運命は本当に存在するのかも知れない。
初めて会った時から運命づけられていたのかもしれない。
抱きしめられたとき自分でも驚いたくらい不安はなかった。
ただ嬉しかった。
初めてのキスも、痛みも、快楽も全て受け入れられた。
おそらく僕は彼を愛しているのだろう。
そして彼も僕を「愛してる」と言ってくれる・・・
僕にはそれだけで充分。
「だ、ダメだよカヲル君・・・こんな・・」
無理矢理シンジを自室に引き込んだカヲルはシンジを抱きしめた。
自分でも抑えきれないほど欲情しているのが解る。
シュ−・・・プシュ。
二人が通ったばかりの自動ドアが閉まり、室内は真っ暗になった。
明かりをつけようと彷徨うシンジの指をカヲルの指が絡め取る。
そして手に触れる柔らかな感触・・・これはカヲル君の唇だ。
シンジは直感した。
同じ感触が頬に生まれ、ゆっくりとずれていく。
シンジの唇を求めて、頬を這うカヲルの唇の感触。
頬から瞼にそっと口付け。
・・・ようやく探し当てたシンジの唇に深く重ねる。
チルドレンとして出会ったときから惹かれていた。
彼の笑顔を見ると、視線を感じるとなぜか顔が熱くなった。
部屋に誘われたとき・・こうなることを感じていた。
いや、望んでいた。
「カヲル君・・・」
室内灯がついた時、シンジはカヲルは目の前にいた。
お互いの肩の上に頭が乗っているため、シンジからはカヲルの表情が見えない。
カヲルはシンジを抱きしめたまま、ゆっくりと手を降ろしていく・・・・
「ね、カヲル君・・・今日は泊まれるから・・・あっ!?」
シンジの言葉が悲鳴に変わった。
カヲルがシンジを抱きしめていた手を降ろして、その白い指をズボン越しにシンジのアヌスに指を突き立てたのだ。
「あ!ひゃぁ!・・・」
突然の侵入に力を込めて防ごうとするシンジ。
だがカヲルは捻るように指を動かしてシンジのアヌスに指を突き立てる。
痛みと微かなくすぐったさ、そして無理矢理侵入してこようとする指の妄執とも言うべき物がシンジの心を押し上げていく。
「あ!あ!や、止めて・・んむ!」
それでも喘ぐような声を漏らすシンジの唇を、カヲルの唇が塞いだ。
いつものようにか口を開いてカヲルの舌を待つシンジだったが、カヲルはすぐに離した。
「はぁ・・・どうしたの?カヲル君?」
シンジの悩ましい溜息と微かに上気した頬、哀願するような綺麗な瞳。その全てがカヲルの理性を愛おしい。
再びシンジの唇を貪る。話しかけていたシンジの開いたままの口に素早く舌を差し込み、シンジの舌と自分の舌を絡ませる。
「ん・・んん・・・」
さらに深く、さらに絡ませながら舌でシンジの口内を撫で回し、自分の唾液をシンジの口に送り込む。
「あ・・ん・・・んく・・・」
シンジはいつしか眼を閉じ、自分を蹂躙する舌の動きに酔いしれていた。
カヲルの熱い情欲が、シンジ自身の興奮を高めていく。
自分をこんなにも求めてくれる。自分を愛してくれる。それだけでシンジは高ぶった。
カヲルから送られてくる甘い唾液をのみ、今度はシンジから積極的に舌を絡める。
「ようやくその気になってくれたね・・・」
シンジを見下ろすカヲル。離れたシンジとカヲルの唇を唾液の橋が繋いでいた。
カヲルは抱きしめたままシンジを壁に押しつけると、シンジの首筋に顔を埋めた。
唇でうなじをまさぐり、自分とは違う色の肌に唇を寄せ、強く吸う。
紅く鬱血した、自分の唇の形をした所有印を・・・
「ああ・・カヲル君・・・跡が残っちゃうよ・・・」
シンジの言葉通りに、カヲルの唇はシンジに誰が見ても解るようなキスマークを残していた。
「・・・いやかい?」
再びカヲルの唇がシンジの首筋をきつく吸った。
くすぐったいようにシンジが首をすくめる。だが、次第に自分から首を晒していた。吸血鬼に血を吸われているような、何か背徳的な感じ。
首を這うカヲルの舌の動きに言い様のない衝動がおき、シンジはカヲルの背中に手を回した。
「フフ・・・こんなにくっきり跡があったら誰でも解っちゃうね・・」
「そんな・・・・」
カヲルはシンジの耳元で囁いた。その言葉にシンジは震えた。
これは一種の言葉遊びなのだ。より興奮を高めるための。
シンジが何か応える前に、カヲルはシンジの耳たぶを唇で挟む。
「・・・ぁ・・・」
シンジの体がピクンと動く。シンジは格別耳が弱かった。
自分では気付かなかったのだが、カヲルに発見されて以来必ず責められた。
カヲルの息づかいが、舌の温度がやらしく感じられる。
「・・・もう、堅くなってるね・・・シンジ君のペニス」
シンジを壁に押しつけたときからカヲルは自分の股間とシンジの股間を擦りあわせていた。
すでに堅くなったカヲルのペニスに擦られ、シンジのペニスも堅くなっていく。
恥ずかしがったシンジが赤くなって顔を伏せる。
「もっと気持ちよくして上げるから・・・」
カヲルはゆっくりとシンジのシャツのボタンを外すと、その下に身につけていた赤いシャツをめくり上げた。
シンジの息をのむ気配が伝わり、シンジの胸が室内灯に晒される。
「綺麗だよ・・シンジ君」
カヲルは身をかがめて、シンジの胸に舌を這わす。
鎖骨を舐め上げ、そのまま臍まで降ろし、そしてゆっくりとくすぐるように上げていく。その先にあるのはシンジの乳首だ。
「ああ・・カヲル君!!」
シンジは耐えきれずにカヲルを抱きしめた。まるで母乳を飲ませる母親のように。
そしてカヲルの舌がシンジの乳首を捕らえた。
「あぅ!・・・あ・・・ん・・・ん・・・だめ・・・カヲル君・・」
シンジは胸が締め付けられるような快感に、頬がますます紅潮してゆく。
漏れそうになる声を必死の抑えるシンジ。だが、カヲルの舌の淫らな動きに声を上げそうになる。
肌との境目に舌を這わせ、舌でざらっと一気に舐め上げる。かと思えば乳首を包むように吸い付いては強く吸う。
「いやらしいねぇ・・・乳首・・こんなに尖ってるよ?」
カヲルの舌が生み出す刺激に、シンジの乳首は堅くなっていた。
その敏感になった乳首をさらにカヲルがいじる。
カヲルの手がズボンの上からシンジの股間を撫で上げた。
「・・あぁ・・・」
もうすでに熱い欲情の渦に飲まれていたシンジは、恥ずかしげも無くカヲルの手に腰を押しつけ、いじって貰いたいと腰を蠢かせる。
でもカヲルはしない。ゆっくりとなぞっては離してじらす。
眼を閉じて羞恥に耐えるシンジ。
カヲルの手はじらすようにシンジの膨らみをさすった。
「・・あっ・・・あん・・」
自分でするのとは全然違う快楽。カヲルにいじられて喘いでいる自分。
眼を閉じた分より刺激を強く感じる。
「・・はぁ・・ああ!・・・く・・・」
カヲルの手が動く度に信じられないほどの快感がまき起こる。
そしてとうとうカヲルの手がシンジのベルトを外しパンツの中に潜り込んだ。
「・・・あっ・・駄目だよ・・・」
「ああ・・・シンジ君の熱いよ・・・」
カヲルが手を止める。頬を上気させ、潤んだ瞳で見つめ合う。
カヲルの白い肌も、頬も、上気してピンク色になっている。
「・・・舐めて上げる」
そう言ってカヲルの頭がシンジの股間に埋った。カヲルはシンジのペニスを口内に咥え込んだ。
シンジのモノを口に含んだとたん、シンジが歓喜の悲鳴を上げる。
「あはぁ!!く、くぅん・・・」
「んっ・・くぅ・」
カヲルは舌と唇で優しく包み込むように愛撫を続ける。
・・ちゅ・・・ちゅく・・・
カヲルの口からシンジのペニスが引き抜かれる度に液体のような音が漏れる。
カヲルの唇が茎に沿ってグラインドを繰り返す。
カヲルの右腕はシンジの腰を抱え込み、
左手は腰を回ってシンジのアヌスに突き立てられている。
アヌスの中に埋め込まれた指が中で曲げられ、腸壁をくすぐる。
「・・ぅ・・あ・・カヲル君・・そんな、激しくしたら・・」
「ん・・んっ・・んふっ・・んん・」
カヲルはちらりと視線を上げると、シンジのの苦痛にも似た快感の表情を堪能した。
しかし、カヲルは全く動きを緩めず、むしろ一層全ての動きを更に濃厚にする。
「だっ・・・うぅ・・・め・・・だったら・・・」
「んぶ・・・っ・・・むんっ・・・あむ・・・んん・・・」
シンジはカヲルの頭に手を置き、行為を止めさせようとするが、
その度にカヲルがペニスをきつく吸い上げ、
陰嚢を締め上げるので、力が抜けてしまって果たせない。
「・・はぅっ!・・あっ!!・・イイ!・・・イキそう・・」
ほんの少ししただけで、カヲルの舌が、カヲルの頭が動く度にシンジは絶頂を迎えそうになっていた。
快楽に恥ずかしげもなく身をよじらせ、声を上げてしまう。
「んっ・・・んんっ・・・はぁ」
カヲルが離れると、僕はようやく体から力を抜いた。
汗が浮かんでいるシンジの額をカヲルの手が撫で取る。
シンジのペニスにはカヲルの唾液が絡みつき、興奮で快感で堅くなったペニスはテラテラと光っていた。
「・・シンジ君・・・自分でするんだ」
シンジは驚いてカヲルを見上げた。
しかしシンジは拒めなかった。絶頂の寸前で止められたのと、どんどん湧いてくるカヲルへの想いがシンジを変えていた。
一匹の快楽を貪るけものに・・・
このままカヲルの口に出したかった気持を拭えない・・・でも気持ちよくないりたい。
「・・・・うん」
恥ずかしかった。でも、拒めなかった。
シンジは立ったまま、ゆっくりと自分のペニスを掴み、前後に動かす。
「あ〜!!」
シンジはただ快楽を得るためだけにモノを握りしめると、手を動かし始めた。
見られてる・・・カヲル君にオナニーを見られてる・・・
シンジはカヲルの視線から避けるように目を閉じた。顔が紅潮するのを止められない。
目を閉じたことでそれが余計にカヲルの視線を感じる。
人の視線、意識が敏感になった肌を撫で上げていく。
顔を背けたことで明らかになった首筋に、胸に・・そして自分で慰めているペニスに熱い視線を・・
「み、見ないでよ・・・んっ!・・・はぁ・・・」
シンジは目を閉じながらペニスを慰め続けた。
シチュエーションのせいか、カヲルに見られながら射精することを考えると絶頂の寸前で引き戻されてしまう。
「おかしくなっちゃう・・・も、もう・・・」
イきたい・・・でも見られてるとイけない・・・
見ててほしい・・イヤらしく射精するところを見て欲しい・・・
自分の手にそっと重なったものがある。
すべすべして、自分の体温よりもちょっと冷たい・・・
「カヲル君?・・・あ・・・」
カヲルの白く細い手がシンジの手の代わりペニスを包んでいた。
カヲル君の手でイカされる・・・射精させられてしまう・・・
そう思うだけでペニスの先端に透明な液体を滲ませてしまう。
「ふふ・・・」
カヲルの手はただシンジのペニスを掴んだままなんの動きも見せない。
イヤらしい動きを待っていたシンジは焦れるようにカヲルを見つめた。
「僕の手を動かすんだ・・・」
刺激的な言葉にシンジのペニスがビクッと蠢いた。じわりと先走りの液体が先端からカヲルの手に絡みつく。
カヲルをチラチラと伺いながらもシンジはカヲルの手を両手で包んで動かした。
「ああああっ!!あう!ああ!!!!はぁ・・・」
これ程までに違うとは思わなかった。
止まらない。あっと言う間に絶頂へと駆け上がる。
気持ちよすぎて止められない!こ、。このままカヲル君の手に精液をかけたい!
「はぁあぁぁぁ!!」
他人の手の感触に腰をガクガクっと振るわせるとシンジは大量の精液をカヲルの手の中にはなった。
手の中でシンジのペニスがビクビクと震え、暖かいものを吐き出す。
シンジのペニスにからみつけていた指をほどくと大量の精液がカヲルの手を汚していた。
「ふふ・・・一杯出したね・・・」
ピチャ・・・チュ・・
そっとカヲルが指を口に運ぶと独特の臭いと共にシンジの味が口内に広がる。
シンジは荒い息をつきながらその様子を眺めていた。
「今度はシンジ君のアヌスで僕をイかせて・・・」
カヲルは自らのペニスにシンジの精液を塗りつけた。
同時にシンジを後ろ向きにさせ、壁に持たせ欠ける
これからカヲルのペニスに貫かれるのだ。そう思うだけで放ったばかりのペニスが動く。
シンジは壁に頭をつけ、ゆっくりと自分の尻を開いた。
一番恥ずかしいところを、惜しげもなくさらしてくれている。
生唾を飲み込むカヲル目の前で、シンジは自分の指でアヌスを押し広げて貫かれるのを待っている。
カヲルは両手でシンジのヒップを開くと、シンジのアヌスに舌を這わせた。
「あん!・・・あうぅ・・・」
恥ずかしいところを見られ、舌で弄られて体の震えが止められなかった。身体を支えられなくなる。
カヲルは舌でシンジのアヌスを抉り、そして壁に手をついたシンジの股下から、ヌルヌルした手でアヌスを舐められて堅くなったぺニスをいじる。
「素敵だよ・・・シンジ」
快楽に呻き、震える背中を見つめてカヲルはシンジの腰を抱え込む。
口内から舌に載せた精液をシンジのアヌスの縁と内部に塗られていく。
「あっ・・な、なにを?・・・カヲ!」
「大丈夫・・力を抜いて・・・」
さらにカヲルの精液のまみれた指がシンジのアヌスに入って行く。
ゆっくりと周辺の筋肉をほぐしていく。
「入れるよ・・・」
「・・・・うん」
ズブ・・ズ・・グチュ。
シンジの腰を抱え込むようにして、腰を突き出すとシンジ自身の精液を潤滑剤代わり埋め込まれていく。
ヌルヌルとカヲルのが自分の中に入り込んでくる・・・その光景を頭に描きながらシンジは自分から腰を付きだしてより深く受け入れようとしていた。
「ああああ!あっ・・うう・・・」
すでに何度もカヲルとの情交をかわしたシンジは痛みもなく快感に呻いていた。
絶対な異物感がある。直腸を押し広げて息づいているものが腹筋の裏側で感じられる。
「あ・・はぁ・・んん・・」
「シンジ・・・愛してるよ・・ほら・・確かめてごらん」
カヲルが壁に付いていたシンジの手を掴んで自分達の結合部に回す。
カヲルのものが自分のアヌスに突き立てられている。その部分に触れることによってシンジは体を振るわせた。
自分の直腸を押し広げるようにビクンビクンと熱く脈打っている。
「はいってるよぉ・・・カヲル君のが・・僕の中にぃ・・・」
「さぁ・・一緒に気持ちよくなろう」
こんなに・・カヲル君の太いのが入ってる・・・
そう考えると背骨が引きつつるような快感が走る。
カヲルはシンジの首筋に背中から唇を押し立てて、腰をゆっくりと動かし始める。
「う、うん・・・・」
腰が密着し、全部埋め込まれる度に呻くシンジにカヲルは昂ぶりを感じていた。
少しでも動くと瞬時に締め付けてくる。逃がさないように、もっと受け入れるように・・・
「く・・・そんなに締めないで」
「う・・あぅ・・だって気持ち良いから・・」
シンジのアヌスの中は、入り口部分の激しい締め付けと
ざらざしたような、それでいてぴったりと包むような直腸の感触に、カヲルは陶然とした快感を覚えていた。
「凄いよぅ・・・お腹がかき回されてるよぅ・・・」
シンジの声にしばらく長く味わうためにカヲルはゆっくりと抽出を繰り返している。
シンジはシンジで自ら深く迎えようと腰を蠢かせる。カヲルのリズムとシンジのリズムがぶつかる度に、悲鳴のような喘ぎを上げるのだ。
次第に汗が、カヲルの先走りの液体が、そしてシンジの精液が混ざり合って絶妙の挿入感を生みだしていた。
カヲルはさまざまな動きでシンジのアヌスをかき回す。
連続で激しく奥を突いたかと思うと今度はゆっくり抜けるすれすれまで引き抜き、再びゆっくりと押し込む。
腰を繋げたままシンジの首筋にキスをしたり、背中を撫で上げる。
「あっ!・・あ!・・はぁ!」
「最高だ・・すごく気持ち良い・・・」
そのどれもがシンジを官能の渦へと導いていく。
「ん!う、嬉しい・・・あっああん!・・・ん!・・」
愛撫され続けながら貫かれる喜びにシンジは陶酔していた。
お尻で感じるペニスの太さ、アヌスで感じる侵入、そして直腸で感じる長さ。
そのどれもが自分を愛してくれている。
だから自分も彼を喜ばせるために締め付け、動きが合うように腰を振るのだ。
激しく、厭らしく、そして愛情を込めて。
「シンジ君のアヌスはきつくて・・・直腸は暖かくて最高だよ・・」
「カヲああ!!君、僕の・・・うん!・・・お尻気持ち良い?」
シンジの体はカヲルのペニスが引き抜かれ、突き立てられる度にピクピクと震えていた。
それは紛れもなく快楽だった。カヲルのものが直腸内の前立腺部分を通る度に自分のモノがビクビクと上下する。
自分の内部にある熱源を愛おしく感じる。
猛り立つ愛の証をもっと受け入れたい。もっと味わいたい。こんなにステキな時間が終わらないように・・・
「う・・・は・・・いいよ・・・シンジ君・・もうイキそうだ・・・」
「ああ!・・あっ!・・もっと突いて!!一緒に!!」
カヲルのペニスで突かれ、引き抜かれる動きに直腸が内蔵が引きずられるような感覚に、シンジは甲高い喘ぎで答える。
だんだんカヲルの息も荒くなり、腰のスピードが上がってゆく。
「中に出すからね?・・いっぱい・・いっぱいにして上げる」
「カ、カヲル君!!・・いいよ!だして!思いっ切り出して!!僕も!!」
カヲルが自分の内部に射精する。その事を考えただけでゾクゾクと身震いが止まらない。
自然に締め付けがきつくなる。シンジは壁に顔を押しつけて自由になった右手を自分の股間に回した。
「・・・っ!シンジ!!!」
カヲルがシンジの腰を抱え込み、より腰が密着するように押しつけてきた。
ズブ・・ズブ・・・
シンジは痛みに一際高い声を上げた。同時に全身を貫く鋭い快楽にも・・・
出して欲しい!!このまま!!一杯出してぇ!!!!
カヲルも目をつぶり、凄い速さで腰を動かして快楽に身を委ねている。
ストロークも長くなり、より深く、より早くシンジを貫く。
「くぅ!・・ああ!・・・ああ!・」
カヲルはシンジの背中に抱きつくと、激しく腰を動かしながら手を回してシンジのペニスをこすった。
「ああ!、出すよる!?シンジ君の直腸を一杯にするよ!!!???」
ドク!!!ドクッ!!!コプッ!!!
「・・・あああああ!!!出てる!!カヲル君の精液が一杯!!!」
内部で発射された大量の精液がシンジの腸壁に叩き付けられていた。
シンジは自分の体内に放たれている精液の勢いを直接感じていた。
クイックイッと腰を動かして自分のペニスの尿道に残った分までも出そうとする。
「ん・・・はあっ・・・はぁ・・・」
「うわ!まだ出てる!!!・・」
内部に放たれていることを想像し、脈動を感じながらシンジは射精していた。
もたれていた壁に二度目とは思えない量の精液がかかる。
ドクッ!!どぴゅ!!!・・ビシュ!ピチャ!・・・
「はっ!・・あ!・・・くうぅ」
激しい絶頂感にカヲルが中に放つ度に小さく声を出していた。
絶頂の余韻でシンジの体が震える度に、シンジのアヌスはカヲルのペニスを何度も何度もきつく締め付けた。
まるで、カヲルの精液を絞り取るように・・・
ぬるっ・・・プジュ・・・
「ひあぅ!・・・ぅあ!・・・」
ぬめった音を立てて、カヲルのペニスがシンジのアヌスから引き抜かれた。
シンジのアヌスがひくひくと痙攣を繰り返しながら、その度に直腸に射精された精液を溢れさせた。
「ぁ・・はぁ・・シンジ君・・・・」
「あん・・あ・・な、なに?・・」
カヲルは振り向いたシンジにキスをした。
「好きだよ」
「・・・嬉しい・・・」
その言葉の優しさに、嬉しさに涙が滲むのを誇らしく思った。
愛してる・・・
いつもと違う自分に彼は気付いているだろうか?
そして後数時間で僕と君は戦うことになる。自らの未来をかけて。
彼はなんて言うだろう?
裏切り者・・だろうか?騙していた・・・だろうか?
この道しか無いのだからどちらでも構わない
・・・ただ、僕のために一度だけ泣いて欲しい。
シンジの背中を抱きしめているだけで涙が溢れそうになる。
愛してる・・・愛してる・・・
想いを言葉にすれば、涙が溢れるだろう。
だから全身で力一杯シンジを包み震えるだけだ。
・・時間が止まればいいと、この時ほど強く思ったことはなかった。
抱き合って浴槽に浸かったり、体を流しあったりしながらもシンジはずっと笑顔だった。
側にいるだけでカヲルの想いが伝わってくる。自分は愛されていることに、自分もカヲルも愛しているという想いに心が一杯だった。
シンジは幸せを噛みしめながら一緒のベッドで眠った。
綺麗だ・・・カヲルはシンジの寝顔を見ながらそう思った。
こんな綺麗な人に僕は愛されている。こんな優しい人に僕は愛されている。
誇らしい気持ちで一杯だった。
運命が変わらないのなら、時間が止まらないのなら君に殺して欲しい。
僕が君を殺さないために。
人間を消滅させ新たな世界を創るのが僕という存在の目的。
・・・人間を滅ぼすという使命の果てに
・・・彼の居ない世界に意味があるのだろうか?
僕が生きるということはシンジを殺すこと。
多分力を使えばシンジの心を変えることも、創ることもできるだろう。
だが、そんなシンジはシンジじゃない。そんな事はしたくない。
僕は君を愛している。
だから僕を・・・・
だから僕をコロシテ・・・
コロシテオクレ・・・イトシイヒトヨ・・・・
朝、シンジが目を覚ましたときカヲルはいなかった。
胸にぽっかりと穴が空いたような、何か大事なものが消えていくような不安にノドが貼り付く。
その時、緊急サイレンが鳴り響いた。
(END)
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