サイトマップ

パラグライダー初心者のページへ行く

Count start on 2002.01.03次のページへ戻る

2001年07月〜09月のフライト日記へ行くフライト日記2002年
2002年01月〜03月 Last up date:2002年03月28日

2002年03月31日更新

フライト日記のINDEX

2002.01.02(水)

初飛びをしにCOOに行きました。正月とあって高速道路は車が少なく、いつもより早くCOOに到着しました。6時半に自宅を出て、COOには、8時20分に着きました。早々と何人かの人が来ていました。ショップに入り、スタッフの皆様に新年の挨拶をしました。朝食をとりながら同じテーブルの人たちと話しをしました。岩手から来たそうです。元旦に飛べてラッキーだと喜んでいました。今日は、冬型が強まっているので、風は強いと予報では言っていました。

辻さんが「風が強くならないうちに上がりましょう」と言って早めにブリーフィングが始まりました。体操をして、シャトルに乗ってテイクオフへ。東テイクオフの風は、正面、やや強めですが、出られない風ではありません。次ぎ次ぎ準備してテイクオフして行きました。私もスクール生の途中に入れて貰いました。クロスでテイクオフして岩山上空へ行きました。朝、早いこともあってサーマルは出ていません。昨年暮れから始まった場周アプローチの練習に丁度良い風です。東の端で高度処理して西からアプローチしてランディングします。1本目は、平凡でしたが、ぶっ飛びでした。でも、初飛びの写真は、ちゃんと撮りました。

今日は、ナショナルAチームでは、トニーと師匠が来ていました。親方の車もあったので、多分、テイクオフに上がっているのだと思います。2本目、トニーがすぐに上がると言うので、一緒に乗りました。社長がシャトルのドライバーです。2本目は、さっきより少し風が強くなっていました。また、クロスでテイクオフ。すぐ後にトニーがテイクオフしました。私は、岩山上空でリフトを感じて旋回して少しだけ上がりました。振り向くと、トニーが荒れているテイクオフ前で果敢に回しています。岩山上空は、弱いサーマルで突っ切ってしまいました。NASA前に行きましたが、何もなく、師匠とすれ違いましたが、師匠もリフトをゲット出来ず、苦労していました。私は、そのままランディングへ向かいました。ほぼぶっ飛びでした。(^_^;)
ショップでは、お汁粉のサービスがありご馳走になりしました。そして、恒例だそうですが、ビンゴゲームが始まりました。私は、5箇所リーチになりましたが、最後のビンゴがなかなか来ないで、とうとう最後の組みでビンゴ! 5人が同時ビンゴで、残ったCDを貰いました。5人ともCDでした。そうしたら、「アンコール、アンコール」の声にパラシューズを社長が提供しました。23cmサイズじゃダメだな。スクール生の方がゲット。次ぎにベストを。最後にポンカンまで・・・。楽しいビンゴゲームが終わって、風は、少し弱まったとのことで、スクール生もテイクオフに上がる事になりました。私は、靴を脱いでいたのですが、トニーも遅れて来たつくばのおとうのフライトに付き合うと言うので、私も慌てて靴を履いてシャトルに乗りました。親方は、車を降ろすと言っていました。トニーが出た後、その2番後に私も出ました。今回も岩山上空で少し回しましたが、弱いので、NASA前に移動しました。トニーが移動していたので、後に付いて行ったのです。トニーは高い位置で足尾に取り付いたので、リッジが取れました。私は、すぐ後を付いて行ったのですが、どうしたわけか、高度を失ってしまいま した。機体の違いかなあ・・・。いや、腕の差と言う事にしておきましょう。余り深追いするとランディングに届くかなくなるので、さっさとランディングに向かいました。つくばのおとうも深追いしないで、私が降りた後にすぐにランディングしました。トニーはしつこく足尾でリッジソアリングしていました。

降りてから、Aチームの新年会をしました。庭でバーベキューです。するめを灼いたものだから、ランディングの方まで臭っていました。だんだん盛り上がって来た頃、信じられないことに大雪が降って来ました。私は、フライト後は、いつも、裸足でビーチサンダルを履いているのですが、周りの人たちから「足を見ていると寒いよ」とクレームが出ました。(^_^;) 私としては、裸足の方がすっきりして気持ちが良いと思っているのですが・・・。(^_^)

早々に片づけて、場所を「ゆりの郷」に移しました。あったかい温泉につかって出た後のビールの旨かったこと。参加者は、少なかったですが、口数はとても多かったです。今年のクロカンの抱負や夢を語り合いました。とても気のよい仲間たちです。盛り上がったところで、カラオケに行こうと言う事になりました。私も、酔い覚ましに丁度よいと思い参加しました。これまた少ない人数で、しかも男だけ! とても盛り上がりました。とても酔い新年会でした。さあ、今年のフライトも頑張るぞ(^_^)/

2002年の初飛び 場周アプローチ 初飛びの嬉しい顔(*^_^*) 久しぶりの阿部師匠 ナショナルAチーム新年会 なんてったってアイドル♪♪ 突然の大雪

2002.01.08(火)

火曜日は、ナショナルAチームの例会の日です。スクールが休みなのでパイロットは自由に飛べます。飛べると言ったって風が良くなければそれも出来ませんが・・・。寒気が南下していて西の方から天気は崩れていました。昨夜は、大雨と強風でした。今日の予報も強風です。多分飛べないだろうと思いながらも例会のいつものメンバーが集まるので、COOに向かいました。9時にCOOに着くと、スクールが休みなのでやはり車は少ないです。イーグルさんが来ていました。今日は、スター箕輪が射止めた鴨で料理をする約束になっていました。スターも愛妻の多恵ちゃんと子猫のコタロウを連れてやって来ました。勿論、鴨も一緒です。テイクオフの風は、弱そうです。しかし、南西ですので飛べません。ショップで皆さんとおしゃべりをして時間を過ごしていました。

10時過ぎ、少し風が弱くなったようなので、ハングのランディングに行って立ち上げ練習をしました。私は、APCOのXTRA30を持って来ていました。久しぶりに拡げます。少し強めの風の中、クロスで立ち上げました。しっかりと風をはらんで静かに立ち上がりました。やはり立ち上げ性能は良いし素直なグライダーです。APCOの機体は、シリコンコーティングしているそうで、今でも生地はしっかりしています。
風が強くて、イーグルは、風に連れて行かれてずっと遠くに行ってしまいました。皆に「クロカンしているの?」と冷やかされていました。当のイーグルは汗びっしょりで戻って来ました。ハーネスとか上着が泥だらけになってしましたが、身体は無事だったようです。
寒風山から来たまついさんも元気に立ち上げしていました。でも、余りにも強い風でとうとう、中止となりました。ショップに戻って、皆で鴨料理の開始です。いつもご馳走になってばかりなので、今日は、私もとっておきの焼酎「メロウコヅル」を持参して来ました。昼間だし、そんなに呑む事はないだろうと思っていたのが間違いでした。一口飲んだひとが、口々に「美味しい」と言うもんだから、次々とお代わりして、あっと言う間にからっぽ・・・(^_^;) 一番呑んだのだあれ?

鴨料理は、焼いて良し、鍋に良しと、とても美味しかったです。沢山あった鴨肉も全部無くなってしまいました。
満足した後は、いつものように、ゆりの郷に行き、温泉で温まりました。スター箕輪、また、鴨を獲って来てネ(^_^)/~

まついさん イーグル 鴨とメロウコヅル 鴨鍋 鴨焼き 満足、満足(*^_^*)

2002.01.14(月)

成人の日が第一月曜日になったので今日は祭日です。高峰で飛んで来ました。朝、正子も行く予定で起きたのですが、「気になる事があるので行きたくない」と言い出しました。行きたくない人を無理矢理連れて行くのは、私の信条に反する事なのでひとりで出かけました。高速道路は意外に空いていて、クラブハウスには8時半に到着しました。昨夜からの宿泊組が質素な食事をしていました。(どうでもいい?) COOのナショナルAチームの若手ホープの箕輪さんは既に来ていました。クロカンのトレーニングの為に高峰で一度飛びたいと前から言っていたのです。彼のクロカンに掛ける情熱は見習いたいのですが、私の場合は、どうもいまいち活力が足りない見たい・・・(^_^;)

9時半にオーナーの須藤さん運転のシャトルでテイクオフに上がりました。テイクオフはまだ北風のフォローでした。箕輪さんは、一等講釈師の竹下教授に色々とエリア情報を伝授して貰っていました。竹下教授は、自分ではクロカンに出た事がないのですが、クロカンの回収は、数知れないくらいしてくれています。エリアの情報にも詳しい貴重な人です。高峰では、彼の説明でクロカンに出られた人が沢山います。

10時過ぎにオーパの大城イントラが出ました。渋い中、沈下して行ったのですが、前の方で上げてトップアウト、高く上げてしまいました。それを見ていた人たちが一斉に用意始めました。高峰久しぶりの私もドギトキしながら準備しました。竹下教授が出たすぐ後にテイクオフ。先に出た教授は、左で上げていました。私は、最初、右に行きましたが教授を見てすぐに左に行き、少しずつ上がって行きました。荒れていなくて素直なサーマルでした。

このフライトは、2時間3分でした。バログラフを見ると、シンクにはまってランディングに向かってから上げた最高高度が、1186mでした。最大上昇率が5.7m/sでした。あの時、もうランディングしても良いと思っていたのですが、とても弱いリフトにそうっと乗っていたらだんだんと強いサーマルコアに入って行ったのです。とても気持ちが良いフライトでした。

箕輪さんも高く上げてあちこちリサーチしていました。今日の高峰は、結構条件が良かったので、いつもこうだと言うわけではありません。高橋さんと上げていて、私は、前に出た時にそのまま後ろに回して行った高橋さんは、クロカンに出ました。今日、クロカンに出たのは多分、高橋さんだけだと思います。
今日は、スカイエンジェルがら大勢飛びに来ていて、それぞれ良い飛びをしていました。

フライトが終わってから、オーナーの須藤さんにマウンテンバイクのダウンヒルコースのガイドをして貰いました。私は、手放しで自転車に乗れるくらい自転車乗りは得意です。しかし、今日の山の中のダウンヒルコースはきつかったです。高橋さんも一緒に行きましたが、須藤さんのスピードに付いて行くのに必死でした。ふたつのジャンプ台はクリア出来たのですが、その後にあった急カーブでブレーキをかけたらタイヤがスリップして転倒してしまいました。急斜面だったので、転倒してから派手に身体が一回転して着ていたものが泥埃まみれになってしまいました。あ〜あ・・・(-_-;)
でも、このダウンヒルはとてもスピード感とスリルがあって楽しかったです。握力を全部使い果たしてしまったような感じです。

最後まで飛んでいた池田さんが降りてから、高橋さん、本田産、池田さんといつもの寿司屋さんに行き、美味しい寿司を食べながら、今日のフライトの話しで盛り上がりました。私は、2時間も飛べてラッキーな一日でした。箕輪さんも高峰の経験が出来て、これからのクロカンチャレンジに活かされるといいですネ(*^_^*)

1月14日の高峰 フライト中のスター箕輪 上空から見た高峰ランディング フライト中に見た高峰テイクオフ 高峰の常連さんとオーナー そして、最後の〆は寿司

2002.02.07(木)

気象情報によると今日は、寒気の流入によって不安定な天気となるらしい。風も強くなると言う。でも、飛べるかも知れないと思い、COOに向かいました。COOには、9時5分に着きましたが、人は少ないです。講習生が3人とパイロットが私ともうひとりだけでした。後で仲野親方が来ましたが…。
辻さんは「今日は、穏やかに飛べると思いますヨ」と言っていました。COOの庭の吹き流しは、垂れていました。しかし、テイクオフに行くと結構強い風が吹いていました。しかも南から…。今日は、テイクオフを曽我部さんが見てくれました。初対面です。

最初に辻さんがテイクオフしました。キャノピーを頭上で止めてしばしグラハンしてから優雅にテイクオフして行きました。
次に私が出ました。南斜面からです。ライズアップしましたが、それ程強さを感じませんでした。しかし、テイクオフしたらいきなり右翼が潰れました。そして、そのまま前に出ましたが沈下して行きました。ある程度沈下したら、斜面に近づいた為か、上昇成分があって上がってきました。アゲインストに向かうと沈むだけです。正面に出て、岩山の右側を回ってランディングに向かいました。ランディング上空には高い高度で着いたので余裕でランディング出来ました。ランディングの風は、無風でした。

もうひとりのパイロットの人が出て、この日のフライトは終わりました。仲野親方は、私が降りたらショップに来ていました。昼食後、他の人たちは、立ち上げ練習に行きましたが、私は、仲野親方の最新GPSであるガーミン76の勉強をしました。凄い性能のGPSです。
今日は、クラブハウスに泊めて貰いました。ひとりでゆりの郷で温泉につかって命の洗濯をしました。

2002.01.18〜27台湾フライトツァーに行って来ました。とても楽しかったです。最長5時間58分のフライトも含めて20時間以上飛べました。
「台湾フライト日記2002」を見て下さい。

2002.02.08(金)

昨夜は、寝不足の為に早い時間に眠りにつきました。朝は、とても寒くて目が覚めました。ショップに行くと、昨日飛べなかったので今日は張り切って飛びたいと言うスクール生の人たちが早々と来ていました。予想に反して西風らしいです。ブリーフィング後、体操をしてテイクオフへ上がりました。小鷲さんと栗田さんが来ています。西テイクオフに着くと南成分があり、吹き流しが垂れていました。「パイロットの人は、正面に行きましょう」と言う辻さんの声で開いた機体を、また、しまい車に乗せました。果たして、東に行ったら南西の風が吹いていました。南西の風は、北東正面のテイクオフにはフォローです。せめて南風なら南斜面から出られるのですが・・・。

空を見たらいつテイクオフしたのか1機のパラグライダーが空高く飛んでいました。NASAから出たらしいです。しかし、東は出られません。暫く待ちましたが、やはりだめです。太郎君の提案で、西に戻ることになりました。西に行くと結構な強い風が吹いていて、こちらもNP以下は、下で立ち上げ練習と言うことになったらしいです。仲野親方と斉藤棟梁が来ました。私が出る時は、とても強く、Bライザーを持ってキャノピーが浮かないようにしていなければならないほどでした。
風が治まった瞬間にクロスで立ち上げて出ました。テイクオフしてすぐにフットバーを踏もうとしたらアクセルバーと絡まって踏めませんでした。いつもこの操作で苦労しています。何とか手で絡みを外して踏めましたが・・・。風は強いのですが、リフトの少ない風でした。リッジも取れません。結局、11分のフライトでした。

すぐにテイクオフに上がりました。2本目は、前よりも短く7分のぶっ飛びでした。それでも飛べたので嬉しいです。昼食にショップに戻りました。小鷲さんは、1本だけで帰宅。栗田さんも午後は飛ばないと言って帰りました。
午後、また、西に行きました。車の中で、斉藤棟梁が「今度は、上げて東に戻るぞ」と言っていました。仲野親方も「そうだな、皆に迷惑かけるからな」と冗談ともつかないことを言っていました。太郎君は「低い高度では渡らないで下さいヨ」と言っていました。私は、午前中、栗田さんに「西から東に渡った事がないんですヨ」と話しました。「春になると日照時間が長くなってサーマルが出るのでチャンスはあるけれど、今の時期は難しいですヨ」と栗田さんが教えてくれました。

斉藤棟梁、仲野親方、有働さん、吉田さんと続けて出ました。私も続いてテイクオフしました。前の右の方で仲野親方と斉藤棟梁が回していました。私もその方向に向かって行きました。吉田さんも入っています。しかし、吉田さんはサーマルを突っ切って行きました。その後を探りながら旋回してバリオの音が大きくなる方向に飛びました。弱いけれど少しずつ上昇しています。ずっと上に斉藤棟梁と仲野親方のブーメランUが旋回しています。だんだん二人の高度に近づいて行きました。下を見るとテイクオフが下に小さく見えます。東テイクオフもすぐ下に見えました。初めての西テイクオフから東側への移動です。親方は、加波山の方向に飛んで行きました。私は、これ以上高度が上がらないと知ると、すぐに東へ向けました。安定して進みました。西と東のテイクオフを同時に撮れる位置にいたのに写真を撮るのを忘れていました。残念!
東側に移動しましたが、サーマルはなく、静かに沈下して行きました。でも、高度は、十分に高いので、ランディングへは余裕です。誰もいない東のメインランディングに無事にランディングしました。少しして親方と棟梁も降りて来ました。
初めての西からの東への移動が出来てとても嬉しいフライトでした。

2002.02.13(水)

家を出るのが少し遅くなりました。昨日までの強風は、治まり、今日は穏やかです。首都高速は案の定渋滞していました。20分遅く出ただけで、40分以上も時間がかかってしまいました。COOのショップに着いたら、見た顔が・・・。「あれ、正ちゃん、なんでここにいるの?」「ああ、秘密や」と笑っていました。岩屋のTAKの正ちゃんでした。事務所の中を見たら扇沢さんがいました。そう言えば次の土日にエキスパートセミナーがあるのでした。私は、勤務なので参加出来ません。教室ではミーティングが始まっていました。体操には間に合いました。成田の手登根さんが来ていました。今日は、東側で飛べます。北東風が弱く吹いていました。
サーマルはまだ出ていないだろうなあ、と思いながらスクール生がテイクオフするのを見ていました。そうしたら上がりはしないけれどレベルキープしている人が出て来ました。今日は、人数が少ないのでのんびりと準備していました。そうしたら須藤さんが次のシャトルでやって来ました。正ちゃんと扇沢さんも一緒でした。

私が準備していると扇沢さんがクロスで出ていきました。弱い風なのに見事なクロスライズアップでした。出て、すぐに右側に向かいました。弱いサーマルにヒットして静かに回しました。少しずつ上がって行き、テイクオフ上空に高く上がりました。ええっ? 皆、ぶっ飛んでいるのに、どうして? 凄いです。弱いリフトを見逃さずに捉えています。見とれていましたが、私の番が来ました。弱い風なのでフロントテイクオフです。無事に出て、すぐにリフトを感じましたがテイクオフに近過ぎました。そのまま前に出て岩山上空に向かいました。岩山手前でリフトを感じて、今度は回しました。回しても上がりません。しかし、沈みません。そのまま回し続けました。回しても沈まなければ、リフトがある証拠です。だんだんとバリオの上昇音が大きくなって来ました。トップアウトしました。次ぎに正ちゃんが出ました。岩山の所でやはり回して上げて来ました。あっと言う間に私と同じ高さになってテイクオフの方向に移動して行きました。そちらには、扇沢さんが高いところで回していました。私もそちらに移動して正ちゃんと扇沢さんと一緒に回しました。二人の軌跡を参考にして回す大きさを調 整しました。このフライトは、33分で1244mの高度でした。扇沢さんが離れて猿公園方向に行き、Bストールしたりスパイラルをしてランディングに向かいました。正ちゃんもNASA前方向から同様に大きくローリングしたかと思うと強烈なスパイラルでランディングに向かって行きました。二人が降りた後、暫く飛んでいましたが、私は、何もしないで高度が下がって行き無事にランディングしました。ランディングしたら笑顔で迎えてくれた二人の方がいました。イーグルこと小鷲さんと阿部師匠でした。二人とも今日は「ギャラリーです」と言っていました。トニーが怪我した為に、車を取りにCOOに来たそうです。トニーの残念な怪我でした。

2本目、すぐに上がりました。須藤さんと正ちゃんだけでした。テイクオフはリバースで出られる風でした。今度はクロスです。出て岩山上空でリフトがあり回しました。さっきよりもしっかりしたサーマルです。このフライトは丁度1時間飛び1321mまで上がりました。筑波山まで行けたのになあと後悔しました。まだあちこちに移動する勇気がありません。ハングテイクオフ周辺では結構気流が荒れていました。グラグラと揺さぶられました。このフライトの後、昼食をして午後、もう一回上がりました。手登根さんは午前中1本だけで、須藤さんは2本飛んで帰りました。午後の1本は、トップアウト出来ず、17分のフライトでした。ランディング間近サブラン上空で弱いリフトでしつこく回しました。斉藤さんが゜すぐに降りて来ました。Kさんがアプローチして来ましたが、ランディングの橋っこにある木の上で高度処理してたらいきなりバサッと木に引っかかってしまいました。こんなに広いのにどうしてあんな橋で高度処理したのでしょう。回収は大勢のスクール生や辻さんが来て40分くらいで終わりました。
回収が終わってからショップに戻るとアミちゃんと斉藤さんが扇沢さんと話しをしていました。旋回時の入り方について扇沢さんが説明してくれました。ロールインです。慣れたフライヤーの場合、バンクが小さく入るケースが多く、サーマルに入る時に足らずに引き続きブレークコードを引いてしまい、結局、タイミングがずれるそうです。引き過ぎはいけないが、不足は効果が薄いとのこと。
今日は、クラブハウスに泊めて貰いました。ゆりの郷に行って温泉に入り食事しました。のんびりとお湯につかって今日のフライトのことを考えました。

2002.02.14(木)

朝は、とても良い天気で朝日が部屋の中に差し込んで来ました。ショップに行くと今日はスクール生も少なく、一般のパイロットは私だけでした。今日は、西です。扇沢さんに「フロントコラプスとAストールの違いはなんですか?」と質問しました。フロントコラプスは、Aライザーを両方引いてすぐに放して前縁の潰れを体験することだそうです。Aストールは、私が良くしている方法でAライザーを両方引着込む操作です。Aストールは余り一般的ではないと言っていました。私にとっては、Aストールの方がBすドールよりも穏やかに出来るので好みます。最近の技術としては、雲の吸い上げにあった時は、大きく翼端を潰して同時にアクセルを踏み込み、リフト帯から離れることだそうです。

西テイクオフへ行きました。風は、北です。思ったより弱い風でした。右クロスの風です。スクール生の人たちが出ました。親方と瀬尾さんが来ました。NPの柴田嬢が前の方で高く上げていました。弱いけれどサーマルが出ているのです。親方が「上を見てどこに雲が出来ているか見てごらん」と教えてくれました。全員出た後、私も出ました。私は、テイクオフして右の尾根に付けました。弱いリフトがありましたが、上がりません。リッジを取って飛びました。右前のコブの所にリフトがありました。しかし、それも弱い。仕方なくランディングアプローチに入り、左の尾根方向に行き高度処理を始めました。そうしたらバリオの音が鳴り始めました。鳴ったら回す、これが原則です。回しても鳴り続けます。高度は、250mです。ランディング上空150mの高さです。駄目元で回し続けました。尾根に沿って回しながら上がって行きました。10分くらい回して800mの高さになりました。親方が指差した雲の方向に上がって行ったのでした。雲底まで付けたいと思ったのも一瞬、外してしまいました。西側から東側へ移動していました。そのまま東メインランディング方向に向かいました。NASA前に弱いリフトが ありましたが、回すほどではありません。東側で飛んでいるのは私ひとりだけです。メインランディングに静かに降ろしました。33分のフライトでした。最高高度は808mでした。

降りてショップの庭で昼食を食べながら空を眺めていたら親方のブーメランが高く上がっていました。高く上げて加波山方向に移動して行きました。少し早いけれど今日は、このフライトで終わりにしました。
帰りに車のオイル交換をして、先日、栗田さんに教わった霧筑波と言う銘酒を購入して帰りました。二日間飛べてラッキーでした。

2002.02.25(月)

久ぷりに正子と一緒にCOOへ向かいました。仲野親方からメールが入って「箕輪さんが獲った鴨を食べよう」と言う誘いがあったのでした。天気の予報も上々です。移動性高気圧に覆われてとても良いフライト日和となる予想です。しかし、昨日に引き続きとても寒い朝です。
ひょっとしてクロカンに出られるかも知れないと思い、一応、クロカンのフライトプランを出しました。正子も・・・。西テイクオフに行くと2mから3mの風が正面から入っていました。スクール生の人たちが先に出て、サーマルをゲットして高く上げています。イーグルさんもその中に入っていました。正子は久しぶりなのでラインチェックをモタモタしてやっていました。私は、ラインチェックが得意です。キャノピーの方を向いたまま、ラインチェックして、そのまま振り返らずにハーネスのカラビナにライザーを付けて、ラインチェックを始めてから5分以内に出られます。混雑している時は、最短、3分で出たこともあります。リバーステイクオフなのでそのままの方が合理的でしょうネ。

正子は、モタモタしていた割には、出てから高く上げるのに時間がかかりませんでした。一方、私の方は、30分以上も上げられずにモタモタしていました。折角、早く出たのに・・・(^_^;) 出てすぐにリフトを感じて回したのですが、外してしまいました。テイクオフ前でうろうろしてリフトを探しましたが、無くて、低い高度をうろうろとしていました。だんだんと高度が下がって来て、下の方で高野さんが粘っているのを見ていましたが、とうとう、私もその高さまで沈んでしまいました。ランディングから240m位の高度でした。高野さんとリフトを探してあちこち移動しました。高野さんが浮いた所に移動して、高野さんは、私が浮いた方へ移動。そのようにしてお互いの浮きを確認しながら徐々に高度を上げて行きました。テイクオフしてすら35分くらいしてから、やっと高野さんとふたり、復活しました。やれやれ・・・。(^^;) その頃、正子は、高い所を飛んでいました。
西テイクオフの真上で高度を高く取れて、そのまま東側に移動しました。東側に移動するとランディングでスクール生の誘導をしている和子さんから見えなくなるので、「東側へ移動します」と無線で連絡を入れました。「了解です」の返事。

東テイクオフ上空から足尾の方へ移動したり、猿公園の方に移動しました。阿部さんは、早くも東の方向に走って行きました。仲野親方は、走ったのですが、高度を失って私の下を飛んで戻って来ました。そして、西側で高く上げて燕方向に飛んで行ってしまいました。後を追いかけようとしたのですが、ドンドン沈むので戻りました。このようにして、あちこち移動したのですが、とうとう、クロカンに出られずに終わってしまいました。このフライトは、3時間8分、最高高度1541m、最大上昇率5.3m/sでした。2時間半過ぎた頃、降りようとして東ランディング上空に来たら、弱いリフトがあって、回していたら、また、1000m以上まで上がってしまいました。上げ直しの練習が出来て良かったと思います。降りてから、仲野親方が水戸の方まで飛んで行ったことを聞きました。残念!
予定どおり、箕輪さんが獲って来た鴨料理で舌鼓を打ちました。肉を余り好まない正子までが「美味しい!」と言って沢山食べました。仕事が終わったCOOのスタッフの人たちも合流して楽しいパーティでした。夕方、暗くなってから仲野親方が凱旋して来ました。親方、おめでとう(^_^)/~
 この日のバログラフ

鴨料理 鴨料理その2 親方のご帰還

2002.03.04(月)

昨日は、とても良いコンディションだったらしいです。遅番の勤務で空を眺めてはため息をついていました。今日は、眠い眼をこすりながらもCOOに向かいました。先日と同様にクロカン計画書を出そうとしたら、和子さんが「勿体ないからこの前のを使いましょう」と言って先日の用紙を渡されました。目的地は、烏山のままです。イーグルさんに色々とクロカンの攻略法を聞きました。取りあえず今日は、行ったことがない燕山の往復を目標にしたいと思いました。計画書は、烏山のまま出しました。正子も同じです。

西テイクオフです。スクール生の人たちが全員出た後、パイロットは、誰も準備をしません。スクール生は、高く上げています。ぶっ飛びでも良いと思い、準備しました。弱いですが、正面からしっかりと入っていたので、クロスで立ち上げて出ました。出て、すぐに右に行きましたが、リフトはありません。NPのミカちゃんが高く上げています。その下に入りましたが、なかなか上がりません。テイクオフレベルはキープしていますが、少しずつ下がっています。正子が出て、正面で高く上げ始めました。その下に行ったら、リフトがあって上がりました。トップアウトして、テイクオフの右側で回しました。弱いですが、外さなければ少しずつ上がります。他の人たちは、皆、前の方に出ていきましたが、何とか、テイクオフ右前で粘りました。正子の後、ひとり出ましたが、その後は、誰も出ませんでした。西テイクオフの吹き流しは、垂れています。待っていたパイロットの人たちは、皆、シャトルに乗って東テイクオフに移動を始めました。私も東の方に移動したいと思いましたが、高度が足りません。北の方向に飛んだら、いきなりサーマルがあって勢いよく上がり始めました。1000mを超えて東に 移動出来ました。スクール生の誘導をしている和子さんに「東側へ移動します」と無線を入れましたが、返事がありません。再度、無線を発信したら、西テイクオフにいた太郎君が「了解しました」と応答してくれました。

東テイクオフからは、なかなか出ません。どうやら風が弱い様です。1000m位の高さで足尾山周辺を飛んでいました。バリオが鳴ったので旋回したら、いきなり左の翼が潰されてしまいました。前後にキャノピーが動き、安定しません。そして、またもや「バサッ」と潰されてしまいました。コンペ機にも乗りたいと思っていましたが「もう、嫌だ、コンペ機はいらない」と正直、そう思いました。「こんなに荒れているならもう、ランディングに向かおう」と思って前に向けました。そうしたら、NASAテイクオフの低い位置から多数の機体が旋回して上昇して来ました。私よりまだずっと低いです。その時、飛んでいたグライダーでは私が一番高かったのです。「このまま降りるのは勿体ないかな」と思い直して、旋回の仲間に入りました。私が一番高かったのに、流石、足尾のフライヤーです。あっと言う間に、私より高い位置に上がってしまいました。

COO東テイクオフでは、まだ出ていません。無線を入れたら、イーグルさんが応答してくれました。クロカン研究会の周波数です。まだ風が弱くて出られないとのことでした。何人かの人が出た模様です。高度が1200m位になったので、加波山に移動しました。弱いフォローなのですんなりと移動出来ました。FLYAIRと描いたグライダーが一緒に加波山に来ました。とても動きが早く上手です。足尾エリアで飛んでいるパイロットは、とても上手な人が多いです。いつも飛びを見て感心しています。加波山から目標の燕山はすぐです。ふたつの高いアンテナがあるのですぐに分かります。燕山上空で写真を撮りました。目標の燕山も来たし、戻ろうかと思っていたら、辻さんと高橋さんが飛んで来ました。そして、遠くから仲野親方も・・・。一緒のサーマルで回し始めました。辻さんが「現在、燕山上空にいるのは、辻、高橋、仲野、阿部、大久保です。これからクロカンに出ます」と無線で言いました。「ルートが分からないのに大丈夫かな・・・」と不安になりました。朝、イーグルさんと阿部さんにざっとルートを教わったのですが、自信がありません。高峰から先は、何とか分かりますが、そこまでは、 見当がつきませんでした。燕山の先にふたつのゴルフ場があるので、そこで上げて、高峰方面に向かうと教わりました。上空からそのゴルフ場はすぐに分かりました。東の方向に板敷のエリアがあります。目標は、北方向です。ゴルフ場の上空に行くと結構強いサーマルがありました。全員が同じサーマルで回しました。コアにしっかりと入れない私が一番低い所を飛んでいました。でも、さっきよりずっと高い位置です。辻さんが「1300mで移動します」と無線を入れて来ました。私は、その時、1200m少しでした。他の人たちも次々に後を付いて行きました。私は、暫く、回してもう少し高度を取りたいと思いました。どうせ行く所は、分かっているからです。親方も移動しないで待っていてくれました。上げきったとは、思えませんでしたが、皆さんが遠くに見えたので、慌てて移動しました。そうしたら、黄色いグライダーが低いまま後を付けて来ました。スター箕輪です。高峰に行く途中のサーマルで回していたら、箕輪さんの方が高くなってしまいました。親方は、ずっと西の方向を飛んでいて、大きく高度を下げていました。私は、高度を得て、一路北へ目指しました。前方に大きな道路が東西に走っ ていました。50号線です。ここを超えれば高峰はすぐです。高峰の稜線を過ぎて、ずっと先の採石場を目指しました。

高峰の尾根周辺は、リフトがなくドンドン下がりました。不安になりながらも「あの採石場に行けばきっとサーマルがある」と思いました。先に採石場に着いた辻さんが「サーマルゲット」と無線で報告してくれました。そして、グングンと上昇して行きました。一緒に移動していた筈の箕輪さんが高峰方向に戻って行きました。私は、採石場を目指しました。採石場近くになったらバリオが鳴り始めました。すかさず回しました。「やっと一息つける」高度を回復しました。辻さんが「サーマルから離れます」と無線で言って北へ移動して行きました。私は、まだ十分な高度を得ていなかったので、そのまま回し続けました。箕輪さんが高峰から戻って来ました。高度がかなり低いです。回しながら北へ移動して、そのまま採石場を離れました。次の目標は、茂木です。しかし、少し移動したらどんどん高度を失って行きました。このままの状態で高度が無くなったら山の中に降りなければなりません。東の方向に山と山の合間の谷がありました。そこには、タンボがあるので、何とか降ろせそうに思えました。私が沈んでいた時、もうひとり赤いグライダーが同じ高度を飛んでいました。これはグランボレの 岩村さんでした。私が谷の方向に行ったのを見て、戻って行きました。後で聞いたら私が谷の方に消えたと思ったらしいです。そっちはヤバそうと思ったのでした。でも、私は、広いタンボが沢山あるのを確認していたので安全だと思いました。高度200m位になって「どこに降ろそうか」と探している時にバリオが鳴り始めました。バリオが鳴ったら回す、これが鉄則です。勿論、回し続けました。そしたら、どんどんと上昇して行き、東の尾根に沿って上がって行きました。北北西の方向に街が見えました。茂木です。茂木の街の上にリフトがある事は知っていました。何とか、街の上に行って高く上がりたいと思いました。街よりも東寄りのコースです。ここから街に行かなくても現在使っているサーマルで上がる所まで上がった方が良さそうです。高度が1000mを超えた頃、北の方向に大きなテストコースが見えました。「ツインリンクもてぎ」です。テストコースの東側を通過しました。沢山のトラックが走っています。テストコースを超えたら、大きな川が見えました。那珂川です。那珂川に沿って北上すれば烏山に着きます。「那珂川を越えられそうだな」と思ったら「ひょっとしたら烏山へも行ける かも知れない」と考えてしまいました。那珂川の上でサーマルを拾って回していたら、下に白いグライダーがはいずり回っていました。「あれは、阿部師匠のブーメランUに違いな」「下にいるのは阿部さんでしょう?」「はぁい、そうです」と悲痛な叫び声が無線から流れました。「阿部さん、頑張って!」励ましました。かなり高度が低くどうやら河原に降ろすつもりらしいです。「僕は、もう少し先まで距離を延ばします」と言って北上しました。那珂川の東側の尾根に沿って北上しました。しかし、もうリフトは小さく、大きくは上がりません。前方にふたつのパラグライダーが見えました。烏山に向かっていた辻さんと高橋さんの両イントラでした。ほかの人たちとはぐれてから阿部さんを見つけ、更に今、辻さんと高橋さんを見つけてすっかり嬉しくなりました。

高橋さんの無線で「もう高度が低いので、烏山のランディング近辺に降ろします」と流れて来ました。私も何とかそこまで辿り着きたいと思いましたが、もうリフトはなく、それでもレベルキープで進んでいます。山の上を飛んでいるので弱いですが、リフトがあるのでしょうか。左に那珂川を見て続く尾根の上を北上しました。そしたら、急に、シンクです。「ええっ、こんな所に降ろせないよう」泣きたくなりました。前方に民家の前に広い空き地が見えました。姿勢を寝かせて何とかそこまで行きたい。電線を避けて急旋回して空き地に着陸しました。丁度良い空き地でした。残念、烏山のランディングに届きませんでした。ハーネスを外して、ヘルメットを取り、近所の家に行きました。「パラグライダーで飛んで来たのですが、ここの住所を教えて戴けませんか?」「烏山町上境です」「えっ、烏山なんですか?」「はい、烏山町ですヨ」やったあ、烏山に着いたのだ!
COOのショップに電話で降りた事を報告しました。辻さんと高橋さん以外、全員降りたそうです。「おふたりも降りた頃だと思います」と報告しました。イーグルさんとガン子ちゃんが回収に向かってくれているとのことです。すぐにイーグルさんに電話を入れました。すぐ近くまで来ているらしいです。
キャノピーをたたんで大きな通りまで歩いて行きました。吊り橋のような橋に向かって歩いていると橋のすぐ傍にワゴン車が停まっていました。無事に回収して貰えました。後は、烏山のランディングに降りた辻さんと高橋さんです。他の人たちは、茂木近辺に降りたらしいです。親方と小橋さんは、は御前山の近くに降りたらしいです。阿部師匠と藤岡さん、和田有加ちゃんは、NASAの回収車に乗せて貰っているらしいです。クロカンに出た全員の無事が確認されました。
COOのショップに着いたら、待ちくたびれた正子が迎えてくれました。思いがけなく、42キロという距離を飛ぶ事が出来ました。COOで昨年9月から飛び始めて、何回も上げ直しの練習した成果が出たと思います。そして、上げたら移動する、そして、また上げる、これの繰り返しが距離を延ばすクロカンの極意なんだと教えてくれたクロカン研究会の面々、仲野親方に感謝致します。
今日は、飛んでいても楽しかったです。大勢の人と一緒にクロカンに出て他の人のフライトを参考にして飛べました。夕食を兼ねて反省会をしたお店で美味しいビールが待っていました。この日のバログラフ
 と この日クロカンした4人の軌跡

GPSトラックデータ 燕山上空 クロカンへの決心 烏山上堺に降りました 乾杯(*^_^*) 3月4日の本当のバログラフ 3月4日の4人のクロカンのトラックデータ

2002.03.09(土)

昨夜、帰宅後、インターネットで気象情報を見たら、南西の風の強風でした。フライトに行くのは止めようと思って寝たのでした。朝、起きてインターネットの情報は同じでした。しかし、5時55分のNHKの気象情報では、北西の風が弱く、その後、南西の風弱いとありました。「ひょっとしたら飛べるかも知れない」と思い正子とCOOに向かいました。筑波山を越えて八郷盆地に入ると煙は真っ直ぐに上がっていました。

ショップに行くと高橋さんが「今日は、風が強くなるかも知れませんのでパイロットの人たちは、早めにテイクオフに上がりましょう」と言う事で、9時過ぎにシャトルに乗り込みました。一応、ショップにクロカン申請書を提出しておきました。東テイクオフに着いたら正面からやや強い風が入っていました。急いで準備していたら、南風に変わってしまいました。南斜面でパイロットがひとり立ち上げましたが失敗してしまいました。私も正子も準備をして拡げたのですが、南西成分が強くてサイドの風となってしまいました。キャノビーを拡げていなかった人たちは、西テイクオフへ移動の為にシャトルに乗り込みました。私と正子も手伝って貰いたたんで乗り込みました。西テイクオフに着くとやや強い正面の風が入っていました。

西テイクオフに着いた時、丁度ひとりテイクオフしました。出てすぐに高く上がりました。やはり上空は強いようです。もう1人テイクオフして、次が私の番の時に風が凄く強くなりました。「これは飛べない」と思い、キャノピーをまとめてテイクオフを止めました。少ししたら風が落ちたように見えました。もうひとりテイクオフしました。ブーメランUです。斉藤棟梁が「おい、大久保さん、飛べるぞ」と声を掛けました。それでは、と準備をして出ようとしたら、またもや強い風です。サポートしてくれていた人が「止めた方がいいのでは・・・」と言ってくれました。そうだなあ、気が付いたら、私より超ベテランの斉藤棟梁もほかのクロカンの名手たちも誰も準備していないのです。強風の中を飛んで「ああ、出るんじゃなかった」と思った事が何度あったでしょうか。「止めます!」と言ってキャノピーをまとめました。

他の人たちもキャノピーをしまい始めました。先に出たブーメランUは、風が強くて前に進みません。高く上がっていますが、楽しくないと思います。他の人たちに手伝って貰い強風の中、たたみました。
ショップに戻ったら、吹き流しが踊っていました。今日は、諦めて帰る事にしました。時間が早いので、クロカンのコースの下見を兼ねて高峰方面を経由して帰る事にしました。先日飛んだコースを正子に説明しながら岩瀬に行きました。岩瀬の寿司屋さんで寿司を食べてから真壁を経由して裏から足尾の山々を眺めました。
正子も地理が少し頭に入った様でした。飛べなかったけれど、怪我をしないで済んだし、クロカンの下見も出来ました。

2002.03.16(土)

先週の土曜日に飛べなかったので、今週こそは、と意気込みは強かったのですが、昨日の予報とは違って、雲が多い空です。昨日の予報では、クロカン日和で日本記録も出るのではないかと言った感じだったのです。空一面厚い雲に覆われています。クロカン申請書を出したら、暢子さんが「クロカン行けますか?」と聞いてきました。「多分、駄目でしょうネ」
今日は、高速道路で事故が多く、かなり渋滞していました。いつもより40分も遅く着いたのです。最初の組は、とっくにテイクオフに上がっていました。私と正子が上がった時テイクオフは、風が弱くなかなか出にくい状態でした。スクール生が大勢いるので、順番待ちをしました。弱い風でしかも、少し東よりの風でサイドでした。クロスで立ち上げましたが、テンションがかからず中断。次ぎにフロントで出ましたが、上がりません。少し休みました。何人かの後、再度挑戦して、今度は、ちゃんと上がってテイクオフしました。リフトはありません。岩山上空で少し浮きを感じて回しましたが、駄目でした。そのままランディングへとぶっ飛びました。

二本目、上がったら、今度は、南風に変わっていました。南斜面から出ました。南西成分も入って出にくい風です。クロスで立ち上げてそのまま走りました。すぐに左にターンして正面に出ました。岩山上空でサーマルヒットして回しました。トップアウトしました。しかし、グラグラとかなり揺さぶられました。どうも、南西の風と東側のサーマルがぶつかってシエアラインにいる見たいです。荒れているので岩山から離れる事にしました。NASAテイクオフ前に行くとそこにも大きなサーマルがありました。右回りで旋回してどんどんと上がりました。東の方で大勢がセンタリングしています。そちらの方に移動しようとしたらバサッと翼が潰されました。グラグラと揺さぶられ怖くなりました。すぐに回復しましたが、何度も潰されるので、「これは、降りた方が良さそうだ」と思い。NASA前から離れました。離れた途端に穏やかなシンクです。
ランディング上空まで高い高度で行き、そのまま沈下するまで飛んでいました。さっきまで曇っていてリフトがなかったのですが、少し太陽が出たら強烈なサーマルです。春のサーマルの凄まじさを思い知らされました。それと、今日は、フライトに対して意欲が出ませんでした。このような時は、飛ばない方が良いと思います。無事にランディングしたらどっと疲れが出ました。

2002.03.28(木)

先週の土曜日23日に月例の料理教室に行き、大きな鯛の調理で鱗を落としている時に誤って右手の人差し指を傷つけてしまいました。病院で治療中です。痛みが治まったのでそろそろフライトをと思っていました。朝、起きる時にやはり右手が痛みました。しかし、テレビの気象情報を見たら、昨日までの雨天とうって変わっての晴天です。インターネットでの予報も最高のクロカン日和です。それに勇気付けられて出かけました。正子は、夕方から友人の送別会があるので、時間に間に合わないと困るので置いて行きました。

このところ天候が良くないので、飛べていない平日組のフライヤーが集まっていました。北風が意外に強いのにガッカリしました。それでも、万が一と言うこともあるので、クロカン計画書を提出しました。風が強いので、少しの時間、高橋イントラが「サーマルの発生の原理」について講義してくれました。「皆さんがテイクオフしようと思うのは、何にを基準にしていますか?」と言う質問に、高橋さんが「多分、こうでしょう」と例を挙げたのは、「自分より上手な人の動きを見る」「いつものサーマル発生する時間」
しかし、これだけに頼っていたら、一番良い時に出られずに、ぶっ飛ぶ可能性があります。サーマルの発生の理論を知っていれば、最適の条件の時にフライトして高く上げて遠くに飛ぶ事が出来ると言うわけです。以前に勉強した事を思い出しました。とても為になった講義でした。
テイクオフに上がりました。初め、東に行きましたが、南西の風のフォローでした。イントラの太郎君が作業していましたが、「西に行きます」
西に着いたら正面から2〜3mの風で時々、北からの風になります。スクール生の人たちが準備を始めました。私も準備しました。スクール生か゜3人、パイロットがひとりテイクオフした後、私が出ました。先に出た人たちは、皆、ランディング上空に行ってしまいました。私は、渋いリフトをしつこく回してテイクオフの前で粘りました。弱いけれど、旋回しても高度が落ちないと言う事は、リフトがあると言う事です。グライダーですから、リフトがなければ降下しながらフライトします。高度が変わらない、又は、毎秒1m以下の降下率ならリフトがあると考えるべきです。
後から出たNPのボレロの柴田嬢がランディング上空に飛んで行って高度処理の為、旋回していたらサーマルに当たってどんどん高度が高くなりました。私もその下に入って同じサーマルで回しました。後から出た東谷さんも下に入って来ました。私は、弱いサーマルを大切に丁寧に回しました。とうとうトップアウトしました。

しかし、テイクオフにいるパイロットの人たちは、準備をしていません。風が変わるのを待っているのかしら・・・。
朝の早い時間のサーマルは、弱く長続きしません。高く上がっていたのに、とうとう、下がってしまいました。でも、しつこく粘りました。下がっても小さなリフトを探して回しました。後から出た人がずっと前の方で上げているのを見て、その下に入ろうと思い前に出ました。そうしたら、途中でサーマルに当たりました。今度のサーマルは結構強いです。テイクオフの稜線で高く上がりました。長い時間、西側で粘っていましたが、無線で「大久保、東側に移動します」と連絡して東側に出ました。西と違って広いエリアは、大きく開けています。東テイクオフ前を過ぎてNASAテイクオフ上空に着きました。ここは、サーマルポイントです。NASAから出たグライダーが下の方で旋回しています。その上でサーマルにゲット。強烈なサーマルでした。はじき飛ばされそうになりますが、前回の教訓で必死に体重をかけてバンクを強めにして派式飛ばされないようにしました。強いサーマルでは、バンクを強くかけるとはじき飛ばされない見たいです。安定して上がって行きました。

西の方から親方が低い高度で東に移動して来ました。「あんなに低くて大丈夫なのかなあ」しかし、NASA前に着くと旋回を始めて、あっと言う間に、私より高く上がって加波山の方に行ってしまいました。流石親方です。強いサーマルで夢中になっていましたが、右手人差し指先が痛みました。カメラも持っていますが、シャッターも押せません。寒さも影響しているのでしょうか。今日は、西風が強いし、とても移動出来る状態ではありません。次から次へと西から東側へ移動して来て、前の方で高く上げています。誰もクロカンに出ようとしません。今日は、飛べただけもうけでした。
猿山方向に向かって高度処理をしました。辻さんが「今のランディングの風は、南々西の風でサーマルが強いので注意して下さい」と無線で連絡してくれました。アプローチしているパイロットに「アウトサイドしても良いですから安全な所に降ろして下さい」とも。私は、速度を落とさないようにして高度処理をしました。アゲインストで高速でランディングターゲットに入りました。無事にランディングしました。降りた途端に指が痛くなりました。1時間48分のフライトでした。
今日は、もう飛ばなくても良いと思いました。ショップの庭に行くと暢子さんが「タカフジさんとヨシカワさんが来ているわヨ」と叫んでいました。「えっ?」
暫くしてから「AEROTACT」のマーキングしたブーメランUに乗った高藤さんが降りて来ました。ランディングに行って写真を撮りました。親方も斉藤棟梁も降りていました。明日から始まるNASA CUPに出場する為にマーシーさんと一緒に大阪から来たのです。どうも天候が良くなさそうです。高藤さんは「もう一本飛んできます」と言ってシャトルに乗り込みました。私は、病院へ行く為にCOOを後にしました。
3月までのフライト時間は、昨年一年分以上になりました。今年、台湾で飛んだ事が弾みとなってとても良いスタートになりました。

COOの庭に咲く桜 珍しい人と・・・

次のページへ2001年07月〜09月のフライト日記へ行く

サイトマップ