(1) 銅版画「セビリアの聖母」復刻版の献上
<復元銅版画「セビリアの聖母」献上>(1998年12月24日付の長崎新聞より)
19日から8日間の日程で、スペイン、イタリアを訪問している南高有家町の
「銅版画のふるさと視察訪問団」は23日夕(現地時間同日午前10時40分)、
バチカン市国のパウロ6世ホールでローマ法王に謁見(えっけん)、復元した
「セビリアの聖母」の銅版画を献上した。
訪問団は藤原米幸町長はじめ銅版画を復刻した長崎市出身の銅版画家、
渡辺千尋氏、復刻や謁見に協力した片岡瑠美子・長崎純心大教授、地元生
徒と4人を含む14人。
「セビリアの聖母」の銅版画は16世紀末、同町に開設された有家セミナリヨ
(キリスト教の神学校)で、日本人生徒が制作したとされる。
連絡によると、謁見後、藤原町長、渡辺氏、片岡教授の3人が、壇上のロ
ーマ法王に直接、銅版画を手渡した。法王は銅版画に手を当て日本語で「ナ
ガサキ、ありがとう」と言葉をかけられたという。
復元された銅版画「セビリアの聖母」渡辺千尋氏
制作
写真右から渡辺氏、中央
片岡氏、ローマ法王