三角屋根と高架広場
長崎へ帰省するたびに長崎駅舎の三角屋根を見ては「長崎に戻った」と実感していた。
駅ビル新築のためあの「三角屋根」が姿を消したのは今年の3月。
長崎市街の建物は長崎の歴史や文化と調和していないようだ。
長崎が観光で生きていくのならば
あんなつまらないビルの乱立とはならなかったのでは。
稲佐山と三角屋根
大半の人が
長崎の山といえば「稲佐山(稲佐岳)」をあげるだろう。
長崎にいた頃、毎日のように稲佐山が視界に入った。
実家(西琴平町)からは正面に三菱重工長崎造船所の船台があり、
視線を右へ移すと稲佐山がいつも穏やかな姿を。
最西端の駅、終着駅の長崎駅。
この駅舎は三角屋根が名物だったのに、その姿を消した。
青春時代の想い出の建物がまた一つ長崎の街からなくなった。
三角屋根
最後に三角屋根を見たのは今年の2月中旬だった。
あの三角屋根を眺めるたびに心が和んだものだった。
故郷を離れて30年が経過し、ますます故郷の存在が大きくなっていく。
長崎駅舎のステンドグラス
長崎駅舎正面にはステンドグラスが嵌められていたことを
知っていた人は多くないのでは。
高架広場から注視すれば気が付いたかも。
どんな模様かは残念ながら覚えていない。
さようなら 三角屋根
さようなら、三角屋根!
お前は長崎をこよなく愛する人たちの
心の中で いつまでも その姿を映すのだ。
(写真提供:中島大輔氏)