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バリフライトツァー2005年7月

Issue 2006.02.17

2005.07 Prologue   7月12日　　13日　　14日　　15日　　16日　　17日　　18日　　19日　　20日　　21日　　22日　23日　その後　

7月19日（火）

神の倉の皆様は最終日だ。稲垣ご夫妻は、観光、向井さん、河原さんは私たちと合流してティンビスでフライトすることになった。11時にホテルを出発して日航ホテルで二人をピックアップした。ラーメン屋さんに行き昼食、私は、3回目の店だ。海鮮麺が美味しい。それと西瓜ジュース。

ティンビスへ行く途中にあるワヤンさんの家を通る時、ワヤンさんが出て来て「今日も風が強いですよ」と笑って私の肩を叩きました。ティンビスのテイクオフの手前でジャワ島から通っている中国系の講習生ディデイと出会った。「風が30km/hr以上吹いている。インド人も帰った」と言っていた。

テイクオフは、やはり強風だ。しかし、沖に白波は見えない。強くて30km/hr、ステディに25km/hr程度だ。私は「飛べる」と思い、二人に「多分、飛べますよ」と伝えた。ぷーたさんがクトゥに携帯電話で伝えていた。インド人のアニルも来た。「飛べるよ」と言うとアニルは、ニコッと笑い喜んでいた。

クトゥが来るとアニルは、すぐに準備してテイクオフに入った。例によって何度も風で飛ばされながらも止めようとしない。テイクオフを失敗すると一度でも疲れるものだ。「休んだ方が良いよ」と言って私が前に出ると「先に出て」とアニルは言った。

斜面の左側、下がった所から出ることにした。足場を確保して、バリオの確認をしている時、突然、身体が持ち上げられてしまった。すぐにＢライザーを引いたが、そのままテイクオフの右側へ引きずられてしまった。河原さんたちにキャノピーを押さえて貰い大事には至らなかったが、一歩間違えると危険だった。

次は慎重に皆さんにキャノピーを押さえて貰い、風が少し息をついた弱い時にライズアップしてそのままテイクオフした。14時53分テイクオフ。20分後に河原さんが出た。私は、その頃、日航ホテル手前1キロの所を飛んでいた。河原さんが来る迄待っていた。日航ホテル前で河原さんとのランデブーフライトを楽しんだ。アニルもこちらに向かって来た。しかし、ホテル手前で高度を落とし、クリフから離れて行き、ホテル手前800mの所にランディングしてしまった。どうしてクリフから離れたのだろう。リフトが無くなり沈むのは判っていると思うのだが・・・。無線でぷーたさんに伝えて回収の依頼をした。

このフライトは、2時間46分、日航ホテル往復、5回だった。6回出来なかった理由は、テイクオフ上空で少しマヌーバをして遊んだからだ。ぷーたさんに私のカメラでビデオ撮影して貰い、片翼潰しを両方、Aラインストールを何度もした。頭の上のキャノピーが音を立ててくしゃくしゃになって畳まれる状態は、観ていた人たちは驚いたようだ。驚く声が聞こえた。飛んでいる本人は、安定した風なので安心してやっていたのだが・・・。スパイラルは、高度が足りずに出来なかった。「もう十分です」と言うぷーたさんの無線で再び日航ホテルへ向かった。

観光から戻った稲垣夫妻がホテルの展望台に現れた。手を振って挨拶した。河原さんと二人ホテル前で稲垣さんのビデオの被写体になった。その後、河原さんは、念願の日航ホテル前のビーチにランディング。私は、強風のテイクオフにトップランした。アニルはリフライトして既に降りていたが、トップランの時にクトゥのバイクにぶつかってしまったそうだ。色々なことをしてくれる男だなあ。でも、怪我無くて良かった(^_^;)

13日からフライトを始めて7日間のうち5日間飛べた。全部で7本飛べて合計フライトタイムは、9時間33分。リハビリフライトは、順調に進んでいる。特に今日は、3回目の日航ホテル手前で大潰れがあった。高度70mから一気に45m迄降下してしまった。すぐそこに地面が見えたが、リッジの風があるので落ち着いて対処出来た。久しぶりに回復操作をして少しずつ勘を取り戻しつつある。

今日を含めて残すは、後3日だ。楽しいバリの毎日だ。(*^_^*)

フライトが終わると 　 このような美人が出迎えてくれる。 バリの人たちは、目を合わせると、必ず素敵な微笑みをくれる。 癒しの国、微笑みの国バリ、すっかりバリが好きになった。

向井さん撮影の写真 　
バリでご一緒した広島神ノ倉の向井さんが撮影した写真が送られて来た。
ティンビスのテイクオフ上空でマヌーバをした時の写真。この写真は、両方のＡライザーを思いっきり引いてＡラインストールに入れた時のもの。

フライト中のパラグライダーでＡライザーを引くと言う行為は、結構インパクトがある。グライダーの形が無くなってしまうからだ。でも、飛んでいる私としては、危険性を感じていない。Ｂラインストールをする時よりも不安がない。多分、最も簡単で安全な降下手段だと思う。

7年程前に妻、正子は雲の吸い上げに遭った時に躊躇せずにＡラインストールをして脱出した。最大マイナス5.0m/secの降下率も期待出来る。危険回避のためにも身につけて置きたい技術だと思う。

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