記事No.607 へのコメントです。
>アメリカはなんとしても『犯人グループ』を特定しようとするでしょう。>そうじゃないと治まらない国だと思います。
このへんは、第一次大戦の頃から変りません。アメリカの客船ルシタニア号がドイツのUボートに撃沈された時、アメリカは参戦するために「ドイツはルシタニア号撃沈の記念金貨を作ってくばっている」云々、様々なデマ情報を流して国民を煽り、ヨーロッパの戦争に参戦しました。
今回、アメリカ国民の9割が報復を望んでいるという調査結果もありますので(これも本当にそうかは眉につばをつける必要あり)……ブッシュは早々に手を打つでしょう。ラディンをターゲットにすでに動いているようですが、「関係者が乗りこんでいた」云々の部分はどうも疑問です。本名で乗るはずがなく、偽名を使っているのは当然ですから、それでなんで判ったのか? やら、けっこう疑問がある。むろん、本当にラディンが関与し、テロを命じた可能性もありますが、ミルク工場を化学兵器プラントと誤認して爆撃する等のミスを犯しているのがアメリカですから、彼らの言ってることを素直に受け取るのは危険です。
とはいえ、どこかに拳を振り下ろさない限り、ブッシュは大統領の座を追われるでしょう。彼がテキサス出身で、この地がチキン野郎(臆病者)を何よりも忌み嫌うという点も考えても(さしてテキサスの石油産業は彼の最大の支持基盤であり、アメリカ石油産業にとって今回の中東原油高騰はある意味で稼ぎ時)……中東なりアフガンに空爆をやるのはほぼ確実だと思われます。
問題は、それをやった後のカウンターテロです。これが恐い。やれば確実に向こうも報復してくる。そして、ゲリラ/テロ戦はベトナムの例を見ても判るように、仕掛けるほうが圧倒的に有利ですから。
正直、打つ手がないというのが本音ですね。
とはいえ、それではあまりに酷いので、別に注意点等を書きます。
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