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三木原慧一
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>・・・何か運命というモノを感じさせて,嫌いです. 私も嫌いですが、ある意味そういう部分があるのは避けられないのです。 16年前、スペースシャトルが打ち上げ直後に爆発し、乗員全員が死亡した事故がありました。 この事故、私、新聞配達に行く前にたまたまテレビをつけて知って(ふだんはテレビなどつけない)以来、ず〜っと気になっていて、機会を見ては情報を集めていました。 そこで出た結論は『事故を回避する機会は幾度かあったが、信じられないような錯誤と偶然と運命のいたずらによって起きてしまった。あの場にいた乗員たちは、ある時点から避けられぬ死への道を気づかぬままに進んでいた』 というものです。 具体的にどれがどうと書くと、原稿用紙で100枚あっても全然足りないので書きませんが、天候一つ考えてもそういう部分がありました。 一方で今回の事件は、それと類似した点があると思われます。たとえば、精神医学に対する日本人が抱えている無知や偏見という要因もあれば、犯罪を起した個人のパーソナリティも無視できず、同時にセキュリティに関する日本人全体の考えの甘さ、逆の意味で生じている人権意識の希薄さ、社会コストに関する認識の甘さ等、あらゆる要因が絡んでいます。 だから、簡単には書けないのです。 事故や事件による人間の死は、常に起りうるものです。 そこで生じた死に関しては、当事者や家族でない限り、「気の毒に思いつつ日常を続ける」しか、対処する方法はないでしょう。その上で、いろいろな問題を考える。可能ならば、考えた上で行動できる余地があればする。 人は万能ではないので、せいぜいそれくらいしかできないのです。 むろん、担当公務員や議員等、社会的な意味の影響力をより行使できる方は、自分のできる範囲でやれることをやる。 社会に生きている以上、まどろっこしいのは確かですが、それくらいしか人間にはできないのです。 無力であることを噛み締めつつ、それでも今を生きるしかないのです。 少なくとも、私はそう思っています。
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sword
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