壊れかけのEVA13

イけイけ、レイちゃん! 

作・テンプラさま

 


 

初夏の夕陽が放つオレンジ色の光が窓から差し込んでいる。

本来なら真っ白な病室の壁や天井は、陽の光に照らされてオレンジ色に染まっている。

そのオレンジ色の光に包まれて、軽くクセのある黒い髪と鳶色の瞳を持つ少年と、淡い水

色の髪と紅い瞳を持つ少女が、微笑みながら話をしていた。

彼らの関係はあにといもうと、兄妹である。

妹はベットの上で上半身を起こして座り、兄はベットのそばに椅子を置いてそれに腰掛け

ている。

夏は日が長い。夕陽が照っているとはいえ、もうすぐ19時を回ろうかという時間だ。

あと30分ちょっと過ぎれば、この病院の面会時間は終わってしまう。

兄はふいに腰を浮かせて立ち上がろうとする。

べつに彼は帰ろうと立ち上がっているわけではない。

この身体の弱い妹のそばに面会時間ギリギリまでいてやるつもりでいるからだ。

彼が席を立とうとしているのは・・・・・・

 

「ゴメン。ちょっと喉が渇いたから、何か飲み物買ってくるよ」

 

そう言って立ち上がる兄に、

 

「お茶でよかったら、ここにあるわ・・・」

 

と、すかさずベッドに備え付けられたサイドテーブルの上のポットを取って勧める妹。

ずいぶんと用意がいいものである。

どうやらそのポットのお茶を勧めるタイミングをさっきから見計らっていたらしい。

学校でも超ニブチンでとおっている兄は、

 

「あ、いいの? じゃ、遠慮なく・・・」

 

と、これっぽっちの疑問も抱かず、勧められるままにそのお茶を飲んだ。

彼がコップをかたむけているあいだ、妹の口元が「ニヤリ」と笑っていたことにも、当然

気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと蒼い天井が見えた。

いや、蒼い天井なのではなく、月の光で白い天井が蒼く見えるのである。

 

(・・・・・・あれ? なんで僕寝てるんだろ?)

 

シンジはまだかなりぼんやりした頭で必死に思い出そうとする。

 

(・・・え〜と、レイを見舞いに行って、それでレイとしゃべってて・・・それで喉が渇

いたから何か飲み物買いに行こうとしたらレイがお茶をくれて・・・・・・)

 

考えながら身体を起こそうとしたが、思いがけず何かに両腕を引っ張られて、起き上がること

ができなかった。

びっくりして腕のほうに顔を向けると、手首に何かヒモのようなものが括り付けられている。

どうやらベッドに縛り付けられているらしい。

おまけにようやくそこで自分が裸になっていることに気がついた。

 

(・・・・・・・・・?)

 

まだ頭が半分眠っているので、シンジは完全に状況を把握していない。

ふと足のほうに目をむけると、シンジの下腹部あたりでなにか水色のものがゆっくりと上下に

動いているのが見えた。

 

(・・・なんだろ? 髪の毛・・・・・・かな?)

 

皮膚に触れる感覚からシンジはそれは頭だろうと判断した。

まだ身体の完全に感覚が戻っていないが、さっきからそこのあたりが妙にむずがゆかった。

シンジはしばらくそれをぼうっと見ていたが、ふいに自分の状況を把握して一気に目が覚めた。

その瞬間、なんとも言えない快感がシンジの脳を貫いた。

 

「うっ、くうぅぅぅぅっ・・・!」

 

思わずのけぞってしまうシンジ。

すると彼の下腹部でうごめいていた頭が少し上に持ち上がる。

やがて水色の髪の下から、見覚えのある顔が頬を上気させて微笑んでいるのが見えた。

 

「ウフフフ・・・・・・お・目・覚・め? シンちゃん(はぁと)」

 

(・・・・・・シ、シ、シンちゃん!?)

 

パニくるシンジ。

 

「レ、レ、レ、レイ! な、何やってるんだよ!!」

 

完全に声がうわずりまくっている。

なんせ目が覚めたら全裸でベットに縛り付けられていて、妹がこれまた全裸で自分の股間に顔

を埋めてナニを咥えているのだ。

おまけに「シンちゃん(はぁと)」ときたもんだ。パニクって当然であろう。

 

「ナニって・・・見てわからない? くすくす・・・・・・」

 

そう言って再びシンジの股間に顔を埋めるレイ。

シンジの脚のあいだで四つん這いになり、右手はシンジのナニにそえ、左手は自らの結び目に

手をやって指を蠢かせている。

すでに彼女の中心からは透明な液が溢れ、太股のあたりまで濡らしている。

舌でシンジの根元から先の裏筋までなで上げる。

カリにからめるように舌を這わせる。

そのあといきなり一気に奥までくわえ込む。

そのまま頭を上下させる。

右手はシャフトをしごいたり、タマを揉んだりしている。

あまつさえシンジの脚をまたいでアソコの小さな肉の芽を擦りつけたりなんかしている。

時々シンジを含んだ口からくぐもった声が漏れる。

 

「・・・くっ・・・うぅ・・・っ・・・・・・」

 

レイの口撃がもたらす快感にシンジは、つい意志と反して腰を動かしてしまう。

ナニもビクビクと震え、そろそろ限界が近づいていることを示していた。

 

「ふふっ・・・シンちゃん、可愛い(はぁと)」

 

いったん口を離してレイはそう囁くとまたシンジを咥えて頭の動きを速めた。

 

(イっちゃだめだ、イっちゃだめだ、イっちゃだめだ、イっちゃだめだ・・・・・・)

 

シンジは必死で耐えようとするが、それとはうらはらにシンジ自身の膨張は最高潮に達し

ている。

そこへレイがきゅっと口をすぼめて一気に吸い上げた。

 

「うあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

シンジ、腰をのけぞらせて放出。

 

びゅくっびゅくっ・・・・・・

 

まさにそんな音が聞こえてきそうな勢いである。

コクッコクッとレイの喉が動いている。

 

「・・・・・・ハァッ」

 

射精が終わったのか、シンジは熱い吐息を漏らした。

だがすべて飲み込んだあとも、まだレイは口を離さない。

シンジを口に含んだまま舌で愛撫を再開する。

やがてレイの顔がシンジを咥えたままゆっくりと上がっていく。

まるでシンジのモノがレイの顔を押し上げているように見える。

シンジが再び硬く立ち上がり、レイの顔が上がりきってしまうと、ようやく彼女はシンジ

をその可愛いらしい唇から解放した。

 

「・・・おいしかったわ、シンちゃん(はぁと)」

 

シンジはまだ荒い息をしている。

 

「・・・さあ、わたしとひとつになりましょう、それはとっても気持ちいいことなのよ」

 

と言いつつ、レイはシンジの身体をまたいでナニを掴み、その上に腰を沈めようとする。

 

「な、何言ってんだよ! ダメだよ!!」

 

シンジ、頭を上げて必死に叫ぶ。

 

「・・・どうして?」

 

レイは心の底から意外そうな顔をしている。

 

「どうしてって・・・レイは虚弱体質だろ! そんなことしたら身体に障るよ!!」

 

・・・いやシンちゃん、それもたしかに心配だろうが、もっとほかに言うべき事があるだ

ろう。

 

「シンちゃんとひとつになって死ねるなら本望だわ・・・」

 

微笑みながら答えるレイ。ちょっと眼がイってしまっている。

 

「な、なんだよ、それ!」

「・・・それにわたし30歳過ぎても療養生活を続けているって設定になってるもの。だから

このままだと恋人なんてできないし、一生女になれないわ・・・」

 

ここで少しレイの表情に陰りが見える。

 

「わたしも女として生きたいの・・・そのためには、わたしにはこうするしかないの・・・」

 

犯されかかっているにもかかわらずシンジはレイを気の毒に思った。お人好しである。

ところが次の瞬間、レイはさっきの表情に戻って頬を赤らめつつこうぬかす。

 

「それにどのみち初めての相手はシンちゃんと(はぁと)って決めていたもの(ポッ)」

 

・・・どっちみち兄を犯すつもりでいたらしい。

 

「な、な、な・・・・・・」

 

シンジ、レイの爆弾発言に口をパクパクさせている。

レイはそんな兄を見て微笑みつつ再び腰を沈めようとする。

 

「ダ、ダメだよ、レイ!」

 

シンジは再び抵抗を試みる。

 

「どうして?」

「周りの部屋に声が聞こえちゃうよ、恥ずかしいよ!」

 

だからぁ〜、そういう問題ぢゃないって!

 

「心配いらないわ、ここの防音設備は完璧よ。外に漏れる心配はないわ」

「そ、そう、だったら大丈夫だね・・・・・・・じゃなくて!」

 

ほんとに抵抗する気あるのか、お前は・・・?

 

「え、え〜と、な、何か言わなくちゃ・・・そ、その、なんだ・・・兄妹だから・・・・

そ、そうだ、僕たち兄妹じゃないか! こんなことしちゃダメだよ!!」

 

ようやく気づいたか、このボケは・・・

 

だが、レイもまたあのゲンドウの娘である。

そんなセリフで動揺するようなら、最初からこんなことはしない。

 

「フフッ、兄妹だから燃えるんじゃない(ニヤリ)」

 

その口元に父ゲンドウを彷彿とさせる笑みを浮かべて、シンジをやさしく掴むと自分の中

心にあてがう。

 

「・・・イクわよ、シンちゃん(はぁと)」

「う、うわああああ・・・・・・・・!」

 

ついにシンジのエントリープラグは挿入された。

 

「あ・・・・・・・・く、くぅ・・・・・・・・・・!」

 

レイはゆっくりと腰を沈めていく。

根元まで入ったのを確認すると、そのまま腰を上下に動かし始める。

 

「あ・・・あん・・・う・・・シンちゃ・・・ん・・・・・!」

 

ところでレイ、君は初めてなのだろう? 痛くないのか?

 

「・・・あん・・・・・あはぁ・・・・・・くぅ・・・・・・・・!」

 

・・・聞いちゃいねぇ・・・・・・・・・・・・

 

「・・・うんっ・・・・・・・はぁっ・・・・あっあっ・・・!」

 

レイは両手を乳房にそえて揉みしだいたり乳首を指で擦ったりしながら、一心不乱に腰を

動かしている。

挿入の瞬間に理性がブっとんでしまったシンジも、レイの動きに合わせて腰を突き上げる。

シンジが突き上げるたびに部屋の中に湿った音が響き渡る。

 

「・・・あっ・・・あんっ・・・くぅっ・・・はぁっ!」

 

だんだん二人の動きが速くなってくる。

 

「あっ、あっ、あん、あっ、うんっ、あ・・・・!」

 

いきなりシンジが腰の動きを一気に速めた。

 

「ああっ、あっ、あっ、ああっ、あんっ、くぅっ・・・・・・あはあぁぁぁぁ!!!」

 

大きく息を吐き出してレイがシンジに覆い被さる。

その瞬間レイは波打つかのようにシンジを締め上げた。

 

「・・・くぅっ、うあああ・・・・!」

 

どくっどくっどくっ・・・・・・

 

レイの締め付けがもたらす快感に耐えきれず、シンジはレイの膣内に放った。

 

「「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・・・・・・」」

 

二人ともしばしのあいだ、荒く息を吐きつつ余韻に浸る。

 

「ハァ、ハァ・・・・・・ウフフ、いっぱい出したわね、シンちゃん(はぁと)」

 

とても初めてだったとは思えないセリフを吐くレイ。

シンジはといえば、早くも理性を取り戻し、暗い気分になっていた。

 

(ど、どうしよう、近親相姦だよ、近親相姦しちゃったよ・・・・・・)

 

そりゃ、ショックだろうなぁ・・・

 

(・・・最低だ、僕って・・・・・・・・・・・・)

 

と、ますます暗い気分に沈みかけたシンジの意識は、

 

「もう、シンちゃんたらぁ(はぁと)」

 

というレイのうれしそうな声で引き戻された。

 

「・・・あんなに出したのに、まだ元気なのね(ポッ)」

 

レイの言うとおり、出した直後にもかかわらずシンジのモノはレイの膣内でイキリたった

ままだった。

 

「・・・・・・まだまだヤれるわね(ニヤリ)」

 

ゲンドウ笑いを浮かべるレイ。

 

「・・・ま、まだやるの?」

「そうよ、今夜はわたしをシンちゃんでいっぱいにして(ポッ)」

 

(待ってくれぇ〜、本当にお前は虚弱体質なのかああああああああああああああ!!!!)

 

そう心の中で叫びつつ、いや、実際にそう叫んだのかもしれないが、

あわれ、シンジはレイにさらにその精を絞り取られるのであった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌早朝未明、ナースセンターに妹の容体が悪化したとひとりの少年が助けを求めてきた。

少年の妹はすぐに集中治療室に入れられ、なんとか一命を取りとめたが、いくつかの点が

医師やナースたちを不審がらせた。

ひとつは面会時間を過ぎているのに少年が病院にいたこと、そしてその少年の頬が妙にコ

ケていたこと。

さらに病室にかすかに漂っていた異様な匂い。

そして彼らがもっとも不審に思ったのは、虫の息だった少年の妹だが肌だけは異常につやツヤ

ツヤしていたことであった。

だが少年は、その理由もその晩何があったかも一切黙して語らなかった。

 

神暦1951年の初夏の出来事であった。

 

 

 

 

 

壊れかけのEVA 13−イけイけレイちゃん!− END

 

 

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[あとがき]

 

ああ、ついにやってしまいました、18禁・・・

しかもへっぽこなやつ・・・それもレイちゃんで・・・

アヤナミストのみなさん、ごめんなさいぃぃぃ!m(__)mペコペコ

すべてはみゃあ様が“帰ってきた〜”でレイちゃんにあんなこと言ったのが

悪いんですぅ〜(爆) (“帰ってきたみゃあの感想のようなもの”を参照のこと)

 

それにしてもこれ、完璧に「EVA 13」の雰囲気をブチ壊してるな・・・(^_^;)

みなさ〜ん、「壊れかけ〜」あくまでもパロディですからね〜

本編ではシンジとレイのあいだに肉体関係はありませんし、

レイちゃんも近親相姦志願者じゃないです、たぶん(笑)

さて、次はシンジ×アスカで書こうかな、くすくす・・・・・・

 

テンプラでした。