記事No.490 へのコメントです。
気分が悪くて会社休んでしまったほどなので、返事が遅れて申し訳ない。しかも、調べながら書いているので、えらい長文に…
>いや、時代が時代なら訴えてるところも多かったのでは。
「現時点の状況では」と、一言付け加えるべきでしたね。
確かに訴えやすい条件が整えば、やる所は訴訟を起こしてたかも。
ですが、事態ごとに結構、ケースバイケースな事情がつきまとうんですよ。
私が書いていた「二次著作物という権利の発生」を含めて様々です。
これは後で述べる任天堂の件が、現状を良く表しているでしょう。
>任天堂の対応は当然。
例にした件は、金のかかる民事訴訟ではなく、手っ取り早い刑事訴追です。
つまり、争うまでもなく警察が黒と判断し逮捕に至ったという、もっとも
キツイ判断がされた訳です。ただ、そのために新聞に小さな記事が載った
だけで、詳細まで判らず噂で知った事しか書けませんが。
裏を取ってみましたが、本の内容が「ピカチュウとエッチする(爆)」
というアダルト? もの。何が何やら判らない内容ですが、そういう
ジャンルもあるのです(理解出来んが)。これが「キャラクターのイメージ
を失墜させ、損害を与えた」と当局に告訴し認められたというものです。
結果、略式起訴による有罪&罰金判決が下りました。
ただし、それで事前の警告も民事訴訟の話も無く突然の逮捕というのは、
はっきり言って前代未聞でして、これ以前にもこれ以降にも例がありません。
法曹界にも、かなりの波紋を呼びました。
だから、実は任天堂であっても、千以上もあるポケモンサークルで、訴えた
のは上記の一件だけです。この辺りが同人界の混乱した、また著作権に
関して微妙な立場である現状を表しているのではないでしょうか。
肯定的にも否定的にも。
参考にしたサイトです。検索すればもっといっぱい出てきますが、代表で。
http://www.nitiyo.com/zine/
http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/topics/pokemon.html
http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/
http://yaoi.jpn.org/masaoka/otaku/01.html
これ以外で同人関係での訴訟は、知ってる限りコナミだけですね。
「ときメモ」のエッチなアニメビデオを制作したサークルに対し、民事
訴訟を起こして勝訴しています。控訴したかまでは知りませんが、サークル
側にそれ以上争う力は無いような気がしますけど。
ただし、エロ系同人誌では何回か警察の介入があり、逮捕者を出してます
が、これは親告罪ではなく強制捜査の対象ですので事情が異なります。
罪状は、わいせつ図画販売… かな?
>必ずしもそうとは言えないでしょう。
>個人使用の範疇とも取れますしね。
>昨今のファイル交換ソフトの問題はまさにここにあるわけですが。
うーん。やはり意見が分かれましたか。狼朗さんも、結論なしでしたしね。
最近は見た事がありませんが、昔のカセットテープにはこんな一文が入って
いました。「家庭内での個人的な観賞以外は認められません」。私の基準が
これなのですが、考え直すとメーカー側の見解であって判例等の強制権は
ないですね… 私には、個人使用の範疇とは思えなかったモノで…
ファイル交換ソフトとか MIDI・MP3は、最初から手を出していないので
不勉強だったので、違法であるとの断定は引っ込める事にします。
でもまだ、司法サイドでどういう判断が下るか、判りませんよ。
>コピーすること自体に違法性はないでしょう。
>それの使用方法が問題なだけで。
その通りです。ちょっと文章がまずいですね。
ただここで言いたかったのは、MD及びオーディオ用の CD-R/CD-RWと、カセット
やパソコン用の CD-R/CD-RWの著作権上の扱いが違う事を言いたかった訳
で、引用された一文だけでは文脈が変わってしまいます。今一度読み返して
下さい。あまりメインの文とは関係無い話ですが。
>FOGさんってめちゃめちゃ丁寧なメーカーだと思いますね。
>普通は有無を言わさず転載禁止って言うところにちゃんと間口を開けて
>ますから。
それって、間口を閉じてるって言いませんか(笑)?
皮肉が効いていて、ナイスな表現に大笑い!
参考までに。
今でこそ普通の商売として認められていますが、その昔レンタルレコードが
世に出た時のレコード業界の反発はすごいものでした。今の中古ソフト問題
並に問題視され(訴訟にまでは至りませんでしたが)、結局一枚百円程度の
著作権使用料を払うよう管理する事でやっと合意し、合法的な商売と認め
られたという経緯があります。
自分が「中古ソフトは適法と考えている」と書いたのも、頒布権・著作権上
は合法と考えているだけで、レンタルレコードのように著作権使用料を払う
などの形で決着が付くなら、反対はしません。そういう歩み寄りの無いまま
訴訟合戦に入ってしまった事と、当初「中古撲滅運動」などと掲げたのは
失敗だったと思います。決して現状がオーケーと思ってる訳ではなく、
ソフトハウス側に言い分がある以上、中古市場を守るためなら、大人の話し
合いがもたれるべきだったと考えます。
…頭痛がしてきましたが、主旨は無事伝わったでしょうか?
それでは、また。 [ この記事にコメントを返信する ] [ 原文引用 ]