最近は、冬季休暇の恒例になっているような感がありますが、草津温泉への道中で「増補 経済学という教養」を読みました。
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経済学という教養 (ちくま文庫) 稲葉 振一郎 筑摩書房 2008-07-09by G-Tools |
「教養」と銘打っているだけあって、経済学の入門というよりは、経済学もしくは経済政策史として読みやすく、2002-2003年が初出なのに、全く古びていないどころか、第2次安倍政権の経済政策周辺での議論を理解する上でも有用です。「痛みに耐える」こと自体が目的になっているかのような、日本の構造改革主義と新自由主義の違い、何故日本の経済左派は景気や経済成長よりも財政再建や構造改革にむしろ親和的であり、しばしば取り込まれてしまうのか、公共財としてのマクロ的な景気、など面白く、脳が刺激されました。
夜の湯畑。人出は例年とそれほど変わらない印象ですが、ホテルや旅館がほとんど空いておらず(どこに行くかはその時の気分次第で、直前まで予約することがないので)、国内観光業は割と好調なのかなと。