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■ メイドすし屋のシーン( ..)/
投稿者:三木原慧一 さん  ( uid 27074, posts:286, since 2002/02/10 )
投稿日: 2002/04/28 (日) 09:00 No.1202 | 編集 | 削除


 なんとか書き終えました( ..)/
 ちょっと抜粋。

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 娘は再び得も言われぬ可愛い顔を向けた。
「はい。お部屋に入った後……私達はあなただけのメイドです。ご主人様、旦那様、お名前に敬称を付けてお呼びするのも、すべてはお望みのまま。好みの形で呼ばせていただきますわ、ご主人様」
 若者たちは思わずうめいた。
 なにしろこんな所――特殊な高級店に入ったのは初めての面々である。彼らは顔を見合わせ、小声で話し始めた。
「これが……メイド寿司屋さん?」
「新手の風俗って聴いたから、来てみれば……」

※ 中略

「ひょ、ひょっとして……王様プレイなんかもできるのか?」
 娘はにこりと笑い返した。
「もちろんでございます」
「メイド服のまま、押し倒すのは?」
「当然、基本ですわ」
 おお……っと、何名かがうめく。
 彼らにとってメイドとは、文学や映画で描かれる一種のあこがれだった。開国にロシアが果たした多大な役割ゆえか、ロシア文学系列から来る“メイド信仰”と呼べるものが日本にはある。これを完全に決定づけたのは一九一四年。トルストイの小説「復活」の舞台劇化だ。なにしろこの話、簡単に言えば『青年貴族がメイドのカチューシャを犯す』というなんとも過激な内容。それを当時の若手美人女優、松井須磨子が演じたのだから、たまらない。彼女が劇中で謡った主題歌「カチューシャの唄」は、ミリオンセラーを記録し、全日本的な現象になった。おかげでメイドがつける髪飾りを以後カチューシャと呼ぶ慣習まで定着したのだから、おそろしい。
 かように、日本青年のメイド信仰は少なくとも約三○年に渡る確たる歴史がある。松田大隊の若者たちもその薫陶を受けているのは記すまでもない。羨望の表情で自分を見つめる若者たちに、メイド娘は容赦なく次矢を放った。
「他にも、料理、洗濯、お掃除、お風呂……あらゆる状況を再現できる施設がそろっております。お気に済むまま、お楽しみください。すべては……ご主人様のお望みのまま……ただし」
 メイド娘は、白魚のような指で、フリルのレースがついた白い髪飾りを指した。
「この“カチューシャ”だけは、絶対に外さないでくださいまし」

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 で、カチューシャとメイドに関して当のメイド娘が男たちを凍り付かせる発言をするというわけで……( ..)/
  
 あと、伏線関連をもう一カ所書いたら、残りは戦闘シーンだけだあ。
 ドンパチなんてある意味楽勝です、人間関係の複雑さと構造的な伏線に比べたら。

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