スターオーシャン

■ラクア海岸の月光■

その6

作・ユーロさま


 

何度でも、見てみたい…

セリーヌの欲望が、またも鎌首をもたげて来た。

「クロードの顔…可愛かったですわ…」

「えっ…?」

「もう…わたくしだけですのよ……クロードのイク瞬間の顔を見たのは…」

クロードの顔が、かあっと赤く染まる。顔を背け、恥ずかしさを隠そうとする。

それを許すセリーヌではない。白い指でくいっ…とあごを持ち上げ、無理矢理に目を合わせる。

「………良かった?」

セリーヌがクロードに問う顔は、例えようもなく優しい。

ちらちらとセリーヌの方を時折見ながら、クロードはおずおずとうなずいた。

そんな少年の顔も、たまらなく可愛い。

つい先ほど、愛を告白した時には、一生懸命背伸びしようとしていて、生意気さと同時に逞しさまでも感じさせていたのに…。

やはり、少年は素直なのが一番いいのかも知れない。

欲望にも、恋にも。

下手に大人になろうと背伸びし、カッコつけるよりも、ずっといい。

「素直な子ね…。好きよ…」

クロードはそんな言葉の一つ一つで、鼓動を早めてしまう。

自分を翻弄するセリーヌに、どうすればいいのか分からない。

されるがままでいいのだろう。

女と触れ合うのは初めてだ。ここで自分が主導権を握ろうとしても、上手くいくはずがない。

彼女が望むまで、僕はリードされたままでいいんだ…。

僕は…セリーヌさんを抱きたい。だけど…それ以上に今はセリーヌさんに抱かれたい……。

そしてセリーヌさんは僕を抱きたがっている…。

欲望と欲望が一致し合えば、そこに障害が生まれることはない。

ふと、クロードは思い出した。

以前、占い師にセリーヌとクロードの相性を占ってもらったことがあった。

その時、その占い師は言った。「お互いの足りない所を補って、良き恋人同士になることでしょう」と。

(大当たり…だな…)

 

はっとクロードが我に返ると、セリーヌの顔が目の前にあった。

そして…キス。

唇をもぎ離してはまた重ね、もぎ離しては重ね…ついばむようなキスを情熱的に交わした。

一度一度、必ず舌を絡めて…。

セリーヌの美貌が、切なさに喘ぐようだ。

そしてもう一度…今度は、長い長いキスだった。

次から起こることを予感させるように熱いキスだった。

(こんなにキスするなんて…セリーヌさんが要求してくるなんて……)

キスは何よりも重い。

愛の証明は唇でするものだとは、誰の言葉だったか。

唇は愛の言葉を紡ぎ、そしてキスし得る唯一の部分なのだから…。

荒く息を吐き、セリーヌは唇をもぎ離す。

「ふう…クロード、じっとしてて……」

「えっ…?」

「クロード…わたくしがしてあげる……」

今度のキスは、またも男の乳首にだった。

「う…」

たっぷりと時間をかけて、セリーヌはそれを舌で弄んだ。

びくんと震えるクロード。それを上目遣いに見つめ…セリーヌは下半身へと移行していく。

時折、腹部にキスし、セリーヌは舐め下っていく。

その先にあるのは、無論……。

 

セリーヌはクロードのモノを、躊躇わず口に含んだ。

「セッ…セリーヌさんっ?!」

驚きの声に答えず、セリーヌは舌を肉棒に絡みつかせるように微細に動かした。

口だけではなかった。彼女はクロードの太股の内側を撫でさする…。

クロードは先程達したばかりだ。

「あら…? まだ残ってましたのね……吸い出してあげますわ…」

セリーヌは亀頭に残っていた精液を、いやらしく音を立てて吸い込む。

クロードは慣れぬ快感にまたも喘いでしまう。

「くっ…ああっ…」

女の快感に悶える声は、男をこの上なく昂ぶらせる。男の声もまた…同じと言えるだろうか?

若干とはいえ柔らかくなった「男」をさらに刺激されれば、またしても…。

「ふふっ…すぐに硬くなってしまうのね…」

セリーヌは甘い瞳でクロードを見つめる。

「いいわ、クロード…。クロードのコレ…女の子が一番感じる形してる…」

つうっと、舌で男根の裏筋を刺激しながら、扇情的な言葉を続けた。

「こんなので可愛がってもらったら…女はみんな泣いてしまいますわ…」

わたくしが、その最初に泣かされる女になるのですね…。

どれほど感じさせてくれるの? クロード…。でも、その前に…。

「クロード、わたくしで感じてね…」

 

口の愛撫は止まらない。

セリーヌの荒い息がこぼれ、その度に蠢く舌は、確実にクロードを高みへと導いて行く。

「ふふ…どう? 自分の手でしごくより、ずっと気持ちいいでしょう…?」

小悪魔の微笑み。

上目遣いでクロードを見つめ、舌を「男」のくびれに絡みつかせ、裏筋をなぞり、

快感を注ぎ込む。

口に含み、軟口蓋で包み込む。舌で肉棒を転がし、何度も口から出し入れを繰り返す。

「温かくて、気持ちいいです……」

「それじゃ…もっともっと気持ち良くしてあげますわ…」

根元深く、口に含む…喉に当たるほどだ。

頭を上下させる度に、セリーヌの長い藤色の髪が太股をかすり…疼きに近い快感をクロードにもたらしていた。

時折、セリーヌが邪魔な髪をかきあげ、その度にクロードの顔を見る。

男の顔で、感じているかどうかが分かる時もある…が、それ以上にセリーヌは知っているのだ。

男が、この時の上目遣いでたまらなく感じてしまうことを。

「ん…んっ…んんっ……はぁっ…」

鼻で息をしながら、口での愛撫を続けるセリーヌ。自然とそれは荒くなる。

「セリーヌさん、僕、もうっ…!」

クロードの限界が近い。

ふふ…と笑ったように、クロードには見えた。

内からの衝動はとても抑えきれない。

「飲んであげますわ…」

小さくつぶやくと、セリーヌは舌の動きをより活発に、より微細に切り替え…

触れるか触れぬかの微妙な手使いで、クロードの太股を愛撫し…

残った手で、肉棒を優しくしごく…。

「もうだめです…あっ…!」

一瞬「男」が脈打ち、クロードが爆発した。

粘り気のある白濁液が、管を一瞬で通り抜けた。

セリーヌはそれを全て口で受け止め、そのまま飲み込む。

2度、3度…深い快感が、大量の射精を呼んだ。

口で受け止め、射精が落ち着いたところで、セリーヌはわざといやらしく音を立ててごくんと嚥下した。

「ふうっ…気持ち良かったのですね…?」

クロードは射精の疲労感に襲われていた。吐息が、マラソンの後のように荒い。

2度の絶頂がほんのわずかの間に訪れたのだ。無理もない。

「きれいにしてあげる…」

セリーヌは細やかに舌を使い…残った白濁液を舐め取り始めた。

優しく、愛しく、セリーヌはクロードを口に含んだ。

クロードはそんなセリーヌを愛しいと思った。

セリーヌさんが僕のために…感動に近いものがあった。

「……あら?」

セリーヌは一瞬、驚きの顔を見せた。

だが、すぐにくすくす笑い出す…。

クロードの「男」が、またも元気になっていたからだ。

「ふふっ…若いのね…すぐに勃ってしまうのですね……」

「ごめんなさい、セリーヌさん…その……」

クロードはまたも赤くなる…節操がないと思われても仕方ないではないか。

だが…セリーヌは優しかった。

「わたくしが、気持ち良かったのでしょう…?」

その事実に、セリーヌはクロードにたまらない愛しさを感じてしまう。

「コレなら、ね…もう一度感じさせてあげる……」

セリーヌの舌使いが本格化する。精液を舐め取ろうというときのそれとは、明らかに違った。

クロードの頭の芯に、えも言われぬ刺激か迸り、肉体を電流が貫く。

そしてそれは、膨れ上がった男自身に集中し…。

「セリーヌさん、い、イキますっ…!」

クロードが、今日3度目の頂点に達した。どくんどくんと彼の陰茎は大きく脈打ち、

精液をセリーヌの口腔に射ち放っていた。

「また、見てしまいましたわ…」

クロードの白い快感の証を飲み干してから、セリーヌは艶っぽい微笑みを浮かべた。

「クロードがイク瞬間の顔って…とても可愛いわ……」

セリーヌの下半身も濡れ出していた。

クロードの喘ぎ声を聞く度に熱く潤み、「クロードがイク瞬間の顔」を見る度に、

艶めかしい液が染み出すのを抑えられない…さながら、クロードが射精を抑えられないように…。

(そろそろかしらね…)

セリーヌは、立て続けの射精でぐったりとなったクロードの上に覆い被さるように抱きつき、

頬にキスするとそのまま温もりを確かめ合うようにじっと動かなかった。

クロードの呼吸が安定した頃に、セリーヌはブラジャーとパンティだけに包まれた身を起こした。

そして、手を取ると…自分の乳房へと導いた。

「どきどきしてるの、分かる?」

とくんとくんと、ブラジャー越しにだが、心臓の鼓動がクロードの掌に伝わった。

「クロードにね…もっとこの鼓動を感じて欲しいの。

それに、もっともっとわたくしで気持ち良くなって欲しいの。だから…」

セリーヌは切なげに、鼻にかかった声で囁いた。

「最後の下着…あなたが脱がせて……」

 

TO BE CONTINUED

 

 

 


(update 99/07/04)