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2002年08月18日

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2002年7月9日(火)
今日の目的地は、グリンデルワルドです。前回のスイスツァーでは、とても良い思い出があります。迎えに来たカリの他に今日のスペシャルゲストは、ハンズブリです。実は、今日、遅刻して来たアンディのお父様なのです。スイスで非行に走った子供達の更正の施設を経営している人です。それもアウトドア活動を通して実践すると言う日本では余り見られない方法で行われているとのことです。ハンズもパラフライヤーです。いつもは、オメガ5-31に乗っている巨漢の彼の今日の機体は、イプシロン4です。

駐車場でいつものようにブリーフィングをしました。今日は、午後から雷雨の予報があります。出来れば早い時間にフライトした方が良いそうです。ホテルからグリンデルワルドは、懐かしい道でした。駅近くのランデイングに行きテイクオフとの位置関係を確認しました。ランディング隣りの農家のおじさんは、パラを余り良く思っていないそうなので、出来るだけ降りないようにと注意を受けました。ロープウェー終点のフィルストに着きました。アイガー北壁が目の前に聳えてとても雄大です。

フィルストのレストランでブリーフィングを受けました。雷雲に吸い込まれた、または、吸い込まれそうになった時の対処の仕方の説明がありました。翼端を潰してアクセルを踏んで、上昇のある場所から離れることが大切です。翼端を折る時は、ブレークコードを持ったまま引くとフルストールに入ってしまう恐れがあるので、ブレークコードを放して翼端折りする事と初めて聞きました。でも、カリの説明だと成る程と思いました。それと「フルグライドの時に機体の性能を一番発揮するので、多少荒れていても、ブレークコードを引かずにフルリリーズで飛べ」とオメガ5のクマさんにカリが言っていました。そんな怖いこと出来ないよなあ・・・。「アクセルを踏んでいる時にブレークを引くと翼形が変形して潰れ易くなるので、アクセルとブレークは、決して同時に行わないこと」と言う説明は納得出来ました。

お天気の変化が怖いので、早めにテイクオフすることになりました。レストランから5分位下った所がテイクオフです。ランデイングは、テイクオフからは見えませんが、石切場を目指して行けばすぐに見つかります。まだ、サーマルタイムではありませんが、カリがテイクオフしました。続いて、ハンズ、アンディも。クマさん、小川さん、シマちゃんと続いてテイクオフしました。私も、早めに出ました。全然、リフトがありません。前回のサーマルポイントも駄目です。右のレストラハウスを超えて小山を超えました。弱いリフトで回しましたが、レベルキープがやっとでした。カリ、ハンズ、アンディ、クマの先頭グループもサーマルがなくて私の所に飛んで来ました。

グリンデルワルドの街の上空に行くと街から出たサーマルがほんの少しありました。でも、とても弱くて不安定なサーマルでした。長島さんから「翼端折ってアクセルを踏む練習でもして下さい」と無線が入ったので、やって見ました。あっと言う間に沈下して高度が下がりました。ランディング上空にいたので、そのままランディングに向かいました。正子は、と言うとずっと上の工事のクレーンがある広場に向かっています。後で聞いたら、サーマルを追い過ぎてランディングに届かなくなってしまったらしいです。「いつでも降りる場所を確保して飛べ」とは、クロカンフライトの時の鉄則です。カリもそのように言っていました。自分が飛んでいる位置を常に確認して、安全に降りる手段を確保して飛ぶべきです。

降りたらやはり地上は暑かったです。ハーネスのバックから水筒を出して水を飲みました。別な所に降りた正子を迎えに歩いて行きました。飛んでいる時は、すぐ近くに見えたのですが、歩いて移動すると坂道でもあり大変です。線路を越えた所に工事のクレーンの広場がありましたが、行き違いになり、カリが駐車場から取って来た車に乗って帰って来たそうです。いやあ、暑くて参った(^_^;)

トヨがまだテイクオフにいて「フォローになった」と無線で言って来ました。「もう、今日は、リフライトしないので、もし、駄目ならロープウェーで降りて来て下さい」と長島さんは、無情なことを言っていました。でも、暫く待ったらフォローが収まり無事にテイクオフ出来ました。そうしたらサーマルがボンボン出ていて下から見ていてもグラグラ揺さぶられて楽しそうでした。(^_^) 結構、荒れていたそうです。流石のトヨも翼端を折って降りて来ました。(^_^;)

全員が降りて、グリンデルワルドの中心街に行き自由時間となりました。正子とレストランに入り、サラダとビールを頼み軽い昼食としました。今日は、多分飛べません。レストランで食べているうちに大粒の雨が降って来ました。遠くで雷の音もしています。カリが言ったとおりの天候になりました。買い物もしないで、駐車場の車に戻りました。カリ、ハンズ、アンディは、ハンバーガーなんかを買って来て車の中で食べていました。観光地のレストランで高い食事をするよりコンビニで好きな物を買って来て食べた方が良かったなあ・・・(^_^;)

グリンデルワルドを後にしてインタラーケンに寄りました。二年前にナイフを買ったお店で、穂高とマナのナイフを買いました。同じように名前を入れて貰いました。このお店の店員さんは、片言の日本語を喋ります。日本人もいます。三木さんと言い、五竜でイントラをしていた人です。小川さんが紹介してくれました。スイスに来て、もう5年になるそうです。

ホテルに戻り、ハンズの特別講義を聴きました。非行少年の更生を行う船での航海のドキュメンタリービデオを見て説明がされました。テレビ番組として取り上げられたものです。どこの施設でも駄目だった少年がハンズの施設で立ち直って社会復帰しているそうです。カリが「もうひとつのスイスの文化を知って欲しい」と企画してくれたのでした。忙しい中を時間を割いて一日行動を共にしてくれたハンズに心から感謝致します。m(_ _)m

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ホテルGEATTの庭 グリンデルワルドの風景 フィルスト山頂レストハウスで 2年ぶりのフィルスト やはりおとぎの国
ランディングの場所 アウトサイド インタラーケンで インタラーケンから見た山 この日のゲスト

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