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Re:お久しぶりです
投稿者:三木原慧一 さん  ( uid 27009, posts:239, since 2001/06/01 )
投稿日: 2001/09/13 (木) 00:13 No.613 | 編集 | 削除

記事No.610 へのコメントです。

> ワタシ、別なところで「現在米国と表立って対立している勢力の仕業ではない」>と書きました。それは「そんなことをしてもメリットがない」のが理由なんです
>が、甘い考えだったかも。

 実はこの点がアレでして、最近のテロに関してはマーフィーの法則に近い、いわゆる「起きる可能性のあることは起きてしまう」が適用されてしまうようです。たとえば神経ガスの使用は、軍事のプロから見れば「制御が難しいのであまりメリットがない」がよく聞く話でしたが、シロウトには関係なく使われてしまいました。
 あと、アラブのアメリカ/イスラエルへの憎悪がちょっと日本人の感覚から見て信じがたいレベルにあるのも、日本のマスコミはあまり書きませんね。これは何もアラブに限らず、イスラエルも穏健和平派の首相を自国民が暗殺しています。
 どちらも一歩下がって「最低限の相手の生存権を認める」という発想になればいいんですが、それができてないのが現実ですね。ただ、はっきり言えば、今のイスラエル首相シャロンが一連の騒動の引き金を引き、強攻策の連発でパレスチナを追いこみすぎたことが今回のテロの原因では? と私は思っています。アメリカはこのシャロンを支持し、軍事援助と資金援助を続け、シャロンはそれを使ってパレスチナ人を殺し続け、パレスチナ問題の話し合い解決すらアメリカは拒否権の行使で葬り続けました。その意味では、イスラエルとアメリカは、パレスチナ/アラブへの対応を完全に間違えましたね。生存権を奪われ、一方的に虐殺される辛さは過去にナチス絡みで散々味わったのに、自分がそっちの立場でやりたい放題やったら、そりゃいつかしっぺ返しが来ます。
 厄介なことに、アメリカのマスコミはこうしたことをほとんど報じません。それを実感したのが、つい二週間くらい前のCBSニュース。内容は、パレスチナの少女(負傷している)が、アメリカに招かれて治療を受けたというなんとも「感動的」な内容でしたが、これは例えて言えば、
「自国民を粛清しまくっとるスターリンのところに、粛清された家族の子供が尋ねて来ました。同志スターリンはそれを暖かく迎えてやりました。いい話ですね、さすがは同志スターリン。なんて素晴らしいんでしょう」
 云々の宣伝フィルムとたいして変わりはない(-.-) これが報道におけるトップのCBSが流すドキュメントなんですから、他は推して知るべしでしょう。
 私が昨夜の書きこみで、無知とマスコミの犠牲云々と書いたのは、この辺を指しています。彼らは自国の政府がなにをしてるかをもっと知るべきだったし、それを報じて正していくのがメディアの責任だったはずです。国益を考えれば、少なくともあそこまでシャロンを後押しする必要はなかった。もっと穏健な方向に転じるよう働きかけるべきだった。そりゃ、それをやったらヘタするとシャロンは暗殺される危険があるでしょう。でも、このままパレスチナ人を殺し続けても未来はありません。彼らは必ず大規模なテロをユダヤ人とイスラエルにしかけるでしょうから。
 為政者は、たとえ殺される危険があってもやらねばならないことがあります。それができないヒトがトップに居る国とその国民は不幸です。日本は過去にそうなりました。今のイスラエルは、関東軍の暴走を止められない戦前の日本と大差ないでしょうね。むろん、パレスチナ/アラブにも歩み寄って貰わねばどうにもならぬ問題です。イラクと何らかの形で話し合う必要もあるでしょう。その意味で、アラブ、イスラエル、アメリカの首脳部すべての責任という言い方も成立する。とりあえず私はそう捉えています。

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