1 鉄川与助の大工道具
 鉄川与助の大工道具は、17点からなる。12点が鉋で、鉋の刃押え、墨壺、留定規、柱面取見本、足踏式
 ロクロが各1店ある。寄贈者の湯川紳吉氏(新上五島町文化財審議委員)によると、平成元年頃に旧魚目町
 丸尾郷の鉄川家実家裏手の細工小屋から見出され、新魚目町役場や魚目小学校に保管後、2005年に
 鯨賓館ミュージアムに収蔵された。
 鉋は、平らな面を削る鉋ではなく、曲面や波形を削り出す鉋で、確かに教会堂建築に使われたと判断される。
 どの道具も、手作りか既成に手を加えたもので、使いやすいようにさらに改変したものもある。使い込まれ、
 割れや傷があるが、修理や隠すことはしていない。道具はシンプルで用を足せばよいという、鉄川与助の
 実直な考え方がみえてくる。
 
2 道具にみる知恵と工夫
 
3 フランス製の鉋
 
4 鉋の復元
 
5 鉄川与助の技は遠くに
 
※上記の詳細は、2012年に新上五島町鯨賓館ミュージアムで開催された特別展用のパンフレットに記載されております。