恋愛ゲーム学各論


第14講 Melody〜恋のメッセンジャーガール〜

98/11/30開講

まるでひとつの音楽のような…

このゲーム、異常にとっつきが悪いです。何も考えずに初めてプレイすると、まず間違いなく訳も分からないままものの2,30分でバッドエンディングに辿りついてしまうでしょう。

これは、"知力","体力","幸運"および"生命力"という謎なパラメータが設定されていて、パラメータが足りないと無条件でバッドシナリオに入ってしまうからです。

確かに恋愛には重要な要素なのかもしれませんけど、それを前面に出してくる必要は全くないように感じるのですが。第一、えっちシーンでは生命力を大量に消費し、コトの最中に"生命力"が0になるとバッドに入るってのはナマナマしいっていうか、嫌過ぎですよ、それ。(笑)

ただ、エンディングを迎えた後、パラメータをそのまま引き継いで始めからプレイできるというのがありますので、バッドエンディングを10回ぐらい見る頃にはパラメータも育っていますから、そこからがようやく本番というところでしょうか。(笑)

このように、シナリオを載せるゲームシステムとしてはかなり疑問がありますが、その他の素材的な部分については良くできているのではないでしょうか。

で、そのシナリオですが、これまた言葉に表しにくい不思議な感じがします。夢の世界と現実の世界を交互に見ながら進んでいくというのもありますが。

"意識の共有"と言うのでしょうか。1つのシナリオの中で、主人公の意識が複数の人物を行き来し、複数のストーリーを見せてくれるのですが、これが何の予告もなくコロコロと視点が変わるので慣れるのに時間がかかります。

しかし、試みとしては面白いと思います。恋愛ゲームの場合、1人の主人公が選択次第で複数の女の子と仲良くなれるというのが一般的ですが、それとは別に女の子ごとに主人公が違うというのもあります。このゲームでは1人の主人公ながら"意識を共有"することによって複数の人物の経験を体験する、ということをやっており新鮮な印象を受けました。

個々のシナリオも、キャラクタによってバラつきはありますが、概ね良くできていますし、ヒロインの幼なじみなどはメルヘンチックでそれこそ不思議な感じですが、ゲームの背景的な部分も伝わって来て特に良いと思いました。

あと触れておかなければならないのはBGMで、おとぎ話のようなメルヘン調のゲームの雰囲気を良く生かしていて、秀逸です。18禁ゲームの場合、OP/EDテーマ曲等の歌の上手さがしばしば問題になりますが(笑)、これは歌も上手いですしね。

まとめると、とにかく「不思議」の一言に尽きるのではないでしょうか。他の恋愛ゲームとはずいぶん雰囲気が違いますが、違和感はなく、むしろ心地よい類のものです。まるで、そう、ゲームタイトルのように、ゲームが全体で1つの「Melody」を構成しているような──。

「Melody〜恋のメッセンジャーガール〜」は、色々不満な点もないではないですが、そんな音楽的な印象を強く感じさせてくれた、気持ちのよいゲームでした。


#ってゆーか、メロディってクリアできないの?(爆)
データ
原画(主観)
5
(客観)
6
CG(主観)
4
(客観)
5
シナリオ
7
キャラ
6
音楽
9
ボイス
0
システム
1
プレイ環境
5
えっち度
4
総合
6
シナリオ
傾向
らぶらぶ
5
ほのぼの
8
ギャグ
2
シリアス
7
ダーク
0
恋のカタチ 会話中選択による
パラメータ蓄積+
クリティカル選択

データの見方はこちら