記事No.185 へのコメントです。
>>理論的にはそうですけど、スピーカの振動膜の可動範囲って、せいぜい1〜2センチですから、定位の変化を認識できるほどではないと思うんですが。>定位ってパンの事ですが、同様の出力が両チャンネルから出ていれば当然センターに定位しますが、片chに変調がかかると移動します。
>両chともセンターなら単なるコムフィルターの効果ですが、分ければ空間の中をボヤけて移動すると思います。
ま、理論的変動と聴感がどれくらい一致するかということですので、実際に音を聞かない私が云々するのは止めておきます。
>>どちらにしても、クロック周波数が変化することと、フィルタの必要性は本来無関係です。
>これについてはサンプラーという楽器についてお話せねばなりません。
>音程を変える場合、再生クロックを変えるという方法と、波形を再計算する方法があります。
>波形を再計算するタイプは再計算したデータを44.1kHzのストリームに乗せて18bitや20bitのストリームに乗せて再生します。
>ストリームのbit数がデータのbit数より大きいのはオーバーフローを考えれば判ってもらえると思います。
>
>それよりも古いタイプのサンプラーは再生周波数を変化させて音程を変えていました。同然DACは最大発音数だけ用意され、音程によって変わる電圧データによって再生周波数をコントロールされ、最後にアナログデータの状態でMIXされて出力していました。
>
>こっちの方が音が太いんですよ。
>その理由が技術的にワタシには判らない。
各部の要素が「十分理想的」なら、どちらの方法も結果は同じです。
しかし、D/Aもフィルタも、ディジタル信号処理も「理想的」でない場合、方法が違えば結果は異なります。
現在の各部の実情を考えれば、古いタイプの方が「まっとう」な方法と思われます。
ただ、アナログ信号で合成する場合、「位相」の問題が絡むので「理想的なディジタル処理」より「原音から乖離する」割合が大きくなります。
しかし、原音から乖離することが「音が悪くなる」ことと同じではありません。理論的には「ひずみ」でも、それが「音にうるおいを与える」こともあります。真空管アンプが今だに使われているのもそうだし、これはオーディオの世界では常識。スピーカなんて、まさにその最たる例でしょう。
もちろん、ディジタル処理の方も「十分理想的」かどうかは疑わしいところです。特に一般用の場合は。
>理由がDACの使用法にあるのではないかと見当をつけているんですが、それ以上判らない。
>もし何か示唆して頂ける事があったら教えていただければ幸いです。
現物を見ていない私としては「D/Aは一つの要素ではあっても、それがすべてではない」としかお答えのしようがないです。
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