*** 雑記林花或木 (ざっきばやしはなあるき) *** 
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(2003/12/30)◆マイベストシネマ2003◆ 俺が劇場で見た映画のベストテンを今年もやってみよ〜(^o^)

1 :キル・ビル / 金髪のアブナイ奴。結局4回劇場に足を運ばされたスカっとするB級シネマ、ハマっちゃったらコワイもの無し。

2 :ラスト サムライ / トム・クルーズもかっこいいが、渡辺謙もかっこいい。ちゃんとした映画。

3 :座頭市 / 金髪のアブナイ奴2。キルビルと一緒で、挿入サウンドが抜群の効果をあげている。

4 :英雄(HERO) / ヒーローとは何なのか、勝ったらヒーロー、勝たなくてもヒーローになれる者こそ真のヒーローか。

5 :ジョニー・イングリッシュ / 全編を通じて馬鹿笑いを満喫できる。

6 :ブルース・オールマイティ / 目が潤むほど笑ったあのシーンだけで値千金。

7 :踊る大捜査線 THE MOVIE 2 / マニアックでお笑い満載、レインボウブリッジ封鎖したがりません。

8 :シカゴ / ニュータイプでゴージャスなミュージカル、いい気分になれる。

9 :007/ダイ・アナザー・デイ / 世界を股にかけすぎて股が裂けそう。ハル・ベリーがグッドである。

10 :黄泉がえり / 死んだ家族が恋人が、もしも生き返ったらと誰もが思う。大混乱に陥らず、静かにその「もしも」が演じられる。

 今年のロードショーは37本である。ラスト・サムライなんか、ほんと真面目ないい映画だと思うが、阿呆映画だって俺の中ではグレイトな映画となる。でもハズしてる阿呆映画はダメ映画の下の下になってしまう。

 キル・ビル、ラストサムライ、座頭市のほかにも、あずみ、スカイハイなど、今年は日本刀映画が目白押しだった。来年も引き続き流行るかもしれない。確かに日本刀は見た目が綺麗でかっこいい。武士の魂である。とはいえ、近所に日本刀振り回すのが趣味の人がいたら、近づきたくないのもまた事実。そんなアブナさが映画に緊張感を与えるのかもしれない。ところがキル・ビルでは、その日本刀をカタナホルダーに置いて飛行機に乗っている乗客がいる。このシーンの緊張感の無さったら、まあ、笑うしかない。

 ときたま、一度終わった映画を編集しなおした、とか、未公開シーン追加、ディレクターズカットなどと称して再公開する映画があるが、どうも好きになれない。二度稼ぎしないで、はじめから最良の状態で公開しろよって感じ。

(2003/12/26)◆au by A5403CA◆ カシオの200万画素カメラ付きケータイに機種変更した。写真コーナーにアップしたが、画質はいまいち。まあしょーがねえか。miniSDカードに保存できるので、アダプタは必要だけど、ダイナブックへの取り込みは楽ちんコ。オートフォーカスはいいけどモタモタしている。AFロックキーを多用すればブレ防止などで気分が良い。レンズむき出しはよくない。回転収納かレンズカバーが欲しい。

 電話としての使い勝手は大雑把に言えば、問題ない。240×320のQVGA液晶画面は余裕があってきれいでよい。いままでの待ち受け画像は120×160だったので、もう役に立たない。でもデカく撮った写真でも待ち受けに設定できるので、いい感じ。

 メニューアイコンが4つ入っているけど、サイレントシルバーというやつ以外は見づらくて使えない。そんなもん頻繁に変えたりしないのに、アイコンを変更する『お好み』なんてボタンが常時右上ボタンに割り付けられているのは邪魔である。操作中に側面にあるマナーボタンをつい押してしまう。邪魔である。時計が時分表示しかない。秒表示もあってほしい。

(2003/12/23)◆ブルース・オールマイティ 涙が止まらない映画。モーガン・フリーマンのいかにもそれっぽい神様が出てきて「わしはバカンスに出かけるから、今日からお前が神だ」と突然ジム・キャリーが神様代理を任せられてしまう、という無茶苦茶な話で、おもしろおかしく始まって、さまざまな奇跡が起こって、というか、神様が出てきただけで十分な奇跡なので、それ以上不思議なことなどなにもない。ジム・キャリー扮するブルースに真っ当な神様が務まるわけがないので、当然ながらとんでもないことになってゆく。アンカーマン(スティーブ・キャレル)のまぬけ顔シーンでは、涙が止まらずスクリーンが霞むほど笑ってしまった。観客総動員で大笑いである。いつまでも思い出し笑いをしている人が多かった。死ぬかと思った。いやぁまいったまいった。あんな小ネタにしてやられるとは不覚である。

(2003/12/22)◆コール 無料券でファインディング・ニモでも見ようかと思ったら時間が間に合わなかったのでコールを見た。親子3人が同時に別々の場所で拉致されてしまう誘拐映画。スリルがあって、まあまあいい感じ。『アイ・アム・サム』で大活躍だったダコタ・ファニングは拉致されたうえに喘息持ちで、大活躍はできづらかったようだ。

(2003/12/10)◆おかげさまで八周年◆ 10日遅れの8周年です。8年間のアクセス数は141200。1年前に128900だったので12300ほど増加しました。

 前1年間の半分しか増えなかった。サーバ変更をしたためと、めったに更新しないためと、とりたてて興味をひかないサイトのためと、いろいろなためがあるが、まあ、だからといって、サイトを閉じるとか閉じないとか、そういうことでもない。「インターネットはもう古い」「WEBサイトはもう時代遅れ」などと言われる時代にでもなれば、さっさと閉じるだろうが、ネット時代はこれでもまだ始まったばかりである。技術的にもうついていけないとか、精神的にもうだめだとかいう時まで、とりあえずこのまんまの予定である。

(2003/12/06)◆ラスト サムライ トム・クルーズ主演、日本最後の「サムライ」と、敵でありながらその「サムライ魂」「武士道精神」に魅了されて行く南北戦争の英雄であるアメリカ人の物語。このところ増えている、日本をモチーフにした映画のひとつとして、どーなんだろーといろんな意味で心配だったが、ちゃんとした日本が描かれている。にぽんごらしき言葉を発する珍妙なちゅごくじんなどは出てこないし、キルビルのようなトンチキな日本語セリフ合戦もない。トム・クルーズが喋る日本語は、ちゃんとしたガイジンの拙い日本語である。逆に渡辺謙はサムライのくせに流暢な英語を使う。その渡辺謙がなかなかカッコえかった。意外に見ごたえのある2時間半であった。2〜3日前までは見ないつもりだったが、見てよかった。

(2003/11/22)◆フォーンブース コリン・ファレル主演、街角の電話ボックスで事件は起こる、というか、映画は進む。ケータイ電話全盛の今なのに、電話ボックス? もちろん主人公もケータイ電話を持っているが、公衆電話を使うにはそれだけの理由がある。そしてそのために事件が起こる、というか、映画ができる。1時間とちょっとくらいの短い映画だが、緊迫していていいんじゃないかな。ほとんど「コリン・ファレルショータイムひとりごっつ」みたいな映画である。

(2003/11/08)◆スカイハイ 釈由美子主演、怨みの門の門番イズコの映画版。テレビ版よりイズコの衣装がすっきりスマートになった。テレビ版ではちょっと着膨れ気味な上にやたらカラフルでアブナイ徘徊患者っぽかった。怨みの門番だからそのくらい毒々しくてもよかったのかもしれないが、今度はスマートになっただけでなく、何の因果か刀を振り回す設定。でも修羅雪姫に比べたら、刀を振り回し足りなかったかも。ともあれ最初のウエディングドレス姿の釈ちゃんは別人かと思うほどきれいでかわゆかったぞ←微妙な表現

(2003/11/07)◆マトリックス レボリューションズ 三部作の完結編だから、そりゃ、それなりに興味を持って見に行ったさ。息もつかせぬ戦闘シーン、次第に明らかになる謎の数々。でももう慣れちゃったんだろうか。ネタが出尽くして意外性が薄れて、一騎打ちも派手すぎて逆にありがたみがない。しまいにはどうでもよくなってしまった。世界同時公開など宣伝上手ではあったが、二作目のリローデッドのほうが面白みがあった気がする。

(2003/11/02)◆ティアーズ・オブ・ザ・サン キル・ビルでいっぱい殺された後で戦争映画。いうまでもなく、もっともっといっぱい殺される。殺すのがテーマの映画ではないが、戦争映画だから多くの人が惨く殺される。笑って見られる映画ではない。戦地にいる女性医師をヘリコプターで救出するだけの簡単な任務だったはずが、ちょっと人間らしい思いにとらわれたばかりに、えらい苦難の道をゆくことになる。戦闘シーンの迫力は本物で、とにかくそこにいたくないという気分にさせる。そんな戦いの場で、ブルース・ウイリスのハゲ頭は目立って危険だ。

(2003/11/01)◆キリタイネズミガイルカラ◆ まずいことに、KILLBILLを3回見に行ってしまった。前売り1300円+前売り1300円+映画の日1000円=3600円! 金返せ!←何でや

 BANG BANG から始まって怨み節で終わるまで、どっぷりと妙な世界に浸っているのが快感である。とにかく筋金入りの馬鹿らしさは賞賛に値する。ノスタルジックな噴霧器もいい。おまけにインチキ日本語がますます脳壁にこびりついてきて、ども、たまらん。ついには、殺戮シーンをへらへら笑いながら見てしまうという、誤解を受けそうな状況に陥ってしまう。殺戮といっても、あれだけ大っぴらに血しぶき噴水状態だと、コントみたいで、やはり笑うしかあるまい。

 映画では当然主人公のXXXXXを応援してしまうが、どっちが正義でどっちが悪で、というわけでもない。XXXXXだってもとは殺し屋、足を洗ったばかりにえらい目にあって、きっちり礼をしてやるぜ、という映画である。ヤクザは指つめて落とし前つけたりするが、この映画は腕つめちゃう。足もつめちゃう。首もつめちゃう。いろんなとこつめちゃう。つめすぎやちゅうねん。それでもやはり笑うしかあるまい。

(2003/10/26)◆キル・ビル フレディvsジェイソンでいっぱい殺された後でキル・ビルを見た。まさかもっといっぱい殺されるとは思わなかった。復讐する女という重いテーマの映画だが、軽妙洒脱で厭きさせない内容、これなら4時間ぶっつずけでも大丈夫だってのに、2部作に分けて後編は来春ってか? 2倍も金取るか? お笑い満載、血しぶきばっこんばっこん、B級ヤクザ映画をしっかりと踏襲したような阿呆なシーンもたくさんあって、それはそれなりに面白い。ユマ・サーマン、ルーシー・リュー、ふたりのガイジンが純日本風な庭園で闘う迫力もさることながら、双方たどたどしいインチキ日本語で臭い、臭い、とっても臭すぎるセリフを無理やり喋るところなんか、笑わずに見られようか。まさに、脳みそ足らんティーノな映画である。早く後編も見たいもんだ。

(2003/10/25)◆フレディvsジェイソン キングコング対ゴジラに匹敵するとかしないとかいう待望の対決、寝てもフレディ、覚めてもジェイソンに殺される、逃げ場の無い恐怖!!てゆうか、逃げ場の無いお笑いって感じでもある。さあ恐いぞ、恐いぞ、特にフレディとジェイソンの血沸き肉踊る死闘は大爆笑ものだぞ!! まつりだぞ!!

(2003/10/11)◆リーグ・オブ・レジェンド 19世紀末の大英帝国を救うために登場する紳士同盟、その名は「ジョニー・イングリッシュ」あ、またちがった、その名は「リーグ」。文学界の伝説のヒーローが勢揃い、とか言いながら、詐欺師だの野獣だの吸血鬼だのと、君たちはヒーローか? まあ、しかし、こういう荒唐無稽なおとぎ話は嫌いじゃない。ショーンコネリーをリーダーとして悪人と対決する7人の奇妙な軍団の冒険活劇みたいなもんかな。透明人間とか死なない人間とか化け物たちのリーダーが単なる射撃の上手なおじさんで大丈夫なのか。とりあえずノーチラス号はスターデストロイヤー並みの迫力があってかっこえかった。

(2003/10/04)◆ジョニー・イングリッシュ 馬鹿のローワン・アトキンソンがジェームズ・ボンド以下の活躍をするという、典型的な馬鹿ムービー。英国の威信をかけてがんばるその人の名は「アナル刑事」・・・ちゃう、「ケツノポリス」・・・ちゃうちゃう、秘密諜報部員「ジョニー・イングリッシュ」!!

 気の抜けないバカギャグの連発に思わず気が抜けてしまう、なかなか笑い甲斐のあるヌケ作映画である。次はこうなると判っていても、やっぱり笑ってしまう。あのすっとぼけた眠い顔と、常時浮き足立ったようなヘンテコな腰つきで、真剣に馬鹿やってるので、なおさらたまらんわい。ほとんど役たたずのジョニー・イングリッシュ、役立たずなだけならまだしも、火に油を注ぐような迷惑な活躍三昧、かなり有能な部下に99%助けられながら、愛する母国の危機に立ち向かうジョニー・イングリッシュ。馬鹿である。おまけにジョニー・イングリッシュはひどい奴である。

 「君の娘さんたちに小さいチンチンがついてますよ」なんてテレビのCMで言ってたが、吹き替えかと思ったら、ホンマにそう言ってた。しかし特に意味は・・・なかった。なんだこいつは、日本人だけをピンポイントで笑わそうとしてるのか?

 映画館からはじめに紙をもらった。フィルムに「縦揺れ」などの不具合箇所があります、と書いてあった。全国的らしい。なんだよ、出来損ないかよ、と思ったが、見ていてもそれほど気にならなかったのさ。なぜならフィルムの出来損ないよりジョニー・イングリッシュの出来損ないのほうがスゴかったからさ。アヒルももらったし。

(2003/09/21)◆トゥームレイダー2 アンジェリーナ・ジョリー主演の宝探しゲーム2。派手なアクションと世界旅行気分を満喫させてくれる。ドラゴンボール?を追って、なんだかんだ理由をつけて世界中を飛び回らせるのはジェームズボンドの手口。今回もやっぱり怪しげなモンスター出現、それほどリアリティをどうこうするような映画でもないから楽しければよい。それにしても唇が厚い。

(2003/09/13)◆シモーヌ SIMONEはSIMulation ONE。コンピュータグラフィックスで作られた女優である。だから他の大スターの美味しいところばかり取り込んで、ごっつええ感じにできあがっちゃったから人気爆発、シモーヌをでっちあげたアルパチーノ@映画監督もひっこみが付かなくなり、嘘の上塗りに奔走するわけで、ここが見せ所、笑い所、バカである。んなわけなかろう、というような都合のよさでストーリーは進んで行くが、笑いごたえのある映画だ。ウィノナ万引きライダーも重要な役どころのチョイ役で出演している。ちょっと切ない役だけど。CGアイドルなんて、今時、珍しくもないが、現実には、これはCGだと宣伝することが話題になったり、CGだと公表しなくてもバレてしまうレベルでしかないが、今後は全編CGでも見分けの付かない映画ができてくる。俳優だけでなく風景も全てCGで、だからと言ってファイナルファンタジー程度のレベルではなく、普通の昼メロを見ている奥さんが、それがCGだと気づかないくらいのレベルになるだろう。そうなれば引き篭もりの映画監督でも仕事ができるが、銀幕のスター達も出番が無くなり引き篭もってしまうのだ。そうこうするうちに街の一角がCGで造られるようになり、だんだんCGエリアが広まってくると、歩行者の多くがCGになってしまう。呼び込みのおじさん、宝くじ売りのおばさん、風船を持って走る子供、猛スピードで走るクルマ、天を突くビルディング、全てがCGになるころには、その街角を歩いている自分ははたして人間だったのか、もともとCGだったのか、自分で自分が判らなくなり、精神的に崩壊するかと思いきや、人間だろうがCGだろうが、生活に困ることも無いし、毎日が充実しているし、子供はランダムな成長率で大きくなるし、誰でもランダムな確率で病気になったり、怪我をしたり、一定の時が経てば、それなりに「死ぬ」し。というわけで、人間が全てCGになってしまっても、ヴァーチャルな存在になってしまっても、「人生」は続いてゆくわけで・・・

 川崎駅近辺には14スクリーンを持つチネチッタというでかいシネマコンプレックスがある。そこに今度はTOHOシネマズという9スクリーンのシネコンができた。これだけあると映画ではほとんど不自由しない。とはいえ、マニアックな単館上映モノは来ないだろう。人気作品はどっちでもやるけどね。シモーヌはチネチッタではやってなかったのでTOHOで見た。スタジアムシートなので、前の人の頭で画面が見えなくなるような心配は無いが、ヘッドレストの高さはチネチッタのほうがゴージャスである。どちらも全席指定+ネット予約ができる。どちらも飲食物持込禁止、稼げるところできっちり稼ぐ。客足が分散されれば混雑も緩和されて見るほうは楽になるかもしれないが、共倒れで撤退したりするなよ。ここは都心じゃないんだから。川崎の映画は充実したが、横浜駅近辺はだめである。相鉄ムービルがあるが、旧式な上に5スクリーンしかない。馬車道東宝会館は閉館したし、あとはちょっと離れたみなとみらい方面になる。川崎はチネがでかい代わりに、他に映画館が見当たらないが、横浜には昔ながらの小粒な映画館がいろいろある。そういう映画館に120円の缶コーヒー片手に入って映画を見るのも乙なものであるが、観客はまばらでないといけない。混雑したら前の人の頭が邪魔である。ときたま、始まるやいなや寝てしまう客や、ご丁寧にイビキをかく迷惑な客までいたりする。夏場に見ると蚊に刺されて痒い。なぜかロビーまで薄暗い。ロビーのソファはスポンジがはみ出している。ポップコーンがポリ袋のまま売っている。ドリンクは自販機で買うが50円高かったりする。もぎりの人などいないのでチケットはおばさんが最初からもぎって渡す。おばさんは世間話に余念が無い。近所のパチンコ屋のCMが流れたりする。かと思えば予告編も何もなくいきなり本編が始まったりする。開演後10分くらいは客が出たり入ったりする。20分もたつと帰っちゃう客もいる。非常口の緑色が目立ってしょうがなかったりする。上映日を覚えておいて行ったら別な映画に変更になっていたりする。運がいいと人気新作2本立て上映だったりする。ところが運の悪いことに、そのうち1本は既に見た映画だったりする。

(2003/09/07)◆座頭市 斬って斬って斬りまくる金髪タンゲの座頭市・・・ロンゲじゃない。勧善懲悪の判りやすい時代劇、モタモタしてなくて軽快なところがいい。座頭市だからといって、特に勝新太郎を思い浮かべて比較するという気にもならず、俳優北野たけしという、別な物体の活躍を楽しめる。もちろんしょーもないお笑いシーンも多々あり、それはそれで面白かったり、これはどーかな、と思ったり。とりわけ、リズミカルな農民や、だりい気分なBGMがいい。

(2003/08/30)◆ドラゴンヘッド 妻夫木聡&SAYAKA主演の世紀末映画。廃墟の特撮に金かかってる。廃墟は静岡から東京にかけての地域ということになっているが、前宣伝でウズベキスタンで撮影とか言いすぎてて、ほぅ、これがウズベキスタンか、と、納得していた。『絶望、という未来』というキャッチコピー通り、陰鬱で救いようの無い話である。恐怖を感じない食料で、人間らしい感情も失うことの是非が問われたりするけど、火の玉が降ってくる恐ろしい廃墟の中に投げ込まれたら、俺ならどんどん食っちゃいそうだ。食って食って食いまくるぜ (・_・)ヾ

(2003/08/24)◆Dynabookに買い換えた◆ 4年と4か月ぶりのぱちょこん買い替えである。俺にしてはずいぶんと長生きさせたVAIO液晶デスクトップから、今度はまたノートに戻った。東芝Dynabook。東芝と言えば、いろいろとWEBでは話題の多かった企業だが、そんなことはどうでもよい。特に東芝にしたかったわけではなく、LaVieでもVaioでもFMVでもThinkpadでもPriusでもMebiusでもWinBookでもInspironでもLet's noteでもよかったのだが、なんとなくDynabookになった感じ。いままでは最上位機種を買うことが多かったが、今度はそうもいかず、18万円程度のモデルにした。上位機種では今でも30〜40万円なんてやつもあるが、もはやそんな贅沢はできない。15インチXGA液晶だが、UXGAは諦めた。でかいのでモバイらないから無線LANは見送り。メモリも512MB、いままでの192MBに比べれば確かに多い。HDDは40GB、映画の保存とかしなければまあまあかな。CPUはいままでのPEN3-500MHzからPEN4-2GHzに。CD-RWはあるがDVDはROMだけ。WinXPはHome Editionで妥協。時代が移り、PCMCIAカードの必要なのは、昔から持ってるMOだけになってしまった。その代わり、USBの使用頻度が増加した。いろいろ妥協したが、マウスだけ贅沢して、USBコードレス赤外線マウスである。昔と比べたらすごいスペックなのにOSやアプリ自体も一緒に肥大してきたので、操作感はいつもと一緒、まあ、それほどストレスも感じないからいいけど。

(2003/08/23)◆アダプテーション マルコヴィッチの穴の監督ということで、要らぬ期待を抱きすぎた鴨。まあ確かにマニアックだし、含み笑いをしたくなる場面も多々ある。虚構と現実のコラボレーション、思わぬストーリー展開に鼻水が出そうにもなる。それでも、マルコヴィッチほどイカレていない。無理やりこじつければ説明がつきそうな映画だ。俺はもっともっとイカレた妙ちきりんな映画を期待していた。らしい。

(2003/08/20)◆英雄(HERO) 悪を挫き、戦いに勝ったものがヒーローである、そんな常識的な考え方を、ちょっと別な角度から眺めてみたようなヒーローの在り方を示した映画。主演のジェット・リーはもちろんヒーローとして判りやすい立場だが、ほかの登場人物も、それぞれの生き方の中で、ヒーローと呼ぶに相応しい描かれ方をしている。映画として見ている観客には、それはすぐにわかるが、当時を生きていた人々には、誰が真のヒーローであるかなど、容易には判り得なかったであろう。

(2003/08/02)◆ハルク 昔、テレビで見ていた超人ハルク、そのイメージで、せいぜいアンドレ・ザ・ジャイアントくらいの大きさが潜在意識にこびりついているが、この映画のハルクはで、で、でけぇ。でけぇくせにそんなにジャンプするか、おまえはノミか。でけぇだけにCGに頼るわけで、ハルク登場場面は、リアルさというよりも、実写版なのにアニメを見ているような御気楽な雰囲気を醸し出している。これはこれで、まあ、いいか。それより、あんなにでかくなって、また縮んでしまうハルクから、いっこうに剥がれようとしない伸縮性抜群のパンツはいかがなものか・・・

(2003/07/26)◆踊る大捜査線 THE MOVIE 2 「事件はお台場で起きてるんだ!」まあ、たいした事件じゃなかったけど、映画としては、話題満載、お笑い満載、突っ込み所満載、単純におもしろかった。大格闘シーン、派手なカーチェイスなど無い刑事モノ映画というのも、小癪なやつである。

(2003/07/12)◆ターミネーター3 政治家に成り下がりそうな手話ちゃんのロボット物語。いや、サイボーグだと自分で言ってた。相変わらずの派手なアクション、壊れても潰れても生き返る不死身のサイボーグ、今回は特別サービスで美女ターミネーター出現。スーパーモデル出身のクリスタナ・ローケン、美しく凛々しく頼もしく粘り強い理想の敵キャラに手話ちゃんタジタジ、観客もタヅタヅ。こんな美女が顔面から便座にハマるシーンなど見どころ満載・・・

(2003/07/11)◆市中引き回し◆ 子供が罰せられないなら「親を引きずり出して打ち首にせよ」と暴言を吐いた大臣が出現。打ち首はちょいと、誰かに対する「配慮」・・・に欠ける表現だと思うが「レイプ犯は元気があってよい」などという暴言に比べれば屁のようなものだ。罰するべきは親ではなくて犯人である。犯人が人間であればこそ罰せられるべきである。

(2003/07/10)◆罪と罰◆ 監禁罪の最長刑期が10年だそうで。他人を9年監禁した犯人が懲役10年では、ほとんどおあいこではないか。喧嘩両成敗でもないのに、これでは不公平である。最低でも懲役27年はゲットさせるべきである。被害者と関係の無い識者は「その罪は重すぎる」などと笑顔で言うし。人殺しの犯人に理想的な罰は3回死刑である。但し特典がある。3回死刑にしても生き返ったら無罪放免。生き残るコツは、電気に強くなることである。電気椅子に負けない体をつくったら、人殺しもお茶の子さいさい、おっちゃんの臭い臭い。もうひとつ特典がある。犯人が基地外だったら無罪放免。犯人が12歳とかだったらさらに特典倍増。人殺してもアカルイミライ。被害者遺族は運が悪かったとあきらめて空しい余生を送るしかない。世の中そういうふうにできているらしい。

(2003/07/08)◆あほらしか7周年◆ 7年間のアクセスは約381000。かな〜り末期的。これといった新企画もなく、ただそこにあるだけ、という状態になって数十年・・・ちゃう、数2年くらいか。なんちゅうか、いろんなことで精神的に疲れてる、WEBと関係ないところで疲れている京子の五朗。

 「あと24時間で死ぬとしたらどうしますか」

というTVをやっていた。じゃあちょっと質問を変えて

 「あと24時間で死ぬ可能性が結構高いとしたらどうしますか」

 つまり、多分死ぬだろうけど、もしかしたら死なずに済む鴨新米、まあ九分九厘死ぬだろう、でも保証できないけど、あんたとりあえずどーするよ? みたいなニュアンスである。それもアルマゲ丼みたいな人類全滅ではなく、自分ひとりがそういう状態になるのである。100%死ぬと決まっていると、無責任に暴走する人も出てくるだろう。しかし少しでも生き残る可能性があるとそうもいかない。生き長らえた途端に刑務所行きではしょーもない。また、どうせ死ぬならと全財産を寄付してしまって、あげくに生きていたら、いくら良いことをしたとしても後が続かない。いずれにしても、残された24時間ですることに責任をもち、また保険もかけておく必要がある。最後の24時間なにもしないという人もいるだろう。俺なんぞは貧乏性なので、そんなもったいないことを、と言いながら、あれこれたくさんやろうとして、結局やり切れずに、そのやり切れなかったこと自体を悔やんでみたりするかもしれない。無駄な奴だ。まあ、とりあえず高級レストランくらいは行っとくか。

(2003/07/05)◆バトル・ロワイアル2 修学旅行のバスの中で目覚めるとそこは戦場だった。
 「今日はみんなに、ちょっと戦争をしてもらいます」
 日本中をぎゃあぎゃあ言わせた一作目の続編。七原秋也率いるテロリスト集団を殲滅せんと、無理やり選ばれた突撃隊はまたしても中学生。そしてまた血を吹き、首が飛ぶ。とはいえ、突然の赤紙で望まぬまま戦地へ引き立てられて行く日本兵と大して変わらない扱いだと思えば、それほど特別なことでもない。前作では、さっきまで友だちだったクラスメートと殺し合いをさせられるという、理不尽極まりない意味不明なシチュエーションに衝撃を受けた。そしてそれこそが「バトル・ロワイアル」という映画を格別なモノに引き上げていた。二作目ということでインパクトが薄れたかとも思うが、テロリストという攻撃目標を定め、中学生兵士に共通の目的を持たせてしまったために、二作目は単なる戦争映画になってしまった。戦争映画としての見ごたえはあるが、それだけのことだ。
 テロの標的となり崩れ落ちる双頭のビルディング、20年も戦争が続いているという国に潜伏するテロリスト七原秋也。中学生が正義の側であるという映画の設定上テロリスト礼讃にならざるをえない。七原秋也の立場はビンラディンなのか? ビンラディンがTWCを破壊するのは許せなくて、七原秋也が都庁を破壊するのは許せるのか? 見ていて気になった。

(2003/07/03)◆チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル 色気があってよろしい。出血Dieサービス! スリルとスピードのアクション巨編! というのもどーかと思うが、有りえねぇスーパーアクション、あまりにも有りえねぇから笑っちゃう。事件を追うごとにいろんな変装やら扮装をして、せくしいびいむ大噴射なところは、大した危機感も無く、アイドルビデオクリップ的な雰囲気。エンジェルズはみんなのアイドルさ。「クリスマス90分スペシャル・キャンディーズ危機一髪」ってな感じで、アイドルが付け髭+鼻メガネでマフィアの巣窟に忍び込むドラマの危なげない雰囲気を思い浮かべてくれればよい。でもまあ、御馴染みのシリーズだし。色気があってよろしい。

(2003/06/21)◆ソラリス 登場人物が7〜8人・・・少ない。むかし見た「惑星ソラリス」も眠たい映画だった。今回の「ソラリス」も眠たさでは「2001年宇宙の旅」に匹敵できそうだが、1時間も短縮されているので寝ている暇はない。総攻撃もなければカーチェイスもない、走る人とてない。これでもかというほど静寂な中で一から十まで超心理合戦である。舞台は謎の惑星ソラリス。でも惑星は単なる景色であり、他のどこであっても変わりはしない。登場する生身の人間にちょっとした神経戦を持ちかける存在がたまたまソラリスだっただけで、マースでもジュピターでも下北半島でもよかったのかも。「魂」と共存できるのは「魂」

(2003/06/14)◆ザ・コア 地球の核の回転が止まり人類滅亡! これは地球の危機である。ロボットに侵略されて人間がバッテリーにされるのと比べても、地球が火達磨になるほうが問題は大きい? どっちもどっちか。宇宙と違い、まだ誰も実際に行って見た人がいない地球のコア方面だから、リアルな嘘っぱちを、さもそれっぽく描かなければならない。んで、迫力はあるけど、信憑性は謎。アルマゲドン地底版な映画で、前触れ、決断、冒険、犠牲、いろんな要素は実にオーソドックスでそういう意味では心配は無い。テーマはあまりにも誇大妄想で、実際に起こりうるにしても、起こったら人間の手におえないんじゃないかとは思うけど、まあ映画だし。スペースシャトルの着陸シーンも笑えるし、コアが止まった原因も笑える?

(2003/06/07)◆マトリックス リローデッド 前作よりもバージョンアップした面白さ、ネオ@キアヌリーブスなんか、手探り状態だった前作と違い、最初っから超人レベルでブッ飛び回っている。マトリックスはコンピュータの中なので、現実味などなくてもかまわない! ってんで、重力無視でハッチャカメッチャカやり放題である。「世界がもし100人のエージェントスミスだったら」なシーンなんか半笑いで見られるし、「絶対ありえへん恐怖の逆走カーチェイス」なシーンは迫力満点でヒヤヒヤしながら見られる。でもありえへん。ザイオンの全貌も明らかになるが、君たち、いつまで踊ってんの? と問い詰めたくなったりして。ネオは強大になっちゃって、なんでも都合よく解決できちゃう上に、虚構と現実の境界がどうも怪しくなっちゃって・・・続きは11月公開 − マトリックス・レヴォリューションズ。

(2003/05/19)◆サラマンダー 沙羅満蛇ってトカゲだけど、こいつは羽が生えていていきなり飛んできて火を吐き人を食う。平成のギャオスだな。とにかくいかにも恐ろしそうなメイクや特撮。「生き残りたいなら空だけ見てろ」という暗雲垂れ込める危機感が出てる。

(2003/05/18)◆あずみ 上戸彩かっくいい! 斬れ味抜群な時代劇。取り巻きの少年達の会話が現代っ子みたいでちょいとアレ。キ印な刺客オダギリジョーの変態ぶりはなかなかで、近頃の通り魔を彷彿させる。

(2003/05/17)◆シカゴ ゴージャスといえばこのミュージカル。映画館というよりショーパブにいるような気分で気楽にエンジョイできる。ダンスシーンとの継ぎ目に工夫をしたというとおり、いま死ぬ人間がその場で無闇に歌いだすというような違和感はない。とはいえ、シカゴはそれほどシリアスな物語ではなく(本当はむっちゃシリアスなんだけど)亭主殺しや裁判を要領よく乗り切っちゃってハッピーハッピー、みたいな、お気楽ごくらくショーに仕上がっているのでなおさら、ミュージカルだからというような心配をする必要もない。ともかく目にも嬉しいデラックスなショーである。

(2003/05/10)◆X−MEN2 ミュータントがたーんと出てくる映画。前作のようなもったいぶった導入部もなく、いきなり超能力の嵐!、嵐!、嵐!。それぞれが個性的な超能力を豊満乳に大サービスしてくれて迫力満点。その反面で、一般の人間に受け入れられない普通じゃない者の苦悩を背負ってゆく、かわいそうなミュータントたち・・・あんまりかわいそうには思えないが。やっぱりハルベリー@ストームがゴージャスでいいなぁ。

(2003/04/20)◆ドリームキャッチャー スティーブン。キングの新作映画。原作をまだ読んでなかったので、「そういう意味での」驚きと「そういう意味での」笑いを堪能できた。もうちっとメンタル面がクローズアップされた作品かと勝手に思っていたが、「IT」に似ていると思ったのは語り口だけでなく、オチも「IT」と似ていると思えば何の問題もない。だからスティーブン・キングが好きな人ならいきなりこの映画を見ても、楽しめるだろうが、そうでない人が見たら「えっ、そゆ映画なん?」とぐったりするかもしれない。映画の中のぐったりした人を見ながらぐったりしている観客を想像すると、それはそれで有りかもね。

(2003/04/19)◆PENTAX Optio550◆ 今年もデジカメ病の季節がやってまいりました・・・って、どーすんのよ、まったく。長い間200万画素クラスに停滞していたが、今度は500万画素。大きさは35mmコンパクトカメラ程度で、それほどでかくはないが、IXYデジタルより12mm厚いし、DIMAGE-Xの2倍くらいの厚みがあるが、持ち歩きに困るほどではない。なによりもこの大きさで5倍ズームというところが気に入った。接写も2cmのスーパーマクロモードがある。500万画素といっても、印刷しなければ意味がないので、A4に印刷してみた。結果はまあまあだけど、今度はプリンタ性能がいまいちである。デザインは普通っぽすぎて特筆すべきところもなさそうだが、レンズ周りの光っているあたりは好みが分かれそう。フラットデザインなので指の引っかかりがあったほうがいい。機能は今時のデジカメが備えていそうなものがまんべんなく装備されている。電池の持ちはよい。起動時間はウルトラ遅動、6〜7秒かかる。シャッターチャンスを逃すかもしれないが、これは買う前に何度もいじって、目をつむることにした項目なのでOKとする。いろいろ付いているといっても、アラームまで付いてなくてもいいと思うが、目覚まし時計もケータイも持ってない人だけには便利かも。

今回気になっていたデジカメがいくつかあった。
●2cmの厚みにスライド収納式3倍ズームレンズ搭載でDIMAGE-Xより小さいペンタックスOptio-S。
●生活防水でいかにもミューなデザインのオリンパスμ-20デジタル。
●3倍ズームを備えてますます洗練されたデザインのキャノンIXYデジタル400。
●10倍ズームで小型軽量化されたオリンパスCAMEDIA C-750ウルトラズーム。
●回転レンズにマニア心をくすぐる正方形デザインのニコンCOOLPIX SQ。

どれも欲しくなってしまうが、今回の決め手は500万画素5倍ズームだった。多少デザインが洗練され忘れていても、欲しい機能を優先させた。ペンタックスもOptio-Sに力を入れているのは良く分かるが、550はどーでもいいらしい。だからといって秋に改良新型550Rが発表されても悲しいが。来年の今ごろには200万画素の携帯電話(←妙な言い回しだ)も出ている頃かもしれない。

(2003/04/12)◆ネメシス S.T.X 油断してると、スタートレックだということを見逃してしまいそうな若ハゲな敵の後姿。トレッキーでない俺は油断していたのでネメシスがスタトレだと認識したのは、つい最近であった。広告などにエンタープライズとか、ハゲはハゲでもピカード艦長でも載っていればすぐわかったのにな。最強の敵、といっても、大抵は新作のたびに最強の敵だから、なんでもいいんだけど、ピカード艦長にとっては、ハゲ対ハゲの対決という意味合い以上に精神的に最強の敵だったかもしれない。そして今回は最初から最後までデータ少佐大活躍な映画だった。スタートレックファンなら見ておいたほうがよい。ただ、スタトレのような「そういう映画」が嫌いな人が間違って見に来てしまう危険性もある。

(2003/04/11)◆黄泉がえり 上映最終日に死んだ人が生き返る。いやそうじゃなくて、チネチッタ上映最終日に「死んだ人が生き返る」という映画を見た。主演は草g剛、竹内結子。死人が生き返るとはいえ、ゾンビがペットセメタリーから出てくるような変態ホラー映画ではなく、もっと心温まるという分野の映画であった。死んだ人が、もういちど逢いたい、と、願った人のもとに戻ってくる。そこには当然、さまざまな人生のドラマが待っている。既に終わってしまったはずのドラマが、逢いたいと願った人にとっては、いつまでも終えることのできなかったドラマが、ふたたび燃え上がる。そうやって黄泉がえった人たちと、待っていた人たちの全てが主人公であるような映画。

(2003/04/07)◆デアデビル ベン・アフレック主演のアメコミヒーローもの。強さはスーパーマンの下のバットマンの下のスパイダーマンの下くらいだが、それでも宙を舞い悪をやっつける正義の味方。それなのに盲目というシチュエイションがやるせない。父を殺された恨み、怒りを胸に秘めて育った青年の苦悩がストーリーの根底に流れていて、それは他のヒーロー達にもありがちなものだが、デアデビルのそれは深く強い。そんなこんなでライト感覚なイケイケヒーローとは違った重々しい、あるいは、重苦しいヒーローものである。ここぞという所で観客の期待を裏切る映画だが、迫力あり見ごたえは充分。どうあっても続編を企んでいる。

(2003/03/20)◆イラク戦争◆ なんかズルズルと開戦してしまったようだ。前回の湾岸戦争でフセインがお陀仏していれば、この戦争はなかったかもしれない。しかし、採決を無視した強攻策は無茶である。確かにNY多発テロの怒りは忘れてはならないことだが、今回のブッシュ決断もテロのようなものだ。正義、正義と言いながらも、利権が絡んでいると聞くと、なんだかなぁと思ってしまう。ブッシュは、フセイン、某将軍様と並ぶ世界三大危険人物になってしまったのだろうか。

(2003/03/08)◆007/ダイ・アナザー・デイ 今回で20作目という記念作品、ピアース・ブロスナン@ジェームズ・ボンド4作目、ジョン・クリーズも登場、新型アストンマーチンも登場。やっぱり面白い。相変わらずスケールでかすぎ。「それは無理だろ」というような凄い状況から生還してしまうのも、お約束ってことでいいんだけど氷山サーフィンはちょっと笑った。今回は何かと話題の北朝鮮が舞台となった。北朝鮮から映画批判が出たとかいうが、別に批判されるような表現ではない。どうせ自国民は、こんな映画があることさえ知らずに生きて行くのだろう。ハル・ベリー@ボンドガールはこれでもかというほど活躍しすぎ。ともあれ、期待を裏切らない007である。

(2003/03/02)◆ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 まあなんちゅうか、ハリポタ2も見ちゃったから指輪2も見ないと不公平かと思って、映画の日だったし。指輪1が中途半端に終わって不満タラタラだったが、シリーズだからどの道、中途半端だとはいえ、充分見ごたえのある3時間、なによりもいいのが長い戦争シーンで刻々と変わる戦況をまざまざと見せつけてくれる。かと思えば、喋りながら歩く樹木を見て「ああ、オトナが見る映画か? これ」と冷静さを取り戻す機会も与えられる・・・ 大活躍するのはゴラムという栄養不良児CGキャラ。ハリポタのドビーと似たような役回り。こいつがしつこいほど出てきて、ひとり漫談をやるのだが、こんな顔の落語家いなかったっけ?

(2003/02/21)◆マクド肥満訴訟◆ 出た! ハンバーガーの食べ過ぎが肥満の原因になったとして米マクドナルドを訴えていた原告団が再提訴・・・訴訟大国アメリカの笑い話がまた出た。股にコーヒーこぼして訴えたタコおばさん以上にタコな集団鴨新米。タバコ会社を訴えるのもなんか違う気もするが、それはまあ意味合いはわからんこともない。しかしマクドはタバコとはニュアンスが違う。マクドにニコチンは含まれてない。マクドナルド依存症なんて医学的には無い。気分的にはアリかもね・・・。ま、それはそれとして、それなら吉野家依存症、ドトール依存症、桂花依存症、ココイチ依存症とか訴える店はいろいろある。肥満の原因はハンバーガーの食べすぎではなく、なんでもかんでも豚のように食いすぎた自分のせいではないか。
 もしも、マクドの前を通るたびに店員に無理やり引き摺り込まれて、いやだと言うのに有無を言わせずビッグマックとフィレオフィッシュとダブルチーズバーガーとフライドポテトとコークLサイズを口にぶち込まれたあげくに代金をむしり取られる毎日だったのなら、正当な訴訟の理由になり、勝訴も間違いないだろう。しかしこいつらは好き好んで豚食いしていたんだから、当然、敗訴な生活である。こんなので訴えて勝てるのなら「おたくのラーメンばかり食ってたら他店のラーメンが食えなくなった」とか「おたくのパソコン買ったら貯金が無くなった」とか「おたくのADSLでネットばっかしやってたら他の事をする時間がなくなった」とかいう理由でも勝訴できそうな気がしてくるぞ。まさにアメリカンドリームである。

(2003/02/10)◆カウンタ危機◆ ある日、ホームページのカウンタが動かなくなり、888888になってしまった。また壊れたか、そのうち復旧するだろうか、と待っていたが2日たっても戻らないので、なんとかしようと思い始めたのだが。試しに会社で見たらカウンタが動いていた。てことはうちのパチョコンだけかよぉ!? 俺、何かしたかな? ここ数日でしたことといったら、ノートン・インターネット・セキュリティ2001の更新だ。手続きをしたら自動的に2002になってしまった。こりゃラッキー。で、2001をアンインストールして2002をインストールして・・・。そゆことか、ってんで検索してみたらやっぱしあった。シマンテックとかこことかこことか、その他たくさん。つまりセキュリティがきつすぎて隅田川の屋形船を万景峰号と判定してしまうようなものだ。なんのこっちゃ。

(2003/02/01)◆T.R.Y. サルくんの新作。100年前の上海、そして日本、世界を股にかけた詐欺師サルやんを演じるのが織田裕二。詐欺映画だけあって、観客を欺くペテン技も、すごい、ってほどじゃないけど、気が利いていて面白い。映画が進むにつれて、いつもテレビで御馴染みのあの役者、この役者がぞくぞく出てくるのが、笑っちゃうほど面白いわ。

(2003/01/25)◆ボーンアイデンティティー またボーンか、と思ったら、ボーンコレクターは骨だが、ボーンアイデンティティーは骨でも誕生でもなく、マット・デイモンの役名だった。記憶を無くした男が−−−どう見ても特殊工作員とかスパイとかそんなもん−−−だんだんと自分の正体に近づいていく、頭では忘れていても、体が覚えている、へっへっへっ、いやだと言っても、体はウソつかねぇぜ、って何の話だ? とりたてて驚きのどんでん返しなどはないけれど、追うものと追われるものの迫力あるチェイスが楽しい。イメージを一新するようなマット・デイモンのかっこいい役というのも、なかなかの見ものであった。見終わるとミニクーパーが欲しくなるかも。

(2003/01/10)◆謹賀新年2003◆ 2003年ウール年、しかし、うるう年は来年である。昨年はあざらし年だった。年が明けて早くも10日経ってしまった。今年も余すところいっぱいいっぱいである。社会情勢は、きな臭い雰囲気ぷんぷんで、よろこび組がノドンに乗って飛んできそうで恐い。収入は下がる一方なのに、発泡酒、たばこの増税、保健料負担増加、へたすりゃ消費税まで大幅アップとかなんとか言ってるし、こっちはアップアップである。今年がいい年になるのかどうかは、今のところゴリ夢中である。ウホウホッ! 社会的にいい年だったとしても、個人的にどん底だという可能性もあるわけで、一概には言えない、てゆーか、個人的事情なんて人それぞれで、どんなに不況だ倒産だと騒いでいても、優雅に生きている人はいるし、いままで以上に稼いでいる人だっているし、金がないばかりに、治る病気も治せずに死んじゃう人だっている。殺す人もいれば殺される人もいる、自分で死んじゃう人もウナギのぼりだし、毎日豪華に飽食して早死にする人もいれば、粗食ばかりで長生きする人もいるし、粗食過ぎて餓死する人もいる。拒食症で食って吐く人もいれば過食症で食うなと言っても食って吐く人もいる。吐かずにどんどん太る人もいる。ちょっとした不注意で死んじゃう人もいれば、奇蹟の生還を遂げる人もいる。いきなり変な国にさらわれていっちゃって、数十年過ぎて戻ってこれる人もいれば、戻ってこない人もいる。そんなこんなで昨年は「拉致」と「タマちゃん」の年だった。こう言い切るのもまた疑問であるが、タマちゃんは単に俺の住居の近所で話題になったから印象が強いだけで、ぜんぜん別な地方にいる人には何も感じないかもしれない。

 年賀状なんてものは、もうやめようかと思いながらも、去年引っ越したこともあって、その連絡も兼ねてまた出した。そうすると「毎年楽しみです」なんて書いてくれる人がいたりして、それだけでまたやめることができそうもなくなる。年賀状のコメントで「お元気ですか?」以外の「・・・ですか?」というような質問が書かれることがある。俺もよく書くけれど、返答を期待してないけど聞いてみたい質問である。普段から会っているような人ならいいが、年賀状だけが唯一の連絡機会であるような人もいないわけではない。すると、その質問にはすぐにでも答えたいんだけど、答えるためにまた手紙を書いたり電話をしたりする手段を取らないケースが頻繁に発生する。あるいはボケかましてる年賀状に即座にツッコミ入れたくなるケースも同様で、「なにゆーてまんねん、そりゃ・・・でんがな!」とわざわざ電話してまでは言わない。これは年賀状を見ている数分の間だけ、すごく気になる事柄なのだけれど、束ねてしまえばまた来年の賀状まで先送り事項となる。メールで即座にツッコミ返すくせがついてしまったから余計気になるのだろうかぇ?


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