・君・・・」
「綾波?」
そう言ってあたりを見回すシンジ
しかしそこにはレイの姿はない・・・
「・・碇君・・・」
シンジは慎重に声の出所を調べた。
声は自分の影の中にいる『首だけのレイ』から発せられていた。
「あ、綾波!?」
「影は私の世界・・・さあ、碇君・・私と一緒に・・・・」
シンジは恐怖した。
(何とかして『影』を消さなくちゃ・・・そうだ!!)
シンジは何を思ったのか部屋中を真っ暗にした。
(これで『影』もなくなるはずだ!)
それが間違いだと気付くのに、それほど時間はかからなかった。
部屋中からレイの体の様々な部分が出始めたのだ。
「うっ、うわああああ!」
シンジには、もう何も考えられなかった。
突然、部屋を明るくしたのだ。
更なる恐怖が訪れる事を知らずに・・・
ちょうどその時
「ちょっとシンジ!早くご飯作ってよ!」
そう言って入ってきたアスカが見た光景は
レイの肉片と血溜りの中に佇んでいるシンジだった。
「シン・・・・」
「!」
その声でシンジは我に帰った。
「アッ、アスカ!これは・・・」
「ちっ、近寄らないで!!イヤァァァァァ!!!」
アスカはシンジの弁解も聞かずに逃げてしまった。
「僕は・・・」
「さあ、私と一緒に・・・・」
その後、シンジを見た者はいない。
END
<後書き>
アスカ「ちょっと愁翁!アンタ何書いてんのよ!」
愁翁「うわっ!どっどこから入って来たんだ!」
アスカ「影からよ。アンタのヘボSSにも書いてあるじゃないの!」
愁翁「えっ、これって本当の事だったの?適当に作ったのに?」
影アスカ「そんな事はどうでもいいの!それより、何でアタシが主役じゃないの?」
愁翁「うるさい!最初はお前の18禁の筈だったんだ!」
影アスカ「じゅっ、18禁〜!アタシはまだ14よ!大体アンタだって・・・」
愁翁「いいかげんにしろ!それ以上何か言ったら・・」
影アスカ「何か言ったらどうだっていうのよ!」
『ぷち・・・』
愁翁「出でよ!我が下僕にして、最強の戦士よ!」
呪文と共に白煙が巻き起こる。
影アスカ「何言ってんの!えっ?ちょっ、なっ何よこれ!」
白煙の中から現れたのは『碇ゲンドウ』だった。
愁翁「どうだ!俺の最高傑作『唸れ!ゲンドウちゃん』だ!」
影アスカ「な〜にが『ゲンドウちゃん』よ!バッカじゃない!」
ゲンドウちゃん「フッ、問題ない」
影アスカ「何が『問題ない』よ!ふざけないでよ!」
ゲンドウちゃん「フッ、問題ない」
影アスカ「アンタじゃないの!アタシは愁翁に・・・」
ゲンドウちゃん「フッ、問題ない」
影アスカ「だ〜か〜ら〜!アンタじゃないって言ってるでしょ!」
ゲンドウちゃん「フッ、問題ない」
・
・
・
さあ『ゲンドウちゃん』が『影アスカ』の相手をしてるうちに終わらせちゃいまし
ょう!
このSSの感想を書いてくれる人,『唸れ!ゲンドウちゃん』(今なら、家事全般を
こなしてくれる『頑張れ!シンちゃん』が付いてくる)がほしい人(1体は、みゃあ
さんに送ってしまったので、残り3体しかありません)は、ここへメールを送って下
さい。
haku@mrc.biglobe.ne.jp
影アスカ「何よ!こんなもの!」
ボキャ
愁翁「あ゛、壊した・・・」