ahorajitenらし科辞典

四字列語
所さんの変な本『四字列語』(新潮社762円税別)につられて作った変な熟語集

余事熟語 《よじじゅくご》

余りにも暇なので熟語なんぞを作ってみようと思うこと。転じて、しょうもないこと。

使用例:ああ、暇だ暇だ、何をしたって余事熟語だ、つまらねえったらねえなあ。なんかいいことないかなあ。

鯨口龍後 《げいこうりゅうご》

クジラのような大きなものの頭になったところで所詮海から出ることはできない。それならもっと巨大な龍の尻尾にでもなったほうが、遥かなる天空を舞うこともできる

使用例:君はこんな中堅会社の社長になって喜んでいるようだが、会社から出ればただのおっさんだぞ、もっと鯨口龍後の精神で人生を切り開いて行かなくちゃ後悔するよ。

乳頭堕美 《にゅうとうだび》

いくら乳頭がピンクで美しくとも、心が堕落していてはなんにもならないことから、性格の悪い美人のことを指す。

使用例:レイコったら、また嫌がらせしてるのよ、ちょっとお金持ちで美人だからってお高く止まっちゃってさ、ほんと乳頭堕美よねえ。ヨシコがかわいそうだわ。

 ・(所ジョージ『投稿四字列語』743円税別)にかろうじて採用された語句


一語一円 《いちごいちえん》

キーパンチャーのアルバイト料、高いのだか安いのだかよくわからないことから、なんとなくそんな感じである様を言う。

使用例:ほんとに人が多くてうんざりしちゃうわね。祝日だからしかたないわね。人がいなかったら、お店も流行らないから遊びに行く所もなくなっちゃうしね。混雑してるのが救いってことかしらねえ。なあんかねえ一語一円だわねえ。

一時千住 《いちじせんじゅ》

13時に北千住駅前集合、PTAのピクニックの待ち合わせらしい。

使用例:いつものように一時千住ですから、皆さん時間厳守でお願いいたします。今回の幹事は沢村さんにお願いしてあります。ゴミ袋は3枚ご持参ください。では解散。

翻間解名 《ほんかんげみょう》

どう考えてもにわかに信じられないこと。信憑性の薄いこと。疑心暗鬼なこと。

使用例:とうとう太平洋横断橋ができるらしいぞ。アメリカまで車で行ける日も近いぞ。ほんまかいな?

有想滑稽 《ゆうそうこっけい》

考えるまでもなく信憑性のないことを指摘すること。

使用例:とうとう宇宙横断橋ができるらしいぞ。月まで車で行ける日も近いぞ。うそこけ!

満員怨霊 《まんいんおんりょう》

願いを遂げられず息絶えた人達の魂が、押すな押すなの黒山の化けだかりで大挙しているさま。お盆などによく見られる。

使用例:通常は使用しない。気づかないし。

酸性雨毒 《さんせいうどく》

望みもしないのに、まがまがしき運命が身に降りかかること。

使用例:あんな奴の保証人になったばかりに、借金の取りたて屋に追い回されるとは、まったくもって酸性雨毒、神も仏もあるものか。

婚前一体 《こんぜんいったい》

結婚する前にいろいろしてしまうこと。今では普通であるが、その昔は不道徳な行いだとされた。

使用例:君はうちの娘と婚前一体しておきながら、いまさら婚礼撤回したいとは一体全体どういう気かね?

巡航満担 《じゅんこうまんたん》

ドライブの前にガソリンを充分に入れて置くと安心なことから転じて、備えあれば嬉しいな、という意味。

使用例:出世もしたし、家も建てたし、息子も就職したし、貯金もたくさんあるし、俺の人生は巡航満担だなあ。

六本蝶々 《ろっぽんちょうちょう》

蝶に代表されるような昆虫には6本の足が生えているという事実を子供たちに教えるための中国のおまじない。

使用例:六本蝶々 六本蝶々 八本蜘蛛 百本百足(ろっぽんちょうちょうろっぽんちょうちょうはっぽんくもひゃっぽんむかで)

四字列語