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2002年08月18日

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2002年7月7日(日)

朝食後、ホテルのレストランでブリーフィングが行われました。カリは「これからの一週間チルアウトのツァーを楽しんで欲しい」と色々と趣向をこらしていることを説明していました。ふたつのグループに分けて、マコとエイコとイトは、サーマルグループ、その他の人たちは、クロカングループです。チルアウトの刺繍が付いた袋を各人に渡しました。中には、小さな吹き流し、チョコ、クッキーとスティッカー等が入っていました。それとIDカードが渡されました。各自の氏名と無線周波数、携帯電話番号や非常時の連絡先が記載されていました。見知らぬ所に降りてしまった時、それを見せて何とか帰り着けとカリは言いました。そして、再び飛ぶ時は、小さな吹き流しが役に立つだろうとジョークも・・・。(^_^)

小さなホワイトボードに絵を描きながら説明するカリは、とても熱心です。長島さんが概要を通訳してくれます。今日のフライトエリアは、ブリエンツ湖の東側に位置するマイリンゲンです。初日なのでウォームアップフライトだとカリは言います。ルツェルンから車で移動、約1時間半でマイリンゲンに着きました。ランディングを見てからロープウェーの山嶺駅に行きました。車を駐車して、すぐ近くの木にカリがロープをぶら下げて、全員の装備の点検を開始しました。全員がカリの作った「シュミレーター」にぶら下がり、点検を受けました。ハーネスの状態、アクセル、レスキューパラ、バリオ、GPSの全部についてカリが点検して、調整をアドバイスしました。リラックスしてフライトを楽しむ為にどうしたら良いかをカリの哲学で実践しているとのことです。全員、少しずつアドバイスを受けましたが、大きな不具合はなく、荷造りをしてロープウェーに乗り込みました。

山頂駅は、ガスの中でした。少しずつガスが切れて来ました。テイクオフはブランブラッテンと言う標高2245mで、山頂駅から少し歩いて降りた所にあります。ランディングの標高は、604mですから、高度差は、約1600mもあります。地元のフライヤーがセットアップしています。まだ厚い雲の中なので、私たちは、のんびりと眺めていました。しかし、これが大きな間違いでした。準備をして風待ちするのが正解です。地元のフライヤーはその通りにしていました。そして、ガスが切れる一瞬の隙にテイクオフして行きます。私たちもそれに気が付き、準備しました。カリからブリーフィングを受け、クロカン組は、約10キロ先の峠に行き、ランディングに戻ると言うタスクを言われました。「ええっ? 最初から?」と思いましたが、「出来る範囲のフライトで良い」と聞かされほっとしました。サーマル組は、とにかくサーマルで上げることとランディングに確実に降りることを目標に言われました。

しかし、準備して待つもののなかなか雲が切れません。風は、正面から1〜2m程度の弱い風です。クロスでの立ち上げは、難しそう。トヨが出ました。最初のテイクオフは、浮き上がらずに中断して二度目のテイクオフです。エイコ、マコが出て雲の彼方に消えて行きました。でも、ランディングが見えていると無線で伝えて来ました。クマさんが出て、次に私もテイクオフ、しかし、ラインが絡んでいてテイクオフ中止、急な斜面なので一回転して止まりました。カリが来て、セットアップを手伝ってくれて二度目は無事にテイクオフしました。右側の尾根に沿って飛んで行くと、クマさんが雲の下で回しています。その下に付けて同じサーマルで旋回して上げて行きました。クマさんは、すぐに移動して行ってしまいました。私も、その後をつけて行きましたが、リフトは、ありません。シマちゃん、長島さんが後から来て、低い高度で移動して来ました。途中、小さなサーマルに当たりましたが、小さ過ぎて外れてしまい、片翼が潰れてしまいました。すぐに直しましたが注意しないといけません。すっかり高度を失い、皆さんの後をついて行きました。ずっと先に行ってしまった人たちの後を遅れて行きましたが、また、サーマルに当たり、今度は、丁寧に回しました。少しずつ高度を上げて行きました。今度は、慎重に上げきることにしました。ずっと先に移動している人たちが気になりましたが、どうせ、今日は、アウトアンドリターンですから、また、戻って来ます。上げるだけ上げようと思いました。サーマルトップまで行き、移動を開始しました。遠くの方に湖が見えます。下に目標の峠が見えます。先行組は、戻って来ましたが、低い高度です。500m位の高度差があります。私は、高度を稼いだお陰で余裕です。クマさんが低い所を飛んでいます。「アウトサイドランディングするとペナルティを払わなければいけないヨ」と長島さんが無線で注意しています。

私が戻る途中、トヨとすれ違いました。「これから向かうのかな」と思ったら、すぐ近くにランディングが見えました。追い風なのであっと言う間に、ランディングに戻って来られたのです。ランディング近くの小山で何機かソアリングしています。リッジとサーマルが入り交じった所です。ピンク色の機体は、イトのアルファです。P証を度持っていない彼が、上手にサーマルの中を飛んでいます。ランディングを挟んで向かい側の山肌には、滝が見えます。ランディングは、滑走路のように芝が刈られています。スイスでの初フライトは、このようにして無事に行われました。ビデオも写真も撮影することが出来ました。1時間のフライトをしたので、ランディングに向かいました。心配していたバレイウインドもそれ程強くなく高度処理をして無事に着陸しました。1時間22分のフライトでした。残念ながらテイクオフ以上にトップアウトは、出来ませんでしたが、上げ直しが出来、しかも、ミニクロカンでアウトアンドリターンが出来ました。最大上昇率は、5.3m/sと結構、大きかったです。先に降りた人たちは、木陰で休んでいました。全員が満足のフライトをして、ホテルに向かいました。ツン湖のほとりにあるGWATTと言うコテージが今日からの宿です。緑の多いリゾートと言う感じです。チェックインしてから夕暮れのフライトをすることになりました。

ホテルの駐車場に行くとカリが迎えに来ていました。カリの奥様のリタと子供ナルが一緒です。テイクオフへの途中の道でリタとナルは車を降りました。「トレーニングの為に歩いて登る」そうです。ナルをオンブしてリタは、歩いて行きました。何とも凄い!

テイクオフは、ハイチと言う所で、標高1500m、ランディングは、550m、標高差950mです。テイクオフでブリーフィング、カリは全員にプレゼントがあると言って、車からケースを出しました。ハイネッケンビールの瓶です。無事に降りたら飲む「ランディングビール」だそうです。そして、ランディングは、降りられる所に降りる「クロカン」を想定してのフライトです。目標は、ホテル近くの湖畔だそうです。でも、常に、降りる所を確保して距離を延ばすクロカンの方式を取って飛ぶ練習です。テイクオフから見る目標の湖畔は、ずっと先です。

私は、弱い風の中、フロントライズアップしましたが、ライザーを放すのが早過ぎて失敗してしまいました。どうも、フロントは苦手です。長島さんにアドバイスを受けて再挑戦。今度は、うまく行きました。ほかの人たちは、全員出てしまった後です。右の山の方に行くと、皆、高い所をソアリングしています。リッジソアリングは、昔、磯根崎でならしたので得意です。少しずつ高度を上げてトップアウトしました。この風なら何時間でも飛べそうだなあ・・・。(*^_^*)

ビデオカメラで撮影しながら手放しでフライトしました。旋回は、体重移動です。磯根を思い出します。カリから無線で「移動しよう」と指示がありました。長島さんが「もう少し飛んでいよう」と言ったのですが、カリは移動を始めました。ほかの人たちもカルガモよろしく、一列になってついて行きました。私は、ビデオを撮りながら後に続きました。とても安定して気持ちが良いフライトです。目標の湖畔に向かってカリは行きましたが、高度を失い、更に、向かい風が強くてユーターンしました。途中にある林を超えるのは無理と思い、私もユーターンしました。高い高度で行っていたシマちゃん、クマさんも戻って来ました。途中にある草を刈った所にカリがランディングしました。全員、そこに降りました。

振り返ると夕日に輝くテイクオフの山がとても綺麗に見えました。全員で、「ランディングビール」で乾杯(^_^)/~
ランディングで暫く待つことになりました。リタが別なテイクオフまで歩いて行ったそうです。やっと車を回収したからと携帯で連絡がありました。夕日が沈みかけた頃、ナルとリタが降りて来ました。初日の充実したフライトは終わりました。

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移動の車の中 正子とGXB 装備のチェック ブランブランテの山頂で テイクオフで風待ち 初日のフライト
マイリンゲンのフライト(その2) マイリンゲンでのフライト(その3) マイリンゲンでのフライト(その4) マイリンゲンでのフライト(その5) マイリンゲンでのフライト(その5) マイリンゲンでのフライト(その7)
マイリンゲンでのフライト(その8) マイリンゲンでのフライト(その9) マイリンゲンでのフライト(その10) ハイチで飛んだ後・・・・ ナル

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