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2000年07月〜09月のフライト日記へ行くフライト日記2000年
2000年10月〜12月 Last up date:2000年12月30日

2001年01月02日更新

フライト日記のINDEX

2000.10.05 (木)−10(火) 韓国

韓国に飛びに行きました。5日の午後に成田を発って、10日に帰国です。車で成田に行き、駐車場に預けました。ソウルへ飛行機で行き、バスでソウル駅まで移動。そして、特急セマウル号に乗って東大邸(トンデグ)駅へ行きました。そこからガイド役の金さんの運転する車で延々と3時間移動でした。聞慶(ムンギョン)の温泉に着いたのが、6日の午前5時過ぎでした。すっかり疲れてしまいました。温泉に入ってから仮眠を取ると言う事でしたが、どこにも寝る場所がなく、結局、待合室の椅子に横になりました。海外に来て、なんか惨めな思いでした。

6日、ムンギョンエリアでは、2本飛びました。まあ、初日だから、これ位でいいか、と考えていましたが、これが最初で最後のフライトになるとは、夢にも思っていませんでした。翌日は、色々な事があってエリアに到着したのが、午後になってしまいました。現地の人のツリーランがあって、その救助に時間を取られてしまいました。折角の好天気のフライト日和でしたが、次のエリアへ移動と言う事で、悔しい思いで後にしました。
次のエリアに着いた時には、サーマルタイムも終わってフォローの風が吹いていました。「明日こそは」と言う期待で、宿に着きました。しかし、8日は、無情の雨でした。現地のガイドは、なんとかして僕達を楽しませようと、「エリアを見に行こう」と車を移動させました。皆、すぐ近くにあるものだと思っていましたが、4時間以上も走って行きました。雨の中、走る車の中で、皆、疲れて眠っていました。エリアの下に着いたけれど、当然、雨では飛べません。飛べないエリアを麓から眺めて、帰途につきました。

最終日の9日は、壮大なエリアと言う事で、これまた、期待していましたが、車を降りてから、約20分、パラを担いで歩きました。エリアとして、整備はされていない、自然の山の中でした。テイクオフも狭くて、しかも、ススキが密生しています。「こんなところで飛べるのかなあ」と疑問でした。まあ、風が正面から入れば、何とか、クロスで出られるかも知れないと思い、機体を拡げて待ちました。しかし、風は、無情にも後ろから吹いています。それも強い風が・・・。仮に、風が止んで無風状態になった時に出られたとしても、果たして浮くかどうか・・・。僕は、リスクを負うのは、止めて、機体をたたみました。
同行のひとりが弱いサイドの風の時にテイクオフしました。すぐ下の平な所まで飛んで着陸しました。練習場のフライトと同じです。ガイドが飛び立ちました。高いススキにレスキューのトグルを引っかけたのか、レスキューを開いてしまいました。すぐに着陸したので怪我はありませんでしたが、とても、飛べる状態ではないと判断して、ほかの人にも中止を呼びかけました。担いで下山しました。確かに、正面から風が入っていれば、高度差600m近くのエリアは魅力的です。しかし、自然の山の中の飛びに慣れていない僕達としては、大きなリスクを負っての飛びとなると思います。海外で、このようなリスクを負う事は、果たして正しいのでしょうか。

でも、沢山の松茸を焼いて食べて、何とか、満足出来ました。大邸の街まで、長い時間、車に揺られて最後のホテルに到着しました。
10日は、大邸からソウルまで飛行機で移動ですから、楽でした。ソウルからは、ひとつ前の便に乗れたので、午前中に成田に帰着する事が出来ました。不完全燃焼のフライトツァーに終わりました。20年ぶりに使った韓国語でしたが、カタコト程度は通じました。ハングル文字は今でも覚えていました。ガイドの金さんは、カタコトの日本語ですが、僕の韓国語と金さんの日本語でなんとか意思が通じたように思えました。辛いキムチ中心の食事で、胃の方もすっかりやられてしまいました。フライトツァーは、移動時間を少なくして、一カ所に停滞して、ホテルも変わらない方が良いと思われました。スイスは、正にこの停滞型でした。エリア巡りは、楽しいようですが、毎回、違うエリアで飛ぶ事は、精神的にもきついものです。慣れない国で、飛ぶのですから、欲張らずに一カ所で飛んだ方が楽しいと思います。
今回は、急に、参加させて貰い、事前にツァーの行程も聞かないまま、参加してしまい反省しています。スイスで良い思いしたので、その余韻がさせたものだと思います。妻も「暫く、自粛しようネ」とションボリしていました。(^_^;)

2000.10.19 (木)スカイパーク宇都宮

2年前にスペインに行った時、大変お世話になった松島利夫さんがドイツから日本に一時帰国しています。京都、広島と回って14日からCooで飛んでいました。ずっとCooでもつまらないので、ほかのエリアへ飛びに行くと言う事で、僕にも 「一緒に飛びませんか」とお誘いがありました。丁度、休みなので行くつもりでいたのですが、宇都宮は行った事がありません。HPで見たらとても良さそうなエリアです。昨日は、24時迄の仕事でしたが、飛びたい一心で3時間半の睡眠で起きました。自宅を出てから約2時間でスカイパーク宇都宮のクラブハウスに到着しました。HPで見たのと同じロッジです。とても立派でした。裏に講習バーン兼ランディング場があります。なだらかな斜面は、とても安心な講習バーンでした。テイクオフまでは、モノレールで荷物と人間を上げてくれます。8時45分に到着して、ビジター登録をしました。受付けしてくれた若い美人が、水沼典子さんでした。とても人当たりが良い、素敵な方でした。

10時過ぎになっても松島さんは来ません。エリアの皆さんがテイクオフに上がると言うので、先に上がる事にしました。モノレール乗り場までは、軽トラックで荷物だけ載せて行って貰えます。人間は、約10分の歩きです。モノレールは、一両4人乗りで二両あります。乗車時間は、約10分です。料金は、500円。
テイクオフは、ランチャー台になっていて、下にネットが張ってあります。上と下に二カ所テイクオフのランチャーがあります。下からは、スクール生らしいリボンを付けた若い女性達がいます。僕は、上のランチャーで準備しました。準備していたら、松島さんが来ました。世界チャンピオンに輝いた辻さんも一緒です。それと、Cooの仲間の人達も。白いボレロが出て、ソアリング始めました。荒れていない様です。「そろそろ出ようか」と言う声で、僕も準備しました。モノレールが上がって来て、松島さんと辻さん、それとCooの人達が来ました。

上のランチャーからは、僕が最初に出ました。クロスで立ち上げて上で止めて、振り返って走りました。テイクオフしてすぐに右翼端が潰れた様です。西風が吹いていて、叩かれたのです。でも、すぐにリカバーして無事に出ました。その後、西の方向に行ってサーマルにヒットしたので、すかさず左先回を入れました。山の近くで回した為か、尾根の後ろに流されそうに感じました。心持ち左ブレークコードを多く引きました。正面を向いた時に、大きく持ち上げられました。スパイラルから通常フライトに戻る時に急にブレークコードを戻した時の「お釣り」の様な感じです。「少し引き過ぎたかな」と感じましたが、コントロールしてそのまま再度、左先回しました。また、尾根の後ろに流されそうに思い、再度、同じ操作をしてしまいました。「ヤバイ」と思っていたら、下から辻さんが「大久保さん、もう少し山から離れて飛んだ方が良いです。もっと体重をかけて回して下さい。尾根に沿ってリッジが取れますヨ」と無線が入りました。「了解しました」と答えて、リッジを取りながら左の尾根の方に移動しました。左の尾根の先で、リフトがあり、山の前に出てセンタリングしました。グングン上 昇して行きました。

どうも、久しぶりに飛んだので、サーマルの合わせ方が解らなかったのです。でも、その後は、順調に自分のペースで飛べました。最高高度は、1363mでした。テイクオフを530mにセットしていたので、833mのゲインです。サーマルは最も強い時で、6.8m/sでした。一時は、雲底までつけて、一番高い所を飛んでいました。写真を撮ったり、ビデオ撮影も出来ました。
先に出たボレロの女性は、とても上手です。水沼さんのコーチでローリングの練習をしているのを上からビデオ撮影しました。
松島さんは、テイクオフしましたが、左のラインが絡んでいました。ポンピングをしていましたが、直らないので、そのままランディングしました。リフライトの為に、ひとりでモノレールに乗って来たそうです。さすがに「ひとりでモノレールに乗った時は、不安でした」と話していました。リフライトした松島さんは、約1時間飛んで大満足でした。僕は、1時間58分のフライトでした。久しぶりに長時間フライト出来ました。しかし、寝不足ですっかり疲れてしまいました。食後に、イントラの早野さんに「上がりませんか」と言われましたが、遠慮しました。
講習バーンで、松島さんたちが、立ち上げの練習とグラハンをしていました。なだらかなバーンはとても良い練習場です。元気な松島さんは、ここ一週間、Cooで練習した成果が出ていました。久しぶりに松島さんと会って、楽しい一日を過ごす事が出来ました。

2000.11.05 (日)

高峰に行きました。昨日は、良いコンディションだったそうです。クラブハウスに着いたら、須藤さんがいました。朝食を食べながら、須藤さんと話しをしました。今日は、西風で余り良くないらしい。足尾は飛べないので、多分、こちらに来るだろうと言っていました。1スカイエンジェルの竹下、藤原、木村さんが来ました。0時過ぎに上がりました。やはり、テイクオフは右サイドの風です。千葉さんが出ました。しかし、リフトがなく、そのまま少し粘っていましたが、ランディングに向かって行きました。次の人も同様。暫く、風待ちしました。少しずつブローが入って来たので、正子が出ました。西からのかぶりを注意して、余り山に寄らないようにと注意しておいたのですが、真っ直ぐに飛んでいるので、「そろそろ右に行った方が良いと思うヨ」と無線を入れました。右の方で高く上げている人がいて、その下に入って回しました。結構、良い条件になって来た様です。僕も準備しました。久しぶりのフライトです。クロスでテイクオフしましたが、振り返ったら前が潰れてしまい中止しました。押さえが甘かった様です。2回目は、ラインが絡んでいた様な気がして上を向いたら、転んでしまい ました。会社の先輩で成田で仕事をしている手登根さんに「足がもつれているんじゃないの?」と笑われました。3回目にやっとテイクオフ出来ました。暫く飛んでいないと、テイクオフも下手になってしまう。(^_^;)

平凡なぶっ飛びでした。しかし、とても気持ちが良かったです。降りてから、昼食を食べました。正子は、上に上がっていたようです。午後、再び、テイクオフに上がりました。正子は、飛ばないで待っていました。僕のビデオを撮ってくれると言うのですが、正子が飛ぶときに、ビデオを持って飛ばなければならないので、僕が撮影する事にして、正子に先に出て貰いました。正子は、またも良い条件で飛んでいました。僕も出ましたが、サーマルは全然なく、同じ時期に出た人たちと一緒に仲良くぶっ飛んでしまいました。
久しぶりのフライトでストレス解消が出来て、クラブハウスを後にしました。

2000.11.14 (火)

7時5分発の羽田発岩尾根の伊丹行きに乗りました。伊丹空港からモノレールで蛍池に行き、阪急で川西能勢口でJR川西池田に乗り換えました。そこから篠山口まで行き、柏原に到着したのは、11時少し前でした。柏原駅には、トナカイが迎えに来てきれました。今日は、風も穏やかで飛べているそうです。ショップに着いて、加藤さんに無線で挨拶をしました。早速、テイクオフに上がりました。今日は、平日だと言うのに、スクール生、パイロットが来ていました。常連の北江さんと谷口さん、田中君、中嶋さん、慶ちゃん、森本さん、荻野さん、トナカイ、それとパイロット証を貰ったと言う、ポリス中西も。久しぶりの仲間との再会に嬉しくなりました。皆さんのテイクオフ風景をビデオに撮りました。皆、上手です。最後に僕がテイクオフしました。いつもの様にたったひとりになったテイクオフです。飛びながらビデオ撮影をしました。安定していて、サーマルもなく、とても穏やかです。ランディングはターゲットの真ん中に降ろしました。また、全員でテイクオフに上がりました。今回も同様、ビデオ撮影しました。最後に僕が出ようとしたら、風が無くなってしまいました。立ち上げて見ました が、テンションがかからず、中止しました。暫くひとりでテイクオフで風待ちしました。飛んだ人達がまた、上がって来ました。やっと風が入って来たので、皆がテイクオフに来る前に出ました。これまた、同様にぶっ飛びでしたが、また、空撮しました。ランディングしてからも、飛んで来る人達の撮影をしました。北江さんと谷口さんは、とても安定したランディングです。今、ローリングの練習中をしているそうです。本当に楽しそうに話す、ふたりの「ライバル」が微笑ましくなりました。

2本飛んだから、もう、いいかと考えていましたが、谷口さんは、もっと飛びたいと言っています。谷口さんは、4本も飛んでいたのです。北江さんに「私が車を降ろしますから飛んで下さい」と言われて飛ぶ決心をしました。トナカイとポリスも一緒に上がりました。今日、東京から来て3本も飛べるなんて夢の様でした。3本目も空撮をしました。
夜は、スカーレットさんが来て、手料理を作ってくれました。僕が持参したワインと加藤さんの「美味しいお酒」で話しに花が咲きました。夜が更けるのも忘れて談笑が続きました。

2000.11.15 (水)

曇り空です。ショップで暫く待って、飛べそうだからと上がる準備をしました。加藤さんと慶ちゃんの3人です。車を走らせようとしたら、フロントガラスに雨粒が…。諦めました。慶ちゃんは、奈良の実家に帰ると言うので、途中で一緒に昼食することにしました。昼にしては豪華なサーロインステーキ定食を食べました。美味しいコーヒーをお代わりして。
その後、慶ちゃんと分かれて、加藤さんと電気屋巡りをしたり、スポーツショップ巡りをしました。夜は、加藤さんとふたりで「美味しい酒」夕食にしました。残念ですが、飛べない一日でした。

000.11.16 (木)

昨夜からの雨が上がりましたが、風は強そうです。正子が東京から来ました。10時54分着の電車で来ました。柏原まで迎えに行きました、正子は寝不足の様でした。ショップに行くと、芦田さん、生野さん、松尾さん、中村君がいました。昼食にやぶ蕎麦に行ったら、定休日でした。コーヒーショップの「せせらぎ」に行ったら、ここも定休日でした。氷上の「まろうど」まで移動しました。美味しいコーヒーのお店です。とても雰囲気の良い綺麗なお店です。コーヒーのお代わりも出来ます。昼食を食べながらパラ談義をしました。

雨が少し降って来ました。夜は、加藤さんの家で鍋料理を食べながら、スカーレットさんも交えて、またまた「美味しいお酒」と正子持参のリオハの赤ワインを味わいました。「Change the world」のビデオを何度も見て感動しました。とても綺麗な画面で、パラの楽しさを伝えてくれるビデオです。まだ完成していませんが、とても楽しみです。久しぶりの岩屋でリラックスしたためか、正子は、途中で酔いつぶれてしまいました。寝不足のためだと思います。
気が付いたら、11時を過ぎていました。楽しいと時間が経つのも忘れてしまいます。お休みなさい。

2000.11.17 (金)

昨夜、雨が激しく降り続きました。どうも、岩屋は、雨のサイクルのようです。お天気のことは、誰も恨むわけにはいきません。自然の摂理です。正子は、疲れて寝不足のうえに、美味しいお酒を飲み過ぎて、二日酔いのようです。元気がありません。仮に晴れていても飛ぶ元気がないようです。まあ、リラックスして楽しい時間を過ごしたのだから良しとしましょう。少し休みたいと言うので、部屋に戻り眠らせました。その間、僕は、パソコンをやっていました。飛べなくても色々とやることがたくさんあります。ビデオの編集もしたいと思っています。
日曜日は天気が回復しそうです。冬型の気圧配置になっているために日本海側はぐずついた天気になっています。雨は上がったのですが、岩屋の山にはどんよりと厚い雲が被さっています。

明石から、加藤さんの奥様の真由美さんが来ました。今日は、加藤さんの誕生日です。お祝いに植松さんが一升瓶を下げてやって来ました。飲めない植松さんは、お酒ならず、お茶けでつき合いました。制作途中のビデオを見ながらの誕生会はとても楽しい時間でした。真由美さんが持って来てくれた鯛とマグロのお刺身と蟹は美味でした。美味しいお酒がより美味しく感じられて幸せでした。「誕生日はいいもんだ〜…」
昨日、飲み過ぎた正子は、控え目でした。折角だからもっと飲めばいいのに…。

2000.11.18 (土)

雨の予報はありませんでした。でも、天気図は、等圧線が狭く風が強いことを示しています。北東から北の風です。しかし、下の風はそれ程強くありません。テイクオフの吹き流しは、踊っていました。グリーンパークに行って見ると吹き下ろしていました。しかも、強い風。立ち上げは、出来そうもありません。植松さんから「ランディングは丁度良い風が吹いているから出来るんと違うかな」と無線が入りました。ランディングに行くと誰もいません。吹き流しは、北西から北に向きを変化させています。パラを出して様子を見ました。時々、ガスト(Gust:突風のこと)が入って来ます。ひとりでは危険と思い、正子だけ準備させて、僕は、サポートする事にしました。弱い風の時に、立ち上げる事が出来ました。そのうちに「風の妖精」「ダルコ」「イリ坊」荻野さん、「UDOさん」「オヤジ」も来てにぎやかになりました。皆、上手です。パラの基本は、立ち上げ、即ち、ライズアップです。これが出来ないとテイクオフが出来ません。飛べない時は、立ち上げてコントロールするグランドハンドリングの練習をする事が大切です。イリ坊のXACTは、立ち上げ練習の為、僅か一年の間にすっかり中古品とな ってしまいました。パラの消耗度と腕は、比例しているわけです。

少し風が強くなって来たので、危険と思い、止めてやぶ蕎麦に行きました。やっと牡蠣とざる蕎麦にありつけました。やぶ蕎麦のお母さんは、僕らの顔を見て喜んでいました。食後、真由美さん、「黒猿さん」北江さん、正子と高源寺に紅葉見物に行きました。駐車場は無料ですが、拝観料300円でした。今が盛りの紅葉はとても綺麗でした。岩屋北西テイクオフの東屋が綺麗に見えました。吹き流しはやはり踊っていました。
夕方、風が落ちたようなので、ランディングに行き、立ち上げをしました。今度は、僕もやりました。30分ほどみっちりやったら、汗びっしょりかきました。とても良い感じでした。ほどほどにしておこうと思い、畳んでいたら雨がポツリと落ちて来ました。あっという間に本降りとなってしまいました。夜は、楽しい飲み会です。今日は、北江さん、「UDOさん」「ダルコ」「BMWさん」が持って来てくれたお酒を戴きました。「ダルコ」は、早くもパイロット証を貰い、お祝いに「杯路人」と書かれたお酒を持って来ました。爽やかな透き通った味でした。

2000.11.19(日)

昨日は、たくさん呑んだのに、頭はすっきりしています。夜中に豪君がCooから教員試験を終えて帰って来ました。昨夜は、家の前に止めてあったハイエースの中で寝たらしいです。ショップに行くとスクール生の人たちやパイロットの人たちが大勢来ていました。2台のスクール号でテイクオフに上がりました。テイクオフは、強くはないけれど東からの風でした。東テイクオフは、距離がなく、下が道路なのでテイクオフの失敗は命取りです。スクール生の人たちは、原則として、東からのテイクオフは禁止されています。吹き流しを見ると、それほどの強さもパワーもありません。大丈夫そうですが、誰も飛ぼうとしません。飛ぼうかなと思っていると、丁度良くダミーが来ました。藤木さんと奥田さんです。ふたりともとても上手です。ふたりが出た後に、藤田さんがテイクオフしました。しかし、その頃、風は、北気味となってしまいました。風待ちして良い時に出ようと思い、準備しました。クロスで立ち上げて出ました。少し押さえが甘かった様です。もう少ししっかりと押さえないとシューティングの可能性があります。南テイクオフの前を通過して、ノーマルルートを飛びました。リフトはあ りませんでした。ビデオ撮影をする暇もなく、ランディングしました。
正子もテイクオフしましたが、あまり安定しない飛びでした。「暫く、テイクオフしないこと」と加藤さんが言いました。上で待っていた人たちは、降りた様です。正子は、ランディングで立ち上げの練習をしたいと言うので、サポートしました。

その後、ショップに戻って、少し休んでから、また、テイクオフに上がりました。南に正面から入っていましたが、僕と正子は、足立さんと東に行きました。しかし、南の方が景気良く入って来て、東は、右クロスとなって来たので、南に移動する事にしました。重い装備で移動するのは、汗をかきます。スクール生の人たちは、南からどんどん飛んで行きます。豪君が来て、テイクオフを見てくれていました。正子が出た後、風は無くなり、そのうちにサイドフォローとなってしまいました。飛べません。北西に変わってしまいました。またまた、重い装備を担いで移動です。
北西からは、とても良い風が入っていました。良い風の時に、慣れていないスクール生の人たちに飛んで貰った方が良いので、僕は、数人に順番を譲りました。僕が出る時には、北西の風も弱まっていましたが、何とか、クロスでテイクオフしました。ノーマルルートの尾根で粘りましたが、弱かった様です。ビデオ撮影は出来ました。

また、風は、東に変わってしまい、スクール生の人たちは、ストップとなりました。正子は、東からテイクオフしました。結構、リフトがあるようでした。正子が飛んでいるのをビデオ撮影しました。
「もう一本飛ぼう」と植松さんに誘われて、急いで車に乗り込みました。テイクオフに着いたら、たくさんのパラが空にいました。植松さんは、素早く準備して飛んで行ってしまいました。また、ひとり残されてしまいましたが、アークの人たちが、サポートしてくれました。テイクオフにはたくさんのカメラマンがいました。一発でライズアップして出ました。もう、サーマルは売り切れでした。穏やかな風の中、夕焼けを見ながらのフライトでした。正子は、4本も飛べたと大喜びでした。僕も、3本飛べました。
夜は、また、楽しい宴会でした。真由美さんは明石に帰りましたが、今日は、「スカーレット」「風の妖精」「ダルコ」「イリ坊」そして、豪君もいます。お酒を飲まない豪君が、日本酒を「美味しい」と言って何杯かお代わりしていました。ビデオを見ながらのパラ談義で夜が更けました。明日の天気は雨と報道されると、正子も「それじゃ、呑んじゃおう」と陽気に飲みまくっていました。思いがけなく飛べてラッキーな一日でした。

2000.11.25 (土)

昨日は、条件が良かったらしいですが、夜勤明けでは疲れていて飛びに行くことは出来ません。今日は、予報では晴れる筈でした。しかし、高峰に着いた頃は、どんよりと曇っていました。風は、東寄りでした。10時少し過ぎた頃に高峰に着きました。スカイエンジェルの高橋さんと関口さんが来ていました。関口さんとはメールでやりとりしていましたが、3年半ぶりの再会です。駐車場に行くと新婚さんの弥永君と友美ちゃん、青木君ともうひとり、顔は覚えているのですが、名前は知らないスカイエンジェルのメンバーがいました。

テイクオフに上がり、ニューハーネスをテイクオフのシュミレーターで調整をしました。韓国の金さんから送られて来たものです。スカイワールドの社長の金さんは、「ハーネスを使って見て意見を下さい」とメールして来ました。ムースは、今までのものより厚く衝撃吸収の能力は、数倍高いようです。日本にひとつしか無い、プロトデザインです。仲間が交代で乗って色々と意見を言っていました。赤と黒でデザインもすっきりしていて、とてもカッコいいです。高橋さんもコンペモデルの試用するので、金さんから送られてくるそうですが、まだ、届いていません。しきりに羨ましがっていました。
ひととおりの調整を終えて、仲間の薦めで先に飛ぶことにしました。高橋さんにサポートして貰いクロスでテイクオフしました。テイクオフして身体をハーネスに預けようとしたら後ろにいきません。どうも、リクライニングの調整を締めすぎたようです。張り付け状態で飛びました。渋い中、何とかレベルキープしてトップアウトしました。先に出た梶原さんは、上を飛んでいます。デジタルビデオカメラを下げていましたが、慣れないハーネスなので撮影は自粛しました。25分のフライトでランディングしました。張り付け状態で飛んでいたのですが、下から見ていた人達は「カッコ良かった」と言ってくれました。

昼食を食べてから、また、テイクオフに上がりました。東風が強くなって来ました。高橋さんが先に出て、「ランディングから写真を撮ってあげます」と言われました。しかし、風が悪く、なかなか出られません。やっと立ち上げたと思ったら東風で左翼が潰されました。テイクオフ中止して事なきを得ました。関口さんも一回、中止して二回目にテイクオフしました。もうリフトはなくぶっ飛びでした。会長の須藤さんが風を見てくれて、「いいですよ」の合図で出ました。今度は無事にテイクオフ出来ました。しかし、リクライニングを緩め過ぎたので、身体が寝てしまいました。楽ですが、少し不安です。下から見ていた人達は「コンペモデルみたいな飛び」と評価していました。空気抵抗が少ないので、心持ちスピードが速いようです。リフトもなく、約10分でランディングしました。僕がテイクオフしてから、クローズになったそうです。
その後、梶原さんと須藤さんの蕎麦打ちの実演を見学してご馳走になりました。新蕎麦と一年前の蕎麦の味の違いとか、つなぎと蕎麦粉の割合で味が違うことも分かりました。高橋さんの「うんちく」も聞かされました。帰り、Cooによってニューハーネス用のカラビナを購入して帰宅しました。Cooには、先日、お世話にになった辻さんや田中美由紀さんがいました。丁度、川地夫妻が帰るところでした。スペイン以来です。挨拶してお別れしました。

2000.12.02 (土)

昨夜は、スイスフライトの時の写真をホームページにアップする作業に時間を忘れていました。寝たのは、1時半を過ぎていました。今朝は、6時半に目覚ましをかけていましたが、目覚ましが鳴っているのを「電話なのに誰も出ないなあ」と思っていて、「仕方がない、僕が出よう」と思いながらやっと起きました。当然、電話である筈がなく、ひとりで照れ笑い(^_^;)
正子と一緒に出かけました。高峰クラブハウスに着いたのが、9時45分でした。須藤さんが草刈りをしていました。すぐ後に、スカイエンジェルの桜井さんが来ました。3年半ぶりの再会です。スカイエンジェルのメンバーは、木村さんと関口さんが来ていました。今日は、スカイエンジェルの忘年会だったのです。本来、今日は、遅番でしたが、「休んでいい」と言われて高峰に来たのです。忘年会のことはすっかり忘れていました。
10時頃にテイクオフに上がりました。もう、風は入っていました。高峰の主の千葉さんが見事なクロスでテイクオフしました。出て、あっという間にトップアウト。グングンとセンタリングして上昇して行きました。テイクオフで僕に「大久保さんですよネ」と声をかける人が。スカイエンジェルの江沢さんでした。昨年、結婚したそうです。少し太ったかな?

今日、正子は、シグマ3でのフライトです。「久しぶりの機体なので立ち上げ練習して見ます」と言ってクロスで上げました。綺麗に上がり、関口さんに「OK、そのまま出ちゃえ、出ちゃえ」と言われてテイクオフしました。正子は、今日、初めてのハーネスです。出てすぐに、「ハーネスがグラグラする」と無線で言って来ました。「その様なハーネスだから仕方がないんだよ。フットバーを踏んで身体をハーネスに預けて見て」と言いました。そうしたら安定したようです。体重が良く入っていて、とても綺麗に旋回しています。コンペティターの飛びの様でカッコ良かったです。「慣れないので降ります」と言ってランディングに向かって行きましたが、サーマルにヒットして回し始めました。そのままグングン上昇して行きました。この後、2時間以上も飛ぶとは、「なんて女だ!」

僕もビデオ撮影を止めて準備をしました。先日のハーネスの不具合は、家で手直しをしました。首からビデオカメラとデジタルカメラをぶら下げて出ました。クロスで一発で立ち上げて出ました。出てから、首にぶら下げたふたつのカメラが邪魔で動きが取れませんでした。しかし、今更どうすることも出来ません。騙しだまし飛びました。リクライニングの調子はいいのですが、カメラが邪魔です。バリオとGPSも見えません。カメラの装着について工夫が必要です。それと、このハーネスは、Mサイズですが、身長173cmの僕には、背中の高さが足りない様です。身体をハーネスに預けると首が疲れます。後、15cm位高ければ楽だと思います。それにしても、体重移動が楽です。身体を少し傾けるだけで、体重移動が出来て、キャノピーは旋回を始めてくれます。今までのハーネスは、6年前に買った物ですが、がっちりしていて、体重移動がとても難しかったのです。今のはこんなに楽に体重移動が出来るのですねえ。正子も降りてから「体重移動が楽だったのよ」と喜んでいました。

先に出た人たちは、高い高度をセンタリングしています。僕もその下に入って回しました。それ程強くないけれど確実にサーマルがありました。520mからテイクオフして10分後に1000mを越えました。正子も調子よく飛んでいます。途中ビデオを撮影しましたが、サーマルに会って撮影を中止しました。やはり、センタリングの時は、コントロールに集中しなければなりません。フライト開始して、1時間を過ぎた頃、寒くなって来ました。韓国のスカイワールド社長の金さんから送られて来たニューフライトスーツを着用していたのですが、ネックウォーマーを着けていなかったので、首がスースーして寒く感じました。サーマルを離れて降りようとしたら、テイクオフの西側に赤いグライダーが沈んでいるのが見えました。山沈です。何人か救助していたので、そのまま飛びました。桜井さんも救助していました。

少し降下したら暖かくなりました。また、サーマルにヒットしたので回しました。1400mを越えたので「ひょっとしたら1000mゲイン出来るかも」と意欲が出ました。しかし、そう、甘くはないようです。1470mまで上がりましたが、打ち止めでした。一時期、僕が一番高い所を飛んでいました。上空から見える景色は、とてもフラットでした。どこ迄も飛んで行けそうな気がしました。このままクロカンに出たいと思いましたが、今日は、無線の指スイッチを正子に貸していたので、喋れません。それと、さっきから気になっていた、ふたつのカメラの煩わしさがあってクロカンは諦めました。正子は、降りた様です。他の機体も見あたりません。飛んでいるのは、僕ともう1機だけでした。高く飛んでいた人たちは、どうやらクロカンに走ったようです。2時間を過ぎてお腹も空いたので降りることにしました。前の方に進んで行ったら、グランドサーマルでバリオが鳴り出しました。「回せ!」と言わんばかりにバリオは鳴り続けます。仕方なく回しました。でも、「もう降りて昼食を食べたい」シンクを探して動きました。ランディングの東側にシンクがありました。そこで高度処理をしてファイナルアプロ ーチに入りました。ランディングの風は弱く、どちらかと言うと東側から吹いている様に見えました。一旦、クラブハウス上空に回ってから東に向かって着陸しました。久しぶりに満足がいく長時間フライトでした。

僕が降りてから、10分位経って、山沈回収を終えた人達が次々とテイクオフしました。しかし、リフトが無いようで殆どの人がぶっ飛んで来ました。桜井さんは、残念ながら2本ともぶっ飛んでしまったそうです。木村さんは、とても良い飛びをしていました。黄色のボナンザで飛んだ関口さんも高く上げていました。僕は、この日の最高高度でした。
少し時間が早いけれど、高峰を後にして帰途に着きました。正子も大満足でした。

2000.12.08 (金)

昨夜は、24時までの勤務でした。帰宅後、一杯飲みながら、メールをチェックしていたら、Mistralさんからのメールがありました。「金曜日に岩屋に行きますので、伊丹空港に迎えに行きます」と
言う嬉しい内容でした。早速、お願いします、とメールしました。
朝、7時5分発の伊丹空港行きの飛行機に乗りました。伊丹空港に着いて、すぐにMistralさんに電話しました。荷物を受け取って、外に出たら、Mistralさんが車で迎えに来ていました。

青垣には、10時15分に着きました。道の駅で登録してから、ロールアウトのショップに行きました。加藤さんがいました。何人かの人たちは、もう既に上がっているそうです。加藤さんの家に預けてあった機体を取って来て、早速、テイクオフに上がりました。今日は、ビデオを持って来たので、皆さんがテイクオフする状況をビデオに撮影しました。
天気は、とても良いのですが、サーマルは全然ありません。ぶっ飛びです。2本飛びました。1本目は、南テイクオフから出て、2本目は、北西テイクオフでした。最初のフライトで、ビデオ飛撮しました。2本目は、北西のノーマルルートの尾根でしぶとく回していたので、ビデオを撮る余裕がありませんでした。

今日は、加藤さんのランクルの撮影を雑誌社の人が来て行いました。フライトが終わった後、ショップで全員の集合写真を撮って貰いました。今月の26日に発売される「OFF LOAD EXPRESSオフロードエクスプレス」と言う本に載るそうです。
夜は、加藤さん、豪君と氷上の店で楽しく夕食を食べました。帰宅後、加藤さんの家で「美味しいお酒」の味比べをしながら、ビデオを観ました。加藤さんが休んだ後も、豪君とふたりで遅くまで飲んでいました。あれっ、豪君はこんなに飲めたっけ?

2000.12.09 (土)

正子から「篠山口行きの電車に乗りました」と朝、電話が来ました。ショップに行き、正子が11時頃に柏原に到着することを言ったら、真由美さんが迎えに行ってくれるとのこと。お願いして、僕は、テイクオフに上がりました。朝から南テイクオフには正面から良い風が入っていました。今日は、大勢のフライヤーが来ています。テイクオフには、順番待ちで列が出来ていました。今日もスクール生の人達が出るのをビデオに収めました。テイクオフは豪君が、ランディングは加藤さんが見ています。テイクオフには、「妖精」も来ています。次から次ぎとテイクオフして行く人たちをビデオカメラを通して見ました。僕が出る時も良い風でした。しかし、昨日と同様にリフトはありません。ノーマルルートの上をビデオカメラを回しながら飛びました。何度も空撮しているので、大分、慣れて来ました。しかし、テイクオフとランディングだけは、撮影出来ません。工夫が必要です。2本目も同様なフライトでした。でも、空撮の慣熟のためにとても良い条件でした。ランディングしてから、下から、飛んでいる人たちを撮影しました。適切なアプローチが出来ているかビデオは、忠実に記録してくれます。 加藤さんの無線誘導の声もちゃんとビデオは、記録してくれます。とても臨場感があって、後で見るととても参考になる筈です。

事件が起きました。スクール生のK君が、他の人の誘導を自分と勘違いして、左へ飛んで行き、今日の風では飛んではいけない「北西のノーマルルート」の上を飛んでいたのです。それがK君だと判明した時、加藤さんは、一瞬、真っ青になりました。走って行き、安全な場所に誘導しようと努力しましたが、K君は、尾根の向こうに消えてしまいました。ツリーランです。回収は長時間かかりましたが、加藤さんはじめ、優秀なレスキュー隊の力で無事に救助されました。
その後のフライトは、全員、安全でした。夕方、豪君と一緒にテイクオフに上がった僕は、フライトしながら、豪君のビデオを撮ることになりました。僕は、上の段のテイクオフから、豪君は、下の段のテイクオフから同時に出て、並行して飛んでビデオ撮影する計画です。「妖精」が、「豪君が出た後、GXBさんがスタチンしたりして…」と笑って冗談を言っていました。そうしたら、本当にスタチンしてしまいました。(^_^;) 2本目は、クロスで無事に出ました。僕が出たのを確認して、豪君がすぐにテイクオフしました。テイクオフして直ぐにビデオカメラを取り出して撮影開始です。並行して飛ぶ豪君の姿をカメラが捉えました。左手で両方のブレークコードをコントロールして右手でモニターを見ながらの撮影です。そして、無線で連絡しながら場所の指示を受けました。同時にいくつもの事をしなければなりません。ミスは許されません。幸いに風は、穏やかです。高い高度でそのまま進み、豪君が僕の右前方に出ました。右旋回からそのままスパイラルしてSATに入りました。木の葉が舞って行く様にあっと言う間に、小さくなってクルクルと降下して行きました。凄いスピードです。最初から最 後まで、すぐ目の前で見る事が出来、全てをカメラに収めました。凄い迫力で思わず声が出ました。豪君が無事にランデイングした後、暫く、撮影しながら飛び、僕も無事に着陸しました。降りてすぐに豪君が近づいて来て「どうでしたか?」と言ってビデオカメラのモニターを見ました。ちゃんと撮れています。「良かった!」

ショップに帰ってから、ビデオ再生を皆で観ました。何度観ても迫力があります。このビデオは、加藤さんの作品に使って貰う事にしました。夜は、このことも話題にしながら、ロールアウトの忘年会で話しに花が咲きました。昨年の忘年会よりも大勢の人たちが集まり楽しい時間を過ごしました。「来年も安全なフライトが出来ますように」と最後は、全員で三本締めで宴を閉めました。

2000.12.30 (土)

昨日は、とても良いコンディションでした。残念ながら、夜勤明けの為に飛びには行けませんでした。高峰でも、クロカンに出たり、高々度フライトしたりと良かったと言っていました。今日は、西の方から天気が崩れると言う予報ですが、朝、7時に東京の家を出る時には、まだ青空が広がっていました。高峰クラブハウスに着いたのが、9時15分でした。スカイエンジェルのモジモジ君が僕たちと同じくらいの時間に到着です。4年ぶりの再会でしたが、メールでいつも情報交換しているので、久しぶりと言う気がしませんでした。本田さんも来ました。少ししてから、木村さん。木村さんは、昨日も飛んでいて良い思いをしたそうです。

10時少し過ぎにテイクオフに上げて貰いました。テイクオフは、風が弱く、時々、西よりの風でした。暫く風待ちです。常連の人たちが出始めました。千葉さんが珍しく、テイクオフのやり直しをしていました。風が弱いのでライズアップが難しいのです。スクール生の人たちも失敗していました。僕は、例によってビデオ撮影をしていました。
サーマルブローが少しずつ来始めたので、正子に準備させました。キャノピーを広げようとしたら、上に女性が広げ始めました。ここは譲りましたが、彼女は、ヘルメットもハーネスを付けていませんでした。正子は、もう、飛ぶ体制になっていたので、本来だったら、正子を先に飛ばせるべきだったと後悔しました。案の定、彼女は、飛ぶ迄にとても時間がかかりました。おまけに、3回もライズアップに失敗していました。焦れば焦る程失敗は重なります。この様な時は、一度、休んでからやり直した方がいいのです。

正子は、一度でテイクオフしました。右に傾きながら上がりましたが、上手に立て直してテイクオフして行きました。出てから暫く、リフトがなくて苦労していました。テイクオフ前はリフトが無さそうなのに、戻って来ました。何度も戻って来るので「右の方がリフトがありそうだヨ」と無線で言って上げました。その頃、ベテランの本田さんが出たので、「黄色い機体は本田さんだからネ」と言いました。じわりじわりと上げて行きました。先に出た常連の人たちは、高く上げていました。少し先に出た木村さんは、リフトに乗れずにランディングしていました。テイクオフに人が少なくなって来ました。モジモジ君に先に出て貰う事にしました。ニックネームの様にモジモジしているので、「立ち上げて見て、ダメだったら止めればいいんだから」と促しました。そうしたら、クロスで一発で上げて出て行きました。今日も最後のひとりになってしまいました。
ビデオをしまって準備して、出ました。クロスで立ち上げて出ました。弱い風でしたが、無事に出ました。しかし、サーマルタイムは過ぎ去っていた様です。どこにもリフトがありません。渋い中を粘りましたが所詮、サーマルがない状態では上がる筈もありません。
ここは、諦めてランデイングに向かいました。ビデオ撮影も出来ずにそのままランディングしました。今年最後のフライトでしたが、まあ、良しとしましょう。

次から次へとランディングして来ました。正子は、今頃、ランデイングです。いいなあ・・・。
アウトサイドする人もいましたが、スカイエンジェルメンバーは、ちゃんとランディングしました。クラブハウス前で、餅つき大会がありました。会費を払ってご馳走になりました。突きたてのお餅はやはり美味しかったです。お腹いっぱいご馳走になったところで、須藤さんはじめ、皆様に挨拶してクラブハウスを後にしました。
正月用品を何も準備していないと正子に言われて築地市場に寄りました。築地は活気がありました。閉店間近と言うことで、交渉次第でオマケしてくれます。毛ガニ、タラバ蟹、マグロトロ、エビなどを買い込みました。
満足な飛びではありませんでしたが、無事に、20世紀のフライト納めが出来ました。

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