1998.11.24作成
なっ、なんと、10月末にして、既に、今年、タンデム50本飛んでいる私。そこいらのサンデーフライヤーよりは、多く飛んでいます。
実は、私は、数年前、怪我をして以来、一人では、飛ばなくなり、ずっとタンデムONLYで空を楽しんで来ました。
しかし、先日、岩屋に集まった私を愛して止まらない人達にそそのかされて、久しぶりに一人で空を漂う羽目に・・・。
私を放り出した恋人達と過ごしたとっても楽しい一日を皆様にもすこ〜し、おすそわけしましょう。
10月26日（月）曇
仕事で。ちょっぴり疲れ気味の私は、大好きな空でストレス発散を！と休みを取った。と言っても、パイロットの加藤さんが飛んでくれての話しなんだけれど・・・。
昨日は、とっても、とっても条件が良くて、夕方の皆の飛びっぷりは、翌日への期待を大きく膨らませるものでした。
しかし〜、朝、起きると、周囲は、真っ白。でも、ガスが晴れれば・・・あとは、ム・フ・フ・・・・。
ようやく山頂が見え始めたけれど、風向きは、なんだか怪しげ。山頂に登ると、目の前に拡がる文字通りの雲の海。うっとりとするのもつかの間、風は弱く、雲海は、晴れても、空は、一向に晴れない。昨日の期待が大きかっただけに、がっかりする気持ちは、もっと大きい！！
でも、今日は、月曜日、スクールは、休み。空がだ〜い好きな人達の集まりだから、すぐに条件に合わせて遊び始めた。いつもは、ひとりでバリバリXCに行っている植松さんをパッセンジャーに大久保さんがタンデムで飛ぶ。すると、今度は、大久保さんの奥様も、「主人では、イヤ〜よ〜」とパイロットに吉井さんを指名して、吉井さんもタンデムの初体験。（くやしい〜！！ 吉井さんの初体験の相手は、私と決めていたのに〜）
加藤さんも今日は、とってものんびり。タンデムで、ランディングギリギリ迄スパイラルをしたり、左右切り返しのスパイラルをして遊んでいる。前に乗っている私も、ジェットコースーター気分で大はしゃぎ。なんだかんだと3本も飛んで貰った。いつもは、バリバリ上げてＸＣに行っている面々が、の〜んびりと今日のぶっ飛びを楽しんでいる。空は、曇っているけれど、最高の休日！
と思いきや、それだけでは、問屋がおろさない。ついにやって来ました。本日のMain Event。のんびりムードに飽き、刺激が欲しくなったのか、「車の回収がてら、松阪さんを飛ばそう〜」と言う話しが一気に盛り上がった。
一人をランディングに残し、６人のお供を従えて、女王様は、山頂へ向かう。まさに、「しらゆひ姫と七人の小人」ってとこかしら。
山頂に着くと、小人たちが、グライダーを拡げ、ラインチェックをし、せっせと準備を始め、いつも以上に良く働く。山頂のＧＯ君と、ランディングの加藤さんが、無線の交信を始め、休みだった筈なのにいつのまにやらスクール開始。ＴＯ，ＬＤ、おまけに空中（本当におまけだったけど）に迄、カメラマンを侍らせていよいよ、妖精は休めていた翼を拡げる時が・・・・。
それまで、ず〜っとぶっ飛びコンディションだったのに、急に条件が良くなり、従順な小人たちが、口を揃えて「飛んだら上がるでぇ」と囁く。「素直に降ろして〜」といくらお願いしても、風は、ＧＯＯＤ！ こうして、小人たちに見守られて、お姫様は、大空へ飛び立ったのでした。
結局、本日、一番のＬＯＮＧ ＦＬＩＧＨＴ(20分）となり、ランディングすると、雨が降って来る。このあたりが、私が、”風の妖精”と呼ばれる所以（ゆえん）なのでしょうね。
改めて、飛ぶのって楽しいなあ〜って、心から感じる一日でした。私たったひとりが飛ぶことを盛り上げ、喜んでくれた素敵な小人たちに心から感謝します。
長く飛んだり、高く上がったり、遠くへ飛んだり・・・・それも、とつても、素敵だし、飛ぶ魅力だけれど、たまには、そんなことを忘れて、の〜んびりと風を感じ、風と戯れるのも、いいものですね。