3.将軍謁見
かぴたんもつくばはせけり君が春 (芭蕉 延宝6年)
(1) 江戸城 登城
長崎屋→常盤橋→大手門→大手三之門(極楽門)→百人番所→中之門→中雀門(書院門玄関前御門)本丸御殿玄関前→表大広間
(2) 献上品
1) 延宝5年(1677年)4代将軍家綱 商館長ディルク・ド・ハース
猩々緋1反、黒羅紗1反、羅背板7反、筋天鵝絨10反、かせきあれしや島60反、東金繻子100反、霜降更紗50反、ちんた酒1壷、ぶどう酒1壷 ほか
2) 文政5年(1822年) 11代将軍家斉 商館長ヤン・コック・ブロンホフ
猩々緋2反、黒大羅紗2反、藍海松茶大羅紗2反、花色大羅紗2反、更紗150反、形付ころふくれん3反、更紗150反、をるごろ付置時計 ほか
(3)謁見の模様
1)公式謁見
ザリガニ方式
・家康の時代
・秀忠の時代
・家光の時代
・綱吉の時代
・家宣の時代
・吉宗の時代
2)非公式謁見
サル芝居
綱吉就任2年後の天和2年(1682年)から専ら息子徳松にせがまれて行われたが、延享3年(1746年)9代将軍家重の謁見以後廃止された。
カピタンに対する質問
・オランダはバタビアからどれくらい離れているのか。
・長崎からバタビアまでどれくらいあるか。
・バタビア総督とオランダの王とはいずれが権力を持っているのか。4. 商館長の暇乞い
将軍からの返礼の贈り物 時服30領、江戸町奉行 黒い礼服2領、老中ほか諸役人よりそれぞれ衣服が贈られた。5. 商館長の参府回数
5回 ヘンドリック・カスペル・ロムベルク
4回 ヤン・クランス
3回 ヘンドリック・ズーフむすび
(1) 江戸参府 通算166回 217年間
(2) なりふり構わぬお金儲け