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利き酒・利き風(ききざけ・ききかぜ)

1998.09.21作成

パラグライダーを始めて、空を飛ぶ楽しさの他にもうひとつ覚えた楽しみがあります。
それは、O・SA・KE!! グラス一杯のビールも飲めなかった私は、アフターパラで楽しい時を過ごすうちに少しずつお酒を飲むことが楽しくなり、今では、アフターパラの為だけにスクールに通っている…と他の人は思っています。
楽しいアフターパラを過ごす為に、酒屋に仕入れに行くようにもなりました。行きつけとなった酒屋のおかみさんが、行く度に「うんちく」を語ってくれる様になり、そして、お店で聞いた話を、飲む前に、一升瓶を手に持って、無理矢理みんなに語って聞かせる事が、お決まりのパターンになっています。
ある日、おかみさんが薦めてくれたのは、「田」と「耕」と言う名の2種類のお酒。おかみさん曰く、「ひとつの蔵の同じ樽で、同じ製法で、ひとりの杜氏が全く同じ様に造ったこの酒は、米の種類が違うだけ」と。「まあ、ひとつ、飲み較べて見なさい」と両方をグラスに注いでくれるものだから、私も、断る訳にはいかず、心を鬼にして、目尻を下げて「グヴィグヴィ」とやってしまいました。「え〜っ、分からんわ〜」と、もうひと口「グヴィグヴィ」「う〜ん、なるほど」よ〜く飲み較べると確かに違う。この違いが米の味の違いなのかと納得した私。でも、財布の中身は、2本も買う事に納得してくれず、とりあえず1本買って、週末は青垣へ。
一升瓶を皆の前にド〜ンと置き、「はよ飲ましてくれ〜」と、目で、ものを言う皆を喋らせず、おかみさんの言葉をそのまんま、受け売りで語る。「それだったら2つ共いっぺんに飲ませてもらわな」の加藤センセの一言で私の喋りも止まり、皆も、やっと、お酒にありつける事に…。
そのおかみ曰く、「贅沢な飲み方だけど、いいお酒は、一度に2〜3本開けて、飲み較べるのがいい」らしい。そうする事によってお酒の味の違いが分かる様になる。料理によってワインも赤、白、甘口、辛口と変える様に、この料理には、このお酒と、分かる様になると言う。魚と肉とでは、飲む酒も違うと。お客さんをこうやってもてなすのも又、おつな物とおかみは言うけれど、もてなす客のいない私は、またまた、週末のアフターパラで、このおかみの受け売りを語るのであった。
利き酒とまではいかないけれど、こうして、少しずつお酒の味も楽しめる様になっています。確かに、贅沢ではあるけれど、いいお酒を2〜3本、一度に飲み較べてみると、味の違いがよく分かる。料理に合わせて銘柄を選ぶことなんて、まだまだとても出来ないけれど、その時の気分で、「こんなお酒を飲みたいな」って思えるくらいにはなって来た。もちろん、私の利き酒なんてド素人だからいい加減なもの。その時の体調次第で同じお酒も、美味しいと思えたり、濃すぎると思ったり、またまた、水っぽかったり。所詮、私の利き酒なんてそんなレベル。
でも、これってパラグライダーに似ていると思う。その時の体調とか気分で、同じ強さの風でも、強く思えたり、そうでもなかったり。荒れている中で飛んでいると、かなり揺れても何でもないのに、穏やかな風で飛んでいると、少し揺れると、すごくびびったり…。人間の感覚って結構いい加減。でも、この気分次第の感覚が大切!! 地形や木の揺れや、吹き流し等、客観的、視覚的にとらえた風の状況プラス気分や体調と言った主観的な感覚(つまり舌)で、しっかり風を味わって、自分にあった風を選んだり、風にあった飛び方が出来ると、とってもおしゃれ! これぞ、「利き風」
加藤さん曰く「ぶっ飛びのコンディションの中をすっげ〜よく飛ぶグライダーで滑空して風を感じるのがすごく気持ちいい」と。それって、すっげ〜贅沢な「利き風」ですよね。
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