「「遠くて近い」カザフスタン 非核宣言国の長崎への共感
  ソ連から独立して25年、中央アジア5ヵ国のうち豊かさトップの明るい国」
 
【講演の要旨】

@ カザフスタン日本大使館で発見した「長崎大学」 広報誌
 ・夏休みをとって海外旅行にカザフスタンに行ってきた 大学時代のゼミ同窓会仲間10人と
 ・6月から3か月、中央アジア初の万博「EXPO 2017」開催中で日本館などもじっくり見てきた
 ・旅先での癖で「日本」や「長崎」の痕跡を探していたら「ありました」 日本大使館に「Choho」が
 ・「Choho」は長崎大学広報誌、見ると原子力医療研究特集特集号  「どうして」と川端大使に聞いて氷解
 ・長崎大学はカザフスタンの2大学と交換留学協定があり、被爆医療の研究で連携していること判明
 ・セメイ医科大学アスファンディヤーロフ・カザフ国立医科大学の医科大学2校が長崎に学生送る
 ・長崎大学医学部の教授が生体肝移植をカザフスタンで何例も成功させてニュースにもなった
 ・ソ連時代の核実験場セミパラチンクスはカザフスタンの負の遺産  実験場閉鎖し核不拡散政策に
 ・ことし成立した核不拡散条約の先鞭をつけたカザフスタンの「非核宣言国」は世界に先駆け
 ・8月9日の「長崎原爆の日」に毎年「核廃絶を」と市長が平和宣言  カザフと長崎は同じ願い
 ・初めてきた国でわが町との交流話を聞くと親しみを覚える  「遠くて近い国」カザフスタン
 
A カザフスタンはどこにあるどんな国か
 ・日本からカザフスタンに行くには直行便がない  今回は韓国経由で約12時間のフライト
 ・成田から飛び立ち仁川(インチョン)空港で乗り継ぎカザフの首都アスタナ空港に深夜着く
 ・韓国もカザフスタンも初めていく国で、旅行者の好奇心でどんな国か興味津々  予備知識ない
 ・旅行予定が決まって地図を調べる  カザフはカスピ海東側でインドに並ぶ広さ 中央アジア最大
 ・西はカスピ海に面し、東は中国モンゴル自治区、北はロシア、南にウズベキスタンなど4ヵ国
 ・ゴルバチョフがソ連解体を決めて独立国を承認する重要会議はカザフの首都アルマティで開催
 ・ソ連から独立した中央アジア5ヵ国は@ウズベキスタン Aタジキスタン Bキルギスタン 
  Cトルクメニスタン そしてDカザフスタン  カザフは首都をアスタナに移して新都市建設
 ・独立25年のことし記念万博「EXPO 2017」を中央アジアで初めて開催  旅行目的はこの見学
 ・大学時代のゼミ同窓の勝茂夫氏がカザフスタンの国立大学学長になっており彼の誘いで実現
 
B 地球儀型のパビリオンを中心にしたカザフ万博会場
 ・8月20日カザフスタンの首都アスタナで開かれている万国博覧会をまる1日見学した
 ・会場の中心にビル8階建ての高さで球形の地球儀をイメージしたカザフスタン館が目立つ
 ・午前11時に日本館を見て、周辺の外国パビリオンを見て回る  午後2時にカザフ館へ
 ・開催国のパビリオンだけに観客が多く、8階の中心部の吹き抜けから下を見下ろすと怖い
 ・万国博覧会はヨーロッパで始まり、アジアで初めて開かれたのが1970年の大阪万博
 ・中央アジアで開催されるのは初めてでナザルバエフ大統領の国際政治の場へのアピールを狙う
 ・6月の開会式にはロシアのプーチン大統領、中国の習近平主席はじめ周辺9か国首脳が出席した
 ・中国や韓国が力を入れていてパビリオンの長蛇の列  国威発揚の意味合いもあり比較する
 ・夕方までに主要な展示館は廻ったが、一番印象に残ったのはドイツ館だった
 ・テーマが未来のエネルギー「」ということもあり、機械科学大国ドイツの面目躍如の印象
 
C 黒川紀章が描いた首都アスタナに立つ真新しいビル群
 ・カザフスタンの首都アスタナは1997年に西南の旧首都アルマティから遷都した新都市
 ・ナザルバエフ大統領はソ連から独立以来25年君臨する「独裁者」リーダーだが信望も厚い
 ・広大な草原に新都市を計画し、設計コンペで日本の黒川紀章のマスタープランが採用された
 ・政府系のビルはコンペで採用された外国人デザイナーの奇抜な設計コンセプトで競い合う
 ・大統領宮殿は中心部に青い丸いドームの上に金色の塔が立つ  モスク型ドームはあちこちに
 ・ピラミッド型「平和調和宮殿」は英国人建築家ノーマン・フォスターの設計  オペラホールも
 ・垂直なエレベータホールをつくらない条件で建設され斜めの壁に沿ってエレベータが動く
 ・遊牧民のテントをイメージさせるショッピングモールも奇抜  遊園地と憩いの場が印象的
 ・真っ白い大理石造りのモスクは国民7割のイスラム教徒のために国が7年前に新築したもの