1997年には実に50以上の恋愛ゲームが発売されたことはすでに第5講<前編>で述べた訳ですが、それではユーザに最も人気のあったゲームはどれか、気になりますよね。メーカーの論理よりユーザの実感の方がはるかに正しいのですから、えぇ。(笑)
そこで恋G研では1ヶ月ちょっとに渡ってホームページで人気投票を実施しました。投票して下さった方どうもありがとうございます。m(__)m
それでは早速投票結果を見てみましょう。
問、コンシューマ・PCを通じて1997年に発売された恋愛/準恋愛ゲームで良かったものを2つお書き下さい。 1位2point、2位1pointとして計算します。
To Heart | ■■■■■■■■■■■■□ | 25(9/7) |
---|---|---|
Pia☆キャロットへようこそ!!2 | ■■■■■■■■■■■ | 22(8/6) |
同級生2 | ■■■■■ | 10(3/4) |
ブルーブレイカー | ■■□ | 5(2/1) |
虹色の青春 | ■■□ | 5(2/1) |
下級生 | ■■ | 4(2/0) |
ネクストキング | ■□ | 3(1/1) |
バーチャコール3 | ■□ | 3(1/1) |
悠久幻想曲 | ■□ | 3(1/1) |
TLS〜Remember My Heart〜 | ■ | 2(0/2) |
エターナルメロディ | ■ | 2(1/0) |
続初恋物語 | ■ | 2(1/0) |
リフレインラブ | ■ | 2(1/0) |
ROOM MATE〜涼子 in S.V.〜 | ■ | 2(1/0) |
ウィザーズハーモニー2 | □ | 1(0/1) |
フォトジェニック | □ | 1(0/1) |
このグラフでは、■が2人、□が1人として記載されています。末尾のa(b/c)というのは1位として選んだ人がb人、2位として選んだ人がc人、合計apoint(a=2*b+c)であることを示しています。趣旨を勘違いされて恋愛ゲームのキャラクタで選ばれた方が若干いらっしゃいましたが(^_^;)それもゲームに直して加算しています。
以上の投票結果により、1997年のベスト恋愛ゲームは「To Heart」(以下ToHeart)(Leaf)、準ベスト恋愛ゲームは「Pia☆キャロットへようこそ!!2」(以下Pia2)(カクテルソフト)に決定しました。(笑)おめでとうございます。実際、かなり多くの方がこの2つを(順番の違いこそあれ)1位と2位に選んで下さいました。
う〜ん…もう<前編>での「予想通り」という結果が出ましたね。(^^;)概して最近やったゲームの方が印象が強いものですから、Pia2がもしかしたら行くのでは、とも思ったのですが、それを押さえてのToHeartの1位。さすがと言う他はありません。Leafはきっと今年も目を離せないソフトハウスとなるでしょう。
選んだ理由:ToHeartの場合。
ToHeartはキャラクタ押しから選んだ方が多かったですね。(^^;)優れたシナリオと感情移入度の高さがポイントです。
おめでとうございます。(^^;)恋愛ゲーム(というかToHeart)侮り難し、って感じですね。(笑)
あれ?WHITE ALBUMは?(笑)
#…ってビジュアルノベルじゃないですね。(^^;;
準ベスト恋愛ゲームのPia2。ToHeartと同じく純愛らぶらぶ系ですが、Hシーンが非常にあっさりしているのが対照的でした。CGの圧倒的な完成度の高さがウリの1つ。トップクラスのクオリティの恋愛ゲームを生み出し続けるソフトハウスとして今後のカクテルソフトに期待しましょう。
選んだ理由:Pia2の場合。
全て語って下さっているので何も書くことはありません。(^_^;)やはりグラフィックはもちろんのこと、全体としての完成度を評価する声が多かったです。Pia3は…もちろん出ますよね?(笑)
それは言っては駄目です。(爆)
いや、駄目なものを駄目だと言うことは大事なことなんですけどね。(笑)
さて、1位、2位とPC(18禁)ゲームが並んだ訳ですが、その後は実はバーチャコール3(以下VC3)しかないんですよね。というよりも、何を隠そう筆者がVC3に2pointも投票していますから(爆)、実質ほとんどコンシューマゲームしかないと言っていいでしょう。(ただし、同級生2は1997年中にSS/PS版とWin95版がそれぞれ別に出されていますから(しかも選んだ方もそれぞれですので)、どちらに含める訳にもいかないのですが…。)
これはその他に大作がなく、1位2位の2つだけが目立ったということなのかもしれませんが、むしろPC(18禁)ゲームの特徴を良く示していると言うべきでしょう。概してPCゲームはコンシューマゲームよりも消費期間が短くなりがちですから、よほど優れた作品でなければあっと言う間に素通りして忘れ去られてしまうということです。もちろん、それを承知で作っている向きもあるのでしょうけど。(笑)
また、<前編>でも書いたように、1997年のコンシューマ恋愛ゲーム業界はほとんど全て「センチメンタル・グラフティ」に持っていってしまわれましたから(笑)、他に大作が出る余地がなく、結果として今回のアンケートのように投票が大きくばらけてしまうことになったのだと思います。もっとも良い評判を得たゲームはそれなりに結果に入ってきているのはさすがというところ。
選んだ理由:同級生2の場合。
Win95版の男キャラの声はなかなか笑えますよね。特に芳樹。もうぴったりハマり過ぎ。(笑)
本来はもう2年も前のゲームですからね。移植作品をどう扱うかは難しいところですが。しかし素材が良いゲームは時を経ても評価されるのかもしれません。
4位以下はもう多種多様で、人によって趣味はこんなに違うものだということ、「押しつけ」がいかに危険であるかを実感させられます。できるだけ多くのみなさんのコメントを紹介していきましょう。
選んだ理由:ブルーブレイカーの場合。
選んだ理由:虹色の青春の場合。
今年のコナミはときめきシリーズをいくつかと「みつめてナイト」「あいたくて」などほとんど騒がれていない(笑)恋愛ゲームを抱えている訳ですが、果たして失った信用を取り戻せるか。(笑)
選んだ理由:下級生の場合。
何と言っても時間がかかるゲームですから。(^_^;)SS版はやってないので何とも言えませんが、エンディングはホロリと来ましたね。
そ、それは洒落になりません〜。(^^;;
選んだ理由:ネクストキングの場合。
選んだ理由:悠久幻想曲の場合。
選んだ理由:TLS〜Remember My Heart〜の場合。
選んだ理由:エターナルメロディの場合。
選んだ理由:続初恋物語の場合。
そ、そんなに凶悪なんでしょうか。続初恋物語、気になります。(^^;;
選んだ理由:リフレインラブの場合。
結局1997年は恋愛ゲームと言えば「ときめき」しかなかった時代と比較して、選択肢が大きく増えた(もちろん言い方を変えれば氾濫している(笑))1年だったと言えるでしょうね。それぞれのユーザが自分の「マイベスト恋愛ゲーム」を持てるようになったということです。もちろんそれだけ他と比較されることも多くなり、差別化の必要性が生じ、求められるクオリティも上がってしまった訳ですが。
果たして今年はどんな恋愛ゲームが誕生し、ユーザの心を癒してくれるのか、楽しみにしていましょう(というか正確には駄目な恋愛ゲームに目を光らせて、でしょうか?(笑))。